その見本に、異議あり!
先月末から今日まで、妙に債権差押命令申立の書類を作っています。一ヶ月で4件、すべて労働関係で申立場所も当事者の人数も債務名義(申立に際して必要な、裁判所の判断を書いた紙。判決やら和解調書やら、です)の種類もさまざまなんですが…
いつも使っている、ものの本↓をみて考え込んでしまいました。
そもそも請求債権目録に記載する執行費用ってどれだけ盛り込んでいいんだっけ…?
この本にいくつも載っている書式をみていて、実はどうもなにか抜けているような気がしていたのです。
…と、いうわけで。試してみることにしました!名づけて『春の執行費用請求促進月間』
もちろん冗談ですが、手元にある『民事訴訟費用等に関する執務資料』(司法協会発行。ISBNコードはついてませんが、大きな本屋でたまにみかけます)を冷静に検討して、ちまたにあふれる書式の見本に載ってなさそうな費目でも片っ端から請求してみよう、と思って実際にやってみたのです。
その結果。各申立はすべて受理されたのですが、次のことがわかりました。
1.当事者が会社だったとき取得する『(商業登記の)登記事項証明書』の手数料が1000円なのはいいとして、この申請書送付と受領で往復80円×2=160円の記載を落とす書式がネットには結構あるようです。オンラインで請求して1通700円で済ませてもこの金額(合計1160円)なんですが、プロの方は差額をポッケにいれたりは…してないはずです(汗)
2.裁判所で取得する、『債務名義(たとえば和解調書)の送達証明書』や『(判決や審判の)確定証明書』の手数料は150円なのですが、やはりこれらの申請書の送付と受領で往復80円×2=160円の記載を落とす書式が、これは前項とくらべてぐっと増えてくる印象があります。上記の本も、全書式でこの記載を落としています。
※たぶん、これらを郵送でどうこうするよりは裁判所に事務員を寄越してあっさり済ませてしまうから普段こうした書類を作ってる人ほど重視しない、ということなのでしょうね。郵送だろうが窓口持参だろうが、これらの費用は請求できますので執行費用に盛り込んでも不正ではありませんが。
3.もう一つ。債務名義に執行文の付与を受けるときの手数料300円を執行費用として記載する見本は多々ありますが、この申立書送付と受領で580円の記載がある書式がなぜかほとんどありません。
この580円を落とすのはちょっと悔しいよな、と請求債権元本が100万円を超える事案であっても思ってしまうんですが…どう思われますか?
ところで、ときどき検索エンジンに『旅行書士』というキーワードを入れて検索をかけてみると某巨大掲示板のスレッドがヒットしてくることがありますが、僕自身はいままでこの巨大掲示板になにか書き込みをしたことはありません。今後もたぶんないと思います。
先日、某巨大掲示板でのある書き込みについて、それが僕がなされたものかと問うている書き込みを発見してしまったので、このブログを見ているであろうその人に念のため申し添えます。だってわざわざ匿名の言論を展開する必要ないんで(苦笑)
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