少々長い口座名
簡裁代理権の取得から、丸1年。
ようやく、預かり金を収受する銀行口座を新設することにしました。
…こいつは馬鹿か?いままで何やってたんだ?と同業者の皆さまには早合点されませんように。
今までの数少ない代理人就任事案では、和解金等の振り込み先は全部お客さまの口座に振り込み後、お客さまから僕の報酬だけを僕個人の口座に振り込んでもらっており、新たな訴訟提起の際にもほとんどの場合、お客さまが訴状を提出に行く関係上僕は『この組み合わせで郵便切手を、●円分の収入印紙を買って行ってください』と送付状に書いて訴状を出荷すればヨシ、ということで、それこそ不動産登記で報酬と印紙代をしょっちゅうまとめて収受する事務所よりよほど管理が簡単、というかたちになっていたのです(まぁ不動産登記については単に件数が少ないだけですが)
複数の方から和解金等を預かる口座を『預かり口』と称してよいかどうかは不明な面もあるのですが(管理を要する債務者または債権者ごとに口座を持つようにして使うことも多いようですね)、とにかく預かり金であることが明確な口座名をと考えながら、駅に向かって歩きます。
最寄りの駅の周りには都銀が二つ、地銀が二つあります。事務所が小さい割にはいろんな所で仕事をしてしまうため、都銀のほうが(振込手数料を当方負担とさせられる場合に備えて)よいかと思いました。
都銀はいつも込んでる東海地方最大のブランド、レッド銀行(仮名)と、支店が最近できたために異常に空いてるグリーン銀行(仮名)が選べます。
個人的にレッド銀行は大嫌いなので、ここはグリーン銀行で決まりです。もう数年前のことになりますがこのレッド銀行、当事務所では極めて珍しい抹消-移転-設定の立会の前日になって、担当司法書士に僕ではなく銀行側がいつも使っている司法書士を一方的に指定してきたことがあるのです。
それ以来、債権差押申立で第三債務者にレッド銀行が選択できる場合には、なるべくレッド銀行を選んで奴らに面倒事を押しつけるように…してはいませんよ(もう少し別の、真面目な基準で選んでますから!)
冗談はさておいて。平日午後1時過ぎなのにロビー内にお客さまが1人しかいない、グリーン銀行某支店にやってきました。口座名として決めたのは
- 司法書士すずきしんたろう事務所 預かり口
うーん、長い。できあがった通帳は、口座名が二行になっています。
で、四日後。グリーン銀行某支店から電話がかかってきました。聞けば口座名の設定に誤りがある、ただし現状でも資金の受け入れは可能なのだが通帳を取り替えに来てほしい、とのこと。思わず電話口で目を点にします。担当さんの言うことには、これはあくまで個人事務所の口座名なので、
- 司法書士すずきしんたろう事務所 預かり口 鈴木慎太郎
下線部分が必要だとおっしゃるのです(愕然)
そういえば、グリーン銀行にも因縁がありました。
こちらは3年前。この銀行を第三債務者として預金債権の差押を申し立てたら、結構な金額の預金を別段預金に移して普通預金口座の残高を0にしたあとで陳述書に
残高 0円 弁済の意思 なし
と回答してきて数日後、何事もなかったように
残高 ●●●万円 弁済の意思 あり
という、二枚目の陳述書を送ってきたことがありましたっけ。おかげでお客さまと数日間絶望して過ごした覚えがあります。
あまりにも面白い陳述書だったんで二枚の陳述書は写しを保存してありますが、この銀行は白昼堂々大間違いをやらかす社風でもあるんでしょうか?
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