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2011年10月

印影不鮮明!そのとき…

 今日は土地家屋調査士さんと二人で、お客さま方に訪問です。関係者の皆さんを集めて一気に手続きの説明を終え、委任状をはじめとする書類にハンコをもらってしまおう、という計画です。

 僕はまぁ、いつもの調子でお客さまに適当な話をしながら書類を確認していきます。調査士さんは、僕の右側で泰然と沈黙を保っておられます。沈黙は金、雄弁は銀、といったところでしょうか。

 登記申請Aの委任状…よし。

 登記申請Bの登記原因証明情報…よし。

 登記申請Bの委任状…おっとっと。義務者の印影が、ちょっと欠けています。

「これでいいですかねぇ」考え込むお客さま。…ううむ。ちょっと難があるかな。お客さまに話しかけます。

「じゃぁ隣にもう一つ捺印しておいてもらえますか?僕が明日からしばらくの間、法務局からの電話に怯えなくて済むように

 - ぷ。

右側から音が…いえ、声がします。笑いをこらえる声が。

間違って、調査士さんのウケをとってしまったようです。調査士さん泰然とつぶやいて曰く、「すずきさん、面白いです」

不動産登記の世界では登記申請を出すと、補正があれば法務局から代理人に電話がかかってきます。この電話がかかってくるとすれば申請書提出から2日ほどのあいだで、この期間はまさに戦々恐々として過ごさせてもらえるわけですよ、と後で説明を追加したことであります。

不動産登記の仕事でお客さまに楽しんでいただく、というのはなかなか難しいものですね。

さて、願わくば来月も、不動産登記のご依頼がありますように。

注文の多い乗車券

注文の多い乗車券
新城市役所で書類収集後、豊橋で打ち合わせをして帰ります。勝ち負けを争う案件ではないため、わりと気楽な日帰り出張です。

この行程を名古屋から片道乗車券三枚でこなすと、三千円以上かかります。

それを唯々諾々と受け入れるのは芸がないな、と思って、この往復割引切符を使ってみることにしました、
名古屋から豊橋往復1800円、新城往復1900円なので往路は新城まで使い、復路は新城から豊橋まで別に切符を買って改札口を出て、豊橋から利用開始にすればよさそうです。

ところでこの往復切符、あまり見かけない制限がついています。

乗り越し不可!というのはなかなか強烈です。この切符で有効区間外に出たい場合、一旦改札口を出ろと言うことです。
区間が連続するほかの乗車券と併用不可!というのも凄いです。乗り越しどころかあらかじめ切符を買っておいても駄目だ、と。もちろん、一旦改札口をでてあらかじめ用意した新たな切符を利用開始するのは可能です。

よほど改札口を愛するお方がこの切符を作られた…というのでなければ金券ショップなどで他区間の回数券と組み合わせて売られることの予防策なんでしょうね。

さて、では僕の復路のように、有効区間の途中から利用開始することへの制限はあるのでしょうか?

答えは、豊橋駅の自動改札機が知っています。

各席コンセント付きですよ

各席コンセント付きですよ
もう半年ほど前でしょうか。関東地方のお客さまにいつも通り当事務所のウェブサイトをどんな検索キーワードどで発見されたか聞いたところ、空前のご回答をいただきました。

バステック コンセント
と!

高速バスのAC電源の話で依頼が貰えるのだからまぁ結構なことです。

名古屋駅8時発の超特急大阪行きには、今日はハイブリッドのバスが充当されました。補助席なし座席間ひじ掛けあり四列シートもさることながら、各席にコンセントがついています。これなら仕事の心配がいらない…と言いたいところですが事前にこのタイプの車両が入るかどうかがわかりません。

結構大きな問題です。少なくとも僕にとっては。


ところでこのブログをご覧の方に、昨日未明に関東から労働紛争に関するお尋ねを送信フォームを利用して送られた方はいらっしゃいますか?
返信先アドレスが間違っているようです。お気づきなら再送願います。

