フォト
無料ブログはココログ

« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »

2011年7月

急行事案をもう一つ

電話口で思わず、白目をむく一瞬。

急行扱いする事案のお客さまと打ち合わせでヒートアップしている最中に、3日後の期日に向けて書類作ってくれ、と言われちゃったらもう(嘆息)


面識のない方からのご依頼であればお断りするか、そうでなければ所定の特急料金の請求をぶつけてみたいところです(当事務所ではご依頼から3日以内の作業終了について、10万円の特急料金を設定しています)が、継続中のご依頼でしたので急行料金を申し受けることにして作業時間の調整に入ります。睡眠時間をごっそり削って作業工程を調整し、今朝9時に文案をお渡しする第一の急行事案はなんとか15分の遅延で引き渡し完了、正午までに書類を完成させる第二の急行事案は予定通りに引き渡しを終えました。さらに作業を続けて、なんとか明日提出する書類の作成を終えたら、22時まえ。

窓の向こうの天白川で、誰かが小さな花火を打ち上げています。気温も下がって、ようやく気分のいい夏の夜になりました。

明日は創業8周年ですが、どうも安楽には迎えさせてもらえなかったようです。さすがに急行扱いする事案を2件同時に受託するべきではありません。3件目がきたら躊躇無く依頼回避すべきですね(笑)同時に2件の依頼が来るなら、今後3件きてもおかしくないわけで。

改めて事件簿を数えてみたら、今年に入ってから4件、急行扱いするご依頼がありました。特急扱いは皆無とはいえ、こうした時の扱いを整理しておく必要もありそうです。さらに急行扱いする=緊急性が高い事案が頻出する分野もありそうな気がします。無理無理な作業工程をくむのも慣れてきましたから、依頼の類型によってはスピードを売りにしてもいいかもしれません。

考えたいこともやりたいことも、さらに増えて困ってしまいます。

むかし原告本人、いまや原告代理人

その簡裁判事の訴訟指揮を一言でいうならば。

丁寧・軽快・笑顔

でしょうか。こんなひとだったんだなぁ、と思いながら眺める傍聴席で、僕の訴訟の第三回口頭弁論期日の順番を待っています。

今日は簡裁訴訟代理人として、裁判所にやってきました。いつものことながら、労働関係の訴訟です。

こんなひとだったんだ、という感慨にはわけがあります。平成12年のことになりますが、僕が初めて本人訴訟で賃金等の請求訴訟を起こしたさいに、名古屋市近郊の簡裁で簡裁判事だったのがこのひとなのです。その時の訴訟では第二回まで口頭弁論期日を開いた後、名古屋地裁に裁量移送してくださった(まぁ、当時から使用者側代理人相手に小難しいリクツをこねてたんですよ僕)のであまり話をする機会はなかったのですが、移送後に当たった裁判官もとてもいい方だったこともあり、『裁判官というのは、どうやら使用者側代理人よりずっと真っ当な人たちらしい』という素朴な信頼を僕に植え付けることに成功されたようです。

僕を労働訴訟という分野に気分よく進ませるきっかけをつくった裁判官のひとりであるこの方から、9月には判決がもらえることになりました。今月は一件、いささか気に入らない勝訴判決をもらってしまったこともありまして、この人の文章を読むのがいまから楽しみです。今回の判決言い渡しが9月に定められたので、7・8・9月と1件ずつ労働訴訟の、しかも欠席判決ではない判決が読めることになりました。

さて、今日から7月31日まで、新しいご依頼の受け付けを停止しています。ひさしぶりに、急行料金をいただく依頼を受けたためです。当事務所では緊急作業の料金として急行料金と特急料金を定めており、ご依頼から1週間以内に裁判所に申立をおこなう場合には3万円の急行料金を申し受けているのです。基本的にはお客さまにはそうした緊急の依頼にならないようにしているのですが、ご希望があればお受けしています。ですので実際に急行運転するのは年に数回といったところでしょうか。それより急ぐ特急料金を請求したのは…この制度を定めた数年間で、片手で数えられるくらいしかありません。ともあれ今週末は資料収集や現地調査で、少々いそがしく過ごすことになりました。8月1日で創業8周年なので、ヒマヒマにして迎えるよりは裁判所に持ち込む書類の一つもあったほうがいいはずです。

