さて、次回の検索テーマは?
先週の東京出張では、久しぶりに国会図書館で時間をとって書見ができました。今週末も東京に出張の予定があるため、欲しい資料は後日来館して受け取る複写のサービスを使っています。
国会図書館は蔵書の大部分が閉架、つまり書庫に収容されていて検索用の端末から請求をかける、請求後10~20分程度で本が渡されるが、一度に請求できる本は3冊(同時に、雑誌も3冊)というルールがあります。つまり、検索と請求と閲覧と複写と返却をひたすら繰り返しながら館内を歩き続け本を読み続ける…ということで図書館にいながらウォーキングを満喫できる全国でも数少ない図書館でして(苦笑)
冗談はさておいて。つまりこの巨大図書館で楽しく遊ぶために重要なのは、
- 端末と想像力を駆使して『本の中味を見ずに』目的の本を発見できるか
- 請求した本をいかに早く返却し次の本を借りられるか
ということになってきます。複写も自分ではできない(窓口に申請して作業してもらう)ことになっており、申請から20~30分程度で複写物を受け取れる即日複写は、当然ながら複写作業中はその本を閲覧も返却もできないかたちで拘束されます。また、窓口も混んでいます。
これに対して、『後日複写』という扱いがあります。これは、複写された資料を1週間後ぐらいに郵送してもらう(送料がかかります)のと、こちらから取りに行く扱いの二種類に分かれます。後日複写のいいところは、複写の申請と同時に返却がおわり、次の書籍等を請求できることにあります。僕はもっぱら後日複写を使っており、送料すらもったいなくなった今回は後日来館での複写を依頼しているところです。
今回の書見で調べたかったのは、『動産先取特権』と『執行供託』。
先月からお受けしている仕事で動産売買先取特権の物上代位による債権差押命令を申し立てている関係者(もちろん弁護士さんが代理人)がありまして、僕のリーガルマインドではこの案件では『仮差押なら可能だが動産売買先取特権での債権差押は(書証不足で)できない可能性が高い』と思っていたところに思い切り先行されたためこの人が何をやったのか、にかなり興味があるのです。ひさしぶりに、明らかにレベルの高い弁護士さんの存在に出会えたことは嬉しいことで…この申立書類については、お客さまを利害関係人として謄写してもらい、あとで僕の資料として大事にする予定です。
一方でこの事案、会社の所在地が不明になってる関係で仮差押の際の供託書の書き方に少々迷ったこともあり、執行供託に関する知識を増強せねばいかんな、とも思っています。これが愛知県内だったら愛知県立・名古屋市立の図書館だけでは所蔵がないような書籍を一気に集めることができるので、交通費を出しても行く価値があります…
まぁ、僕の場合は交通費といっても往復9千円程度のバス代と数千円の宿泊費のみ、現地で1件出張相談をやってしまえば、5000円の売上が発生してしまう上にコピーで資料を入手して購入を免れるため、ほとんどの場合国会図書館に行くことで出費は発生しない(利益になることさえある)のですが。
さて今週末の出張では残念ながら、書見にあまり時間を割けません。証人尋問対策の打ちあわせのため、交通費+宿泊費全額をお客さまに支給していただくことになっているので贅沢は言えないのですが、今後検索してみたいテーマが溜まっています。
- 『企業の調査の方法』とか
- 『フォトレタッチソフトの使い方』とか
- 『診療所の所在地から医者の住所を割り出す方法』とか
…仕事に関係あるようなないような。それぞれに重要ではあるのですけどね。あと一番興味があるのは
『文章の書き方』ですか。
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