数年前から『40歳』

 相続登記のしごとが終わりました。書類を引き取りに来られたお客さまに『もう権利証などというものは存在せんのだ!あるのは覚えられもしなければ変更もできない、紙に書いてあるのを示されただけでは有効かどうかもわからない12桁の英数字の羅列だけだっ!』とがっかりさせるような登記識別情報に関する重要な説明をひとしきりおこなって…

 頭をかかえたお客さまが、ふとお尋ねになりました。

「そういえば先生、何歳ですか?」

このお客さまは僕より少しだけ年上。で、こういう場合、ご当人の認識を尋ねたほうが面白いに決まってます♪

「私より一つか二つ上でしょう?」

前回一緒に来られたご家族の方もそう言っていた、と。

いえ年下なんですよ僕、と告げて目を丸くされたお客さまに、さらにお聞きします。どうして年上に見えるんでしょうね?じじむさいからですか?

どうやらそうでなないようで、僕は不動産登記の世界にあってもそれなりに経験ありそうな話しぶりをすることに成功しているようなのです。

…これを黙示の詐欺というかどうかはさておいて。数年前から僕は40代前半とお客さまに誤信され続けております。そろそろ進歩がない可能性を懸念すべきかも。

そのまましばらくお話をします。登記のこと、あるいは不動産のこと、司法書士やファイナンシャルプランナーの仕事のこと。話をしながら、気づきました。

 これは、いま作ってるコンテンツの内容と同じだ(苦笑)

 ひさびさに新しい大型コンテンツをウェブサイトに増設する予定です。さきほど、本文の執筆が終わりました。これまで文字情報量として最大(テキストベースで140KB)だった、僕の補助者時代から本人訴訟で雇い主を訴えるまでを綴った『おはようのない事務所で』をあっさり超えてテキストベースで200KBの文字情報量になりました。これなら検索エンジン対策に量的不足はないでしょう。

 今回は、このウェブサイトで初めての不動産登記に関する情報提供型コンテンツになります。所有権移転登記の本人申請を企図する人に、申請書のひな形や申請の通し方等ではなくて申請の段取りを適切に立てるのに役立つようなものを作りました。若干ながら、ファイナンシャルプランナーとしての情報提供にもなっているかもしれません。本人で何事かを進めるために役立つコンテンツは結果的に顧客の誘引につながることは…まぁ当事務所のウェブサイトそのものがそうだ、ということでいまさら効果を疑うまでもないです。世の中ではこぎれいで景気のいいことを書いてあるサイトに群がる人のほうがもちろん多い、ということも疑うべくもありませんが(苦笑)

 さてそのコンテンツのタイトルをどうしようか、いろいろ考えています。

 不動産を譲ったり買ったり相続したりする際に、司法書士に依頼したり自分で法務局という役所に行う手続きを、不動産登記という語を使わない場合にはどう言い表すでしょうか?その辺がヒントになるような気がします。

 明日いっぱい考えれば、何かいい案も出てくるでしょう。

 明日は大阪に日帰り出張を行います。行き帰りとも新名神経由の高速バスを使うので以前より1時間ほど時間は短縮されたのですが、それでも6時間はバスに乗っていますから。

探しものはナンですか

探しものはナンですか
見つけにくい、ナンですか…

先頃、自宅近くのお気に入りのカレー屋さんが営業をやめました。
それ以来、肩幅よりも広いナンと辛さがきつくないのにしっかり汗が出てくるカレーを探しています。最近は泊まりがけの出張に出ると一度はカレー屋さんを探すのですが、なかなかいいところが見つかりません。。

今日、岩倉駅から市役所に行く道を数分行き過ぎたこのお店は、ナンが普通の大きさであるもののカレーは素晴らしい出来でした。季節外れの汗をどっさりかいたら市役所に戻って、本来の探しもの=除籍の謄本を取って帰ります。

