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お客さまにお願い

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 5日ほど実家に帰っておりました。滞在中はパソコンにさわらないと決めて、いろいろ考え事をして過ごし、これから名古屋に戻るところです。

 平成15年8月の社労士開業以来、少額の労働紛争への対応を標榜してなんとか9年、この事務所を持たせることはできました。
 開業時には、たぶん3年持たせれば以後も存続できるし10年続けていればこの分野ではひとかどの人物になってるはずだ、という読みがありまして、他県から講師のご依頼がくるなど大体予想通りになってはいます。
 と同時に、きっとこの分野では儲からない、という予想も見事に的中しています。

 しかしながら、さまざまなルートからの報告によれば弁護士会や法テラスの法律相談には、経験ある弁護士とのマッチング・相談時間の長さ・相談担当者の受託への積極性等々に問題があり、労働紛争というより少額の紛争への関与全般であまりうまく機能していないようでもあります。
 利用者側の態度や準備にも問題があるかもしれない、という点はおくとして、この事務所がこの分野に関与し続ける意味はあるようです。

 ではこの事務所はどうあるべきか?を考えてみます。
 少額の賃金未払いから時には仮処分で殴り合うような大規模な労働紛争、なぜか時折やってくる男女関係がらみの裁判事務(!)といった分野でのこの事務所を好んだお客さま方には申し訳ないのですが、この分野への関与をこれ以上増やすのは経営上好ましくないようです。
 依頼人のなかにはとんでもない方もおりまして、人があれこれ苦労して有利な立場を作ったところに自分が作った意味不明な準備書面を出して自己満足にひたったり、勝訴の判決を取った後に報酬をあらかた返せと言ってくる方もいらっしゃる、ということもわかってしまいました。理想だけでやっていけるはずはないし、話せば分かるという命題は常に正しいわけではない、とも考えなければならないようです。

もちろんお客さまの大部分はそうでない、ということもわかっています。

 一方で昨年度、私も恥ずかしながら司法書士会に紛議調停を申し立てられました。ある士業から持ち込まれた境界訴訟で、第一審で全面敗訴後に関与して一部勝訴を実現させた、という事案でしたが、一部勝訴できたことを知らされたのがまさに紛議調停の場において、というのは我ながら間抜けです。
 狡兎死して走狗煮らる、というのはまさにこのことで、こうした依頼人からみれば司法書士でも弁護士でも用が済んだらゴミ箱へポイ、ということなのかもしれません。この依頼人もそうでしたが、弁護士や司法書士を次々に乗り換えては懲戒請求なり苦情の申し立てなり紛議調停なりをかけていく、というご趣味の方もいるようです。その紛議調停申し立てではこちらの主張を大部分通して第一回期日でお帰りいただきましたが(そりゃ、元依頼人とはいえ下手な紛議調停申立書を出してくる人と全面対決してよければそうなります)、なるほどこういう目に遭えば、少額の事案や難しい案件、思い入れや自己主張が強い依頼人がよい専門家にたどり着けない理由もよくわかります。

 こうした結果が空しいからお商売に邁進する、というところまで自分がスレていないのは、この事務所のありようを好まれるおおかたのお客さま方のおかげです。大変ありがたいことだと思います。

 有意義で楽しく、地元に限らず活動できるが間違いなく儲からないこの分野=主として労働紛争関連の裁判事務や労働相談。
 おそらくは観光鉄道のようなもの、と最近は考えています。ローカル線というまでひどくない(少なくとも経営主体に赤字をもたらさない)けれど収入の柱にはならない、でもまじめにつづけていればプライスレスないいこともある、なによりそれにいくらかのお金を出す意義を見いだしてくれる方がいる、と。

 そうであれば、ほかに収入源をしっかりと持つ必要がありそうです。
一頃の地方路線バス会社の経営改善に一役買った、大都市への高速バスのような業務があるといい。定型的で一件単価がそこそこまとまっていて確実な売り上げが次々に発生する業務が。

どんな業務がいいでしょう?ここでは、普通にやっても普通に儲かることが普通にわかっている業務、つまり登記にいったん関心を戻すのが一番確実ということになってきます。

いままで登記にかぎらず営業活動をやったことがないのですが、少しやりかたを変えてみます。
とりあえず、分野に関わらずこの事務所を気に入ってくれた方には業務案内をしっかり渡して登記の必要が(つまり、住宅購入か生前贈与か相続が)発生した場合にこの事務所に問い合わせをもらえるようにすることから始めるとしましょう。今さらですが、この分野ではウェブサイトを外注したり広告を出すのもペイするなら継続しなければならないと思っています。

そして、お盆のこの時期にわざわざこのブログをみてくださる当事務所のお客さまにもお願いします。
・みなさんが、またはお近くで不動産の登記(名義をかえる手続き)が必要な方がいたら、この事務所をご紹介いただきたいのです。
 特に相続登記の場合は、関西から関東までであれば別の出張に相乗りさせるか報酬だけで東京への定期的出張の費用を補えるので、おそらく地元の事務所と互角の見積もりをお出しできると思います。いまさらダイレクトメールを出すようなことはしませんが、お心にとめておいていただけると…

 この事務所の衰亡を何年か先延ばしできるでしょう(笑)

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