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公共施設における労働相談会の実施について

日頃当ブログをごらんいただいている、右や左の同業者のみなさま。

このたび思うところあって、以下の通り無料相談会を主催することといたしましたのでお知らせいたします。

この相談会の使い道を、何か考えてみていただきたい、というのが今日のブログのお題です。


実施要領

  • 場所:名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)4階 第9会議室
  • 日時:6月9日(日曜日)午前9時~午後4時30分
  • 相談可能な分野:個別労働紛争について、司法書士・社労士として対応可能なもの全般
  • 相談形態:面談による。予約制

 当事務所ウェブサイト内での告知


さしあたり以上のことを決め、会場を確保しました。そうした相談が30分5000円でできるなんて思ってませんので、相談一件に1時間を確保することとし、当然ながら無料です。積極的に依頼誘致をはかるつもりはありません…というより、そんな思惑でやるなら以下の記事を書きません。

さてこの無料相談会、主催は当事務所であり単位会・支部の協賛など得られるはずもなく(失笑)、法令および広告等の会則と会場使用許可の条件に反しなければ何をやってもかまわない、僕がその話に乗れるなら♪

…さようなものだとお考えください。

もともとはこの相談会、ある他士業の方が実施しているのを見学させていただいたのがきっかけです。事務所というフィールドに来てもらう、ということでお客さまに発生する警戒心を持たれることがないという点で、お客さまになりそうな人々と面識を得る方法として非常にうまいと感心させられました。おそらく、事務所で無料相談を標榜するより効果的です。

しかし、せっかく公共施設がお値打ちに借りられる以上もう少し公共性を帯びたものに育てられないか、と思うのです。

たとえばなんの工夫もないならば、過払い請求全盛時代によくあった『東京やら大阪やらの弁護士・司法書士事務所が地方の市民会館なんかを借りて実施する、もっぱら営利事業としての債務整理無料相談会』と同じような催しになり、そうして終わる、ということになるかもしれません。

※まぁ、労働紛争をまじめにやったら決して儲からないので、他事務所が今後行いうる『残業代と不当解雇(つまり、労働審判でお手軽に稼げる分野だけ)の無料相談会』に埋没して先細り、になるでしょう。

そういうのは嫌だ、と思うのです。残業代請求専門を標榜する司法書士事務所が出てきた、という話は先日の記事にしたところですが、かつて過払い専門を標榜する事務所が何をやっていたか、を考えれば、彼らが儲からない問い合わせにどう対応するかはあまりにも明らかです。

→適当に某テラスに回し、それで終わり、になります。10万や20万の金銭請求の相談が某テラスや公設事務所の相談担当者(特に、司法書士でないセンセイ方)にどう扱かわれるか、は実務家の皆さまなら傾向としてご存じであるはずです。もちろん、個々の先生の誠意や努力があることは僕も承知しておりますが…

少額の賃金請求のように、残業代請求専門の事務所として儲からないが個々の依頼人には重要な類型で困ってる人をたらい回しにしたり無責任に本人訴訟を勧めたり泣き寝入りさせるのはどうか、ということで、僕は僕の事務所をウェブサイト限定の営業活動から少しリアルな世界に押し出してみよう、と決めました。あと2ヶ月で創業10周年、他県からも講師のご依頼が入る程度にはなった、ということである程度積極的に振る舞ってもよい時期かと。

そうした実情と思惑で、まずハコを確保しました。これを同業者(社労士・司法書士)の皆々様にも役に立つように使えないか、いくつか考えてみたのです。

  • もっともシンプルなのは、当事務所が今後定期的にこの相談会を開催することで、皆さんの事務所に来たが自分では受託できず、さりとてたらい回しにもしたくないお客さまをその相談会にご案内していただくこと。これは、現時点でも時折ある同業者さんからの紹介を受けるのとほぼ同じです。会場が事務所になるか公共施設になるか、というだけです。
  • あとは、お客さまとその依頼を受ける同業者さんがその会場に来てもらい、僕もその相談に参加する、という可能性があるかもしれません。まれにある、同業者さんからの実務上の相談を発展させるとそうなりますか。