今月は、何故か相続登記のご依頼を三件並行して進めているのです。

これらのご依頼に伴って、少しだけ遠い市役所に行かせて貰えることになりました。戸籍謄本類の収集のためです。

一件目は豊田市。ナンが美味しいけれどカレーは普通、というお店でした。
二件目はここ、岩倉市。
来週は、新城市まで行く予定です。

豊橋あたりでいいカレー屋さんを、探してみるとしましょうか。

代書やさんのDocuworks その7 全文検索への布石(の、打ち間違い)

Windows Searchに関しては、各ウェブサイトに大変充実した情報が提供されています。

  • 曰く、削除の方法。
  • 曰く、無効化の方法。
  • 曰く、停止の方法。

なかなかの逆風を受けつつあるWindows Searchをこのほど有効活用しようという試みをはじめました。今日は2年半ぶりの、『代書やさんのDocuworks』その7回目です。


さて、Docuworksで文書管理をはじめてから約三年。電子化して保管している文書が、増えてきました。

何ページ、とは数えられません。20GBちょっとあるね、という感じです。A4判の裁判書類をグレースケール300dpiでスキャンしてDocuworksに置くと、だいたい1ページ200KB程度になる一方、住民票のように地紋がある紙をスキャンすると1ページ1MBを超えることもあるので、ファイルサイズの合計からページ数を推し量ることすらできない迷宮が…フォルダの中に広がっています。ライブラリーというよりは、ラビリンスが。

Docuworksが標準で装備する検索機能は、この迷宮に分け入るにはいささか力不足です。OCR結果を検索する場合、検索語は事実上、一語しか入力できません。二語を検索語として入力するとor検索がかかってしまって候補数が膨大になるだけです。

理想的には上記フォルダに突っ込んだ数をも知れない文書のなかから『割増賃金請求事件での弁護士による準備書面読みたいな』と思ったら、検索語に

  • 割増賃金 弁護士 準備書面

とか適当に入力したら候補がコロっと出てくる、などという妄想をあっさり打ち破るのがDocuworks純正の検索機能であります。

対処方法は、ないわけではありません。Docuworks6.2まで同梱されていたExpand FinderというJustsystem製のソフトがこの検索を可能にしているようですが、すでに販売停止になっています。Windows7環境下で運用して嬉しいソフトウェアではなさそうです。

いろいろ探しているうちに、Docuworks Content Filterなるものがあることがわかりました。iFilterの一種であるこれは、Windows SearchとDocuworks文書の間に立ってWindows SearchがDocuworks文書を全文検索することを可能にするものなのだそうです。

で、Windows Searchとはどんなスバラシイ機能なのかとググったら…冒頭の結果にたどり着きました、と(苦笑)

みんなひどい言いようだねぇ、と思いながら自分のHDDのプロパティを確認したら、インデックスを作成していないことに気づきました。どうやらWindows7をインストールした直後にこのク●機能の排除を図っていたようです。その前身がWindows インデックスサービスだということさえ忘れ去っていました…もちろん、真っ先にサービスを停めたまま。

ではこの●ソ機能、導入するか否かでいろいろ考えていたのですが、要は新しいHDDを増設してDocuworks文書専用にし、そこだけはインデックスを作成させてWindows Searchで検索可能な状態にすればこのクソ機能の影響は最小化できるような気がします。

で、インデックスを構築して検索をかけてみました。

そこで気づいたのです。ただちに全文検索することはでき、検索速度も十分実用に耐えるが、この検索は『文書内の該当ページまでを示すものではない』ことに。

さてここで、当事務所の文書管理にはおそるべき問題があることがわかりました。僕のところでは各案件ごとにフォルダを一つ設けて、準備書面やら登記情報やら参考資料のコピーやらを逐次収容する一方、依頼終了時点でフォルダ内の各文書をバインダーに束ねて終了案件専用のフォルダに移動する、という管理手法を採っています。一フォルダのなかの各文書がサムネイル表示される、というDocuworks Viewerの機能にはよく合う(終了後のファイルをバインダーに束ねれば、終了したいろいろな文書が一覧できる)と思っていたのですが、このバインダー、Windows Searchからはあくまで一つのファイルとして扱われます。

