小さな善意の、報酬は…?
クリスマスイブを控えた今日。
名古屋駅から西へ続く街々と、それを縫うように走る列車の明かりを見下ろす超高層ビルの一室に、ささやかな善意を携えた老若男女が集まっています。思うところあって、僕もその一人になりました。
名駅の献血ルームは、名古屋駅に直結した高層ビルの20階にあるんです。
献血さえやってしまえば飲み物タダだし歯磨き粉やら洗剤やらくれるし、そしてなによりトレインビューのお部屋だし(笑)
さて、今週はなぜか、登記の仕事が集中しています。区役所だの金融機関だの法務局だのを巡るために買った地下鉄一日乗車券で名古屋駅に出て…のどが渇いたな、と気づいた最近献血してなかったな、と思い出した次第です。
この時期血小板が不足気味、ということで成分献血を勧められます。愛知県内の献血ルームでは10ポイントたまると食器用洗剤がもらえるスタンプカードを配っており、400ml献血で5ポイント、平日の成分で2ポイントという設定のためちょっと複雑な気分を隠しつつ、そこはにこやかに同意します、そちらが欲しいのをどうぞ、と。
そうすると、看護師さんが言うのです。
心電図を取るから…と!
あれよ、という間に献血ルームの片隅の一室に誘導され、手先足先胸の先になにやら塗られたり貼られたりクリッピングされて数分間、心電図とやらをとられました。
ややあって、お医者さんが言うのです。献血には支障は無いけれど、と断ってから。
- T波って言うんですけどねぇ、これが少し高い。成分献血には支障は無いんですが(微笑)
- シンキンキョケツって言われたことありませんか?
と。弱小零細自営業者なんで健康診断ないんです、と思わず涙をぬぐった(ウソ)僕に、さらに続けて曰く、
- まぁ心臓が専門の医者ならさらに検査をすすめることもあるんで、また聞いてみていただければ(微笑)
この微笑、どこかで見た覚えがあります。見た、というより感じた、というべきでしょうか。
もしご希望なら仮差押かけますか?とか出張先やら相談室やらで言ってるどこかの弱小零細代書人がこんな表情をしてる…いや、作ってる感じはします。
そしてこの場合、多少の経済的な負担はあっても助言に従っておいたほうがいい(愕然)
文字通り、流して聞かないほうが身のためだ、という状態です。
シンキンキョケツを漢字変換すると心筋虚血というのだ、と確認して、来年こそは人間ドックに入ろうと決めました。
時あたかも、というべきでしょうか。来年は厄年です。
本厄を控えて、まずはショックの少ないかたちで真実に一歩近づけたのが、クリスマスに発揮した小さな善意への報酬なのではないかと考えているところです。
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