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2010年4月

お医者さんに行ってきました

 名古屋市民になって7年ほど経ちました。この間営々と納め続けた国民健康保険料はおそらく200万円弱になるはずですが、実は先月まで一回も保険給付を受けたことがなかったのです。つまり、お医者さんにかかったことがなかったわけで。

 文字通り体を張って保険財政に貢献してきた(笑)わけですが、ゆえあってお医者さんに行くことになりました。このところブログの更新をお休みしていたのは、この病気も理由の一つです。

 さて昨日の補助者さまとの無駄話のネタは、日曜日の新聞に出ていた在京某巨大弁護士法人に弁護士法違反の疑い、という記事です。そりゃ全国ネットでCMを打ちまくれば受託の時点でアッサリ対処能力を超えるに決まってるじゃん、というのが大方の同業者さんの印象だと思うのですが、どうせ法人なんだから

 仮に業務停止されたって、適当に名前を変えて分割して(もちろん構成員も替えて♪)新しく法人作っちゃえばいいんでしょうね。ライオとかライオとかいう名前つけて。

 …なんだか目が赤くなりそうな名前ですねぇ?

渋い顔でつぶやきながらこちらをのぞき込んでくる補助者さま。

 実はこの話題の前に、僕の右目の充血が先週木曜日から気になっていた、というご指摘を受けていたところなのです。確かにこの日以来、右目の下半分の充血が消えません。こころなしか目の中が突っ張っているような気もします。単に赤いだけなら『ものもらい』(または、ものむらい)なんでしょうかねぇ、と適当に冗談でかわしていたのですが…彼女それがご不満な様子。

 医者に行け、と力説します。

その後勤務時間いっぱいまで、医者に行け行け行け行け、行かない行きます行く行くとき行けば行け、等とおっしゃる。そのうちどこかから迷彩服を引っ張り出して来てどこかの鬼軍曹風に「go go go go! move! move!」とか言い出したりされたらかなわないので、しかたがないから医者に行くことにしました。(当然ながら、本段落は大部分冗談です。もちろん彼女しては善意からそのようにおっしゃっているわけで)

 初めて足を踏み入れる眼科医院、というのはなかなか面白いところでした。一つ気になったのは、諸々の検査は補助者…じゃない、さまざまなパラメディカルスタッフのみなさまが流れ作業的に実施して、実際にお医者さまと口をきくのは1分未満、ということ。

…まるでどこかの債務整理バンザイ型巨大事務所のような(笑)

まぁ、もちろんああしたやり方にはそれなりのメリットがあるのでしょうね。で、お医者さまの見立ては

 結膜炎ですね。アレルギー性の所見も少々あります。

ということで目薬を2種類処方していただきました。

なぜそうなったのかは全く不明なんですが、しばらくは目を大事にしてあげないといけませんし、これが子供なら登校停止だと言い渡されそうな気もします。ですのでしばらくの間、できるだけ外に出ないで過ごそう…ということで本日実施予定の東京出張は延期してしまいました。目に負担がかかる夜間のコンピュータ作業もしばらくしないと決めたので、昼間からこのブログを書いているところです。

久しぶりに相談される側から相談する側に回って思ったこと。

…やっぱり本職にゆっくり相談できたほうが、素人としては安心するよなぁ(苦笑)

ま、それをやってたら絶対儲からない、ということも痛感させられましたがね。

表計算ソフトで深夜労働時間を計算するには

 世の中にはいろいろな勤務時間の仕事があるものです。9時出勤17時退勤の人もいれば、僕がこの事務所を開く前に働いていた工場内偽装請負業者では24時間連続三交代制を取っており、僕は17時10分-翌1時35分・1時30分-8時45分の2種類の直に勤務しておりました。

 さてこうしたいろいろな勤務時間において発生する深夜労働割増賃金を適切に計算することは、簡単にできるものなのでしょうか?夜勤のない会社では考慮の必要がないし、各直が厳密に決まっている会社であれば直ごとに深夜労働時間が固定しているためこれもあまり真剣に考える必要がなさそうです。

 …つまり。いろんな会社からの依頼にその都度適切に対応しなければならない賃金計算業者や、いろんな労働者からの依頼にその都度泥縄的に対応しなければならない当事務所では『どんな出退勤時刻の組み合わせにおいても、機能するシステム』を保有している必要があるわけです。

