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2013年8月

この際だから、ナポリタン

この際だから、ナポリタン
今日も朝から書見です。相談のロールプレイング、に興味があります。

検索にヒットしたのは

曹洞宗綜合研修センター?

話のタネに、と閲覧をかけてみたものの、どうやら士業の研修では使えなさそうです。

10時前の入館から資料請求を繰り返し、何点かを後日郵送複写(複写の申請をかけた時点で資料が返却された扱いになるため、即日複写によるより多くの資料を請求できる)に回して、14時前。

さすがにお腹が減りました。

今回の旅では矢崎存美の連作小説『キッチンぶたぶた』を鞄に入れてきています。

長い間食事制限に服してきた退院間際の少女が食べたくなったのは、何か体に悪そうなもの。第一候補は以前見た油ギトギトのナポリタン。探して入った洋食屋にいたマスターは…?

という冒頭の一作で、僕もナポリタンが食べたくなってしまったのです。
できれば、油ギトギトのが(笑)

国会図書館6階で出てきたのはそんなに体に悪そうなものではありませんで、まあごく普通にいただけました。

今日複写手配をとった資料の中には社労士に労働審判手続申立書を作らせた当事者の感想、というのがいくつか含まれています。
体に悪そうな、というより扱い次第で、僕の立場に悪そうな(笑)

まあ、きっと参考になりますからお楽しみに(遠い目)

485系の夜を行く

485系の夜を行く
夜風が涼しくなりました。

新潟駅の片隅に設置された行き止まり式ホームに、ムーンライトえちご号が入線しています。
日中は長野から直江津まで189系で気分は在来線時代の特急あさま、こちらは485系ですが特急とき、の気分でしょうか。

日中の妙高号と違って、こちらは座席に今も、白い布製のシートカバーがかけられています。そう混んでもおらず、隣の席も空いています。
過ぎさりし上越線優等列車の夢でも見られそうな気がします。

明日は一日、図書館で書見です。

なんとはなしに、信濃路へ

なんとはなしに、信濃路へ
なんとはなしに、信濃路へ
後ろのほうで爺様方がしっかりと出来上がっています。

向かい側のホームでは、名古屋からずっと同じ乗り継ぎの少年が被写体を探しています。
反対側の席は…
独り言の内容から明らかにそれとわかる乗り鉄(苦笑)

12時45分長野発の直江津行きで、発車時刻を待っています。

久しぶりに夜行快速列車を使う今回の旅では、旧国鉄型の特急用車両に青春18きっぷで乗ってみようと思います。

通常なら一泊二日で交通費宿泊費合計13000円ほどで国会図書館での書見をしてきます。
今回は東京滞在は明日一日、そのかわり交通費が全行程で約7000円宿泊費なし、ということで…

一日東京に行く費用で若干の寄り道をするだけだ、と考えています。

あと2時間で、日本海側に出てしまいますが。

どこか不思議な数字たち

先ごろ送られてきた業界誌には、平成24年の取扱事件数が載っていました。

-ここで補助者さまに質問!

前提1。本県司法書士会の、この調査に対する提出会員数は1200名余。不動産の登記事件数は49万件弱とされています。会員お一人あたり、400件弱の扱い事件数。

前提2.昨年度当事務所の登記受託件数は、この数分の1(笑)。かなり10分の1に近い(泣)

前提3.当事務所の今月度裁判書類作成件数は、4件となる予定です。

では。民事事件の裁判書類作成関係業務の県内会員一人あたり年間取扱事件数はどれだけあると思いますか?

「ひとり1件弱。」

  • なにかを見切った様子で、補助者さまが答える夏の午後。
  • どこか冬の海のような瞳の色を、見たような気がします。

正解は一人あたり、年間で1.9件弱。補助者さまの冷たい推定(同業者のみなさま、教育不行き届きでごめんなさい)よりは若干ましな数値を示しています。絶対数では年間6千件余り、このほか簡裁訴訟代理7千件弱、裁判外和解約4万4千件、だそうです。

本県では裁判外和解の一人あたり受任件数が全国平均よりやや多い=大都市でそうした傾向がでるのは、債務整理やらなんやらの依頼を派手に集める大規模事務所が立地するからだと推測しますが、そのほかはこの分野で全国平均より大きく乖離してはいないように見えます。

さて、そうすると。我が事務所において民事事件裁判書類作成関係業務の件数は、業界&全国平均の約20倍の扱い高、とウェブサイトで言っていいのでしょうか?

嘘ではありません。広告規制に関する会則にも反してはおりません。でも。

なんだか冴えないビタミン剤や洗剤の効能PRみたいにも思えます…ミドリガメ350匹ぶんのビタミンC含有、とか当社比20倍の洗浄性能、などと真顔でうたう広告を見てしまったときの気分にもなれそうです。やめておきましょう。

この状態で当事務所を長良川の西側に引っ越したらどうでしょう?