そうすると。依頼受託中に多くの文書を集めてしまった案件ほど終了後にバインダーにまとめられる量も増え、増えた文字に応じて検索に無駄にひっかかってくる可能性も増えて、結果的に検索性が落ちることになるわけです。現状でWindows Searchを使って当事務所の文書フォルダを検索すると、たとえば『賃金 訴訟代理人 準備書面』という検索語では

  • 賃金の計算方法を説明している本のコピーと依頼人が訴訟代理人をつけませんと言ってきた連絡書と地位確認請求事件を本人訴訟で遂行した人の準備書面が束ねられているフォルダ
  • 訴訟代理人が作成した賃金に関する訴訟の準備書面(欲しいのはこれ)が入っているフォルダ
  • 賃借人は企業倒産に伴い賃金を払ってもらえず困窮しています、という記載のある陳述書と、原告に訴訟代理人がついている建物明渡請求訴訟の準備書面

なんかが軒並みひっかかってくる、ということになってしまうのです。困りました!

一つのバインダー内に複数文書が収容されている場合に各文書ごとに検索ができるようでないと、バインダーに多数の文書をまとめるのは全文検索の観点からは自殺行為、ということになりかねません。いまのところ、検索結果を片っ端から開いてDocuworks標準装備の貧弱な検索を複数回行う、ということで一応は運用可能なんですが…

さて、今後さらに数倍に増加していく文書の管理方法がこれでいいものかどうか、かなり迷いがあります。

もちろん、本当のバインダーに収納された紙文書をぱらぱらめくって検索するよりは全然速いに決まってるんですがね。

訴訟代理人、いずこにありや!?

 この一ヶ月で、職業的訴訟代理人(誰とはいいませんが、地方裁判所でも訴訟代理ができるあの人たち)を使った期日引き延ばしの事例が三つほど集まりました。今日はそのお話です。

1.言ってみるだけ♪でも一期日

 先日のこと。僕が簡裁で原告訴訟代理人をしているその訴訟は、例によって労働関係の事案です。第一回期日の時点で成立しうる請求は十数万円ということで、まず本人訴訟で手書きの答弁書を一枚出してきた被告会社側がどういう対応をするか、まぁ社長の顔でもみてやろう、といった軽い気分での出廷となりました。お客さまからの情報によれば、社長は40代の女性です。

 廊下で開廷表をチェックしていると、法廷の『当事者入口』を開けようとしている婆さんがいます。もちろんその日も裁判所は、佃煮にするほどある金融の業者事件で開廷しています。いまそこから入ったら、被告席の真後ろに出現することになるでしょ!

 おもわず小声で話しかけました。「そこから入ったらいけませんよ」

 やれやれ困ったことだわい、と傍聴席に待機して見ているとその婆さん、自分の事件と他の事件を間違えて入廷しようとし、廷吏と揉めて訴訟の進行を止めています。こりゃ、関わり合いにならないほうがいい気配です。

ややあって、僕の事件番号が読み上げられます。いそいそと原告席に入って机のうえに書類を広げてみていると、さきほどの婆さんがまた廷吏と揉めています!

 代理がどうこう、許可がどうこう、とか言っていますよ?

 聞けばその婆さん、被告会社の社長の母親だとか。裁判官は許可代理の申請をするよう指導しますが彼女の理解の外にあるらしく、「今日は裁判所で『これから●●士を選任します』と言ってくるように言われてきた」とひたすら繰り返す婆さん。もとい社長様のご母堂様(失笑)

 裁判官根負けしたらしく、その発言を傍聴席から事実上聞く、被告代表者は欠席で答弁書擬制陳述、という処理をして次回期日を指定しました。

 原告であれ被告であれこんな請求額十数万の賃金請求事件でプロの訴訟代理人が着く、ってのがどんだけ珍しいことか思い知ってくれよこれから、と思いつつ婆さんを見送って、第二回期日。

 こんどは婆さんと、なにやら神経質そうな中年女性が廊下にいます。入廷したのはその中年女性。これが被告会社の社長、ということらしいのですが書証の原本一つ出すにも傍聴席に本陣を構えたご母堂様からの指示がなければやってけないご様子です。大丈夫かこいつは?

