通信環境、総ざらい(第2週)
二台持ち、という言葉があります。
僕のところでは2.5台持ち、というべきなのかもしれません。保有する携帯端末が
- スマートフォンではない携帯電話(SH-06A)
- 通話機能のないAndroid搭載機(NEC Lifetouch Note)
- 通話させる気のないスマートフォン(SH-12C)
の三台あるものの、SIMカードと電話が一対一で対応しているのは上記1.だけであとはBiglobeが提供するデータ通信用SIMカード1枚を上記2.3.の2台で使い回しているからです。使い回しているというより、2.で常用するが3.でも使えるようになっているだけです。
1.ではメール送受を除くデータ通信をしない、2.3.では通常の携帯電話としての利用をしない、という妥協を通じて通信料金の節減を図ったらこうなったのですが…
もともとスマートフォンは、持つ気すらなかったのです。これは携帯電話の補償サービスに月額294円払い続けるより、そのサービスを解約するかわりに余ったdocomoポイントと5000円程度で変えるスマホを一台買って大事にしまっておいたほうがいいのではないか(5000÷294=17ヶ月以内に水没事故がおこらないならそう言えるだろう)、と判断して購入し、その後計画通りに死蔵している…ということで。
しかし、そうとばかりも言っていられなくなってきました。
昨年から導入したひかり電話のルータに、ファームウェアのアップグレードによりVPNサーバの機能が装備された、というのです。
見れば数ヶ月前の夜中のうちに勝手に導入を済ませたたらしく、ルータの管理画面にはたしかにそうした機能が実装されています。
で、このルータのVPN機能はL2TPにしか対応していません。
上記1~3の端末のうち、L2TPが使えるのは3.のスマートフォンだけ(苦笑)
PC環境の改善のために押し入れやら引き出しやらをひっくり返しているうちにだいたい何かの解決策が出てくるのはいいとして、そうしたことを考えるほど煩雑になっていくのが玉にきず、といったところです。
僕はふだん、2.のLifetouch NoteにSIMカードを挿して出張に持ち歩いているのです。
ともあれ、使えるというなら試してみなければいけません。『(ルータの機種名) VPN』で検索をかけて情報を手に入れ、ほどなくスマートフォンからL2TPでVPNの利用が可能になりました。
ためしに3.のスマートフォンにBiglobeのSIMカードを挿してVPNを利用し、LAN端末としてファクスを閲覧させてみています。いったんVPNに接続してしまえば、あとは普通にLAN内のファクスのIPアドレスをブラウザに入れるだけです。
…これなら、ファクス機が持っている受信ファクスをメールでアップロードする機能が故障していても外出先からファクスを確認したり削除したりすることができます。これは便利です(これで当事務所に高機能な複合機が導入される可能性は全然なくなったな、とも思います)
もっと素敵な使い方をしている方もおられます。
スマートフォンにIP電話のためのアプリを導入し、VPNを通じてLAN内で光電話のルータの内線端末として使っておられるとか。
音質がそれを許せば、ボイスワープにお金を払う必要がなくなります。
移動中はだめでも(というより、移動中に電話に出ることはまずありません)、滞在中の宿や実家でそれができればどうでしょう?
あるいは体はどこか南の島においておいて電話の発信は普通に052-のいつもの番号でできる、ということになるのかもしれません。むしろ発信電話番号がごまかせるなら、それが素晴らしい(笑)
一つ困ったことがあります。
大事に大事に引き出しの奥にしまっていたスマートフォンを、今後は持って歩かねばならないらしい、ということです。
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