三重・岐阜とも裁判書類民事事件の扱い高は単位会一つで年間400件内外のようですから、僕の事務所がたとえば年間50件の扱い高をもって引っ越したら、その県の扱い高の10%は当事務所♪と大言壮語することができるでしょうか(失笑)

もちろん冗談ですが、どんな分野であれ統計に影響させられるシェアがあることに気づかせてもらえる、というのは決して悪い気分ではありません。

ただ、僕のところのような零細事務所で一人あたり平均の20倍以上を扱ってる、ということは一部の事務所に扱い高が偏っている(破産申し立てを積極的にやるいくつかの事務所をあわせると、年間扱い高の大部分を占める、とか)可能性を推測させるのですが。

正直なところ、みんな案外やってるようでやってなかったのね裁判書類作成、という印象です。破産も個人再生も地裁本人訴訟も強制執行も(そしてもちろん簡裁本人訴訟や労働審判など、当事務所で扱う労働紛争関係業務の大部分も)みんな含んでこの件数、ですからね。

今回の取扱事件数集計表、ほかにも気になるところがいっぱいです。おやつの時間の話題にするには格好の資料です。

『その他の登記』。不動産・商業・法人・財団・債権譲渡・動産譲渡、これらではない登記で司法書士ができるもの…ということで個人向け業務としては夫婦財産契約とか立木登記あたりを考えましたが、ほかに何があるでしょうか?全国で1800件余のうち117件が釧路会で計上されています。本県では6件。

『国籍に関する書類作成』。全国336件のうち61件が岡山会。本県では19件。

『検察庁提出書類作成』。全国128件のうち44件が宮城県会。半数の単位会で扱い高が0なのに(愕然)

集計表の最後の項目は、『その他の業務』。全国3万8千件、うち6500件余が新潟県会で1位。2位の大阪会を2500件以上引き離しており、これは一つや二つの事務所が仕事を量産したら実現できるような数値ではありません。

一体これらの各単位会に、なにがあるんでしょう?

いっそ電話して聞いてみては、と楽しげに補助者さまがおっしゃいます。

その他の登記117件、にはちょっと興味があります。

それは夏休みの宿題のように

ひさしぶりに、研修の講師のご依頼をうけています。そろそろ研修教材を作らねばなりません。計画そのものは半年前からお聞きしていますので、これまで少しずつ国会図書館での書見の時間も割いてきたのですが…そろそろ教材を作らねば。

それはあたかも、夏休みの宿題のようなもの。提出期限まであと1ヶ月以上あるのですが、そろそろ気になってくるのです。

興味をひきそうなお話や紹介したい参考書はたくさんありますが、まずはご担当者の先生にお話を伺ってこようと思っています。業界団体の会報をみるといろんな分野で講師をやってらっしゃる先生も見ますが、僕はふだん講師とはぜんぜん関係ない生活をしている予備役講師(そんなもんあるのかよ)なので、ご依頼をもらうごとに事前に発注者さまのご意向をおききしないと見られる研修ができないのです。

先週から後ろの机にクリップボードを置き、そこにアイデアを書き留める、というルールにしています。

楽しそうなアイデアは出てきたつど書いておかないと、次に出てくるアイデアに上書きされて頭のなかから消えてしまうのです。

どこの団体のどのような分野の研修をいつやるのか、はこの記事にははっきりと書いていませんので、仮にご担当者さまや関係者の方々が当ブログをごらんになってもそれは先生のところの研修かそうでないかはわかりません(遠い目)ということになるでしょうか。

そういう認識でお話を続けますが、僕が今般実施予定の研修分野で同業者さんに普及している参考書がちょっと気になる出来です。初版は増刷がかかったぞと風の噂に聞いて、思わず倒れそうになりました。

ですのでその参考書をわざと参考文献に指定して、気になるところを指摘しながら話を進めたらどうなるか、というのはちょっとおもしろいかな、と思っています。

…ま、さすがにそんな研修ないでしょうからね。

でも。ちょっと困っているのですが、事前にその文献を指定して

-持ってるなら研修当日ご持参下さい-

などと告知を依頼した場合、意味を誤解した先生がその本を買ってしまったりするのかもしれません。

それだけはおやめなさい、とも言えませんし…困りました。

上記の二冊は良書です。今日、ほかのいくつかの参考文献とともに県立図書館で借りだしてきました。

右は各類型ごとに『弁護士としての』争い方が載っている構成が特徴的で、弁護士ではない士業の研修でもその各資格にそって、こうした説明があるといいと思うのです。本当の意味で研修時副読本としての指定をかけるなら、資料としての新しさまで考慮すれば今年はこれで行っちゃえ、といったところでしょうか。

左は未払賃金立替払事業に的を絞ってますので司法書士・社労士の事務所に備え置くことを推奨するものではありません。しかしこの制度に関して破産管財人・破産の申立代理人向けに説明を充実させている点で、事実上唯一の解説書です。

司法書士業界の一部には法人の破産申し立てへの関与拡大を目指す向きもあるようですから(そうした研修も開かれる告知がありましたね)、もしそうした分野での研修を担当される先生がおられるなら取り入れてほしい参考文献です。

BJC-465JのブラックインクカートリッジにBX-20Sを代用する件(追試)

それは昔、ぼくがまだ腐れ行政書士調査士事務所の丁稚=補助者だったころ。

A3判対応のインクジェットプリンタを買ったのです。CanonのBJC-465Jです。

たしか平成11年末に買ったこれがまだ当事務所で現用機として働いていたところ、詰め替えインクの充填を繰り返して使ってきたカートリッジがいよいよ駄目になりました。

この純正品インクカートリッジ=BC-20は、数年前に製造中止になっています。

その代替として、同社のファクスに対応するカートリッジ=BX-20が事実上同じものとして使える情報はネットで入手できていたのですが、これまで試す機会のないまま現在に至りました。

