民事法律扶助制度 取り扱います
今日送り出したレターパックで、先週までにお受けしていた裁判書類作成が一通り終わりました。
これで九月もおわり、と勝手に思いかけたのもつかの間。きのう民事法律扶助による無料法律相談をお受けした二人のお客さまからは、いずれも裁判書類作成のご依頼をいただきました。これで9月度の扶助利用相談件数は4件となりました。
でも?と思ってウェブの世界を見渡してみるのですが、民事法律扶助の取り扱いを強調している(そうでなくても、わかりやすい場所に制度の説明をおいている)弁護士・司法書士のウェブサイトはそう多くないような気がします。
法テラス経由で弁護士さんの相談を受けてこられる方ほか業界筋からの情報では、あちらで民事法律扶助による無料法律相談を受けることができたとしても少額で非定型的な事案(労働紛争がその一分野)はなかなかその後のご依頼に至らないのだ、とも聞きます。
ちなみに、僕の事務所でも扶助をつかって無料法律相談は行いますが、その後の裁判書類作成等の依頼で法律扶助をつかってもらったことは一度もありません。
-結局みんな、勝手に商売したいんだよ(遠い目)-
と適当に総括したいところですが、この事務所では特に労働事案での裁判書類作成で、法律扶助を利用するより安く書類を作ったり法律扶助が想定しない長期・多数の裁判書類作成をしてしまうため結果的に扶助の利用に適さない、というちょっと特殊な事情があります。
一方で、法律扶助の報酬水準のほうが安いから正面切って扶助扶助扶助と言えないんだ、とお書きの先生もおいでです。それぞれ一部ずつ正しい、ということでしょう。
ほんとうは使ってみたいんですよ。書類作成援助。
ある程度まとまった額の養育費を回収するための債権差押命令申立書作成とか、解雇理由が明らかに不適切な労働審判手続申立書作成なんかで。つまり、扶助の高い費用水準(僕から見れば)でもペイするような事案で。でもそうした方は、必要性と費用を適切に説明すると、今お金を出さねばならないが最終的に安価な方=当事務所への直接の依頼を選ばれる、と。
そんなことがありまして、この事務所では民事法律扶助の契約司法書士になってからこの方、淡々と法律相談援助=無料法律相談だけを行っています。その後のご依頼は、だいたい半分程度の方からいただくでしょうか。
そうした扶助の相談のお客さまが、おっしゃるのです。
「別の無料法律相談に行ってきたが、そんな制度の説明は受けなかった」と。
何だその相談は、と聞くと出てきたのは、県内最大のローファームの支部事務所の名刺(苦笑)なるほど、そちらは法律扶助とは関係なく無料法律相談を実施しておいでです。
もちろん今後もそちらをご利用いただいてよろしゅうございますよ、他の法律事務所でも法律扶助制度を扱うところであればあと2回、無料で法律相談ができます、とは申し上げたのですが…
たとえ見捨てるにしても、浮き輪ぐらい投げてから(法律扶助ぐらい説明してから)にできんかな、と思ってしまうのです。そうでなければいっそ自分のところで法律扶助の無料相談をやってしまえばその弁護士さんだってただ働きにはなるまいに、とも。
もっとも扶助にもそれなりに問題はありまして、上記の通り決して十全に機能しているとはいえないから浮き輪程度、なんですが。
さ、これだけ書いたら法律扶助というキーワードで何位がとれるかな♪
ひとりごとはさておいて。今週二件の裁判書類を作ったら、10月1日に大阪への出張を入れています。これが次の、自分の鼻先に自分でぶらさげた人参です。
なんばウォークにお気に入りのとんかつ屋さんがあるんです!
ひとりごとはさておいて。これは残念ながら事務所外での相談なので法律扶助制度の適用対象とはなりませんが、裁判事務のご依頼になることがほぼ決まっています。
例によって余力が残っています。名古屋~関西一円で出張相談が必要な方はお知らせください。
最後に。
どうやらこの事務所は少し忙しくなっているようです。非定型的裁判事務だけが。
ヒマになったら依頼してやろうかな、とお考えの方、ご芳志痛み入りますが周りの状況は無視してとりあえず手を挙げていただけると、かえってこちらも計画に入れやすい、とお考えください。
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