 もちろん当事務所でもその程度はできていました。

 ただし、表計算ソフトでこの計算をするにはいままで、勤怠時刻を入力するシートとそのデータをもらって深夜労働時間を計算するシートの二つのシートを使っていたのです。これが少々不便です。

 この計算、できれば一つのセルに数式を入れて処理できないもんかな…と思いつつ、だらだらと再検討作業を先延ばしにしているうちに依頼がやってきてしまいました。この際だから、深夜労働時間のセルにどんな数式を突っ込んだら一発で深夜労働時間が計算できるのか、考えてやろう、と作業を始めたのが今週月曜日。

 ルールは三つ。

  1.  参照するデータは『出勤時刻』『退勤時刻』のみ。
  2.  セル内に一つの数式を入れて、深夜労働時間を表示させる。
  3.  使う表計算ソフトは、ジャストシステムの『三四郎』。

 …ルール3でしっかりドツボにはまりました。『Excel 深夜労働時間 計算』でgoogle検索して出てくる回答は軒並み使えないか、最初から間違ってる低レベルな回答しかでていないのです。

 しょうがないから出勤時刻と退勤時刻の数値を比較する論理判断を繰り返して適用する数式を一つに決めるようにしよう、と論理判断の組み合わせを作っていったら、if関数を3つ入れ子構造にするものができあがってしまい自分でもわけがわからなくなりました。その後、if関数で切り分けていた判断がmin・maxの両関数で置き換えられることがわかり、最終的には

1.出勤時刻が退勤時刻より小さい場合(例:出勤8時-退勤23時)

Max(Min(5/24,F4)-E4,0)+Max(F4-Max(22/24,E4),0)

2.出勤時刻が退勤時刻より大きい場合(例:出勤22時-退勤6時)

Max(5/24-E4,0)+Min(1-E4,2/24)+Min(F4,5/24)+Max(F4-22/24,0))

※セルE4は出勤時刻、F4は退勤時刻とする

これらを使い分けて、つまりif文で最初に出勤時刻と退勤時刻の大小を比べて適用する数式を決めてあげるようにすれば、一セルに収まる、ということがわかりました。

さらに、出退勤時刻のいずれかが入力されていないセルではこの計算を行わないようにする必要があるな、ということでこの機能もif関数で実現できることがわかり、これも加えることにしました。

で、これを全部つなげると

=If(Count(E4:F4)=2,If(E4<=F4,Max(Min(5/24,F4)-E4,0)+Max(F4-Max(22/24,E4),0),Max(5/24-E4,0)+Min(1-E4,2/24)+Min(F4,5/24)+Max(F4-22/24,0)))

 結局if関数の二重入れ子構造になってしまいましたが、とにかくこれを深夜労働時間を計算させたいセルに埋め込んであげれば、出勤時刻・勤怠時刻が0時から23時59分のどんな値を取っても適切に深夜労働時間を計算してきます。if・min・maxの関数しか使っていないので、三四郎でもそれ以外の表計算ソフトでも使えるはずです。

という説明を補助者さまにしたところ…なんだかしおれています。冷蔵庫内に保管してある一週間前の薬味ネギを思い出しました。

彼女の経歴では、表計算は四則演算と合計の世界だけで平和に生きてこれたようなのです。さてこの完成した計算式、ブログのネタにしよう、と申し上げた僕に補助者さま、しおれながら問うて曰く

なぜ公開するんですか?

…ほりゃあ、三四郎でも勤怠計算ができゆうことを世に広めるためやか。国産の表計算ソフトを使う人を増やせば、おのずから攘夷は成るぜよ!

~と、どこかの日曜ドラマの影響を受けたような怪しい土佐弁で答えたような答えないような。それはさておいて、OKwaveのウェブサイトで三四郎に使える深夜労働時間計算方法が見つけられなかったのがちょっと悔しかったことは確かです。

継続が力になるのか、力があるから続くのか?