そういえばこれまで、8月1日に忙しかった記憶がありませんが(苦笑)

裁断したくなるほど、いい本

今日の名古屋市は夕方から雨になりました。自転車で図書館から帰り、濡れ鼠になったのをお風呂に入って晩ご飯の支度を終えて…20時38分。21時に来所予定のお客さまから、電話がなりました。

すでに到着された、と。

炊飯器に突っ込んだしゃもじを見ながら、軽く絶句してみます(苦笑)

ともあれ今月4件目の民事法律扶助による無料法律相談も、労働紛争に関するものになりました。最近だんだん月末の(相談援助報酬の)お振り込みが楽しみになってきてしまっている自分がいます。来月も引き続いて、主として労働紛争(140万円以下の金銭請求を行う事案に限りますが)について無料の法律相談をお受けしていきたいと思っています。


さて、図書館で思わず手に取ったのは、この本です。

第一印象で思わず『おぉ、裁断してぇ…』と思った自分に笑ってしまったのですが、最近僕の心の中では本を3種類に分けています。

  1. 本として手元に保管しておく本
  2. 図書館にあればいい本
  3. 電子化して保管しておきたい本

その他の本は、まぁどうでもいい本です。今日おすすめしたい本は、電子化して持っていたい本なんですが…それを実現するには適当な古本屋さんでこれを買ってきて裁断機にかけてスキャナにくべてあげる必要があり、それを短絡的に『裁断したい』と考えたみたいです。

内容はおそらく、読者によって好き嫌いが激しくわかれます。医療保険加入の検討をし、結局加入しなかったという筆者が展開するのはひたすら確率論、ひたすら数字を並べて論じるのは『何かの病気になったり手術したり入院したりする、割合』です。拒否する人は感情で拒否するでしょうし、目からウロコが落ちたという人も出るでしょう。

ただ、特に頼るべき論拠あるいは思い込み(オレの家ってガンになる家系なんだよね…的な)がなければ、医療保険あるいは特約への加入に際して、世の人がある病気になったり死亡したりする可能性をひたすら数字で論じた本書を参考にしてみていいと思います。そのうえで、ご自分が三大疾病にかかったり早死にしたりする、という可能性を信じられるならその方向で保障を構築するもよし、統計結果から大きく離れない可能性を尊重して保障を構築する、あるいはしないもよし。ご家庭で『医療保険に関する事業仕分け』を行ってみたいなら、この本がその手がかりになりうると思います。データが少々古いのは残念ですが、これは勇気ある誰かが改訂第2版を出してくれるのに期待したいところですね。

で、この本を裁断して電子化していつでも見られるようにしておき、さしたる考えもなく保険に入っている人に見せたら…

ファイナンシャルプランナーとしては、好かれるか嫌われるか激しくわかれそうです。

壊れたんじゃない、壊したんだ( 汗)

三ヶ月ぶりの不動産取引への立ち会いを無事に終えて、ようやくゆっくりブログを書けるようになった週末。

壊れたんじゃない、壊したんだ(<br />
 汗)

LANディスクを壊しました。

当事務所の作業と資料のデータを一括で保管する、最大の容量(500GB)のLANディスクが…フォーマットしろ、ですって。

創業以来今までで一番、廃業を真剣に考えた数分間を送った昼下がり。数時間の苦闘で上記のとおり、管理画面は拝めるところまで情報収集を終えたところです。

実害も、ないといえばないのです。このLANディスクは2台のデスクトップPCに収容されているデータをバックアップしておくためのもので、そいつが先に吹っ飛んだだけ、ですから。でも、当初はそのことすら思い出せずに呆然自失しておりました。経緯としては以下のとおりです。

  • LANディスクにデータを集積してきた結果、このHDDが壊れたら恐いな、と思った
  • そこで現在稼働していないPCのHDDに、LANディスク内のデータをさらにバックアップしようと計画した。
  • このため、いつものLAN経由での接続からUSB接続に代えた
  • で、PCへのデータ転送に失敗。PCのHDDが読み取り不能になった。
  • そこでPCにWindows2000を再インストールを開始。
  • この際、USB接続したLANディスクの領域を開放した(合掌)

