官署では、事務所名をお示しになりませんように
先日、とても気になる電話を受けました。
新しい相談のご依頼になったその電話では、僕の事務所の存在を『某官署で聞いて知った』とそのお客さまが言うのです。
これはいけません。まず、説明が増えます。
- えーと、どこの官署で誰から何を言われたかはさておいて、この事務所は純粋に民間の事業者でしてその官署から事務所名を名指しして紹介をうける立場にありません。
- 当然ながら、あちらとはなんの連携関係もありません。
- したがいまして、その官署担当者の発言はどうあれ、官署側が僕の事務所の利用を推奨したとお考えになってはいけません。
- 本件を正しくご了解いただけない場合、当事務所では相談を含め、ご依頼をお断りせざるを得ません。
などなど(苦笑)
ついでに言えば、僕はあちらにおられる方々のお働きぶりについて少々思うところが(以下略。倫理対策のため)などとは申しませんでしたが…
オイ。官署でオレさまを勧めたお前。二度とするんじゃないぞ(←虚勢)
以前もそうしたお話があり、少々迷惑させられたことがあります。しかし以前お聞きしたのとは違う官署でそうした問題が発生しています。思考過程が似た人がたまたまいらっしゃるのかもしれません。
僕が相談コーナーで事務所名を出していただきたくない理由です。
- まず個々の担当者がどうおっしゃっても、相談者がそれを正しく理解するとは限りません。
- 最悪の場合、官署側が推奨したと了解されかねません。だったらまだ、怪しい事務所が緑区のあたりに生えてるようだがまちがっても電話するなよ、使っちゃいけない理由も言わんぞ、とでも言われたほうがましです(笑)
- この事務所の依頼受託方法はほとんど本人訴訟支援でして、この業務は大なり小なり依頼人を選びます。あなたが利用を推奨したい相談者がそれに適するかどうかは、当事務所への相談を直接に推奨することではなく当事務所ウェブサイトの閲覧の推奨を経て自ずから明らかになってくると考えています。
- そうした過程を経ずに官署や他事務所から来てしまうお客さまには、当事務所のありように違和感をもたれる方もおられます。
- そもそも原則論にお戻りいただきたいのですが、正規の職員であれ嘱託のご担当者さんであれカウンターの向こうにいらっしゃる以上は皆さん公務員なんで、名古屋市内に佃煮にするほどある士業の事務所からほんのいくつかを、選択的に示してよいはずがございません。
- どうしてもそうしたことがしたけりゃ、地方支分部局の担当部署経由で業界団体に要請などぶん投げて、受託団でも組織してもらってください。そういうのには参加しますので、確率数百分の一でワタシに回ってくる案件もあるでしょう。
- とてもかったるいやり方ですが、ワタシは民でアナタが官である以上、そうやって公平性を確保するしかないと思います。
他に事務所がないような過疎の町ならいざしらず、ここは名古屋ですからね。他士業や事務所の方がなにか物言いをおつけになる可能性もありますので、官署の中ではこの事務所の名前をお示しになりませんように。
…あ、でも法務局から不動産登記でとか、裁判所から少額訴訟の書類作成でだったらウチの事務所、おすすめしてほしいかも。
などと言った時点で、どこの官署がどんな分野の相談でこの事務所の名前を出したか丸わかり、でしょうかね(遠い目)
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