 遠方にある某同業者のウェブサイトを見て、思わずのけぞりました。

 自己破産の書類作成報酬が、いつのまにやらウェブサイト作成時の半額以下になっています(失笑)

 もともと営業バンザイ的なお方と認識していたのですが、機を見るに敏というか総量規制の次にくる何かをとらえてしっかり対処し、同地域の同業者に一歩先んじる経営姿勢はさすがです。

 …もちろん、尊敬も共感もしません。


 いいことか悪いことかはなかなか微妙なのですが、結構込み入った依頼が一件キャンセルされてしまった今日。ちょっと仕事する気が失せてしまったので検索エンジンで少々遊んでみました。開業直後~3年くらい前までに関係のあった人をいくつか検索してみたのです。

 ある社労士さんは、どうやら情報商材の販売に大傾斜した事務所を作ってしまっています。というより事務所のウェブサイトが消えて情報商材の販売サイトだけが残ってる、と。

 ある調査士さんたちは、コンサルタントやら不動産屋さんのウェブサイトを新しくお作りになられたご様子。

 いずれも数年前の彼らを知った目でみると、かなり恐ろしいものがあるな、と思う一面で、これらのウェブサイトの大部分はどうせ3~5年で消えるさ、とも思えてきます。

 ところで自分はどうなのか、と振り返ってみると?

 創業以来ずっとおんなじことをおんなじような料金体系でやってます。ウェブサイトの大改築を一回経験してはいるものの、各コンテンツのURLは同じだから創業直後のお客さまも普通にたどり着けるはず。上記各事例のような断絶はありません。

 司法書士業界で労働紛争の解決という分野が決して儲かっても流行ってもいない(せいぜい件数が少々増えてる程度である)ことは論じるまでもなく、適当なウェブサイトをでっちあげて広告をばらまけば依頼があるという状況でもないなかで我ながらよく生きてるよな、とも思えてきました。

 ですが一向に儲からないこの事務所(笑)。力があるから生き残った、というより、ともかく生き残ってたら力がついてしまった基幹業務である労働紛争解決支援はこのままライフワークであり続けるとして、この分野をもっと増強するべきか(←これ以上どう『増強』するの、という向きもあるでしょうが…さらに戦力を増やしたい)、今年中には手に入るであろうFP2級の資格を活かして間口を広げるべきなのか、かなり迷っています。着手金額の最低額を決めずに簡易裁判所における訴訟代理業務に徹したらどうなるか、というのもちょっと興味があります。10万円の請求訴訟を着手金6千円で訴訟代理する、とか。別に過払いに奔走する同業者さんへのあてつけではないのですが、せっかく国家から預かっている簡裁代理権なんですから、もっと制度設計者が期待する方向で使ってあげたらどうなのか、とも思うのです。

 さてさて、FP2級の試験まで、あと約1ヶ月。丁度よく込み入った依頼が軒並みキャンセルになったところですので、来月までは受験勉強を優先順位の第一位にするとしましょうか。数年後に僕が簡裁訴訟代理人やら独立系ファイナンシャルプランナーとして大成するか、よりは来月の試験の結果に重大な関心があります。いずれにせよ、楽しく続けているうちに力が自然とついてくる性格のものであるはずです。

 …あれ?何行か前に『儲からない』とか言ってたような…結局どっちに行っても儲からなさそうだ(苦笑)

 最後に、来週あたり一回、関東地方に臨時の出張を実施します。出張相談は可能ですが、日程は未確定です。相談ご希望の方はお問い合わせください。

こんな証拠がとれるなんて…

  • ある人が、
  • どこかで何かをすれば、
  • その痕跡が、のこるものです。

…その痕跡をかき集めるのが、裁判に関わる職業では時として重要な仕事になります。典型的なのは殺されて山に埋められた死体の捜索、といったところでしょうか。あれは、『人を殺したひとが』『遺体を山に埋めれば』『埋めた遺体が残るものだ』…その痕跡を集めているわけで。

 そこまで派手でなくても、『労働者が』『仕事をすれば』『●●が残る』という論理なら、このブログにたどり着く人達にもいきなり身近なものになってきますよね?残る痕跡は事案に応じていろいろなんですが、決定的なものがないときに

 SuicaやPasmoの利用履歴はありませんか?

