新しい『自炊』生活
この春はわりと積極的に設備投資を行っています。1月から3月までの売り上げがわりといい状態をキープしてこれたためです。まず昨年から考えていた、デスクトップPCをAthlonMP1200MhzからCore i7 860搭載機に更新するため少しずつパーツを集めています。マザーボードとCPUが落札できたので、どんなマシンになるかはだいたい決まってきました。向こう数年は使えるものになるはずです。
今季設備投資のもう一つの目玉が、裁断機です。これは三年越しの計画(というより、単にお金がなかっただけ)を経てようやく導入できたもの。自炊業界(笑)では誰でも知ってるPK-513をヤフオクで2万円弱で落札できたのです。せめて2万5千円出せればもう2年は早く調達できたはずなんですが…まぁそれは考えないことにします。
さっそく一冊裁断してみました。これまでならアイロンで背表紙の糊をはがして十数枚ごとにカッターで切って云々、という数分がかりの作業が
-ガシャン。
で終わります。慣れれば一冊5秒です。写真の作業台の左側に載っている白い細い帯は、裁断された背表紙です。
ただ、今月は下旬までに作らなければならない書類が結構たまっています。今日も陳述書を一件提出可能にしなければならず、10時30分の予約をとって10時25分にこられたお客さまに『10時29分まで待ってください!』と焦燥感丸出しで申し渡して10時28分に陳述書を完成させてメール送信し、その後2時間ごく普通な顔して相談を実施、という綱渡り的執務になってしまいました。このブログも一週間ほど更新が止まっていたのは、このところ仕事で書き物をやり過ぎていたためそれらが終わるとキーボードにさわりたくなくなってしまうためです。
とりあえず今月もっとも難しい、今日の陳述書は無事作成が終わりましたので…残っているのは訴状1件、準備書面2件、答弁書1件、労働審判申立書1件、といったところ。だいたいは頭のなかに文案ができているのでそれをかたちにすればよく、その気になれば5日ほどで全部出荷できるのですが、のんびりと本を裁断してスキャナに食わせて遊ぶ、などという昼下がりが満喫できる状況にはないようです。しばらくはこの裁断機、補助者さまに使いこなしてもらうとしましょう。
ところで、書籍を自分で裁断してスキャンし電子化することを『自炊』って言うのはなぜなんでしょうね?今回導入した裁断機はおそらく一生使えるものなんですが、これから自炊生活を始めるんだ、と言って炊飯器でなく裁断機の話を無理なく始められる同業者さんがどれだけいるのか…それと同じくらい興味があります。
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