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忙しくならないという、異常

 先月から現時点まで、人材派遣・業務請負(偽装請負)で働く人からの相談や問い合わせは、1件も入っていません。

 というより実は当事務所、設立時の理想に反してこうした業界の労働者からのご相談があまり入らないんです。問い合わせは、あっても月1件程度、裁判書類作成に至っては皆無です。歯がゆい思いではあるものの、現状ではどうしようもない、というのが正直なところ。というより、営業政策として『依頼人をある程度選別してしまう』ウェブサイトを保有したことのマイナス効果が発生しているのかもしれません。手っ取り早い救済を求めるひとは、もっと景気のいいことが書いてあるウェブサイトにながれる、その結果長期戦を戦いうる意思と経済力がある人達…つまり正社員の人で、請求額が数十万から百万円台の割増賃金未払い事案を多く扱うことになってしまったのではないかと。

 さてさてこれをどうすべきか。先日来運用を開始している、料金後払い制に関するコンテンツは昨日からgoogleの検索に、少しずつひっかかるようにはなってきています。順位の推移を見守りながらコンテンツを修正していくつもりです。

 コンテンツの増改築はひきつづき行っていく一方で、そろそろリアルな世界からの依頼招致を考えねばいけません。ただ労働者救済を熱心に叫んでみせる個人団体にも結構アヤシイ連中が混じっていて、そうした連中に尻尾を振ったら体よく使い捨てにされた上で非違行為のみ押しつけられかねない。この辺は残念ながら、多重債務とおなじです。

 この辺どんな手を打っていったらいいのか、を考えながら、明日は関東へ出かけてきます。第一回期日から傍聴を重ねてきた労働審判の第三回、つまり最終回の期日が入っています。最終回に当たってのお客さまへの指示は会社側和解案について

 気に入らなければ 蹴っ飛ばせ!

 と、至ってシンプルなものなので事前打ち合わせも要せず、期日が夕方であることもあって明日はゆっくりと、名古屋を9時発のバスで発つことにしています。ところでこの『好きに打て』というサイン、僕はお客さまに出すのが結構よくあるんですが、それはもちろんそれによって導き出される事態をフォローしていくこっちの意思を、ある程度信じてもらえないとそうは言えないわけで。

 ですがおそらく、例によって裁判所側からかなり激しい説得が入るんだろうな、と覚悟しています。実はご担当の裁判官がなかなか懇切丁寧な人でして、この人がお客さまに切々と話しかける姿は傍聴席にいて聞いていても肩に力が入り、一期日傍聴が終わると僕のほうもぐったりしてしまうほど。会社側提案を断る場合には…相当な説得がまた、見せてもらえるんだろうな。

 非常に見応えのあるこの事案、交通費を請求しておりません。僕自身が勉強させてもらってるからです。

 

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