月額16800円の逡巡
入るべきか、入らざるべきか、迷っています。
●exis●exis JPの、オンラインでの判例等検索サービスです。
いまトライアル期間中なのでいろんなコンテンツを覗いて遊んでいますが、肝心な判例検索がなかなか使えそうなのです。
こと労働訴訟にかぎってはそれなりにハードな叩き合いを、地方裁判所で訴訟代理ができる連中としなければならない当事務所にあって、登記の先例やら通達よりは裁判例やら信用情報を検索することのほうがよほど重要なのです。単に登記の仕事がないだけ、でもありますが。
そうした負担に耐えかねて、ずるずると導入してしまった東京商工リサーチのtsr-van2はいまのところ、月額のミニマムチャージである3000円を支払うに足る効用を発揮してくれています。信用情報のほうはこれでよしとして、この一年で判例検索が不便になりました。
鶴舞にある市立図書館から、加除式の『判例大系』が消えたのです。
正確には開架から閉架の書庫に入っただけなんですが、
目に見えねーなら存在しねーのと同じだっ!
と乱暴な認識論を持ち出せるくらいの打撃があります。いちいち書庫に請求しないと本そのものが出てこない時間のロスもさることながら、書架の前をうろちょろしながら適当な巻を手にとってめくる、という試行錯誤を繰り返せないのが辛いのです。労働関係の判例だけは、隣の勤労会館にある労働図書資料室に判例大系がおいてあるためまだ商売になっている、とはいうものの、いよいよその不便さに嫌気がさしてきました。鶴舞まで行かなければならないうえに、図書館の休館日や夜間はどうにも動きが取れないわけで。
ということでオンラインの、あるいはソフトウェアとしての、PCで検索可能な判例集をいくつか探していたところ…
僕でも出せそうなおかねで
それなりの品質を持ってそうに見えたのがこの会社のサービスなのです。で、どうやら1IDあたりのお値段として
判例・判例解説・書誌情報: 16,800円
とのこと。これに法令情報が着くと月額27300円となり論外となり、全コンテンツ月額50400円と三途の川の向こうに行く覚悟が必要な料金設定となっています。だって司法書士会の会費が3ヶ月55000円、なんですよ?一ヶ月で5万円の固定費出したら…サクッと干上がるのは確実です。
ということで悶々としながらトライアル用IDをもらってしまったところ、実は判例そっちのけでキーワードから収録雑誌情報が検索できる『書誌情報』の機能に萌えてしまったのです。これで当たりを付けておいて、あとは鶴舞なり永田町なりの図書館(両者を同列に論じるのはどうかとも思いますが)で閲覧すればよいわけだし。
まぁ16800円なら1年間くらいは出してもよかろうか、と…
実はもう、ここ5ヶ月くらい踏ん切れずにいます。嗚呼。
まぁ一つだけ言えることは、事務所に冷房が入るのよりは早く導入するべきだ、ということで。そういえば今日は室内の温度が33度を超えることがなく、いささか涼しい一日でした。
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いつも楽しみに拝見しています。
niftyの「TKC法律情報データベース」
はいかがでしょう?
niftyのIDがあれば、月額定額料金は無し、使った分だけの従量制料金です。
ヘビーユーザーだと高くつくかも知れませんが。
投稿: 夏バテの同業者 | 2008年8月 8日 (金) 11時12分