 と尋ねてみるようにしています。勤怠管理が全然皆無な会社を相手取って給料未払いに関する請求をかけよう、という時に、せめて『家から会社まで移動した痕跡』を出そう、ということです。もちろんこれは正確には

家の近くの駅から会社の近くの駅まで電車にのった痕跡

に過ぎませんので、こちらが立証したいことを直接明らかにできるものではありません。ないよりまし、という程度だよ、とお客さまには断ったうえで、証拠調達のお願いをしています。

 しかし、今回お見せいただいた利用履歴はちょっと違いました。個人情報開示請求でPasmoの利用履歴を取り寄せてもらったのですが、自動改札機を通過した時刻が書いてあります。

 手書きで。

 …謎です。Suicaの履歴では時刻が書いてあるものを見たことがありませんし、券売機で可能な履歴の印字やPCから表示可能な履歴では時刻は表示されないはずです。

 それに、手書きで書いてあるということはそれ自体『印刷設定のなかに、時刻を表示するものが存在しない』可能性が高いことを示しているはずです。

 そりゃそうでしょう?個人情報開示請求を受けたオペレータがクリック一つで時刻を表示して履歴を出力できるなら、みんなそうするはずです。

 さてでは、一体何をどう頼んだらこんなデータがもらえるのか?お客さまに聞いて見たのですが、どうやら普通に頼んだだけ、らしいです。もちろんICカードや自動改札機というシステムからして改札通過の時刻をデータとして蓄積しておくくらいは朝飯前であるはずですから、あとはデータの保管者が『その気になりさえすれば』開示してもらえる、ということなのでしょうか。このあたりを検索エンジンから探ってみましたが、OKwaveなどの掲示板でも個人情報開示請求までして時刻入りのデータを取った話しが出てきません。

 まぁとりあえず、一件出てきたのだから二件目以降も出てくるものと期待して、時刻のデータが必要な場合は今後も個人情報開示請求によって利用履歴を入手することにしましょう。そのうちシステムがかわって単に履歴の印字をしただけで時刻が出てくるようになるかもしれませんし、逆に個人情報開示請求によっても時刻のデータが得られなくなるかもしれませんが…とにかくその日まで。

 こうした利用履歴一つにしてもそうなのですが、ある分野においてどんな書証が存在するのかについて親切に解説した本、というのがあまりないよな、と思っています。僕の知る限りでは下の2冊くらいでしょうか。

 両者の傾向はだいたい同じで、紛争類型ごとに参照可能な書証が説明されています…で、僕は右側の本を半分ほどコピーしてDocuworksに取り込み、OCRにかけて全文検索しています…弁護士さんたちに印税を献上するほど儲かってるわけではありませんで(笑)

 しかしながら上記2冊とも、労働紛争についての著述は数ページしかありません。しかも左側の本は労災中心で、給料や割増賃金の未払いについては参考になりません。右側の本も、極めて一般的な資料の紹介にとどまります。

 実はそれが、不満なのです。誰か労働紛争について、本人訴訟を志向する普通の人にも役にたつ証拠収集マニュアルを作ってくれないかな…と。

 それが当事務所のコンテンツとしてできれば、面白いんですがねぇ。ただこれは、僕と補助者さまだけではちょっと荷が重い作業です。

  • Docuworksが使えて!
  • HTMLが書けて!
  • 労働法に詳しくて!
  • 文章がわかりやすくて!
  • 仕事熱心な人が!

手弁当で手伝ってくれれば、今年中にはできるかもしれませんが。

 無理ですよねぇ(溜息)

たかが3950円、されど3950円

 訴訟費用額確定処分の申立書を出してきました。以前僕が訴訟代理した訴訟で欠席判決をもらった事案に関するものですので、今回の申立においても僕が代理人で手続きを進めることになります。

 申立書では1万円余の費用を計上していて、このうち僕が裁判所に出頭したことによる日当が一回分、3950円入っています。

 お客さまとは今回の申立で回収できる訴訟費用のうち、お客さまが出された実費である収入印紙や郵便切手・登記事項証明書の取得費用はお客さまの取り分、日当と書類作成費用は僕のもの、というお約束なのですが…ふと、考えました。

 たとえば過払い金の請求訴訟で訴訟代理してガチガチに主張を貫徹し、しっかりと完全勝訴の判決を取られる諸先生方は『訴訟費用』まで回収してるんでしょうか?たとえば一年間に100回裁判所に出頭して、関与した事案ではことごとく全面勝訴訴訟費用被告負担の判決を取ってれば(過払いに特化した事務所なら、これは不可能ではないはず)、実に39万円余の『相手からふんだくれる日当』が発生している…はずです。まさかこれって、放置されてるんでしょうか?