「つまりあなたは取り越し苦労に基づいて作業を開始し、かえって重要なLANディスクを過失により損壊したのですね?」と敵対側に反対尋問されたら泣いて謝るよりほか対処法のない…ま、そういう事案です。

なんとか管理画面まではたどり着けたので、おとなしくフォーマットして各PCからオリジナルデータを書き戻せば、すべて忘れて日常生活に戻れます。

ですが…良い機会なので、LANディスクからのデータ復旧を試みてみたい、そう思っています。吹っ飛んだら困るオリジナルデータ達を、さしあたりDVDに逃がしてから。


さて、サムライさんはじめまして。コメントありがとうございました。

資格取得あるいは受験のコツを書いてみろ、ということなんですが…そういう結構なものはないんですよね。ごめんなさい。司法書士についてはT学院の結構安い通信教育-答練および書式の講座のみ受講、社労士についてはT●Cの通信教育だけで答練すら受けず、FPはそれらも無くて本買っただけ(笑)という感じでなんとか受かってはいるんですが、基本的には過剰反復でどうにかなっているだけなんです。あとは●●記憶術で、とこれは本気で言っているのですが、こちらに限って本気で信じてくれる方に出会ったことがありません。

あとは、短期での成功や失敗に一喜一憂せず、寄り道を面倒がらず、時には無駄も受け入れることですかね。LANディスク壊したら自分で直してみる、とか(苦笑)

訴訟費用20分の1の不満

今月から3ヶ月のあいだに、労働訴訟で3件の判決を得る予定です。そんな『判決の夏』の始まりを告げる1つめの特別送達が、北の国の簡裁からやってきました。

残念ながら労働基準法第114条の付加金給付判決は得られませんでしたが、不満はほかにあるのです。今日はそんな話です。


裁判官の個性、というのは確かにあると思っています。僕が訴訟代理人として対面したその裁判官はなかなかの御仁でして、百万円を優に超える請求で提訴した原告代理人の僕に全力でゼロ和解を持ちかけてくるというショック療法を用いて、そのとき39度を超える熱に悩まされていたのを一挙に直してしまった、という特殊能力をお持ちだったようで、まぁ大した方なんです。

さてその大した裁判官、一体どんな判決を出してくるかとおそるおそる判決書を開いたところ、こんな具合になっていました。

  • 訴訟物の価額に算入した部分(元本)の請求はすべて認容
  • 付加金の請求は棄却
  • 訴訟費用は、4分の1原告負担。4分の3を被告負担。

ところでこの訴訟、元本部分と付加金部分の請求額は、4対1の比率になっています。

ですので、元本部分は全部認容、付加金部分は全部棄却という判決ならば、納得できる訴訟費用負担割合はまぁ5分の1原告負担、5分の4被告負担または、元本部分では全面勝訴しているわけだから全額被告負担なのではないか、と思っていたのです。

ところが、なぜか…少々原告側に負担割合が高い判決になっています。4分の1-5分の1=20分の1だけ。

これが、不満なんです(苦笑)

せっかくの対席判決、当然ながら会社側には職業代理人付きということで、本来なら手放しで喜んでいい勝訴判決なんでしょうが、めでたさも若干減、といったところでしょうか。この20分の1、僕が本州からその裁判所に出頭していることを考えれば、交通費だけで数千円にはなってきます。

さらには訴訟提起の当初複数回の期日において、この裁判官は本当に僕に対して請求の全部を放棄するような和解を提案してきたことに、本人で訴訟をおこなっている方々は注意してほしいと思います。請求額100万円越えの訴訟でこれをまじめにやられると相当へこむことは容易に想像できると思いますし、なかにはこうした裁判官の誤導を真に受けて自分の権利をどぶに捨てる人も出るかもしれません。

仮にそんな目にあってしまったら…まぁ落ち着いて、誰かに相談することをおすすめします。

あともう一つ。やっぱり簡裁で付加金給付判決を得るのは難しい気がします。風向きが怪しそうなら、付加金部分の請求だけ土壇場で取り下げてしまって訴訟費用負担の判決をこちら有利に傾ける、という操作も必要かもしれません。

来月は、地方裁判所での判決です。今から眠れなくなりそうです。

棒温度計はいかが

棒温度計を、覚えていますか?

