来年度の事業目標を考えたなら
これはいいな、と思ったことがあります。先週末に司法書士さんの事務所にお伺いしたおりの、宴席のこと。そちらの先生が、今年力を入れて取り組む分野を●●●●と宣言されたのです。おお、それはすごい。
僕もなにか決めてみましょう。さて何がいいだろう?最近当ブログに少しずつ検索が増えているキーワードは
ワーカーズコープ 問題
これだ(笑)
実のところ笑ってる場合ではありません。労働者の協同労働、およびその受け皿となる事業体としてのワーカーズコープは労働者をして小口の出資者とすることで、労働者自身が経営者であると主張する事業形態なのですが、労働者や労働契約の内容を既成のそれとは違うと決めつけることで、現実を大きく理想と乖離させる=労働法の保護を及ばない立場に労働者をおとしめることが可能です。今年にはいっていよいよ協同労働を標榜する事業体に法人格を与える法律が国会に提出される状況となり、かつてワーカーズコープの一つを敵に回して裁判書類作成にあたった僕としてはこのような事業者の台頭には警戒を強めなければいけないと考えています。
ただこの手の団体、低賃金やらサービス残業、労働者一人対管理者数人の査問、執拗な出資要請等々労働問題から無縁でないわりに、ぱっと見るぶんには結構格好がよく、時には労働組合や自称人権派な訴訟代理人と結託していたりしているため、しばらくは孤独な長い戦いが続くと考えています。今年の、というよりこれは、向こう数年間の優先目標の一つというべきですね。
まずは新たな法案を研究し、ワーカーズコープの実情を広く調査し、問題点をまとめてウェブサイトを公開し、情報と相談を募り、必要があるものは粛々と法的措置をとる、という流れになるでしょうか。さしあたっては国会図書館にでかけて、この分野の書籍を集めてみましょう。いまから一年で、まず専用のコンテンツができれば上出来だと思います。
ところで今日から、『こちら給料未払い相談室』のコンテンツを増築・公開することになりました。手続き類型別に給料未払い問題を解決する方法について紹介していたこのコンテンツに、あらたにいくつかの手続きの説明を加筆したのです。これでだいたい、このコンテンツもできあがりかなと思っています。来年今頃に『こちらワーカーズコープ相談室』(仮称)というコンテンツが、僕のウェブサイトにあればいいんですがね。
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