高速なCPUか、大容量のメモリか
自分の使っているサブノートPCの画面が機能を失っていくさまをリアルタイムに目撃できる、というのは言葉に尽くしがたい気分です。通常通りに表示されていた画面が、突然中央から白くなっていってその白い部分が画面周辺に向かって広がり、一面真っ白になった画面の上と下から中央に向かって七色のシマシマが伸びていって…画面は白地に七色のシマシマが支配するファンタジーな世界を映し出すだけになりました。
今週は出張先のホテルでそうした目に遭いました。仕事そのものはその3時間前に終わっていたので大丈夫だったのですが、正直背筋が冷えました。もう4時間早くこの故障が発生していたら、それこそヤフオクで写真のサブノートPCが15台は買えるほどの逸失利益が発生していたところです。
ちなみに僕が愛用しているこのサブノートPCは二十世紀に発売されたCASIOの逸品(だと思う)、FIVA102であります。発売より14年ということは製造から12~3年は経ってるはずで、そろそろ天寿を全うしたいと言われればそうなのかもしれません。
が、しかし。このことあるを見越して、ヤフオクでジャンクなFIVA101と103を仕入れてあります。写真に写っているこいつらを使って共食い修理で直せないかと、今週は睡眠時間を削っておりました。実はディスプレイは、すでにFIVA103のに換装済なのです。
今回のFIVA102の死因は基板の致命的故障にあるらしく、本体の液晶モニタにも外付けのディスプレイにも画像が出力されません。仕方がないので、キーボードを外してCPUが載ってる基板を101か103のと取り替えることにします。FIVA101~103は基板の大きさや接続するコネクタの形状・位置関係が全く同じなので、こうしたすげ替えが可能なのです。
ただし、ここで低レベルな究極の選択を強いられました。今回死亡したFIVA102はCPUのクロック周波数が233MHz(2.3GHzの間違いではありません!)、メモリは標準の上限96MB(きゅうじゅうろくめがばいとで間違いありません!)のところを改造を加えて160MBにしていたものです。
で、基板の換装をしたいのですが。
FIVA103の基板は、CPUが300MHzになっておりこの面での性能向上が期待できるものの、改造したメモリを刺すと起動しません。BIOS画面すら拝めませんので、これを落札したときについてきた64MBのメモリで頑張るしかありません。
FIVA101の基板は、改造したメモリを受け入れてくれたため160MBで運用を続けられるものの、CPUが200MHzなんです。
- 高速なCPUを選ぶか?
- 大容量のメモリを選ぶか?
ああ、それが問題だ(失笑)さしあたっては大容量のメモリを取ってFIVA101の基板を採用することにしました。なんとか無事に、基板の換装を終えたところです。かくてモニタと筐体の上半分はFIVA103、キーボードと筐体の下半分はFIVA102、CPUを含む基板はFIVA101という珍妙なマシンが誕生したことになりました。
ともあれ、これで来月早々に実施する、地裁当事者尋問対策の出張打ち合わせも完璧に大丈夫だっ(笑)
というのが負け惜しみか手前味噌かはさておいて(お客さまは怯えるかもしれませんね)、労働訴訟の世界を生き抜くだけなら、4コア8スレッドのCPUがGHz単位の周波数で動いていようが、1コア1スレッドのCPUが200MHzで動いていようが、作る書面の出来には違いがない…と信じています。
さてうなぎいぬさん、コメントありがとうございました。本来の用途とはちょっと違う方向で役に立ってるようですが(もちろん、素晴らしいことだと思います)、やっぱり催眠記憶術の本、使ってる人がいたんですね!ね!
…この催眠記憶術、紹介はしてみたものの信じてくれてるのかちょっと不明な補助者さまに、いただいたコメントをし~っかり見せておきます。どうもありがとうございました♪
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