『ひかり』がこっそりやってきた
先週のこと。マンションの掲示板に、こんな告知がでていました。
-Bフレッツの設備の工事を行います-
そう。このマンションは未だにNTTの光ファイバーはBフレッツしか工事されておらず、近くにもう一軒おなじ名前の集合住宅があって間違えてフレッツ光プレミアムの販促チラシを突っ込んだり勧誘をかけたりする間抜け業者もいる、そうした物件でありました。ひかり電話を導入しようと思ったけど期待はずれに終わった、という記事をブログに書いたのは、調べてみたら4年半も前のことです。
で、工事完了とともに取り外されたその張り紙。事務所でありながらたった一回線のアナログ電話にフレッツADSL1.5Mを使っている僕のところには工事が終わって数日経ってもDMも勧誘電話もこない、ということは本当に無関係=既存の設備に関する工事なんだろうな、と思いながら、ヒマにあかせてフレッツ光のウェブサイトで調べてみたら。
この物件、フレッツ光ネクストが導入されてることになってます(呆然)
どうして誰も何も言わないのかが謎なんですが、とにかく好きなタイミングで光ブロードバンド+ひかり電話に移行してよし、ということになりました。
…でも?
今さら光にしてなにかいいことあるかいな、と考えたら、これが全く思い浮かびません。おそらく今より接続状況が安定するんだろうな、という程度でしょうか。電話は050-のIP電話、ブロードバンドはADSLの一番遅いやつ、という環境にすっかり染まってしまったのです。ここ数年で。
あれこれ計算したところ、固定電話を休止してADSLからフレッツ光ネクスト+ひかり電話エースに移行する、という一般的なやり方ではこれまでの環境より1200円ほど高くつく、ということもわかってなおさら萎えました。いま使っている固定電話のフリーアクセス(0120-の番号を付与されて、県内限定で電話料金着信者負担にできるサービス)をひかり電話に移すと、毎月の基本料金が300円から1000円に増えてしまうのです。NTTではマイラインに登録することでADSLの料金を割引されていて、プロバイダではADSLとIP電話を利用する契約にすることで料金を割引されている、という立場を失うことでさらに数百円の費用増加が発生してしまう、それを受け入れてまでベストエフォート100Mの通信速度を手に入れたいと思えなくて少々困っています。
遠方の固定電話にかける電話代はすでに050-のIP電話で全国3分8円にできているので、いまさらひかり電話にしても回線の安定性以外にメリットはなく、その安定性も050-のIP電話のほうがずいぶん向上してきていて、1時間程度の電話での打ち合わせならまず普通にできるようになっています。IP電話のサービスが始まったばかりの頃は、雨が降ると通話が不安定になる=あまり仕事にならなくなる、という楽しいオプションがついていたものですが。
そんなこんなで、理由をいろいろと探しています。このままでいるか、光に変える理由を。
こういう時の精神状態というのは実に不安定なもので、今使っているプロバイダから妙な勧誘電話でもかかってきたら衝動的に解約を言い渡して余所のプロバイダで光ブロードバンドに入り直す、なんてことをやりかねません。まぁ手間はかかるんですが短期で一番利得が大きいのはそれかもな、などとぼんやり考えています。ただ、プロバイダとブロードバンドに新規に入り直すことで何万円かの利得を得てもその後ずっと出費増加を受け入れるのではお話になりません。
来週の出張、結構忙しくなりそうです。いまお話を聞いている全ての案件に対応するとなると、横浜・千葉・高崎・鉾田(茨城)と回って歩くことになります。
その移動時間をつかって、いろいろ調べてみるとしましょうか。せっかく携帯端末から安くデータ通信できるようにしたのだから、細かい移動時間をそうしたことに使うのもいいかもしれません。実際のところ小規模な司法書士所で、常に安定した状態でオンライン申請できる状態を確立するとかいった需要がない場合に、光ブロードバンドを導入するメリットはどこにあるんでしょう?
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