もう少し、書いてくれればいいのに
今月の新しいお問い合わせは電話・フォーム合わせて13件。冬休みがあったことを考えればまぁまぁの滑り出しです…が。
見た瞬間に回避したくなるタイプのお問い合わせも、いくつかあるのです。
今週見たひどいのは…
…
…何も書いてない(笑)
いえ、正確には以下の二点が書いてあります。労働紛争に関する問い合わせ用のフォームから放たれたそれには
- 早急にメールで相談してほしい
- 労基法により、賃金は全額が回収できると考えている
とのこと。
- いったい何が起きているのでしょう?
- 請求したいのはどんな『賃金』なのでしょう?
…何も書いてない(苦笑)
この送信者、メールアドレスを送りつければこちらから「どうなさいましたか?」みたいな返事が来ると思い込んでるのかもしれません。残念ながら当事務所ウェブサイトではフォームからの最初の問い合わせ(だけ)は無料と書いてあるにすぎません。
さすがにカッコ内は明記したらいやらしくなるので書いてありませんが。
こんな問い合わせではあってもフォームからの最初の問い合わせではありますので、どうか地元で、できるだけ面談で相談してくれるところを探していただきたいと応答して最初の回答を終えました。
予想も期待もしたとおりに、その後この送信者からのレスポンスはありません。
おそらくスマホのせいだ、と思うのです。
何かをパッと調べるには向くが長文を入力する気になれないこのデバイスの普及のせいで、何か落ち着いて考えておられることが伝わってくるようなお問い合わせが減り、安直な相談希望や問い合わせが増えた、そんな気がしてならないのです。
試しに調べてみました。
十年前、当事務所ウェブサイト発足間もないころ労働紛争関連の問い合わせフォームからお送りいただいたメール20件の平均サイズ、5.4KB。
昨年下半期に送信された20件の平均サイズ、5.08KB。
創業当初より少なくなっているようです。たかだか6%ほどの変化、と考えるべきではありません。もともとシステム上、ほとんど記入せずに送信しても最低3KB弱のメールが届くことになっています。つまり、送信者が変化させられるサイズとしては10%程度は減っている、と。
これは嘆かわしいことだ、と思ったのですが、どうやらそうでもないようです。
ざっと調べた結果、どうやら昨年初頭に送られた問い合わせ20件の平均サイズが約3.7KBと、この時期に送信量の大底を打っていたようだ、ということもわかってきました。
ちょうど携帯端末によるアクセスが大きく増え出した時期と重なっているので、スマホを使ってる方々も使い道がよくわからなかったのかもしれませんね。
もう一つ、ちょっと救われることもありました。
同じ日に、かなりしっかりと書き込んである問い合わせが別のお客さまから送られてきたのです。こちらはよくよく検討し、丁寧にお返事を差し上げました。ほどなく先方からも、受け取りのご連絡が返ってきました。予想も期待もしたとおりに。
ちなみに、ほとんど送信事項が読み取れなかった送信者への僕の返事のメールサイズは2.8KB。
しっかり書かれたお客さま(正確には、お客さまになってほしい方)への返事のメールサイズは8.4KB。
これぞ選択と集中、ってやつですが何か(遠い目)
ずいぶんとムラのある仕事ぶりだな、とお思いになるかもしれません。
ただ、少なくとも請求額の多寡では差別してないことが多いです。たぶん。
より具体的に言うと、労働紛争でのお尋ねでは『お金が全くだせない』と言い切る人と送信事項が少なすぎる人には対応不能(住所地での、法律扶助の利用等面接相談を推奨)を通告して終了することが多く、電話番号を書いてきたり早急な対応を求めたがる方には送信事項に応じてゆーっくり対応し、ご自分の手落ちや弱みや紛争の泥沼化を自覚しておられるらしい方のお尋ねに対しては、謹んでご依頼をお受けする、少なくとも、出張時になんらか有利なご提案を差し上げるよう努力する、ことが多いです。
さて、今年は素敵なお客さまがいらっしゃるでしょうか?
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