 たしかに、訴訟費用の回収には訴訟費用額確定処分の申立を経てもし相手が自発的に支払わないなら強制執行まで行う必要がありますからそれなりの手間はかかりますが、手続き自体には難しさは全くないのでそれこそ補助者を40時間稼働させたら申立書が何十件かできてしまうはずです。その気でやれば絶対ペイするはずなのに、なぜかやってる話しを聞きません。

 …まぁ、100万円の過払い金を回収して報酬を25万円とるような事務所でさらに1件3950円の日当欲しいか、と言われたら相手にもしない、ということなんでしょうかね?

 さらに考えてみます。弁護士または司法書士を訴訟代理人にして、過払いでもいいですし労働事案でもいいのですが訴訟費用を相手側に負担させる判決をもらった人達は、その後自分で訴訟費用を回収しているんでしょうか?

 根拠はともかくとして訴訟代理の委任関係そのものが訴訟費用額確定処分の申立までは及んでいないらしい実情があります(←この手続きを怠ったがゆえに懲戒食らった奴はいないはずですからね)。

 そうすると一般的にはこの申立、司法書士や弁護士に依頼した場合には別個の手続きとして報酬を取ることになってしまうのでしょうか?かもしれません。ただそのかわり、『自分で手続きをして、費用を節約する』道が残っていることになります。

 …なら、自分でやればいいのに(笑)

 そういうことなのでしょうか。最近当ブログの記事で、訴訟費用額確定処分の申立書の作り方を解説した記事へのアクセスが少し増えている気配があります。皆さん頑張ってほしいものです。

 でも僕の事務所ではこの申立書、先行して訴訟代理または裁判書類作成の仕事をいただいていた場合、純粋にオマケで作っております。まぁ訴訟費用額確定処分申立書の作成だけ単発で頼まれたとしても、名古屋からの依頼だったら一件3000円くらいで作ってあげるか、そうでなければ債権差押命令申立書のオマケで作るくらいのものなんですがね。個人的にはもう少し、訴訟費用の回収の動きが広まったらいいと思っています。

 


…と、ここまで書いたら良心的に見えてしまうかもしれませんね。でも?

もし日当一回分および訴状作成費用をもらいたいがためだけに債権差押命令申立を仕掛けてしまった場合、せいぜい5000円程度のお金を取るために執行費用だけで約1万円余計にふんだくる過剰破壊を相手側にもたらすことになりかねません。くわばらくわばら。

依頼の難易度が上がっているような

 ふとお財布を見てみました。

 中には、325円しか入っていません。

 …否、まだ325円入っている、というべきです!

などという精神論はさておいて、晩ご飯を買うまえにATMでお金をおろさなきゃ…と思っていた午後6時。お問い合わせの電話が入りました。なにやら込み入った、給料未払い事案の様子です。

当事務所では無料の相談はしていないんですが、と断ってお聞きしだしたその電話、結局お話が終わったのは午後7時過ぎ。

 ちなみに最寄りのショッピングセンターのATMの稼働時間は、午後7時まで(愕然)

 戦う前から何かに負けてる気がします。嗚呼。

 このお問い合わせもそうなのですが、昨年末あたりから給料未払い事案のご依頼について難易度が妙に上昇している気がします。

 件数が増えるのではなく、件数はそのままで難しい依頼だけが来るような気がするのです…被害妄想だといいんですが。

 どれもこれも相手の会社はみんな傾きかけており、訴訟に勝つよりは勝ったあとどうやってお金を取るかに関心が集中してるような案件ばっかり、ということで、あるいは誰でも出来る簡単な依頼は誰かが持っていっているのかもしれませんね。そのうち全国ネットのテレビCMに


 働いても働いても働いてもきりがない♪

 働き過ぎ?


