業者を探してたつもりなのに…(ウェブサイト新設計画 その1)
「いままでに見たことのないところを見ました」
そっとつぶやく、補助者さま。
いっそ『補助者(さま)は見た』というカテゴリでも新設するかブログに、と苦笑する僕。実は本職より面白いことを書いてくれるかもしれません。
先日のアフタヌーンティーの時間に入るまでの僕は、なにやら異様な言動をとっていたようなのです。
さて、先日もらった成功報酬を半分方突っ込んで事務所のウェブサイトを新設しよう!という計画は当事務所の存亡をかけつつも、徐々に徐々に進んでいます。まずは今月中に作成方針を決め、発注業者を選ぼう、ということで参考文献を読みこなしつつ、事務所の業務としてさまざまな業者のサイトを必死で見ていたのですが…
- 「最初は(言ってみれば、夢や希望があって)楽しそうだったのに、ちっとも楽しそうに見えません」
- 「発注する側でいるはずなのに、作成する立場で業者のサイトを見てますよね」
- 「何が辛いのか、さっぱりわかりません」
…なにやら隣の部屋からいろいろな声が聞こえてきます。そりゃそうですよ。この事務所は今年100%、文字通り全てのご依頼がウェブサイト経由と以前ウェブサイト経由で来られた方がリピーターとして来ていらっしゃる。そうしたウェブサイトを今まではテキストエディタで自作してきたのですから、新規外注業者の選定には必死になって当たり前。ここで選択を誤ったら1年後にこの事務所潰れてるかもしれません、と補助者さまを前に、例によって極論に走ってみます。僕の経営能力を信頼しているのかご自分の資産残高を信頼しているのか、この発言には彼女恬淡たるものがあります…残念。
ともあれ僕にとっては当事務所ウェブサイトがどうあるべきか、は事務所をどう経営するか、とほぼ同義、なのです。今回ウェブサイトを新設するにあたっては、これまでの文字情報過多ウェブサイトが潜在顧客の選別と喪失をもたらしてきた自覚に立って(あ、でも反省はしません)、親しみやすく読みやすく相談への利用に遷移しやすいサイトを別個に構築し、よってもって1ヶ月に4万円程度(法律扶助の相談なら週2件、当事務所の有料相談なら月10件)の依頼増加を実現しよう、と大方針を定めました。不動産登記に無理矢理参入して手っ取り早く売り上げ増大、というのも考えましたがこれはあまりにも馴染まなさすぎる、駄目だ(苦笑)
そうして決めただいぶんつつましやかな目標とはいえ、つまり従来と反対の方向を意図的に目指すわけで、どうもそれが僕にとって潜在的なストレス発生源となっているようなのです。せっかく補助者さまにもウェブサイト作成業者の選定を手伝っていただいたのに、候補業者に今ひとつ納得できません。
※選定にあたってはgoogleで『士業 ウェブサイト作成』でトップ20位以内にでてくるところ、というルールを定めてみたところ、彼女が出してきたのは関西の会社、なにやらホストみたいな担当者の写真が出ていて、僕はパスした業者です。製作実績を見ていると、本職の写真をトップページに大きく載せている、という点でワンパターンなものが目につくのも気に入りません。当事務所でこれをやっても見苦しいだけです。
僕が候補としたのは関東の、動物さんが向かい合ってる写真が出てくる会社。そちらの製作実績では本職の顔写真にあまりこだわっていないようですし、取り寄せてみた小冊子の記載にもいちいち納得できます。…が、ものすごくいい!というものではありません。
手前味噌ですが、僕が裁判事務の依頼を受けるとき、一部のお客さまに見せられるようなわかりやすい共感あるいは感激、がないのです。この人に任せてだめならもう諦めるよ、とか、凄いものを見た!感動した!とか、そういうものがない。
だったらいっそ、士業に限定せずウェブサイト作成業者を探し直してみようかね、その前に、呑まなきゃやってらんねーよ、というのが先日のアフタヌーンティーで出た結論であります。
ところで補助者さま、こう言って先日の議論を締めくくられました。
「いっそ自分で作ればいいじゃないですか」
ええい、黙れ黙れぃ!と時代劇調に逆ギレしてみたものの。
今日買い物に出た途中の本屋さんで、HTML5の教科書やら素材集を手に取っている自分に気づいて苦笑いしたことであります。
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