一昨年、BX-20も製造中止になっているのですが、この後継として純正のカートリッジが発売されています。

それが、BX-20Sです。市場実売価格4千円台前半。

勇をふるって試してみるには少々お高い金額ということで、BC-20の最後のストックと本体とどちらが先に壊れるか様子をみていたのです。昨日めでたく、カートリッジのほうが先に天寿を全うしました(合掌)

A4判ならプリンタそのものすら買える金額で取り寄せたBX-20Sは、特段の支障なくプリンタに装着できています。

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本機をお持ちの方には、いつものBC-20、あるいはBX-20とは違うカートリッジであることがおわかりになると思います。

気になる印刷結果ですが、BC-20での出力とまったく違いはありません。

ただし、装着直後に出力したノズルチェックパターンの直線と印字テストを行ったあとで出力したノズルチェックパターンの直線を比べると、一見して後者のほうが太い、という違いはあります。

これが太い状態で固定されるのか、印刷前後で印字品質が違うのか、そのほか長期にわたる使用で問題が発生しないのか、は何ヶ月かかけて試してみるつもりです。もちろん、詰め替えインクが普通に使えるか、も。

なお、本件はamazonのユーザーレビューで、他機および本機ですでに実施された結果が投稿されています。ですのでたぶん大丈夫だ、と思っていたのですが、現時点では『一日だけなら確実に大丈夫』ということで。

ところでこのBJC-465J、印字速度は墨でも磨ってるのかと思えるほど遅いし用紙は一度に5枚までなら気ままに重走させるしインターフェイスはパラレルしかないのですが、それらが受け入れられるなら(苦笑)

机の上に置けて奥行きが30CM未満で裏紙から封筒から抵当権設定契約書まで印刷できて詰め替えインク使い放題で14年使ってもビクともせずMS-DOSからWindows7まで対応している、これって実は名機なのかもしれません。

少なくともこの奥行きでA3対応手差しOK、という代替機がありません。

いっそ、復刻再販してくれないかしら(笑)

次回の東京出張について

ひさしぶりに、夜行快速の窓側の席をとりました。

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8月29日は一日、国会図書館で書見をして過ごすつもりです。

いつもならここで8月29日は出張相談可能、と言うのですが今回は少し違ったルールにしてみようと思います。この2回ほど実施した東京出張は交通費・宿泊費がまかなえるほどの相談・ご依頼をいただいたかわりに、十分な書見の時間がとれませんでした。

ですので29日の日中は相談不可としますが、30日に相談のご予約が入るようなら滞在を延長して対応しようと思います。新しいお客さまについては、相談料金を前払いにしていただくならば対応することにします(宿泊費自腹で滞在を延ばしてドタキャンされたら立ち直れません)ので、一応ご検討ください。

すでに相談中・ご依頼中のお客さまについては、例によってあれこれ検討します。

最後に、ごらんのとおり残り4日ぶんの青春18きっぷのうち少なくとも二日分を今回の旅で使うつもりです。これを使ってどこか東京を拠点として往復可能な場所から出張相談のご依頼があった場合には、なんとかしてしまうつもりではありますのでそんな事務所が信じられる方、いらっしゃいましたらどうぞ。

先ごろお客さまから聞いた話では、この事務所の活動について

  • そんな事務所実在するのか

とコメントがあったとか。どこかの総合労働相談コーナーで(苦笑)

もう十年このかた実在してるって、とお客さまには突っ込んでみたものの、なかなか信じていただけないことも自覚しております。無理のない範囲でどうぞ、ということで。

さて、東京では仕事しますが前日は旅行となる今回の旅。そのまえに、例によって仕事をしてしまわなければいけません。実在を疑われる報酬設定の訴状作成を一つと、同じような報酬設定の訴状添削のしごとが今週末のハードルです。

問い合わせにも工夫をされたほうが

電話やフォームから問い合わせをいただく、というのが僕とお客さまとのファーストコンタクトになるこの事務所。その有様はまさに千差万別です。

先月までにあった、ひどいもの。

1.検察庁に出す告発状を作ってほしい、というお問い合わせ。

僕は個人的にこの業務が好きではありません。この業務が、というより、この手続きを指定してくる依頼人たちに共感できる要素が見いだせないことが多いのです。そこにあるのは本当に断罪されるべき事実とその発生を見てしまった人、というより、ご自分の理屈と思惑が先行される方にしかお会いできていません。

そうしたわけで、当事務所では告訴状・告発状作成の料金を最低8万円としているのですが…そう告げたら。

高いっすね、弁護士(なら)5万っすよ

文字通りこの口調っすよ(苦笑)

ならばそっちに行かれたら、と直接言わずに電話を切った自分は開業当時と比べて少しだけ角がとれたのかもしれません。かわりに、思い切り冷静に「それがなにか?」と申し上げはしました。

逆にこの人、弁護士に支払う費用が5万円だということはこの事務所でそれより安くそうした書類を作る、と勝手に期待されたようですが…安ければいい、というものではないはずです。まして他と比べて調整できるものではありません。

