来週は東京へ出張です
我が家の周りの工場も徐々に操業を停めて、昼間でも静かになってきました。
巷がお盆休みに移るなか、僕は例によって仕事にいそしんでいるところです。お盆休み期間中のお題は『研修教材の作成』。他支部からお座敷がかかった研修で労働法に関するものがご所望なのですが…
教科書をコピペして読み上げるだけ、などというのは嫌い(笑)
とは言っても、『月報●●●●』に出る記事のレベルがほぼ教科書コピペ(!)な実情下にあって、教科書に載ってないことをかきあつめて研修を企図しよう、ということ自体が冒険なのかもしれません。まぁ仮にしくじってもその支部管内で仕事をすることは最近ないので多少思い切ってもよいかと思っています。
- (司法書士事務所で)解雇事案の相談にあたって『整理解雇の四要件』なんて論じようとする奴は実はなにもわかってないんだよ、とか
- 昨年の県労働委員会年報によればあっせんの成立率はわずか●%、今後の業界団体によるADRの行方如何?とか
- 少額訴訟で●●●●●●を請求するのと労働審判で●●●●●●を請求するのと、どっちがお得?とか
そういうことをまぁ、仮にも支部研修ですので倫理の限界からは大きなマージンをとって(この実情をご存じのごく一部の閲覧者さま、どうぞ黙っていてください)穏便に講じてみようと思っています。
ちょうど教科書には載らないデータ=労働局や県労委の年報が出そろってきた時期なんで、これらを整理して解説を添えるにはよい時期です。新設なったウインクあいち17階の『あいち労働総合支援フロア』にある労働関係情報コーナーは今年3月まで勤労会館にあった労働図書資料室には劣るものの、研修のネタには事欠かない資料が揃っています。
今回、研修の実施にあたって支部会員の皆様からアンケートをとっていただきまして、そこにあったご希望に解雇事案での解決金の相場を知りたいというものがありました。
…これって結構難しいご注文ですよ。個々の事例ではなく、その集積を掌握できないとできない説明になるので。
見つからなければ国会図書館でネタを漁るか、と思って研修実施直前の来週19-20日に東京への出張を設定したところですが、超ぴったりな資料が発見できました。労働政策研究・研修機構の刊行物です。どうせコピペならせめて本屋に流通してないものからして欲しいもんだよね、と手前勝手な優劣付けをしつつ、さっそく教材としてまとめさせてもらうことにしましょう。解雇・雇い止め事案でのあっせん申立における請求額と妥結額の事例が、600件ほど一覧表になってるのを発見しました(わーい♪)
これならちゃんと整理してコメントすれば月報●●書士に寄稿できるぜ売れるぜマジで、と不純なことも考えつつ、データをまとめているところです…たぶんこのデータ、まず自分と自分の事務所のコンテンツのためになります。あと、そちらの支部の方でなくても僕と行き来のある同業者さんたちにはスキャンしたものをおすそわけしますので、Docuworks Viewer Lightをインストールして待っててください。それにしても、探せば出てくるもんですね。ずいぶん無謀なご注文だとは思ったのですが、今回の研究報告書が出たのが先々月。昨年までなら諦めてもらわないといけない(あるいは、国会図書館に籠もって各県労働委員会の年報を片っ端から閲覧しないと集まらない!)はずのデータがあっさり手に入り、大変満足です。そんなご依頼でもなければ調査する気にはならなかったものですから、年に二回くらいなら支部研修の講師のご依頼も悪くないですね。
さて、とりあえずお盆前に完成させたい裁判書類は作ってしまい、今月はお盆明けから作業にかかればよい状況。研修の教材をつくってしまったら、ゆっくりバスの旅を楽しめそうです。上記のとおり19日~20日に東京出張を設定しておりますが、いまのところ出張相談・打ち合わせは一件のみですので、もしこのまま相談等のご希望がなければ、労働政策研究・研修機構の労働図書館へも行ってみたいところです。
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