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とうきと言ったら、投機です?

 昨年手にしたいくばくかの余裕資金の一部で、外国為替証拠金取引が投機対象たり得るかについて研究をしています。

 こう言うと、まじめな同業者さん達には眉をひそめる方がいらっしゃるかもしれません。外国為替証拠金取引(FX)は、証拠金をおさめることでその証拠金の額の数倍から数十倍の金額の取引を行い、反対売買するときに差額を決済することで、使用する証拠金に対して多額の利得あるいは損失が発生しうる投機的取引です。

 たとえば10万円持ってる人が1ユーロ130円の際にユーロ建て外貨預金を行い、その後1ユーロ131円の円安になれば769円の利得が発生します。一方で10万円を証拠金に差し入れてレバレッジ10倍でユーロの買いポジションを持つ場合、1円の円安になると1万円の利得が発生します。予想に反して相場が動いた場合の損失は上記の逆になり、うっかり妙な取引を続けると恐ろしい損失を被ることになるわけです。

 さてこの投資行動ならぬ投機行動を始めるにあたり、僕は取引会社を二つに分けて、口座Aについては『売り・買い一方だけのポジションを持つ』、口座Bについては『ほとんど常に両建てする』、という投資行動をとってみるようにしました。これで5ヶ月ほど様子をみていますが、現状では口座Aは20%程度のプラス、口座Bは10%弱のプラスになっています。

 この間、ユーロは116円台から140円弱まで上下の変動があって先週末現在1ユーロ約129円。どうやら複数回の諸失敗(笑)を経て、これらの相場変動を乗り切っていると考えてよさそうです。あくまで目標ですが、100万円台の資金を動員して年間で30%程度のリターンを得ることが目標です。

 ところで一般的に、外国為替証拠金取引や先物取引のような差金決済取引では両建て=売り買い反対方向のポジションを同時に持つことは好ましくないと考えられています。確かに、常に売りと買いのポジションを同時に同じ数だけ持ち続けても、手数料分が確実にムダになるだけです。ですが、相場が上下にどれだけ振れても手持ちの資金の額は変わらなくなります。

 ですので、売りか買いかある取引を新しく始めるたびに、見込みと違った方向に相場が動くことに備えて反対方向での新規建ての注文をつくっておいたらどうなるだろう?と。仮に両建てになったとしても、相場が一方の方向に大きく動けばどちらかのポジションで利益がでます。利益が出ているほうのポジションを処分したあと、さらに望んだ方に相場が動けばそれでよし、もし逆に動くようならさらに両建てします。

 実際にやってみたら、なかなか悲惨なことになりました。高値圏での買い注文と安値圏での売り注文が処分しきれずに残るのです。ただし、予想に反したときにただちに両建てしてしまうことで資産額の変動が小さくなる=安定する効果はあります。何度か取引していればたまには成功することがあるので、そこで少しずつ利益を出し、蓄積できるようなのです。むしろ、その『たまに起きる成功』のために資産を失わないようにすることがコツのようです。

 で、この4月末から滞留していた安値圏でのユーロ売り注文=1ユーロ128円台での売り建て玉が先週の円高で一気に決済できたところ。いまは必然的にユーロ買いを中心にポジションを持っていますが、さらに円高になればまた両建てする、あるいは損失拡大を放置する、といったことになりますか。

 でも。こうした取引に馴染んできて、逆に少々心配になりました。

 たとえばインターネット経由で家族に黙って差金決済取引口座を持ってる人が、片方向のポジションを持ったまま死亡したり意識不明になったりしたら…?

 しかもそうした事態に際して相談を受ける弁護士司法書士行政書士に、そうした可能性への認識がなかったら…?

 なんだか、恐ろしいことになりそうです。

 もう一つ恐ろしいのは、現時点において両投機的口座にある利益の額が、今年に入ってから登記の仕事で得られたお金を上回ってしまっていることです。嗚呼。

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