小学校の理科の時間で使った、ガラス製の棒のなかに赤色の液体が封入されていて、マイナス20度からプラス100度超までの温度を測定できる、あれです。

これが我が家の省エネ対策に、結構役だっています。

まず冷蔵庫の設定。スイッチが5段階あるうち、庫内の温度を6℃程度に維持するには弱い方から2段階目あたりでよい(室温30℃)ことに気づきました。冷凍庫はもっとも弱い設定で、マイナス10℃弱を維持します。

それぞれ設定をもっと追い込んで、電気代を減らします…手動版エコ●ビ、とでもいうべきでしょうか。

つぎに保温調理の可能性について。いったん沸騰した煮物の鍋なんですが、加熱をいったん止めて温度の低下をモニタリングしながら(つまり、棒温度計を煮汁に突っ込んでるわけですよ)余熱で放置。

この季節、煮汁の量にもよりますが1リットル程度の容量なら10分間での温度低下は15~20℃にとどまり、特に専用の保温調理鍋を導入しなくてもよいようです。いままでスパゲッティを加熱しながらゆでていたのは無駄だったのではないかと気づいて戦慄しましたが(苦笑)

ベランダへの打ち水の意義。晴天日中気温30℃台前半湿度50~60%台のとき、窓際で気温を測定しながら打ち水すると、5分ほどで気温が1℃低下します。…この1℃をどう評価するかは各人によりますが。

今日は裁判書類に添付する陳述書をつくりながら、ペットボトル温水器を自作するための予備実験を行っておりました。発泡スチロールに反射材を仕込んだ実験装置に、その辺に転がってるペットボトルに水を入れたものを入れて日向にさらし、棒温度計で温度変化を観察するのですが、世のウェブサイトに書いてあるとおりペットボトルに塗装しない状態でも、晴天時気温33℃で水温42℃までは持ってこれるようです。

ということは、2リットルのペットボトル100本集めてペットボトル温水器で風呂に給湯するってのはウソじゃないんですね…ちょっとだけ惹かれるものがあります。

ところで、この棒温度計でいろんなところを測ってみて最大の発見は、部屋にあるデジタル電波時計についている温度計より棒温度計の温度が1℃大きかったという点です。

もし棒温度計の温度が正確だった、という場合、これまでデジタル時計で示されていた(1℃過小な)気温を信じていた、夏が苦手な補助者さまと僕との関係が…若干冷えるかもしれません。

仕事はあるが、お金がない(苦笑)

この8月で、社労士としての開業8周年を迎えます。3~4年前までは仕事もお金もない、という素晴らしい均衡状態を満喫していたのですが、過払いにも登記にも無縁なところでいつのまにやら生きていけるようになりました。隣の部屋のホワイトボードを見ると、今朝の時点で7つの仕事が進行管理に服しています。我ながら、各案件はなかなかにバラエティに富んでいます。

生命保険の見直しから●●請求労働審判手続申立書作成まで、というのがどれだけの幅広さを持つものか僕にも少々理解しがたいものがありますが…まぁそんな感じで。しかしながら、ホワイトボード記載の仕事のうち『その作業の完了自体でお金をもらうlことに直結している作業』は2つしかありません。係属中の労働関係訴訟の準備書面等作成で報酬をもらわないことにしているために、『仕事しても仕事しても、未来にあるだろう勝利にたぶん一~二歩近づいてるだけ』という状態が結構長く続くわけです。これが心理的にも経済的にも、なかなか厳しいものがあります。この状態を一言でいうと、『仕事はあるが、お金がない(苦笑)』。

この状態からどう抜け出るか、が次の1年間の課題になりそうです。

過払いを巡る狂騒に割り込んで踊る、とか?