 僕より早く傍聴席と被告席との力関係を悟ってしまったらしい裁判官、被告席と傍聴席とで会話が交わされるのをもう停めもしません。さてそうなると、代理人の選任による読み取りにくい主張の整理および追完を期待して反論せずに第二回期日を待った僕が馬鹿みたい、ということになりました。裁判官もなにやら不満げに言ってきます。

「原告代理人、答弁書へ反論はありませんか?あれば早期に提出して欲しいのですが」

 その前に被告に言うこと無いのかよ、という感情を少しだけブレンドして…発言させていただきます。

「被告側からは前回、代理人選任の予定が示されていましたが…ご予定がないなら書類は直送してかまいませんか?」

おっとそうだったね、という風情で裁判官、被告代表者に確認します。やはり傍聴席とのやりとりを経て、本件訴訟は本人訴訟で続行となりました。母子ともにいささかだらしない印象の被告陣営ですが、●●士を呼ぶぞ、と言っただけであっさり一期日無駄にさせた手腕は素人ながら見事であります。

2.締め切り。それは破るためにある

 この8月に某地裁労働部でとった付加金請求認容判決、サクッと控訴されました。僕はその第一審の代理人とは違う代理人が出てくるものと期待したのですが仮執行宣言を得ていたその判決、執行停止の申立で担保を積んだのは、『第三者』であるその第一審被告代理人、という決定書が出ています。供託手続きだって代理に馴染むはずなので、わざわざその代理人の名前で供託する意味があるとは思えませんが…まさか、控訴審でもこの人が代理人なの?

 であるならば、懸念があります。

 このセンセイ、仕事のスピードもクオリティもかなり凄いのです。第一審では守った締め切りより破った締め切りのほうが多く、脅威を感じた記載より無駄になった記載のほうが多いこの人、きっと控訴状提出から50日以内に控訴理由書を出さないはずだ、彼が出すはずがない、と確信していたのですが…やっぱり。現時点でしっかりと提出を懈怠しておられます。裁判外ではなにやら負けた気がします(もちろん裁判外でだけ、ですがね)

 さらに凄いのはこの人、裁判所から10月から11月にかけて示された期日の候補日を軒並み差し支えにして12月以降に控訴審第一回期日を設定させる方向に持って行っていること。

 さすが●●士、やることがいちいち凄いです。裁判所何するものぞ、と言った感じでしょうか、僕なら恐くてできません。国家権力とはこうやって戦われるんですよね、きっと(遠い目)

3.「忘れてた」というシンプルな説明

 先日のこと。出頭するのに片道の交通費1万円ほどかかる遠方の裁判所に出廷してきました。ある訴訟の続行期日なんですが、時間になっても相手側代理人●●士のセンセイが出廷されません。

 法廷を支配するのは…不気味な沈黙。

 5分。

 10分。

 無為に過ぎていく時間。虚空を眺めながら法廷を出ていく書記官。帰ってきて裁判官に告げて曰く

「電話が通じません。事務員の方もいないようです」

 …なんだそれは!どこかの旅好きな代書人かお前は!

自分の事務所の貧弱な電話受付体制をすっかり棚に上げ、怒りを秘めてと待つこと15分。裁判官が気を利かせたのか利かせてないのかわからないお言葉をくださいます。

「せっかく名古屋からお越しですから、あと15分待ってもらって(相手側代理人が)来なければ期日を追って指定します」

で、結局30分経過。ここは巌流島か?でもって僕は佐々木小次郎か?と悶えながら待ち続けましたが、タイムアップとなりました。

数日後、期日の打ち合わせに電話をかけてきた書記官に先日の代理人欠席の理由を聞くと

忘れてた、そうです」

まさに裁判所何するものぞ、と(以下略)

僕は次回期日、このセンセイがどういうコメントをするか楽しみに楽しみにしています。きっと、やる気がでるものになると確信していますよええ(遠い目)

北東北で、研修だ!