2.抵当権設定費用が知りたい、というお問い合わせ。

別に依頼をしているが、セカンドオピニオンが知りたい

そうしっかりと書いてあります。フォームに。

これはさすがに、お引き取りくださいと返事を差し上げました。場合によっては当事務所を採用するとか、もう少しうまく文章書いたら少しは違うだろうに、と思うのです。

3.提供情報皆無の労働相談。

無料とのことなので問い合わせした、とフォームの冒頭に書いてあります。

これだけでもやる気が八割くらい消えるのですが、さらに泣けることには肝心の送信事項が未記入です。

どんな職場で何がおき、自分としてはどうしたいのかが全く読み取れない。

じゃぁ、何を答えろと?(苦笑)

とりあえず対応不能を通告、そういう類型です。

当事務所ウェブサイトでは『このフォームによる、最初の問い合わせ』で料金は発生しないと書いてあるだけですのですでにこの方は権利を行使された、ということになるわけで、別にウェブサイトの記載に事実と異なる点があるわけでもありません。


これらを見ていて思うこと。

自分になにかの権利がある、と信じてる人はときとして、ものすごく脇が甘い。

もっとはっきり言えば、間抜けだ。

そんな気がするのです。

最近この事務所へのメールやコメントに、少額の賃金請求でもふつうに受託する姿勢に好感を寄せていただいているものがあります。

これ自体確かに嘘ではないしありがたいお言葉なのですが、当事務所にあっても別の観点でしっかりと依頼は選別している、そう考えていただいてかまいません。それが儲かるかどうかとは別のところにある、というだけで、お金を払って何か情報を得る気が伺えない人、単に安さだけを求めることが明らかな人にはわりと淡泊な対応をしていると思います。

おそらくは他事務所でも(特に非定型的・少額な依頼には)そうだと思うのですが、士業側での無料相談の安易な提供が利用者側に安易な期待を持たせる一方、利用者側にももう少し『フォームや電話の向こうにいる人が、何か対応したくなってしまうようなアプローチ』を工夫できないと後々お互いつらいのではないか、と考えてしまうのです。士業側がオペレータを電話口にいっぱい配置して儲かる案件だけ選別、というなら楽でしょうが、これだと歩留まりが悪い=適切に手続きを進めればなんとかできる善意の依頼人を大量に泣き寝入りさせる可能性があります。

別に難しいことを言っているわけではないはずなのです。今のご自分の状況をフォームに書く時間を、もう十分ほど余分にとってほしい、というだけなのですが…

そんなことする必要はない、とお考えの方はどんどん増えてるように思えます。残業代の請求なり不当解雇なりで『いくら(事業主から金を)とれるか』といった表現で依頼を煽るウェブサイトが増えるだけ、なおさら問い合わせをかける側もそれにつられるのかもしれません。つまり問い合わせをかけるほうは、こちらに対して儲け話を依頼という形で提示しているおつもりなのかもしれませんね。

そうしたお問い合わせでもフォームで受信した以上はなにかの対応をしております。それすら不可能なのが今朝、一件ありました。

メールアドレス相違、とのエラーがでています。あーあ。

なんとか一日終わりました

なんとか一日終わりました
足柄サービスエリアまでやってきました。後ろに停まっているのは10分早く東京を出た浜松行きです。

午後の相談の終了があと20分遅れるようなら東京ではなく東名江田からバスに乗る(首都高で渋滞してくれることを期待して、東武伊勢崎線と相互乗り入れしている東急田園都市線であざみ野まで行きタクシーで東名江田バス停まで行く。東京での乗り遅れが挽回できる)、というオプションを用意していたのですが、これはやらずに済みました。
さすがに現地調査二カ所と出張相談二件を同じ日にこなすのはいささかしんどいものがあります。

明日は一日お休みにします。
断固無為徒食してダラダラと過ごします。

一日だけ。

東武沿線出張相談

東武沿線出張相談
隣のホームの特急が、少し気になる浅草駅。昨晩の宿は蔵前にしたので、歩いてやってこれます。

今日は東武伊勢崎沿線に用事を集約することができました。そのかわり東京17時50分発のバスまでしっかり埼玉県内で仕事をすることになりそうです。

場合によっては昼飯も食えん…と思って財布を見たら、例によって手元現金残高が千円を割っています。

現地調査と同時に、郵便局を探す必要がありそうです。

停まれたら停まるね、というバス停

停まれたら停まるね、というバス停
停まれたら停まるね、というバス停
22時に寝る。
6時に起きる。

生活態度矯正施設に入ったような実家の朝を経て、東名富士7時38分発のバスに乗り込みました。

東京行きのバスは東名江田を出たあたりで徐々に渋滞に入りだし、併せて不思議なアナウンスを流します。
「料金所一番左側のレーンに入れない場合は、停車できないことがございます」
それでもいいならボタンを押して、と言われてしまったそのバス停、正確には社会実験中のバス停車場所が用賀パーキングエリアです。

ここから約5分で東急田園都市線用賀駅に出ることができるから、ここで逃げれば首都高の渋滞にはまらない、渋谷まで通常190の区間を100円の割引乗車券を売ってあげる、というこの実験、あまり急がない用事の今日試してみたかったのです。

いつもなら東名江田で降りて15分歩いて田園都市線あざみ野に出るところ、こちらだと江田〜用賀で若干の渋滞があるかわりに5分弱で駅まで行けて割引乗車券あり、ということになっています。