それはもちろん冗談なのですが、久しぶりにお受けした生命保険関連のご依頼について、思うところがあります。本当ならこの仕事、ちゃんとやれば結構なコストパフォーマンスをお客さまに実現でき、その対価を正当に得ることができるはずです。ただ、残念ながら当事務所ウェブサイトは労働紛争に特化されており、生命保険の相談を募集するファイナンシャルプランナーのウェブサイトとは遠くかけはなれたところにあります。今回のご依頼は他のお客さまからのご紹介でお受けしたものなので、リアルな世界に立ち返ってのささやかな営業活動を行うのも悪くはないのかもしれません。簡単な事務所案内を作って、今後すべてのお客さまにお渡しするような…その程度の。

もう月末のお家賃を心配するほど逼迫してもいないのですが、そこから遠ざかったなら遠ざかったで考えなければならないことがいろいろ出てきます。夜に入ってホワイトボードに書いた仕事は2件を払い出し、なんとか今日の作業を終えました。

夏は危険な後部席

夏は危険な後部席
17時40分東京発の知多シーガル1号11B席にいます。
今回の東京出張に先立って高速バスネットで予約を入れる際に、早売1としては最後の一席だったのでこの席を買うか千数百円余計に出して片道正規運賃で買える席(こちらは、バスの前部を中心に余裕がありました)を買うかかなり迷いました。

この席、一番後ろの真ん中という位置にあるのです。居住性、悪そうです。

もし東名江田出発時点で他の席が空いていれば移動すればいい、と考えて試しに買ったこの席、夏の昼行便では大変よろしくないことに気づきました。
最後部の席ということは後ろは壁なんですが、ここから結構な輻射熱がくるのです。避けようがありません。

そういう時に限ってバスはほどよく混んでおり、前の方でも窓側の席に空きはないか、あっても前の席のひとがフルリクライニングしてお休み中。これまた居心地悪そうです。

逃げ場が一つ残っています。
なぜか予約時には取れなかった11A席が空いており、こちらは後ろの壁から数センチ余計に離れています。
…次から、少し考えなければいけません(汗)

Wimaxは中央道で使えるか?

Wimaxは中央道で使えるか?
7時25分栄発の新宿行き高速バスは、今日もほどよく空いています。補助席なし四列シート電源付きの快適な車内に、乗客は10人足らずといったところ。いつも通り、隣に誰も座らない状態で飯田付近までやってきました。

さて今回の東京出張では、行きを名鉄バス中央道経由、帰りをJRバス東名高速経由にしています。先月から導入したモバイルルータの能力を三重県から愛媛県までの方々で試しており、東のほうでも運用能力を知りたいのです。

予想も覚悟もしていましたが、Wimaxは地方都市ではかなり辛いです。インターチェンジ付近でも使えるのは名古屋から多治見までで恵那・中津川は不可、以後飯田まで駄目、写真の座光寺PA付近で数分間、アンテナ一本立ててくれたのがなんだかありがたい気分になってきました。

あとは伊那市・諏訪・甲府あたりで感度を試しながら、新宿まで東上するとしましょう。

自腹で挑め(笑)情報公開の壁

「あまりいい話じゃないんですが」

電話の主は、快活にそう言います。●●労働局総務部からのお電話です。

・・・監督官庁サマからそう言われて愉快な社労士ってのもいないでしょうね。あ~あ。

さてこの記事は、5月18日付『助成金不正受給を追え!…るか?』の、少々不本意な続きです。


別になにかよからぬことをしたわけではありません。先月、電子申請で情報公開(正確には、行政文書開示請求)をしていたのです。公開請求した文書は中小企業緊急雇用安定助成金の申請書および付属書類。某会社の某年度分であります。これを受理した労働局の対応は、なかなかわかりやすいものがありました。冒頭の一言で僕に断って曰く、

  • この申請は、存否応答拒否になると思います

とのこと。うわぁ(嘆息)

公文書開示請求へのお役所の対応は、一部開示を含む開示・不開示・存否応答拒否の三種類に大きく分けられます。文書はあるが見せてやらん、というのが不開示、あるかないかも教えてやらん!というのが存否応答拒否。ちなみに以前、労基署が出した是正勧告書の開示を求めたときには不開示決定を食らいましたがこれは徐々に開示されつつあるようです。でもそのときの争点は『是正勧告がでたか否か』にあったので、不開示決定でも活用できたのです。これは『是正勧告書はあるが、開示しない』というものですからね。

