ただいま開廷表調査中
今週は大阪と名古屋の裁判所で開廷表を調べてきたほか、他の高裁管内臨時調査部の調査員(お客さま、とも言いますが)からも報告が入っています。どうやらその地方の地裁本庁では、まだ開廷表に代理人の表示が出ている模様。大阪地裁では東京地裁と同様、ついに代理人の表示が消えました。
…ただ、僕が見たその日は数ページの開廷表のうち1ページだけ代理人が出ていましたので、きっと印刷作業時に間違いがあった=比較的簡単な操作で代理人の表示の有無を切り替えて印刷できる、ということなのでしょう。
本人訴訟をお考えの方に説明します。開廷表というのは大きな裁判所では玄関やロビーにファイルで置いてあり、小さな裁判所では書記官室や法廷前の廊下に張り出してある、その日の訴訟の事件名・事件番号・原告被告の名称・改訂時刻や法廷などを書いた表のことです。裁判所によってはこれに代理人の名前が出ており、当事務所では随時これを調べることによって気に入った気になった訴訟の事件記録を閲覧し、いろんな情報を得ているところです。
通常はそういう使い方をしない、でも違法性皆無♪という開廷表の利用法、その有力な一つに、大規模庁であればある期間集中的に調査をかけて相手方についた職業代理人が担当している別の訴訟を探し出し、その訴訟記録を閲覧してその人の作風を調べる、というようなことを試みています。みなさん実に個性的(わかりやすく言えば、明らかに箸にも棒にもかからない裁判書類に結構な頻度で巡り会える)、ということはランダムに数件閲覧をかけるだけでもわかってきます。まさか、そうした調査をかけにくくするために東京・大阪地裁の開廷表から代理人の表示が消えた、というわけではない…と信じたいのですが。
今週延べ5日間の某日、裁判所に並んでいた事件名。いずれも原告側には別の職業代理人がついています。
- 残業代請求事件
- 割増賃金等請求事件
- 残業代支払等請求事件
うう、僕なら『賃金請求事件』と事件名をつけるかな(笑)残業代もまた賃金、ということで。
幸か不幸か、今週の名古屋地裁開廷表調査にあっては原告本人訴訟の労働事件を見いだすことはできませんでした。
さて来週か再来週、冒頭の臨時調査部員(ええ、お客さまですよもちろん)の活動をフォローしてくるつもりです。いまのところ僕がもっている事案の中で一番気になる代理人の方がご担当の事件を、三つ発見したという報告が入っているのです。
ちょうど上手い具合に、秋の乗り放題パスの発売期間に入ります。普通列車を乗り継いでもその裁判所には、なんとか日帰り圏内。運が良ければ、さらに調査対象になる事件を発見できるかもしれません。
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