先日のこと。見慣れない市外局番から電話がかかってきました。要件はシンプルであります。曰く、

  • ブログを読んだ
  • 研修の講師にきてもらえないか

というもの。ここまでならたまにはある話なんですが、018-の市外局番が秋田市だとわかっていればあらかじめ驚く準備ができたのに。

 当然ながら初対面となる研修ご担当の先生、開催日等の条件を聞いた僕に、きっと親切心からなのでしょう。なおも続けて曰く

  • 中部空港から秋田へは飛行機が1日2便…

ハイ却下!と咄嗟に言いかけた口を押さえきった自分を自分で誉めたいところです(苦笑)危うく当事務所初の、東北地方からの対面でのご依頼を逃すところでした。まさかそれが業界団体からのご依頼になるとは思ってもみませんでしたが。

さてさて、どうも出張前後の旅程を制約しようとする人には無駄に反抗的になってしまっていけません。講師応諾の成否をかけて、慎重に慎重に確認します。

講師料と旅費を分離しないで支払っていただけるか、と。

いささか過分な条件での承諾をいただいて、来たる11月22日は秋田市まで出かけることになりました。

さあ、これで旅程は自由です!11月22日正午以降秋田市内にいればよい、研修終了後の懇親会には出て欲しいということで当日は秋田市内泊、という条件が今週加わりました。もちろんOKであります。

11月22日は火曜日。新日本海フェリーの敦賀発苫小牧行き寄港便(新潟・秋田に寄港する便)は毎週1回、月曜日の出港です。これが秋田に火曜日朝到着、ということでこれの利用が最有力。お天気がよければ日本海の夕日が見られるし、そうでなくても一等船室の利用に貸し切り料金がかかりません。敦賀から秋田までは、一等で片道13300円。このフェリーの北行きは新潟を夜出て秋田に朝着くので、新潟まで列車かバスで行くというパターンもあり、です。そういえば佐渡島にはまだ行ってないな、と思ってみたり。

費用面での魅力が乏しいのがJRです。この地区に有効なフリーきっぷ類で特急・新幹線に乗れるものがあらかた滅亡してしまっており、乗車の都度特急料金を取られるのなら船がいいや、と思えてしまいます。東京から秋田へ秋田新幹線を使う『早期購入型えきねっと列車限定割引「お先にトクだ値」』だと東京から秋田へ8400円なんですが、秋田で前泊しないためには東京まで夜行バスで進出しておく必要があり、これを含むと1万2千円程度かかりそう。だったら名古屋-新潟を高速バスで動いて新潟-秋田でフェリーの2等寝台を使ってもほぼ同じ費用で、こちらのほうが変更等の制約が低いです。そういえば佐渡島には(以下略)

使いたいけど使えないのは仙台-名古屋の太平洋フェリーです。往路で使えば宿泊日数が増え、旅費が増大します。復路で秋田を早朝でる高速バスを使って仙台で乗り継ぐことは可能ですが、秋田まで行ってなにもせず帰ってくることになります。そういえば五能線には(以下略)

僕は日本航空のマイルを貯めているため、中部-秋田線を運行する全日空にはあまり興味がわきません。ものは試し、とさきほどウェブサイトを見てみたら、出発45日前までの割引運賃が結構安いです。中部-秋田なら、13300円。

気になって、日本航空のも調べてみました。

  • 青森-羽田 13000円
  • 函館-羽田 12000円
  • 千歳-羽田 11500円
  • 千歳-中部 9800円

一番たくさんマイルがたまるやつが一番安いぞ、などと考えてはいけないんでしょうね。青森-新千歳空港を急行はまなすで移動して、などと考えかけてやめました。

仮に11月23日もどこかで泊まるとしたら、帰りは11月24日発になります。今日で11月22日発の早期割引が締め切りになりますから、あと二日ほどたっぷり悩んでみるとしましょう。さしあたっては東京に寄って、いつもやっている国会図書館での書見をして帰ってくるつもりです。

