いま欲しいモノの、素敵な一致
先月ご紹介した炭火の会話促進作用があるお店で、友人の司法書士さんと呑んできました。僕とはちがって官庁街の大きな事務所で素晴らしい営業成績を挙げておられる(いい意味で、です)方なので、僕とは違った世界のお話を非常に興味深く聞くことができ、大変有意義でした。
そこで彼が問うていうことは
- いま(僕の事務所で)何がしたいか?
- 何があったらいいか?
彼の目をみれば、少々据わっています。
冗談を言ってはいけないシチュエーションです。
出張用に武術に長けた従者二名と印籠が一個、欲をいえば非合法活動と入浴シーンが得意な支援要員も一名、などとは…まちがっても。
例のコンロでイカのゲソをあぶりながら、しばし考えてみます。
条件を再確認します。純粋に仮定の質問であって、調達金額等には制限なし、と。
制限のない代理権?違いますね。それは所詮、法律の世界のなかでのものに過ぎません。さらに考えます。この事務所に何があったら、お客さまからみて便利だろう?そして僕が仕事を楽しめるだろう?
えーと金額無制限、だが現実的に構想できなくもない、ならば…
信託業!
手元に百億くらいあったら思い通りになる信託業者を一個つくるのにねー、とやっぱりちょっとだけ冗談で言ってみたら、なんと見解の一致をみてしまいました。ちょっとびっくりです。
ただしそこから先はやっぱり違い、僕は信託受益権の価額が最低100万円ぐらいから管理の対象にしてくれるような(つまり、そこらの夫婦や親子が離婚や相続や事業承継で使えるような)信託業者の存在を妄想してみたのですが、彼は富裕層をしっかりと取り込むことを考えているようです(爆笑)
まぁその違いはさておいて、資産のかたまりを分離しておいて分離者の意思にのみしたがって維持し動かすしくみ、としての信託にはとても興味があります。ある弁護士系の信託業者の代理店にはなってみたいと今でも思っているのですが、やっぱり制度が大柄すぎる感じがするんですよね…せめて一千万・二千万あたり(死亡保険や退職金で、庶民でも一気に手にしかねない金額)の資産を信託報酬で食いつぶさない程度の費用体系をもつものがでてきてくれないかな、と思っています。信託契約そのものは改正済の信託法でだいぶバリエーションに富んだものにできそうなのですが、家族間や個人間でそんなことをやっても財産が危うくなるだけ、と言ってしまえば身も蓋もありません。やっぱり管理能力がある受け皿=信託業者が利用できないと困ってしまいそう。
ああ、いっそ同業者団体連合会あたりで作ってくれないかな信託業者、などと思ったりもするんですが…無理ですかねぇ?
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