なにしろ定員16名の会議室を一人で借りてしまいましたので(笑)場所は十分です。

  • 他事務所との共催の相談会、というのも当然ありでしょうね。僕が見学した他士業の方も、そうしておられました。

共催や相談者との同行が得られる場合は、相談後の依頼受託はその同業者さんが行う、というのが望ましいと考えます。僕は知識を提供し、社労士の同業者さんには僕は司法書士として、司法書士の同業者さんには僕は社労士として、受けられる依頼部分があれば担当する、ということになるでしょう。モバイルルータとパソコンを持ち込んで電話会議を持つことは当然可能ですから、相談者や事務所が離れている場合にもある程度なんとかできるはずです。


なにかそうした活動がないと、業界団体による通りいっぺんの電話相談や年に一回もない研修ではなかなかこの分野=個別労働紛争に思い切って関与しよう、という動きが一般化しないように見えるのです。本来ならその事務所のボスについて徒弟的に習う、というのが望ましいのですが、そんなこと僕もやってないままとにかく10年目になってしまいました。ある程度の組織力と柔軟性をもって知識の共有ができる可能性を持っていた若手の集団=青年会が愛知県内では解散してしまった、というのは、自分は加入していなかったのですがちょっと衝撃的でした。

だったら、自分もそうしたことをしてみたい、という人が事務所の枠を超えてゆるやかに関与できる可能性を開いてみたい、と考えています。事務所の行事としては(今後、競合されて揉み潰されるまでは)1~2ヶ月に一度ずつの周期でこうした相談会を設定し、しばらく様子を見てみることにしますので皆さまのご支援・ご意見をお待ちしております。


…最後に。

この分野ではある程度公共的な関心で相談会の設定とその告知を行いましたが、全く別の分野でもう一つ、相談会を開催してみたいと思っています。

分野は、相続登記です(おまえもそれかよ、と怒らないでくださいね)

これは僕が大学で林政学を専攻していたころからの関心の続きですのでご勘弁ください。『不在村地主・遠隔地の山林・農地』の相続や境界問題・森林施業の委託や遊休農地の活用にスポットを当てた相談会、というのをやってみたいのです。決して決して、名古屋市内の適当な住宅のシンプルな相続登記のご依頼をいっぱい集めたいな、なんて思ってません。

もちろん、できのいいランディングページを作成しPPC広告を連打し無料相談会を継続的に開催しその告知を念入りに実行すれば、いまウェブサイトで集客している事務所に一定の打撃を与えることはできるでしょうけど…僕にとって営利優先型事務所は、そこまで憎むべきものではございません。茶化して楽しむために必要な個性です。

冗談はさておいて。こちらはご依頼を受託できてしまえばたちまちのうちに会場費も広告費もペイする、ということがわかりきっていますので、有料の広告媒体を用いた告知を積極的に行ってみたいな、と考えています。

先頃補助者さまに言われたのですが、ウェブサイトやブログであまりきれいなことばかり言ってると『こわい人に見える』とのことなのです。それはよろしくありません。営利追求一直線、というならいざ知らず、人の活動にはある程度楽しめる部分や陰影や葛藤がある程度あって当然だし、それが読み取れないのは確かに不気味です。

しかしながら、皆さまご存じの通り最近はなにか気に入らないことがあると正義漢や弱者を気取ってあれこれ騒ぐ、という愚劣な連中も増えてきて、その結果かもしれませんが県内でもいくつかの同業者さんのブログの更新が停まったりなくなったりしているようで大変残念です。

当事務所では今後もできるかぎり、きれい事ではなくても何か他ではできなくて楽しい(=興味深い、のほう)可能性を追求したいと考えています。皆さまには今後もご指導ご鞭撻のほど…というより、ご自分がやってることと違うだけなら、目くじらたてずに放っておいてもらえれば(苦笑)

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