で、今回は存否応答拒否。そうした文書があるかどうかも教えないことになるそうです。理由を聞くと

  • 中安金はご存じのとおり、売り上げ等の要件が一定以上悪化した企業が利用できる制度です
  • したがってこの文書があるかどうかを回答するだけで、その企業の経営状態が好ましからざることがわかってしまいます
  • ですので法人の信用を損ねる恐れがありますから、存否応答拒否となるはずです

とのこと。さらに食い下がってみます。では職業安定関係で、どんな助成金なら開示の対象になるでしょう?これについては

  • 前向きな助成金の申請なら開示できます。たとえば特定求職者雇用開発助成金などでしたら

とのこと。なーるほど。彼らなりに筋が通ってます。で、彼からのご提案。

  • どうせ存否応答拒否になるわけですから、手数料を納める前に取り下げられたらいかがですか?

おっとこれには応じられません。確かに電子申請で試したため、手数料決定以前にお電話を貰ってしまうとそうした対応も可能なんでしょうが、ここは一発正々堂々と結果を出して貰いたいところです。

「いえ納めますんで、思いっきり(存否応答拒否)やっちゃってください♪」

明るく言い放って収入印紙の送付先を聞き、晴れて結果を…存否応答拒否の決定を待っています。どうせこの申立、誰の依頼も受けずに自分の興味で試しているだけなので、失敗しても完全に損失は自分持ち、成功すれば経験は自分の財産になるだけのこと。気楽です。

で、いまこれへの反論をいろいろ考えているところです。明日から国会図書館での書見に行ってきますが、探索のテーマはこれですね。

というわけで雇用調整助成金関連の行政文書開示請求をお考えの皆さん…というのがもしいらっしゃるのであれば、今のところは僕の屍を越えて行ってくれ、としか申し上げられません。

ただ、僕はこの件、情報公開審査会を目指しています。

となりの市へ寄り道を

となりの市へ寄り道を
今月は月の後半に、少し予定が入っています。土地売買への立ち会いやら証拠書類入手待ち等、繰り上げて行うことができない仕事が待ってるこんなときは…

休みをとります。まぁ今週も、日曜日休めてなかったのですが。

書類を出しに行った岡崎の公証役場では、きちんとバッヂを佩用して背広にネクタイ姿の司法書士さんと行き会いました。傍目に見ても仕事熱心な彼からそっと目をそらして退散し、隣の市への道を急ぎます。今日の仕事は、おしまいです。

11時30分発の定期船になんとか間に合いました。隣の市での昼下がり、ささやかな休日を楽しんだ代償でしょうか、後部甲板のてすりを掴んだ両手が手の甲だけ日焼けしています。

向かいの日間賀島が都会に見えるこの島、気に入ってしまいました。作りかけの準備書面やコンテンツを持って二〜三日適当な旅館に篭ったら、いい作品ができるか勤労意欲を完全に失って開き直るかできそうです。

さて、明後日は中央道経由で東京へ出かけます。

エアコン導入後の消費電力量

 今日ポストに突っ込んであった紙片を見て、思わず声を上げました。

毎月やってくる『電気ご使用量のお知らせ』。今回は検針期間が6月3日から7月4日までで、6月18日からエアコンを新設したために期間の後半で消費電力量が増えているのではないか、という懸念があったのです。もちろんさまざまな節電対策を試みてはいるのですが…で、その結果。

  • 今月のご使用量 152kWh
  • 前年同月実績 172kWh

はぁ!?というのが第一声であります。なぜかエアコン導入後に前年比1割以上も消費電力量が減ってます。嬉しいような納得できないような。

気になったので過去何ヶ月分かの記録をみると、今年3月分から5ヶ月連続で前年同月を下回っていることがわかりました。大体前年同月から30~60kWhほど消費電力量を減らしているのです。ガスの消費量はこの期間、特に変化がないようです。さて何をやったっけ?と部屋中を見渡すのですが、個々の施策として華々しいのはデスクトップPCを新調したことくらいでして、あとは炊飯器より鍋(ガス)でご飯を炊くほうが美味しいと気づいてしまったとか、昨年までは使っていた冷風機をエアコンの導入によって送風機能しか使わなくなったとか…あとはそこら中のコンセントを抜いて、それこそベランダにあるガス給湯器のコンセントまで抜いて(笑)待機電力の削減に努めたとか、あとはディスプレイの明るさを60から20~30に落とした、というくらいです。