停まれなければ停まらない、という子供の約束みたいな停車場所でなければ…使ってみたいところです。

『法務局』から『裁判所』へ

『法務局』から『裁判所』へ
今日から出張です…が、その前に。

郵便局に行って新しい訴状一式を発送し、法務局に出かけて登記申請書を提出し、最寄り駅から乗り継がずに来れる東名ハイウェイバスの停留所=本山に、せっかく時間通りに着いたのに。

バスは各バス停で荷物の扱いに手間取ってる様子。名古屋市内だけで20分遅れでようやく東名高速に乗り入れたところです。お客さまへの報告と補助者さまへの作業指示、実はそれより優先した実家への晩御飯の献立リクエスト(笑)をそれぞれメールして、一息着くことができました。


今回の東京出張で手配したのは、JRバスのWeb乗車票が三枚。
今日は本山から東名富士まで、三列シートの窓側7C席が取れています。出発二日前には満席だったのですが、昨日一席空きが出ました。

残り二枚は操作を誤りました。
東名富士から東京への往復で座席指定の操作を忘れたらしく、明日の往路は窓側がまだ空いていたのに四列シート廊下側の2B、明後日の復路は久しぶりの最前列1A席が発券されています。
明日は基本的に東京地裁に書類をハンドキャリーするだけの仕事(車内で仕事する必要がない)なので混んでるバスの廊下側でもいいのですが、さすがにこの時期の出張を交通費バス代のみ日当無しで受けてはいけなかったんじゃないか、と後悔しかけました。

さて、あとは明日の都内での宿を決めなければいけません。前の席の方がお使いのタブレットが、こういうときには便利そうです。

今月下旬の出張相談について

出張、というよりは旅行を計画しています。実施時期は8月最終週ですが、地域が確定していません。

おおざっぱに言って長野・北関東・南東北、その辺を考えています。

同地域およびその周辺から出張相談のご依頼があった場合には対応してしまおうと思いますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

明日からは旅行、というよりは出張です。前回・今回の東京出張では、お客さまからいただく交通費・相談料金の合計で交通費と宿泊費がまかなえてしまい、僕は空いた時間に国会図書館で書見ができる、という大変ありがたい状態になっています。今回は静岡県にある実家をベースキャンプにして13・14日に東京往復、その後16日にもう1回東京に出て名古屋に帰る、そうした行程を考えています。

こちらの出張はいまのところ14日は相談の余力無し、13日・16日の午後に空きがありますのでご興味のある方はお知らせください。これから2ヶ月ほどかけて研修の教材を少しずつつくる関係で、特に青春18きっぷが使える9月10日までに国会図書館にでかける回数が増えるかもしれません。

…まぁ、また関東からのご依頼が増えてきているようですのでそうしたお客さま方にとっては、いいことなのかもしれませんね。

計画的安請け合いがやめられない

今日で三十路も終わり。当事務所ではたまにしかない、お客さまからの入金がなぜか3件固まりました。うち1件は数年前にやった債務整理の超長期分割払い。それも今まで若干遅れ気味だったぶんの一部。

…プレゼントですかそれは(苦笑)

さて、当事務所ではよくあることですが、誰かに何かを振る舞わねばならない、という状況になっています。次回東京出張は8月13~14日。これの日程にあわせて、東武鉄道沿線に足を伸ばすことになりました。

この事務所ではときどき埼玉県の一部地域(なぜか、さいたま市ではない)がパワースポットになるのです。同じ時期に全然関係ない方々が同時にご依頼をくださる、という状況が発生します。今年前半までは兵庫県西播一帯がパワースポットだったらしく、加古川を西に渡っただけでもうどこか楽しい、そうした状態にありました。

※お客さまの住所地を電話で確認した際に一人でウケる、という対応がこちらであった場合にはそうなっている、とお考えいただければよいかもしれません。

こういう場合には、出張相談時に他のお客さまからもご依頼があることを見越して交通費負担を減らすご提案をします。今回の埼玉県内東武線沿線での相談も、都内からの片道の交通費と2時間5000円の相談料金で相談を実施する、ということになっています。

…で、皮算用していた他のお客さまからのご依頼があればよし、ない場合にはもう片道分の交通費が自腹♪ということになるのですが。

もうそろそろこんな生活辞めたら、というご意見もあるところです。当事務所の産業医を自認する古い悪い友人からは、いつまでも高速バスとか乗ってんじゃない…と確か今年に入ってから勧告された記憶があります(近々ご依頼を検討中の県外のお客さま、みなさまの既得権のために抗議のコメントをどうぞ)。

しかしながら、今のところは無理のない範囲でこの商売を続けたい、と思いますので最近、労働紛争のご依頼が無事に終了したお客さまへのメールの末尾に


この事務所では労働紛争以外の業務も行っていることを決してお忘れになりませんように。特に不動産登記のご依頼を他になさるとひどく悲しみます(以下略)


まぁそうした一文を必ずつける、というところまでようやく進歩してきました。開業してから10年間、その程度のことすらやってなかったのですが(笑)それでも当事務所の業務に不動産登記ほか労働紛争以外の一般的司法書士・社労士業務が含まれる、ということを知らないと言われると結構傷つくものがあります。