 なんてどこかの法務事務所(笑)のヒツジさんの歌が流れまくる日がくるんでしょうか。

 まぁ難易度が高まるぶん経験値も上がるだろう、ということで採算さえ度外視すればまことに結構なことだ、と思っています。

 ただこれらの問い合わせ案件、いま依頼意思が未定のままのものが3件ほどあるのですが…

 これら一件でも受けてしまったら、今月はほぼ作業余力を失います。これら全部の問い合わせに対して、解決の可能性についてかなり厳しい見解を出して反応を待っている、あるいは依頼について再考を求めている(が、拒否したいわけではない)状態で実は依頼の受付は早いもん勝ち、ではお客さまがちょっとかわいそうな気もしますね。彼らが何かを決断するであろう、月の下旬が恐いです。

春の旅 ひねもすのたりのたりかな

春の旅 ひねもすのたりのたりかな
春の旅 ひねもすのたりのたりかな
眺めているのは、春の海。紀勢本線湯川は紀伊勝浦から一つ串本寄りの駅です。天王寺から6時間ほどでここまでやってきました。

長大閑散線区をひたすら普通列車で乗り通してみるのも時々なら楽しいものです。新宮で発生する待ち時間を利用して十数年ぶりに訪れた速玉大社は、世界遺産に指定されているとは思えない静かさ…ここは全然変わらないのですが、安心したような不安なような気分です。

さて、新宮15時11分発の亀山行の出発時刻です。
津まで4時間ほど…降りられません。

『楽しき旅になる』

『楽しき旅になる』
大阪はミナミにある、社会保険事務所(って今は言わないんですが)までやってきました。国民年金の加入記録を探しに来たところ、窓口にいらっしゃるのは社労士さん(笑)官署協力で来ているとのことです。
ウインドウマシン(さまざまな年金記録が見られるオンライン端末)を操作できるのはなかなか楽しそうで、あれこれと教えてもらうことができました。

この用事が終わったら仕事は明日までお休みにします。道路の向かい側にあった神社に立ち寄って、おみくじをひいてみたら…

旅行
楽しき旅になる

おお、こりゃ凄い!吉凶や未来を全然論じてないところがおみくじらしくない(笑)

青春18きっぷ最後の一日分を明日使う気で、今日は天王寺に泊まります。
明日は阪和線から紀勢本線経由で紀伊半島を一周して名古屋に帰るつもりです。

青春18きっぷ、駆け込み消化中

青春18きっぷ、駆け込み消化中
春の東京は、なかなかいいところです。

国会前庭から皇居を眺めています。

今日は簡裁に訴状を出し、気になっていた事件記録の閲覧を終えて、また国会図書館に戻ってきました。ある中規模貸金業者への債権差押命令申立を昨年からしていて、昨年は債権者8者競合となったことから別の銀行口座がないか探索しているのです。まぁつぎに試してみたい口座が一つ発見できたのでよしとすべきでしょうか。

今日までの春季出張で、青春18きっぷを四日ぶん使いました。明日は大阪に行ってきます。こちらは社労士の仕事でして、消えた年金記録を巡って確かめてきたいことがあるのです。たぶん徒労に終わるのですが、特に忙しくしているわけではないのでよしとしましょうか。

晩御飯に候補あり

晩御飯に候補あり
この界隈に、お気に入りの四川料理・ネパール料理・タイ料理のお店を持っています。

ここは千代田区平河町。国会図書館から徒歩圏内の都市センターホテルかグランドアーク半蔵門に泊まると、地下鉄半蔵門〜麹町一帯のこのあたりが晩御飯を探すのにちょうどいいのです。

久しぶりに長粒種のお米が食べたくなって、タイ料理のお店を選びます。昨日一件、一年越しの割増賃金未払い事案が晴れて完全解決となりました。お客さまとは『オペレーション・エイプリルフール』と名付けた限定攻勢作戦の成功を、今日は先に一人で祝うことにします。なにかいいことがないかぎり一人でお店で呑まないのですが、今日はいいでしょう。

シンハビールの中瓶一本であっさり酔って店を出て、写真を撮るとき気づきました。

そういえば、隣(写真右側手前)の黄色い看板はスペイン料理の店だ!

ここはまだ、未開拓です。

さて、次回東京出張予定は…と?