その程度の努力でこれだけ…毎月の電気代で数百円から千円程度減らせるなら、もう少しなんとかしてみたい、という欲望が頭をもたげてきます。昨今の社会情勢云々、ではなく経済的にペイするための営みとして。

だとすれば、次に淘汰するのはあいつだな、と振り向きます。

年間消費電力量440kWhを標榜する2000年製の冷蔵庫が…元気に仕事をしています。先だっては棒温度計を使って庫内の温度をはかりながら温度調節の調整を追い込んだばかりなのですが、機種選定さえうまくやれば年15%の手数料を取るリボ払いを使っても直ちに機材を更新したほうがいい(もちろん実際にはもっと金利の安い調達手段を用いますが)、などということになりそうです。

相談に訪れるお客さまにときどき申し上げるのは、『あなたは●●家という会社(企業)の社長(経営者)なんですよ』ということです。こういうときにはだいたいファイナンシャルプランニング業務のお話をしているのですが、電気が貴重かそうでないか・古い物を大事に使い続けることの是非など倫理的なことがらはさておいて、『有料の電気の供給をうけて冷蔵庫という装置を導入・維持し、我が家の飲食料を貯蔵する事業(笑 そこまで大上段に振りかぶらんでも)』のリストラクチャリングを外部からの資金で行うプロジェクトを走らせる、導入後の維持費が少なくなることによる差益で有利子負債を返済することは不可能じゃないでしょ?などという話を電卓片手に真剣にやりだすと…

たいていの場合、共感は得られません。残念!

でもこの事務所でファイナンシャルプランニングに関する相談をお受けする、というのは一応本当です。僕、2級ファイナンシャルプランニング技能士でもありますので。

さて、今日はお天気のわりに気温が上がらず、ベランダにお風呂の残り湯を打ち水しながら非冷房で資料を読み込んで過ごしておりました。明日は岡崎の公証役場まで行って、帰りにすこし寄り道をしてきます。

東京出張、調整中

 棚からぼた餅的な便宜供与を、見たこともないお客さまに振る舞ってしまうことがあります。今日もお一人、そういう方が。

 さて先月予定していた東京への出張を、実施せずに終わっていました。何も用事がなくても大体毎月、国会図書館に書見にはいくようにしているのですが、先月は神戸に二回行ったり松山まで出かけたりエアコン買ったり車検を受けたりと時間もお金もやや逼迫気味だったので、東京へ出向く機会がなかったのです。

 6月に入ると、僕が訴訟代理人をしているいくつかの訴訟でも次回の期日の設定が8月になってきます(通常は1ヶ月おきに入ってくるのですが、夏は裁判所も期日をあまり入れないのです)。また、訴訟代理中の案件のなかで一番厄介だと思っていた事案は先月、まるで奇襲攻撃を受けたようなやり方でこちらが勝つことが決まってしまったため、今月は代理人として出廷しなければならない期日は1回しかありません。どこかに行かなければならない、という予定もありません。

・・・寂しいです(笑)

 そんなこともありまして、一度は東京行こうかな、と思っていたところに今日、首都圏のお客さまから電話相談がありました。まぁちょうどいいタイミングではありますので、どうせ自腹を切って東京出かけるつもりだったんだからお客さまの都合を尊重して出張日程を決め、交通費を請求せずに出張相談をやってしまおう、という提案をしているところです。

 もちろんここまでうまい話は当事務所でもあまりないのですが、現時点では7月8~9日、東京への出張をする方向で日程調整に入っています。9日の一部時間帯を除いては余裕がありますので、首都圏で出張相談をご希望の方、お問い合わせをどうぞ。ただ今回は久しぶりの東京行きなので、ゆっくり書見をして過ごしたいと思っています。

« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »

2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31