労働紛争でない分野でも、わりと工夫のある仕事をしているんですがねぇ。

レターパックでお待ちしています

今月もすでに二件、新しい裁判書類作成のご依頼をいただいています。

特に5・6月は労働関係の裁判書類作成のご依頼がなかったので、ひとさまの不幸とはいえ(苦笑)月初から労働関係の訴状が書ける、というのはなにやらありがたい気分さえするのです。

…で、その書類が簡易書留でやってきました。送料710円。

もったいない、と思ってしまうのです。送ってもらってから言うのもどうかと思うのですが。

実はこの事務所が入居しているマンションの集合ポストは幅がやや狭く、レターパックライトの封筒はかなり無理して突っ込まないと入りません。

このため、350円のレターパックライトで送ってもらっても集合ポストへの投函ではない形式で配達がなされる…そんな実情があります。具体的にどうとは申しません。ええ、言えませんが

そんなわけで。百万円単位の請求をするご依頼でも100円単位で経費を切っていく僕としては、お客さまには当事務所への書類送付はなるべく次のものを使うようにお願いしているところです。

  • 勤怠記録など、単なるコピーで信書でないもの-クロネコメール便
  • 上記の原本ほか無くしたら困るもの-レターパックプラス
  • 登記事項証明書など、信書ではあるが再発行を受けられるもの-レターパックライト

レターパックを知らない、という方もまれにいらっしゃいます。これは郵便局で売っている厚紙性の封筒に郵便料金がセットされたもので、レターパックプラスが速達相当+追跡可能+受取人手渡しで500円、レターパックライトが速達相当+追跡可能+通常はポストに投函で350円というサービスです。封筒の大きさはA4判の書類がおらずに入れられるサイズですので、定形外簡易書留より安くつくことが多いのです。速達をつける場合と比べればなおさら安い。ライトのほうにのみ、最大3cmの厚さ制限があります。

ごくごくまれに、お客さまに発送する訴状一式がこの厚さ制限に抵触することがありますが…原告一名なら大丈夫です(笑)

ところでこのレターパックプラス&ライト、数年前までエクスパック500と350、という実にわかりやすいネーミングでした。そのころはなじみの郵便やさんが戸口まで売りに来てくださっていたのですが、レターパックへのネーミングの変更の理由を口ごもるのです。

特に350のほうがもごもご、と。

「それって、受け取ったほうが『オレの値打ちは350円か!』とか突っ込んでくるからですか?」

と聞いたらずいぶん遠回しな肯定を受けたことであります。

ところで、レターパックサイズの封筒には折り方を工夫することでずいぶんなものを収納することができるのだそうです。

エクスパックマジックといわれるそうした技術の最高峰というべきでしょうか、重量30kgの鉛塊をエクスパックの封筒に入れたという記事がありましたのでご紹介します。こういう理詰めなアプローチで遊べるテイストの文章、僕は大好きです…さすがに訴状には書けませんが、ときおり準備書面や陳述書でなにやらやってるかも、というのは一部のお客さまにのみご了解いただいているところです。

なんの根拠もなく人を中傷したり嘲笑する文章をならべただけでは心動かされるひともそう多くありませんが(下手な素人にはいまだに魅力的選択肢であるようです)、笑いをさそったり意表をついて考えさせる、そうした文章が最近の好みです。

35年での総支払額

最近の住宅新築に伴う抵当権設定登記の見積もり依頼を見ていて思うのです。

この人たち、頭金を貯めるということしないのか?と。若いご夫婦の住宅購入で、自己資金が住宅購入資金の一割以上ある、という話をこの一年、聞いたことがありません。

仮に返済期間35年(フラット35を想定します)、金利2.2%で1000万円借り、元利均等返済で毎月同じ金額を返済していくと月々の返済額は約3万4千円、35年での返済総額は1434万円になります。

いま借りたお金の1.434倍のお金を返すのだ、ということになるわけです。

-ふだんは、超おおざっぱに1.5倍弱と覚えておきます。所有権移転→抵当権設定の立ち会いの席では抵当権設定者兼債務者買い主様に決して口にしてはいけない事柄の一つです(苦笑)-

さて、そうすると。

消費税が3%あがる、というのはどういう状態でしょうか?

建物の建築費用2千万円なら60万円、3千万円なら90万円の費用増加、にはなります。

上記の条件で返済総額を60万円減らすには、借入金額をどれだけ減らせばいいでしょう?

1.434で割り戻してあげればいいので、約42万円、90万円なら約63万円になります。

…で、素朴な疑問。

このくらいのお金なら、1年待ったら貯まるのではないか?

それが可能な人なら今回の消費増税で住宅購入を早める必要がない気がするし(お子さんが生まれる、というようなライフイベントが発生している場合は別です)、それができない人なら…

資金全額借り入れで住宅購入、という計画自体にも余裕無し、と考えざるを得ません。

人はそうした計算をせずに何千万というお金を借りておうち買っちゃうものなのか?と思ってこれまでに何度かそうした質問をしたことがあるのですが、毎月の返済額は把握していても返済額の総額を即答できる人がなかなかおりません。

どうやら、そうした計算をせずにおうち買っちゃうものらしい、と最近は理解しています。

でも。そろそろ住宅建築請負契約を焦ってもしょうがない時期に入ってきたように思うのです。

ここは一つ、ちょっと立ち止まってお金貯めてみたら、と考えてはどうなのでしょう。

…などと言ってるから、抵当権設定登記のご依頼が一向に増えないのでしょうが。

その点、先週立ち会いをした所有権移転登記は100%現金決済で、目の前を右から左に現金が流れて左から手前(売り主さんから僕のところ)に登記申請に必要な書類が交付され、メデタシメデタシとなる非常にシンプルな事案でした。

