モバイルではないがポータブルな内線電話(通信環境総ざらい、第3週)
順当に妥結にむかって歩みつつある和解協議を、地方裁判所の廊下で待ちながら。
スマートフォンに着信履歴が表示されるのを待っておりました。
先週までに、電話としての運用はしていないスマートフォンのようなもの(SH-12C)にBiglobeのデータ通信用SIMカードを挿し、事務所のひかり電話ルータにVPN接続するところまでは持ってこれました。
今週はこのスマートフォンのようなものにIP電話ソフト(AGEphone)をインストールし、VPNを経由してひかり電話ルータに収容される内線電話端末として動作させよう、と考えていたのです。
内線電話として、事務所の外で。
事務所の中で、つまり無線LAN経由でそうしたことができることは上記リンク先に示されているところですし、VPN経由で実際に運用している人もいる、ということはいろいろ検索するとわかってきました。
では手持ちの機材で僕もやってみて、はたして実用になるのか?が問題なのです。
目指すのは事務所の外で、事務所の固定電話番号にかかってきた電話をSH-12Cで受信すること、事務所の固定電話番号で発信することです。
発信は好きなときにできるとして、いつかかってくるかわからない電話を即時に受信できるようにするには画面を消しても3G回線経由のデータ通信を維持する必要がありました(まぁ、当然ですが)。
そうすると、1時間に15%程度のペースでバッテリが減っていく、ということもわかりました。
ちなみに、もう4年使っている古い携帯電話はバッテリ満充電で待ち受け4日程度は余裕で持ちます。あまり電話をしないのがバッテリの寿命をも延ばすコツです(笑)
いっそ電源切ってしまえ、というのはいつもどおりの発想ですが、いつでも電話が受けられるようにしてサービス水準の向上をはかろう、などとは実は全然考えていないことを暴露するものでもあります。すいません。
もっとも、公共交通機関を利用中はマナー遵守の見地からやむを得ず電話に出るわけにはいかない♪ので、こうしたときにはデータ通信をやめてしまえば順当に運用時間を延ばせるはずです。
なんのことはない、一日外出していても出先で電話に出る時間は6時間だけ、と割り切ればいい(笑)
結局のところ外で歩いているときには電話に出ようなどとは思わず、宿に落ち着いたり裁判所の廊下で一時間待ちになったりしてある程度そこで時間を過ごす状況になったつど、VPN接続を確立して内線電話の運用を始めればいい、ということになりそうです。モバイルというより単に可搬性の高い内線電話子機、というところでしょうか。
ともあれ、これで携帯電話の利用に払う料金をさらに減らせることになりました。大変満足です。
この、データ通信用SIMカード+VPN接続+AGEphoneによる疑似内線電話システムは、電波状況がよいところであれば3G回線のデータ通信でも十分に利用できます。アンテナが1本しか立たないようなところで発信した場合だと、送信側片方の声が聞こえなくなる、ということもありました。
アンテナがしっかり立った屋外で送受信してみたところでは音質に問題はほとんどなく、遅延もなさそうな印象です。高速移動したり電波状態の悪いところで運用しないなら、ボイスワープを利用して携帯電話に転送する必要はないことがわかりました。このシステムでは電話発信時は事務所の固定電話からになるので、出先でスマートフォンのようなものを使って電話をしていても電話代は固定電話になら3分8円、ということになります。
公衆電話も、あまり使わないで済むことになりそうです。
先週から今週にかけて、少しお問い合わせが増えています。登記といわないまでも、せめて有料相談のお問い合わせが増えるようなら、このシステムで待ち受けの時間を延ばすために外付けのバッテリーを購入するところなんですが。
なかなかそういうわけにはいかないようです。電話で即時に無料の相談希望、などという問い合わせをボイスワープで取ってしまう、ということへの理不尽さは今回のシステム導入でかなり減少するとは思います。
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