自分でやる人歓迎します
昨日のこと。ちょっとしたきっかけで、補助者さまから尋ねられました。
相続放棄(の、申述書作成)はいくらかかるのか、と。
500円!
~(僕の認識では)文案を要しない書類にあたるから、と即答したあと、少々不安になりました。
間違いでした。
よく考えたら書類としては文案を要しない書類2ページになるので、1000円が正しい。
しかしながら。そのとき補助者さまは、こうも言っておられたのです。
弁護士なら書類作成だけで3万は取るらしい、と。もちろん、熟慮期間の3ヶ月経過前のごくごくシンプルな事案です。
あんなペラでそんな金とれるもんかよ(冷笑)と思って試しに『相続放棄 司法書士 費用』で検索をかけてみました。
- 甲事務所 1万5千円~
- 乙事務所 本人申請のための情報商材が1万円。報酬の表示は確認できず。
- 丙事務所 2万8千円~
あらら?僕だけがなにやら間違った報酬体系を維持していたようです(愕然)
しかも、検索上位にでてくる(つまり、強弱の差こそあれウェブサイト経由での集客を指向していると思われる)事務所は、あれやこれやの周辺業務関連業務付随業務その他もろもろの作業をセットにして、いわば松竹梅のコースを設けておられる、なかには料金総額10万円に達するものもある、そういう状況らしいのです。
もちろんそうした事務所がセットにしている周辺業務云々は全部、ご本人が可能なもの。サービスてんこ盛り報酬てんこ盛り、じゃなくてサービスは最小限報酬も最小限、というのはないのかな…
そんなことを考えていた、今日。
実は月初に一件、せっかくの不動産登記のご依頼をお断りしていたところ、別のお客さまから新たな不動産登記のご依頼をいただくことができました。新築住宅の取得にともなう建物表示→所有権保存→抵当権設定の一連の登記のうち、抵当権設定だけ司法書士に依頼してあとは本人申請される、というお客さまです。
お客さまに断言したことであります。
そういうご依頼は、好きですね
と。そうした自由も、あってしかるべきだと思うのです。そうした本人申請を経てなんらか不動産登記制度に対する関心が高まるかもしれません。ひょっとしたら、司法書士という職能に対しても。
そのお客さまもさることながら、それを受け入れた銀行さんもなかなかのものだ、と思っています…まぁ、どうやら銀行側でもそんな依頼を受ける司法書士の有無に疑問が呈されたようですが(笑)
登記であれ家裁提出書類であれ漫然と安さを売りにするつもりはないので怪しいご依頼はサクッと謝絶にしますけれど、手持ちの資格でできることの組み合わせや工夫を通じてセットメニュー的でない仕事ができればいいんですが…
問題は、そうした業務をウェブで説明するのが強烈に難しいだろう、ということでしょうか。
なんとなく、ですが、先月のウェブサイト改装実験(の、失敗)で失われた一ヶ月を経てお問い合わせやご依頼の質がほぼ復調、あるいは少し改善しつつある、そんなゴールデンウィーク明けの週末であります。
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