抵当権設定登記があればもちろん司法書士報酬は増えるのですが、どちらかというとこういう取引のほうが余計な心配をせずに済み、うれしい気分がするのです。

試練の中の、ひかりへ

今日のしごと。

  • 午前中、税理士さんからの連絡。会社の清算にともなう残余財産のデータをもらって、株主総会の招集の準備。
  • 午後。返却期限をすこし過ぎた林業問題の資料をもって南図書館へ。空いた借り出し枠で矢崎存美の『ぶたぶたと秘密のアップルパイ』を借りて帰る。
  • 夕方。明日の立ち会いは抵当権設定がないため、不動産屋さんで実施とのこと。登記申請書を作っておく。今回の立ち会いでは売り主さんから登記原因証明情報作成費用を●万円もらえて、しあわせ。
  • 日没後。示談書作成のお客さまが法律相談にくる。法律扶助で相談は無料にする。
  • 夜。フリーダイヤルでの着信♪初めてのお客さまから、住宅新築に伴う登記の見積もり依頼。明日までに見積書を送る。

・・・そうだよ!

・・・いつかこんな一日にたどり着けると思ってたんだよ、十年前の今日は!!

登記が業務量の3分の1で労働紛争以外の裁判事務が3分の1程度あって依頼人は全部名古屋市内で年間売り上げが1200万あるような!

それが…こんな事務所になってしまって(以下略)

失礼しました。本日、当事務所は社会保険労務士としての先行開業以来、10周年を迎えたところです。

その記念日はおそらく創業以来空前の、ふつうの司法書士さんらしい一日となりましたとさ。

さて、まずはこのよき日を迎えることができたことについて、これまで当ブログにコメントをくださったお客さまにお礼を申し上げます。

みなさまが当ブログにくださったコメントのおかげで、上記のような情景描写にほど遠いこの事務所とその活動が本当に実在している、と信じた方もいらっしゃるやに思われます。それらの方の一部は新しいお客さまになり、あるいは長く定着される読者になり、またごく一部の方は

「先生のブログを見てるんですが、研修の講師やってくれませんか?」

などと言ってくるチャレンジャーな同業者さんになられた、ということになってるようです。

また、みなさまが随所でお見せくださった意志の強さ、思慮深さや思いやり、時として勇気や剛胆さは、私に上記のような情景描写にほど遠いこの事務所を維持するインセンティブを与えてくれました…そのインセンティブはたいていの場合、プライスレスなものでありましたが(笑)

つぎに、在職5年を迎えられた補助者さまにはこの変わった事務所とその経営者を見放さずにおつきあいいただいたことに対して敬意を表したいと思います。あなたをお迎えできたことは、当事務所ここ五年間でもっともすばらしいできごとでした。これからもあなたに見捨てられたり後ろ指さされたりしない事務所でありたいと考えておりますが、登記のご依頼は少しだけ増やしたいのでご容赦いただきたい(笑)

最後に、このブログをごらんいただいているみなさまに。

ここ数年で同業者さんがウェブサイトで情報を発信することは急速に一般的になり、それをやめる人もまた増えてきたようです。本県内でも昨年あたりまで目を引いた同業者さんのブログがいくつか止まったり消えたりしていますね。それぞれ思惑あってのことだと思うのですが、社長のブログにおもしろいものはない(経営上、ブログの維持が無駄だ)という見解もあります。本業が忙しくなってなし崩し的に卒業した、という方もおられるでしょう。匿名で無断引用して曲解したり中傷して騒ぐ、といったネットの暗部を見て嫌気がさした、という方もおられることと思います。それを残念に思う方も、それぞれどこかにおられるはずです。

このブログは大きく分けて旅・ウェブサイトの自作やパソコンの故障およびその修理・冬は加湿器の自作(笑)ときどき零細事務所や労働紛争の実情、とあれこれ書き並べたおかげで読者の方の属性もさまざまです。同業者さん・受験生といった法律系の方、紛争当事者またはそれに近い方、プリンタの修理や加湿器の自作に興味がある方、旅が好きな方など。みなさまが下さるコメントのおかげで、当ブログは一応は法律関係者のブログでありながらコメント投稿者が同業者に固まったり無料相談希望者に利用されたりしない、ちょっと不思議な状態が実現できています。それぞれおもしろくお読みいただけているならば幸いです。参考までに、本日時点での長期利用者の数は次のとおりです。

C41

●●なのはあなただけじゃない、ということです。これからもよろしくお願いします。

できるなら、今後も僕と補助者さまとこの事務所に来られるお客さまが、あと、可能なかぎり当ブログの読者のみなさまが、できるだけ何事かを楽しめる、または、味わえる事務所でありますように。

…あ、不動産登記についてはふつうの司法書士としてごく淡々と仕事しますから(汗)


