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薄くて読めない感圧紙

給料未払い事案を中心に裁判書類の作成をしていると、ちょくちょく出くわすのが『感圧紙の給与明細書のコピーが、薄くて読めない』というもの。

これが困ります!さして重要でない一部がぼけているだけなら、そしらん顔して『甲第●号証』と付番のうえ提出してしまったりもしますが、その訴訟で特に強調したい箇所が読めないとか、全般的に薄い、ということだと処置に窮します。

今日もそんな事案が1件いよいよ訴状提出、という状況までやってきたものがあったのですが、やっぱり給与明細が何枚か鮮明に出力されません。文字が薄くて読めないのです。

 EPSONのフラットベッドスキャナでグレースケールにしてスキャンを繰り返すうちに、実はかんたんに補正できることに気づきました。『薄い』=黒なんだけど白に近い、というので明るさの設定を思い切り暗めに振って、タダでさえ薄い文字が白く飛ばないようにすることと、『薄い』=字の色と下地の色にあまり差がない、ということに対処するということでコントラストの設定を思い切り鮮やかな方向へ振ればよい、というだけだったのです。EPSON SCANの設定だと、明るさ マイナス75、コントラスト プラス75、というような…ふだん使おうとは全然思えない設定が最適解だったと(汗)

 そうしてスキャンした書証は、あきらかにほかの書証とは違うたたずまいなのですが(一言でいうと、汚くてくどい感じ。でも文字は読める♪)ともかく読めるようになった、と喜んで書類をホチキスで綴じ、30分後には裁判所にでかけよう、と思っていたら。

 …相手方会社の担当さんから、お電話です。●週間ぶりに。

 こちらが書類を送ったタイミングで連絡が途絶していたのでてっきり提訴必至と見ていたのですが、どうやらそうでなないご様子。完全に提出可能状態になった訴状を横目で見ながら、あちらさんとの面談の日時を調整して差し上げたところであります。

 つまり、この感圧紙が読みにくくなければ訴状は提出されてしまい、お客さまは無駄に実費を払い、そしてなにより裁判外和解の可能性が完全に失われていたわけで…

 恐るべし、感圧紙(笑)

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