霞ヶ関で見たいもの
もう権利証なんてない!ないんだ!我々は好むと好まざるとに関わらず、この覚えられもしなければ手放すわけにもいかない、12桁の英数字の羅列とつきあっていかなければならないんだっ!
…てなことを(散々に)お客さまにご説明して、今回も無事に登記識別情報通知の引き渡しを終えました。今日も夕日がきれいです。
登記のご依頼を一つ終えるたびに、なにやらホッとしているんですが…これでも開業10年目に入った司法書士であります。明日・明後日の東京出張を控えて、いくつかの仕事を繰り上げて片付けておりました。
日中は西日本にお住まいのお客さまのもとへ一通、裁判書類をお送りしたところです。お客さまはその書類に署名捺印後、さらに郵送で書類提出の予定です。
…で、その書類の提出先、よく考えたら東京地方裁判所。
ハンドキャリーしろよ!という声がどこからか聞こえてくるようなこないような。
ちなみに東京地方裁判所って、JR東名ハイウェイバス霞ヶ関バス停から徒歩2分ほどのところにあります。当事務所から公共交通機関で乗りかえ一回でたどり着ける(地下鉄で名古屋駅まで出て、そこからバス)数少ない裁判所の一つ…なんですが。もともと出張日程がずれたので結果的にハンドキャリーできるような日程になったとはいえ、少しもったいないことをしました。
明日からの出張は少しお天気がよさそうなので、行きを中央高速バス(別に霞ヶ関のバス停を通らない路線にしたかったわけではありません)、帰りを東名高速バスにしています。
別に東京地裁に近寄りたくないわけではないので、久しぶりに気になる訴訟の記録の閲覧でもしてくるとしましょうか。
あともう一つ、気になるテーマがあります。
ここ数ヶ月の当事務所ウェブサイトへのアクセスを見ていると、労働紛争関係の検索が顕著に増加している(だいたい1.5倍程度の流入増加)のにご依頼は増えておりません。
…なんとなく、なんですが検索者が意志薄弱になっているというか、適当に調べて適当に漂流して適当に諦めてるような気配があります。
このあたりの傾向をみるために、当事務所では毎年10月に名古屋簡裁・地裁の労働訴訟の件数を全件調査しているのですが、しばらくのあいだ東京簡裁の件数も出張があるごとに観察してみようかとおもっています。
ま、この裁判所で増加がなければ…きっと多くの人は耳年増になっただけで終わってるんだ、と理解すべきなのかもしれません(実情はそうだとして、また次の手を考えます)。ただし、過払い金請求訴訟の激減という状況下で件数そのものが減っていない、という状況はあるので簡裁の訴訟で労働事件が占める割合は徐々に増加中、と考えなければなりません。
でも。関心が増えるほど訴訟を選ぶひとは増えていない、そんな気がしているのです。
この出張はそのあたりを解き明かすための旅、になるかもしれません。例によって考え事や調べ物をする時間は、たっぷりあります。
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