出張前の、小さな試練

 昨年から、業界団体の支部の寄り合い=評議員会に出るようになっています。一番下っ端の役職であるところの『評議員』というものに、持ち回りでなってしまったためです。

 この評議員会が今夜開かれたのですが…出席には少々不安がありました。

 実は前回の評議員会、開催を忘れてましてみごと無断欠勤、となっていたためです。

 首をよーく洗って出頭した僕に、支部長先生はなにくわぬ口調で

 すずき君、議事録作成してね

 とおっしゃったのは…たぶん持ち回りでやってる作業が偶然割り当てられただけだと認識していますハイ(直立不動)

 この議事録、ヒイヒイいいつつ作成を終えたのは帰ってから2時間ほど後のこと。これを何とかメールで飛ばして送りつけお送り申し上げて、なんとか今日の試練をクリアしたところです。

 さてさて後顧の憂いを絶ったところで、明日・明後日は東京へ出張です。初顔合わせとなるお客さまとの打ち合わせが一件、このほか裁判所でちょっと見てみたい裁判書類があるので、これを閲覧してこようと思っています。例によって国会図書館での書見もできる、自由に使える時間が結構多い出張になりました。基本的にはのんびりでかけてくるつもりなのですが、4月8日であれば出張相談のご希望にも応じます。お問い合わせは、当事務所ウェブサイトの各フォームからどうぞ。

ドラマティックな期待は無用に願います

 先日のこと。滅多にならないフリーアクセスの電話(当事務所では、愛知県内から固定・公衆電話での発信にかぎって通話料無料の電話番号を持っています)がなりました。労働紛争に関する依頼をご希望とのことでさしあたって収集すべき資料を指示したまではよかったのですが…このお客さま、ちょっと無視できないことをおっしゃいます。曰く、

「●●書士が出てくる日曜日のドラマを見ていて、こういう人達も給料未払いの解決ができるんだと思って『●●書士 給料未払い』で検索をかけたら先生ののウェブサイトがでてきました」

 ですと!もちろん●●の二文字に入るのは司法でも旅行でも賞状でもありません。最終的にこの事務所にたどり着いたのはまぁいいとして、ちょっと釘をさしておかねばなりません。少なくとも当事務所には、ルックス一流コンプライアンス四流の熱血補助者もいなければ一体なにやって稼いでるのか不明の美人書士もおりません(苦笑)

『あのう…いいですか?あなたがそうしたドラマにきっかけを得てそうした検索をされた、としてもまずこの事務所は司法書士の事務所であってそっちの●●書士事務所ではありません。あと、あくまで現実世界の紛争というのは法律的御託を並べたら相手がひれ伏すほどお気楽でもなければドラマティックに状況が好転することもなくお金はかかるし時間もかかるしなにかとかったるいし不愉快な思いもすれば腹立たしい気分も味わうことになる、そういうもんだとご了解いただきたいんですが…?』

 通信回線の向こうから、鼻白む気配が伝わってきます。

 回線のこちらでは…補助者さまが作業卓に突っ伏して動きません。何かに耐えているかのようです。

 そのドラマの概要は補助者さまから聞いており、どうやらその内容に深く憂慮すべきものがあると考えていたんですが、まさかまさか自分のところへのお問い合わせにつながるとは思ってもみませんでした。かなり手厳しくドラマの世界との相違を強調したので、実際のところ依頼につながるかどうかは不明です。

 でも。

 まさかまさか、そのドラマを見て『ワタシも●●書士になる♪』な~んて考えてしまう人、いるんでしょうか?もしこの事務所への求人応募でそんなこと言ってくるお方がいたら、その素晴らしい理想は●●書士事務所の適切かつ合法的な維持により実現されるよう忠告して、採用を辞退させていただきますが。

何故か何度も来ちゃう街

何故か何度も来ちゃう街
事務所から遠く離れていて都市規模も大きくないのに、なぜか仕事で度々訪れる町があります。

関東なら茨城県土浦、埼玉県川口、関西は…ここ兵庫県尼崎市です。まぁ今回は、大阪までの用事のついでにちょっと寄ってみただけなんですが、すっかり通い慣れた街のたたずまいにちょっと変な気分です。

さて青春18きっぷがまだ3日分残っています。あと一週間ほどで使い切らないといけません。
どこか遠くからご依頼が入らないかな…できれば行ったことのないところから(苦笑)

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