ごめんね、こんなものしかできなくて(遠い目)
昭和30年代のホームドラマに出てくるちょっと貧しい家庭の晩餐でお母さんが口にするように、つぶやいてみましょうか。
昨年から少しずつ作ってきた不動産登記費用の自動見積もりフォームができてきたところです。
これを作り出すことになったそもそものきっかけは、昨年不動産登記関係のウェブサイトを大改装した過程で同業者さんのウェブサイトに登記費用を即時に見積もれるシステムが設けられているのを見てしまったからなのです。
正確には、それをみた補助者さまがいたくお気に召した、というべきでしょうか。
そちらの(あまりにハイレベルなのでリンクを張ることすら恥ずかしいのですが、長久手市にある同業者さんの)サイトで利用できる見積もりフォームは、所有権移転・抵当権設定登記の司法書士報酬と登録免許税等の実費についてただちに計算が行われ、出力結果というより見積もり書が色鮮やかなPDFで出てくる、というもの。素敵です。あこがれます。
対するこちらは…スクリーンショットのとおり。
手作り感横溢するものがありますね。よく言えば。
かたやビフテキ、かたや米麦混合ご飯、それほどの違いであります。努力はしてみたものの、なんとなく謝ってみたい、まぁそんな仕上がりです。
もっとも、ウソみたいな話ではありますが上記のスクリーンショットの下では登録免許税やら住宅用家屋証明書・登記事項証明書取得の実費を自動計算して出力する欄が続いており、ウェブサイト閲覧者に対して操作を解放してただちに見積もり結果を得られるようにはできています。
…つまり、お客さまに提供できる情報量は長久手の同業者さんが出す綺麗な見積もり書と同じだ、同じなんだ!と(笑)
とりあえず、このフォームが完成すれば中古住宅の売買にともなう所有権移転・抵当権設定登記の費用をウェブサイト閲覧者が計算できるようになります。
綺麗なPDFの見積もり書ではなくフォームに数値を出させるだけなら他の申請類型でも作れることがわかったので、所有権保存+抵当権設定やシンプルな財産分与(ここでは、持分全部移転をうまく処理する必要があるほか、義務者の所有権登記名義人住所・氏名変更登記も権利者側が費用を出してしまう実情をカバーすることが望ましいでしょう)、相続登記の見積もり用のフォームなどいくつか作って稼働させてみたいところです。
今回のシステムを一通り作ったことで、なんとかJavaScriptによるプログラムとフォームへの入力から所要の計算等の情報処理をおこなって結果を表示することができるようになりました。ちょっとわけがわからなくなるたびに『いっそN88-日本語BASICに戻りたい』等々の妄想にひたっていたおかげで幾分作業が遅れてしまいましたけれど。
これは、うまくシステムを構築すると裁判事務にも使えるのかもしれません。類型的な手続き(たとえば貸金請求の支払督促とか)を想定して、それに必要なパラメータを依頼人がウェブから入力し司法書士はそのチェック・印刷・提出程度の役割に徹するかわりに書類作成報酬が死ぬほど安い、そんなサービスを考える人も出てくるのかもしれません。抵当権抹消登記二千円台で全国対応、などというサービスがすでに実在しているなら…
そのうち、支払督促申立書類作成五千円全国対応、などという事務所が出てきても不思議ではない、そんな気がしてきました。
« 中古HDDへのWindows7環境移行 | トップページ | 一万円で行く、東京出張1泊2日 »
「零細事務所の電算・情報・通信」カテゴリの記事
- 片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 後編(2024.05.06)
- 片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 中編(2024.05.01)
- 片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 前編(2024.04.24)
- 申請用総合ソフト:バーコードリーダを使用せずに行うQRコード読込の導入事例(2024.03.21)
- 冗談から使い始める生成AI(2024.01.20)
コメント