一言でいえば「こんなことになると思ってなかったけど、今後もよろしく」そんな感じであります。

開業時点で地縁血縁人脈金脈実務経験なし、リアルな世界での営業活動なし、司法書士としての配属研修の受講無し(中央・ブロックの新人研修は受けました)、ということでいったい何が事務所の経営破綻を阻止したのか自分でもよくわからないのですが、おそらくタイミングがよかったのでしょう。インターネットの普及に助けられて、変わった仕事の可能性を模索することができ、債務整理バブルが崩壊するまえに自分の居場所を見つけることができた、というだけです。

ならば今後もこれでいい、とは言えない状況になっています。創業時にはまったく予想していなかった、『過払いバブル後の残業代請求ブーム』のあおりをくってこの分野の依頼が今年上旬、ぱったり止まりました。

その後事情をよく探った結果、これは過払いバブル後の儲けの手段として営業熱心な方々に選択された業務分野に過ぎないとわかってきた一方、そうした調子のいい弁護士・司法書士事務所が儲からない依頼(というより、依頼)を切り捨てることで泣き寝入りを促進している、ということと、それに積極的に対処する術がこの事務所にない、ということもまた明らかになっています。

周りの都合もあったおかげでともかく平和に暮らしてこれた島国に南の海から怪獣が上陸してくるらしい、しかたないので戦力に該当するようなしないような態勢を整えて迎撃しなければならない、ハッピーエンドに導いてくれるようなヒーローがどこかから加勢してくれる目処はいまのところ立ってない、そんな感じでしょうか。

うっかりしてたら、ペシャンコにされそうな状況です(笑)東宝映画で怪獣にもてあそばれる新幹線の車両に同情してそれらの映画を見た人がどれだけいるかはさておいて。

ただ、まったく無力ではない、ようにも思われます。同業者や隣接他士業による市場(というより、労働紛争に巻き込まれた人たち)の攪乱を食い止めることはできないし、どうやらネットとスマホの普及は人々が情報に触れる機会は増やしても情報を処理する能力を上げるものではない(ある程度多量のコンテンツを持つサイトを運営し、アクセス解析の内容を分析している同業者さんには来訪者の検索語が個々数年で徐々に口語的になったり、誤字が増えたりしていることにお気づきだと思います)、これは受け入れなければなりません。

でも、そうしたゆがみの存在に気づいている方がなんとかここにたどり着く、という可能性はまだあるし、そのためにネットの世界で見えやすい位置にこのブログやウェブサイトを出しておく意味もあると、特にこの6~7月で相談した方々を見ていて再認識させられました。

そうした方々はネットでの情報収集やリアルな世界での試行錯誤をある程度受け入れて自分で何かを考えてここを選んでくれるので、思い切って(儲け以外の観点で)顧客選別的なサイトを作ってもかえってその方々には(僕の態度が)わかりやすい、という印象を与えるようです。これは僕にとって、一つの救いになっています。

軟派なウェブサイトをつくって法律扶助で無料の相談たくさんやって稼げるようにしよう、とこの春思いかけましたがそれはもう無し、ということで…と時々書いておかないとまた方針がブレそうで恐い(苦笑)

しばらくは、特に労働紛争解決支援で

  • 賃金・残業代について、少額の請求でも裁判書類作成の依頼を断らない

という方針を主張していこうと考えています。いっそ『仕事はオレが選ぶ』と言ってみようかと思いましたが、きっと20年は早い(汗)

つぎに同業者さん向けになるかもしれませんが、これまで作った研修教材をウェブで公開したらどうか、と補助者さまから提案がありました。素敵です。うまくやったら県外からまた講師のご依頼がくるかもしれません(笑)

もちろん、そうした資料から僕の力量を推定できる方がお客さまになってくれる、というのも歓迎です。この資料を含めて、労働紛争で『調査・研究』というカテゴリーでの情報を発信したいですね。

あとは登記(笑)

…くどいかもしれませんが、この分野でも少しひねってみたいのです。

一つは街の人向け。

今春うけた個人間での信託登記のご依頼で新たな知見を得ました。ファイナンシャルプランナーからみて興味深い信託商品も出てきました。これらをつかって司法書士兼FPとして信託契約をつくる、という仕事はなかなか意義深いと思えます。

もう一つは田舎での仕事。

大学時代に研究していた森林・山村の世界に戻ってみたいと考えています。もともと林学を専攻していた過程で戒能通孝の『小繋事件』を読んでしまったのが、僕が法社会学への興味を経てこんなふうに転落変化するそもそものきっかけでした。

今なら不在村地主対策=森林の境界・登記・相続・経営という切り口でまたその世界にいけそうな気がしています。ただこれはコンテンツを新設して数年がかり、ということになるでしょうね。

少額の労働紛争も不在村地主問題も、状況はこの先どうなるかわかりません。でもやってみたい仕事なのです。可能性は少しだけ見えている、ようには思えるのです。

ここまで10年は技量向上を最優先にして、労働紛争では一通りの手続きを身につけた、と言える状況にあります。誤算だったのは地域に定着して口コミで依頼が集まるどころか、全依頼の三分の二は県外からだったということで。

ここから10年は経営安定を優先に、と言ったらつまらなさすぎるので、山林に近づきながら登記につながる仕事を探してみたいところですね。

ところで、

  • つまりこいつは法学部を出てもおらず司法書士としての経験もないのに開業しちゃったのか?

と思われてしまった方がおられますでしょうか。

ええと…そうです。許してください。十年たったら大抵のことは時効ですよ時効(遠い目)

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