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立地は一等地、なのに開店休業状態

 司法書士として登録して、もう丸六年。せめて月に一度は登記の仕事がほしいものだ、と思っているのですが、その願いがかなわなくなってもう三年くらい経っています。

 以前は月に1~2件ずつ、抵当権抹消や相続の登記のご依頼がきていたのですが、司法書士さんたちがウェブサイトを持つということがすっかり一般的になり、検索エンジンから発見できる事務所では抵当権抹消一件3千~5千円程度まで単価が下落してしまった二年ほどまえから、この事務所の不動産登記は廃線寸前のローカル線のようになっています。門前雀羅の閑散ぶり。当然ながら、ウェブサイトの文書の更新も登記関連はほぼ放置状態でした。

 ところが先日、ゴールデンウィークのヒマにあかせてウェブサイトへのアクセスがどんな検索キーワードでなされているかをチェックしてみたところ、妙なことに気づきました。キーワードによっては結構な上位に表示されてくるページを持っているらしいのです。たとえばgoogleで

  • 司法書士 報酬 所有権移転 6位
  • 土地所有権移転 司法書士費用 13位
  • 所有権登記料 2位
  • 所有権移転登記 料金 6位

ざっとこんな感じになりました。どうやらみなさん、登記にかかるお金が気になる、ということのようです。

…そしてこれはかなり贅沢な気がします。業者に●十万のお金を払ってウェブサイトを作ってみたものの、依頼も来ず更新もせずに赤字路線(笑)を保有してしまった同業者さんたちからすると、完全自作のHTML文書を適当にアップロードしてこの成績なら結構さまさまではないか…と。

 しかしながら、実はこれらの上位表示ページのうち三つは当事務所ウェブサイトの、不動産登記報酬額基準のページにつながっています。こりゃいけません。

 なぜって、あんな無味乾燥なページを見たって肝心な不動産登記にいくらかかるかなんかわかるはずがない(失笑)

 …笑ってる場合じゃありませんね。ではなぜそんなページが検索エンジンに重視されてしまうのか?たぶん、問題のページがあるhttp://www.daishoyasan.jp/service/operate/tariff3/

のディレクトリの配下には『司法書士』の『登記』の『料金』について書いたHTML文書=即ち報酬額基準(笑)のページが複数あって、それら各ページからリンクが貼られているからそうなっちゃう、ということなのだと思います。

 しかしこれではせっかく人がたくさん通る一等地に立地しているのに、みすぼらしい店舗で店主は昼寝してるのが通りから見えてるようなもんですね。なんとかサイト内の流動に対する対策を施せば、遅ればせながら登記の受託件数を増やせるかもしれません。

 ということで、やってみたいことがまた一つ増えました。

  • 月に一件はウェブサイト経由で不動産登記のご依頼がくるようにする

 これだ(笑)


※この事務所をもっぱら『労働紛争の事務所』とお思いの方には、こいつも変節したか、と思われたかもしれません。べつに、過払い金返還請求からの乗り換え先が登記の営業になってしまう、というほどわかりやすく日和ったわけではなくて、せめて月1~2件はまったくノーリスクな仕事=身元のあきらかな人たちからの不動産登記の依頼がないと呑気に安心して暮らせない、というごく低レベルな問題に対処しようとしているに過ぎませんからご安心ください(かえって不安ですか?)

 実はさきごろ労働関係の裁判書類作成を依頼されたお客さまにも少々心配されたようなのですが、実質的に50万円程度の請求をかけるためにその6%で3万円の着手金、という設定は、どうやら安すぎるらしいのです…でもこの事務所ではそれで普通、というより規定に則って最大の料率で請求しているのだし、たとえば労働審判手続申立書作成では最低着手金●万円かかります、などという同業者のウェブサイトを見ると、つい挑戦の対象にしてみたくなってしまいます。申立書と付属書類で10枚書くから一枚6千円で6万払え、というのも、請求が少額な事案では救いがありません。

ただそんなことばっかりも言ってられないのでそのお客さまにも、この料金設定が安すぎると思われるのであれば

「相続のご依頼なんかいただけると、とっても嬉しいですね」(揉み手)

と、申し上げておいたところです。

 いつになるかわかりませんが、首尾良くウェブサイトの増改築が済んで登記の依頼が増えたなら、簡易裁判所の訴訟代理でも全面的に『最低着手金なし』で固定料率8%で受任するような仕事を始めてみたい、と思っています。つまり10万円の貸金請求なら8千円が着手金、という感じで、労働紛争に限らず一般民事の訴訟をすべて対象にして。

 そうしたわけで、特に愛知・岐阜・三重県内のお客さま?

不動産の名義を替えるご用がありましたら、今後はぜひ当事務所まで(揉み手)

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