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事務所内では安定運用中

モバイルルータ経由でインターネットに接続しているスマートフォン。事務所のルータとVPNの接続を確立していますので、事務所外でも内線電話として機能します。

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…いえ、するはずなんです。カタログスペック上は。

今日は、そういう話です。

さて、先日気づいてしまったこと。

当事務所で契約しているひかり電話A(エース)には月額480円の電話料金がセットされているんですが、これを使い切った月がありません

少なくとも、直近1年では一度もありません。ファクスも発信してるのに(愕然)

携帯電話への発信は別料金なのでやむを得ないとして、事務所の固定電話から発信すれば料金がかからない(定額通話料で済む)のに出先の携帯電話やら公衆電話で発信したらお金がかかるのが残念なところです。

今春から新しく導入したスマートフォンのようなもの(富士通 F-11D ただしSIMをさしておらず、もっぱらWiFiで運用中)とモバイルルータ(NEC MR03LN Biglobe 3G・LTEのSIMをこちらにさしてあります)をうまく使えば問題を解決できるはずなんです。

…カタログスペック上は。

この二つの機材で、事務所のルータとはVPN接続が確立できること、F-11DではSIPクライアントが動作することはそれぞれ確認しています。Zoiperを動作させて、052-の固定電話(事務所の内線電話)とぷららフォン for フレッツの発着信ができます。

で、昨日。朝から法務局やら銀行やらを巡ってあるくその一日に、上記の設定をすませた端末を持ち出してみたのです。

事務所を出て野並から地下鉄にのり、本郷の駅を降りて歩き出した数分後、F-11Dの電源がおっこちていました。画面真っ黒無応答、です。

その後も法務局出張所まであるく15分の間に、2回電源がおっこちていることに気づかされました。MR03LNのほうには問題ないようですが、F-11Dのほうは妙な熱を感じます。

購入が春だったんでわからなかったのですが、過熱で電源が落ちることはあるようなのです。お天気がいい夏の日に黒いバッグの中に入れた状態で、WiFiの接続を維持したままのスマートフォンを持ち歩くのはよくない、と納得しました。冷房の効いた地下鉄車内に戻ったら不意の電源断はなくなったので、そういうことなんでしょう。

その後、地下鉄本郷から名古屋で乗り換えて大垣まで、冷房の効いた車内なら電源はおちないと確認できたんですが…車内で電話の待ち受けが維持できても、電話出られないんだからしょうがない(苦笑)

帰宅してあれこれ調べたところによると、富士通のスマートフォン(NX!エコ が使える機種)ではCPUの周波数を下げられるのでこれを設定し、いらないアプリをさらに無効化して、今日を迎えました。

今日は自動車移動編。名古屋市から豊田市内まで約1時間半の往復です。昨日と同様に、VPN接続を済ませてZoiperを立ち上げ、事務所への電話が着信したらF-11Dで出られる…はずの設定で名古屋を出ましたところ。

どこかで、VPNごと接続が切断されるようなのです。F-11Dの電源断は発生しません。

そうした事象が起きる、ということは往路で確認できました。復路では

  1. VPN接続は画面消灯状態で10分持つのか
  2. 20分持つのか
  3. 30分持つのか

をそれぞれ確認したところ、30分までは持つようだ、とわかりました。

そうすると、現状の設定のままでも20~30分おきに画面を点灯させて動作状況を確認していれば大丈夫そうです。

では、同じ設定で…

事務所に4時間置いておいたら。

何事もなく動作しており、事務所に来た電話には全部ちゃんと反応してF-11Dに着信履歴が残っておりました。事務所外では4件のうち1件(野球の打率かよ)しか着信を把握できなかったのに。

静置状態では異常はでない、ということですから振動関係のセンサをOFFにするアプリを入れたりすれば、またなにか違うかもしれません。さらに研究を要します。

結論。

このシステムは、今のところ事務所外では安定して運用できません(笑)

移動したり真夏の日向にいたりするから無理がかかるだけで、LTEの接続状況が良好な宿泊施設ではそのまま使えそうだ、ということなのでしょうね。

このシステムではF-11DにSIMカードを挿さない関係上、セルスタンバイ問題は発生しません。

うまく動作した場合、4時間SIPクライアントを待ち受けにさせておいてもF-11Dのバッテリ消費は6%程度にとどまります。MR03LNのほうは20%強のバッテリ消費なので、日中1日くらいなら充電の心配なく余裕で運用を続けられる実力をもっているはずなのです。

…あくまで、カタログスペック上は。

スマホに090-の番号を持たせず、あくまで事務所の固定電話の子機として事務所外で使おうとする、という使い方が正しいかどうかはさておいて、このモバイルルータは実に素敵な一品です。

ちゃんと動作するスマホをお持ちの方や、怪しい中華タブレット等をWiFiだけで運用すると割り切ってる方にはおすすめです。

なお、本機がもっているBluetooth PANで接続しているF-11DからVPN接続はできず、Bluetooth PANで接続した状態では050Plus for Bizのアプリを使って音声通話の発着信はできるようになっています。

移動中でも何も考えずに10時間以上動作させておけますから、電源を入れて鞄に入れておき、WiFi接続の面倒を見させるのもよし、VPN接続を諦めてBluetooth PANでバッテリを持たせるのもよさそうです。これらの切り替えをアプリを入れたスマホからできるのも、けっこうご機嫌です。昨年まで使っていたWimax用モバイルルータ(WR3500n)とは全然違う世界に来た気がします。

そうして考えると、事務所の電話を最初から050-のIP電話にしてしまえば、VPN接続に頼らなくても出先で電話が取れる、ということには既になっています…よね。

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