前置きに工夫を(400文字一画面で勝負!)
そのお客さまは、いつもとても丁寧な電話をくださいます。
- おもむろに名乗り(待ってました♪)
- いつもお世話になっておりますと挨拶され(で、どうだったんですか?)
- いま扱ってるご依頼の件でと断って(は、早く教えてください!)
- 約定の振り込み日であるが、と一呼吸置いて(武士の情けだ!いっそ殺してくれ!!)
支払いがありました、と(大脱力)
上記4から結論の提示までの2秒間で、脇の下がすっかり汗だらけになりました。
あと2秒引っ張られたらいままでの人生が走馬燈のように再生されだしたかもしれません。
ことほど左様に、お客さまが相手方から支払いを得られるかどうかの報告は気になるもの。まぁ、これで今月はまずまず順調に、終わるべきものは終われたということになります。めでたしめでたし、と言っていいでしょう。
あんまり長く前置きされてしまうと、それに接する人は肝心な部分にたどり着くまえにどうにかなってしまうのではないか?
補助者さまが先日から、そうおっしゃっているのです。現在改装作業中の、当事務所ウェブサイトの労働紛争の部分のはなしです。
そこには一ページの文字数がやたら長く多数のページからなるコンテンツが複数あり、それはもちろん検索エンジン対策として重要であるものの、そういうページを突きつけられた大多数のお客さまは、わかりやすく言えば
- 見る気をなくす
そういうものだ、と。まさにごもっともです。今日になって、よくわかりました(苦笑)
であれば対策を練らないといけません。さしあたっては文字情報の多さをいきなり見せないようにする、そういう工夫をJavaScriptを使って実装しようと思っています。他社のブログにある『続きを見る』というようなリンクをクリックすると全文を表示する、そういう機能を実装するめどが立ちました。
今回採用するきれいなテンプレートと一般的なデスクトップ用ディスプレイの解像度を前提とすれば、最初の一画面に表示できる(ヘッダやナビゲーションをのぞいた)コンテンツの文字数は、おおむね400字程度、これにタイトルをつけられる程度ではないか、ということもわかってきました。
ここから、一種のルールが構築できそうです。一ページに一つか二つのキャッチコピーあるいはタイトルと、そのページの概要あるいは一番肝心な・または他のウェブサイトで述べていない重要部分を冒頭400字程度で適示してみて、閲覧者が続きを読む気になってくれればよし、そうでなくても、有料あるいは無料の相談へのリンクを明示しておいて、あまり深く考えたくない方のご利用を期待する、ということになるはずです。
何かに負けたような気はするものの、当事務所にあっても無料相談を復活させることにしました。そうでないと、『他と比べて見劣りする』という理由で依頼者を逸走させてしまう可能性があります。ただ、無制限に行うつもりはなく事務所にこれる方限定で30分程度にするつもりです。
もっとも、そういう無料相談終了時点からさらに相談続行を望む人に1時間30分4000円で有料の相談を実施したら、結局いままでどおり2時間4000円で相談している状態にたどり着きそうな気はします。
そういう手法を、朝三暮四というのかもしれませんが。
これだって、通常ほとんどの労働相談で30分はほんの前置き程度の意味しか持ち得ないことがわかっているなら、結構受け入れられそうに思えます。たとえその入り口に、少々作為が混じっていても。
そんなことをあれこれ考えていたら。
先日打ち合わせに出かけた先でお客さまに、こういわれました。
「あまり綺麗なウェブサイトは信頼できないし、費用も高そうな気がする。(当事務所のサイトは)手作り感があってかえって信用できる」
話を聞いてる僕の顔は、たぶんこうなってたと思います。
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