いい島/いい宿/いい昼寝。
好きな島があります。
西日本では小豆島と天草です。どちらも我慢すれば使える程度のバス路線網を持ち、複数の港から入れて、自然もあれば街もある…それに。
僕のような凡才にもわかる、安くて素敵なお店や宿があるのです。そう、本当に素敵な。
ここはきっとそうに違いない、という宿をウェブから探して行ったら本当にそうだった、めでたしめでたし、という話です。
その宿は決して大きくはありません。登記が好きななら木造スレート葺二階建(種類:旅館)とか言うかもしれません。
でもその宿は、その辺に生えているくたびれ果てた木造二階建民宿or旅館とは明らかに違います。
今回は朝ご飯だけついているプラン、一泊税込7100円で泊まりました。朝ご飯はその辺に転がっているバイキングと違って、おひつのご飯と焼き魚/お漬け物/海苔その他小さなおかず、といった品目だけなら普通の朝ご飯なんですが…
この40年暮らしてきて最高のアジのみりん干しに出会ってしまったのです。
あるいはみりん干しではないのかもしれません。アジとみりんを使ってふっくらと焼き上げた、いい香りの柔らかなお料理、が出てきました。
ここにいたって旅程変更を決め、さっさと朝食を食べてチェックアウトし一刻も早くバスに乗るより…ゆっくりご飯三杯食べて出る、ということにしたのは6月11日の記事に書いたところです。
時間ができたので、少しお部屋でゆっくりします。小さくて落ち着いた中庭の向こうにある、明るい白い壁の建物の二階、月見草という名前の和室が僕のお部屋です。
窓の外は漁港で、実は周囲は住宅街(笑)しかし、そうとは感じさせない空間の作りに敬服したいところです。
ごろん、と寝転がって空と天井を見上げます。これは写真になるなぁ、と思って携帯電話を取りに行きます。いい香りの畳の上を、ごろごろ転がって(←怠惰な)
写真ではうまく写っていないのですが、窓のフレームが木製で、ねじ込み式の昔の鍵が、しかし現代風な性能を発揮しているようです。お部屋には木の香りと潮の香りが漂っています。
何日か連泊して、ゆっくりお昼寝してみたい。そんな宿です。
夕ご飯のついたプランにしたら、さらにいいお魚を食べさせてもらえそうです。
『新和荘 海心』は天草の中心地、本渡のバスターミナルから徒歩圏内にあります。
本渡にも5千円台からある、どうでもいいビジネスホテルとはあきらかに違う空間を、プラス千数百円出してお一人で経験するのもよいでしょう。
そうした一人の宿泊者を、三人ほど見かけたでしょうか。
港が見えるベランダには、これもわざと古そうに作ってあるのでしょう。木の腰掛けがおいてあります。
誰か素敵なひとと並んで腰掛けるには、ちょうどよさそうでもあります。
ところでこの宿、予約の入れ方にはコツがいるようです。
じゃらん・楽天トラベル・自社サイトの三経路から予約を入れられるはずなんですが、自社サイトからですとプランの検索がうまく機能しておらず、Android端末からもウェブサイトの一部が表示できません。
じゃらんでは、当日の予約ができないようです。日付指定で検索をかけると、当日は空きがあっても表示がでないことを確認しました。
楽天トラベルだけが、当日午後移動中のバス車内からこの宿の予約を入れられるサービスだった、というわけです。
で、港が見えて眺めがいいのは『月見草』と『おみなへ(え)し』の二つのお部屋です。
最後に、時間に余裕があるかぎり朝食はここでとっていきましょう。お米・お魚・中庭が好きな人は、それぞれほぼ確実に幸せになれるはずです。
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