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ワタシとアナタが欲しいもの

先週末、土曜日。

出勤してきた補助者さまが一瞬止まった気配を感じました。

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これ↑のせい?

…そろそろ加湿器の自作にくらい慣れてほしい、と思いかけたのですがそれは大丈夫だったようです。勤続6年は伊達じゃない、というべきでしょうか。

彼女が気にしたのは加湿器を自作することではなく、加湿器自作にあたってはかりに実験設備を載せっぱなしにすることがはかりに悪影響を与えないのか、だったようです。

実験で明らかになったこと。

今回購入したマイクロファイバーのフェイスタオル(174円)は同寸法の使い古しタオルの約1.5倍蒸散能力が高い。

室温22℃湿度45%雰囲気下で毎時35g程度の水を蒸発させてくれるようなのです。

複数枚購入して並列運転すれば、僕が欲しい性能の加湿器ができそうです。

…という話ではなくて!(どうもこの季節になると、この事務所では裁判書類そっちのけで加湿器を作っているという評判が広まる気配があります)

予定より遅れて、いよいよこの週末に完成させるつもりだったのです。

昨日の記事にした、相続登記費用を自動で計算するページです。見かけさえ気にしなければ、JavaScriptでそう長くないプログラムを書いて入力用フォームを配置してあげればよい、そういうものです。

むしろ問題は、そうしたページを持ちたい各事務所の報酬体系に合わせて適切な計算ができるかどうか、と、仮に適切な計算ができてしまった場合、必然的に同業者さんに対しても報酬体系まるわかり(笑)になってしまう、ということです。

簡単な対処として、事務所の報酬体系のほうを自動計算に最適化する(たとえば、一律にしてしまう)、表示可変なのは不動産価格に応じた登録免許税額のみにする、といったやりかたも考えられます。

…そうした方針をとらずに嬉々として墓穴を掘っているのが当事務所、です。相続登記でそろえる書類のなかには、お客さまごとに幾分異なる実費=相続証明書となる戸籍謄本類の取得費用があり、これをもっともらしく計上してみせるのが難しかったのです。

そんなもん、どうせ余所でもやってない、という状況が変わったことが、補助者さまとのおやつの時間にわかってしまったのです。

たわむれに『登記費用 計算』といったキーワードで検索してみて、トップ10位のサイトを見ていったところ、新たにこうしたシステムを備え付けているウェブサイトが見つかりました。

直接リンクを張るのは恐れ多いのですが、横浜市にある事務所さんです。以前からあったところではなさそうです。

そちらでは住宅取得・生前贈与・相続・抵当権抹消といった不動産登記の大抵の申請で費用を自動計算できるようにしてあるらしく(計算用の言語が自由に書けるWEB担さんが所内にいるのか、確たる方針をもって外注したか、いずれにせよ大したものです)、しかも当事務所のそれとちがってパラメータの入力欄と費用の出力欄が綺麗な表形式になっており、すっきりと一画面におさまるのです。

  • 補助者さまはなんだか嬉しげにしています。
  • 僕は切ない気分です(涙)

構想数ヶ月、ようやく完成させんとしていたシステムが実は時代遅れだったなんて!と身もだえしながらPCにかじりつく僕に向かって補助者さまが言うには、「戦いを挑んでいるようですね」と。

いえ、憧れているだけです。目指すべきものができて(強弁)

かくて昨日、見かけはさておいて機能上は問題ない計算結果を示す相続登記費用自動計算ページが完成したわけですが、補助者さまにはもう一つ、そちらの他事務所さんのシステムで気に入ったものがあるようなのです。

なんでも、依頼人ごとに発行したIDをウェブ上で入力すると、各案件の進捗状況を綺麗な表形式で表示するシステムにひどく惹かれるそうで。

  • よーするに元のデータはCSVファイルで用意しておき、そいつをたたーっと読み込んでぞろぞろ表示してやりゃいいんでしょ、などとは決して申してはならないようなのです。
  • そーいうものは債務整理の依頼を同時にごまんと扱う大事務所が手抜きのために持つもんじゃないのか、などとは決して考えてはいけないようなのです。

補助者さまによれば、いちいちメールを送るまえにちょっと進み具合や現在の状況を知りたい、という意向は必ずあるはずで、真っ当な狙いをもって運用されるこの手の綺麗なシステムはあったほうがいいに決まっている、というものらしいのです。

そんなによさげなら作ってあげよう、と思いかけて。

確かにこれは、当事務所のような零細事務所でも備置したほうがよいように思えてきました。

納期を通常より長めにとって、その代わりに報酬を安くする(作業量を平準化する)新しいサービスをいくつか考えているのですが、ウェブ上で進捗状況を照会できるシステムは、そうしたサービスとは親和性が高いように思えるのです。

一部の労働訴訟のように受託機関が数ヶ月から1年超におよぶご依頼では、お客さまへの照会用に作成したデータがそのまま作業記録に転用できそうにも思えます。

ならば来年か、あるいは来年度から、なにかできるようにしたいところです。

見てくれはさておいて、機能は手持ちの技術で実現できるはずなんです(強弁)


さて、今月も終わりが近づいてきました。

今のところ受託能力には余力があります。ちょっと気に入らない問い合わせを2件まとめて門前払いにしたところです。

うち1件は、ときおり現れるのですが依頼にあたって費用を出さないと言い切ったもの。法律扶助の制度が適用できないことがわかり次第、当事務所でも堂々と謝絶を通告できる案件です。

お金が出せないことそのものが問題なのではありません。

いったんそう言いながら、時には後になって金なら出せると言ってくる、そうしたいい加減な人と、僕は一緒に戦いたいとは思えないのです。

などと恐ろしげなことを言うと、さらにご依頼が減るかもしれませんね。

明日からの東京出張では、相談は2件。うち1件が新しいお客さまでした。どうぞよろしくお願いします(揉み手)

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