11月はこれで、第2週に松山へ、第4週に秋田へ行くことになりました。今月はもう、おとなしくしているとしましょうか。

浅草で、ビリヤニだ

浅草で、ビリヤニだ
浅草で、ビリヤニだ
今日の資料調査のお題。

不貞。

…労働紛争が専門のはずの当事務所には、年に数回ですが男女関係の訴訟に関するご依頼がやってきます。お客さま方が一体なぜそうした事案でこの事務所への依頼を決めてしまったのかはまさに謎だとしかいいようがなく、こちらも苦労覚悟で受託に踏み切るわけですが…今回はとうとう国会図書館への自腹出張発動と相成りました。不貞による慰謝料請求に探偵業者への調査料を加えることの是非および裁判例、というのはそうまでして調べるべきテーマか、というのはまあ帰りのバスのなかでゆっくり考えるとして。

昼過ぎから書籍雑誌取り混ぜて23件の請求をかけ、19件目で当たりを引き当て即日複写の手配を取ったら、17時40分。書庫の請求が締め切りになる18時までに、なんとか仕事が終わりました。なんだかすごい満足感を抱えて、宿を取った浅草まで引き上げてきます。
このあたりなら一泊4000円台できれいなホテルに泊まれ、安い食堂も多いのです。

いつもより予算多め♪と心に決めて晩御飯のお店を探しに出ます。雷門通りと交わる路地の向こうに、気になる明かりを発見しました。

ネパール料理のお店です。
ナンとカレーのセットもよさそうですが、趣向を変えてビリヤニを注文してみます。見た目も中味も丁寧な作り。安くて美味しいお店です。

『AFANTA』というこのお店、表の通りから大分引っ込んだところにあるため宿からすぐ近くのところにあったのに気づきませんでした。メニューにはカレーだけでも二十種類ほどあり、お酒のつまみになりそうなお料理もたくさんあるようで目移りさせられます。

これで当分は、浅草で晩御飯に困ることがなさそうです。

久しぶり、放送大学

 今を去ること十数年前。大学を出て司法書士の受験勉強を始める時期に、放送大学の選科履修生だったことがあります。もともと生物資源学部(農学部)から司法書士への大脱線をはかるということで民法そのほか法学概論からやらなければならない状況にはよく合致していたことと、履修していない教材が各地の学習センターに行けば見放題、学習センターはだいたいの場合他大学の構内にあって(名古屋では中京大学)その大学の図書館が使える、という大変結構な通信制大学だったのですが、曲がりなりにも法律関係者になった今にして思えば民法の初学者向けの授業を星野英一が担当していたというところに凄さを感じるべきだったのでしょう(笑)

 大御所様の霊験あらたかというべきか、四年制大学在学中には民法を履修しなかった僕が唯一受けた『大学の』民法の講義が放送大学のそれだ、という学習歴でも司法書士になら受かるようです。民法・商法・刑法は放送大学の講義を一通り視聴してから受験教材の利用に入っていった記憶があります。

 そうした前歴があって放送大学には結構な親近感を抱いており、履修生の期間が過ぎてからも、関東では大学発足当初から地上波で放送されていた放送大学の講義を、都内への出張のたびにときどき見ておりました。それがこの10月1日よりBSデジタル放送に進出することになり、大変嬉しいことだと思っています。試しに日本古代史の講義を聴いたところ、この講師がつっかえることつっかえること(笑っちゃいけないんでしょうが)

 聞き取りやすさはさておいて、これで誰でも自宅のテレビで放送大学の講義に触れることができるようになりました。以前、あるお客さまにこれの利用をおすすめしたこともあるのですが…

 さて、覚えておいでだといいのですが。

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