ウソのようでもホントの検索結果
数年前から利用している東京商工リサーチのオンライン検索サービス『TSR-VAN2』の検索機能が、昨年あたりから少し強化されました。
これまで可能だった代表者名・商号・電話番号などのほかに『キーワード』なる自由入力項目に投入した文字にヒットする企業情報を検索してくれるようになったのです。
これは僕にとって…中小企業を相手に債権回収を図ろうとしている凡人(ええ凡人ですとも)にとって、結構な改善になってきます。
なぜなら、キーワード欄に氏名を入力すれば、代表者でない役員にその氏名を含む企業を検索してくれるからです。
ためしに現政権の財務大臣の名前を入れてみます。
一番下に、別の元総理が代表者の社団法人がヒットしてきています。
つまり、代表者以外の人が役員である法人はヒットしてくる、というわけです。
ある社長を相手に戦う際に、そいつがホイホイでっち上げた会社を探しやすくなるのは大変ありがたいことですね。自分が代表者でなくても、役員でさえあればヒットしてきます。
民事法務協会の登記情報提供サービスでは決してできない検索法として重宝するこの『役員氏名での検索』もう少し楽しい結果がでないかな、と思ってやってみたのはあのA弁護士法人。池袋の大きなビルにいらっしゃる、あれです。
こちらの代表者名を入れてみたものの、経営コンサルタントだの損保代理業だの人材派遣業だのが出てきた程度であまりおもしろくありませんでした。
どうもこちらは、Aというブランド名をグループ企業につける方針なのかもしれません。ちなみに、回転寿司とか介護事業とかはまだヒットしてきていません。ある程度の売り上げが発生すれば捕捉されてくるのかな、と思っています。
かつてはA事務所と過払い市場の覇権を争った弁護士法人Mの経営者さんはどうでしょう?
…米作農業!?
こちらはおおっぴらにウェブ上に情報が出ている、というわけではないようです。
ちなみに4段目のは違う人の名前が代表者に出てきておりますので、関係の有無は不明です。
まぁ皆さん過払いで得た資本の本源的蓄積を生かして、将来のための企業活動に邁進されてるんですよねー(遠い目)と申し上げておきましょうか。
実は今日の記事、エイプリルフールということで適当におもしろく書こうと意気込んでいたのですが(あの大規模法人、ついに内航海運業に進出?とかそんな感じで)、なにやら現実の方が想像力を越える展開になってしまいました…残念。
よその事務所さんではあまり運用してると聞いたことがないこのツール、当事務所では未払い給料を含む債権回収の相談のときに普通に使っています。相談室においたPCだけでなくタブレットからも随時参照しますので、相談時に必要なかたはお知らせください。
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