裁断したくなるほど、いい本
今日の名古屋市は夕方から雨になりました。自転車で図書館から帰り、濡れ鼠になったのをお風呂に入って晩ご飯の支度を終えて…20時38分。21時に来所予定のお客さまから、電話がなりました。
すでに到着された、と。
炊飯器に突っ込んだしゃもじを見ながら、軽く絶句してみます(苦笑)
ともあれ今月4件目の民事法律扶助による無料法律相談も、労働紛争に関するものになりました。最近だんだん月末の(相談援助報酬の)お振り込みが楽しみになってきてしまっている自分がいます。来月も引き続いて、主として労働紛争(140万円以下の金銭請求を行う事案に限りますが)について無料の法律相談をお受けしていきたいと思っています。
さて、図書館で思わず手に取ったのは、この本です。
第一印象で思わず『おぉ、裁断してぇ…』と思った自分に笑ってしまったのですが、最近僕の心の中では本を3種類に分けています。
- 本として手元に保管しておく本
- 図書館にあればいい本
- 電子化して保管しておきたい本
その他の本は、まぁどうでもいい本です。今日おすすめしたい本は、電子化して持っていたい本なんですが…それを実現するには適当な古本屋さんでこれを買ってきて裁断機にかけてスキャナにくべてあげる必要があり、それを短絡的に『裁断したい』と考えたみたいです。
内容はおそらく、読者によって好き嫌いが激しくわかれます。医療保険加入の検討をし、結局加入しなかったという筆者が展開するのはひたすら確率論、ひたすら数字を並べて論じるのは『何かの病気になったり手術したり入院したりする、割合』です。拒否する人は感情で拒否するでしょうし、目からウロコが落ちたという人も出るでしょう。
ただ、特に頼るべき論拠あるいは思い込み(オレの家ってガンになる家系なんだよね…的な)がなければ、医療保険あるいは特約への加入に際して、世の人がある病気になったり死亡したりする可能性をひたすら数字で論じた本書を参考にしてみていいと思います。そのうえで、ご自分が三大疾病にかかったり早死にしたりする、という可能性を信じられるならその方向で保障を構築するもよし、統計結果から大きく離れない可能性を尊重して保障を構築する、あるいはしないもよし。ご家庭で『医療保険に関する事業仕分け』を行ってみたいなら、この本がその手がかりになりうると思います。データが少々古いのは残念ですが、これは勇気ある誰かが改訂第2版を出してくれるのに期待したいところですね。
で、この本を裁断して電子化していつでも見られるようにしておき、さしたる考えもなく保険に入っている人に見せたら…
ファイナンシャルプランナーとしては、好かれるか嫌われるか激しくわかれそうです。
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