サギじゃないかと彼女は言った
今日のお客さまには先制の一撃を食らいました。よその事務所からご紹介いただいたお客さまがさらにご紹介いただいたそのお客さま、ご依頼は特定調停です。当然ながらお客さま相互間で、僕がおこなう手続と料金体系を聞いてきた…はず、です。しかし。
今日のお客さまは、その話を自分の家族の一人にしてみたそうです。そしたら
そりゃ詐欺ではないか
と論評を受けた、とのこと。そのご家族の弁によれば
- 借金の残高が減って(だって法定利息に引き直してるだけなのに)
- かかる費用は20万円弱で(いや特定調停で1社三万は、決して安い方ではありません)
- しかも月々1万円の分割払いで(そりゃ一括で前払いできるわけないでしょうに)
- そのうえ報酬を払う前に申立書を出してくれるなんて(ぼく簡裁代理権無いんでそうしないと督促が止まらないから)
話がうますぎる、ですって(爆笑)
僕に言わせれば、そりゃ普通だろ普通、1日8時間を超えて働いたら割増賃金もらえるのと一緒だよ、と言いたいのですが世の中まだまだそうした知識は一般化してはいないんだと、初対面のお客さまの面前でひとしきり笑い転げた後でそっとため息をつきました。そういえば、おととい来られたお客さまにもそんなことを…言われましたっけ。分割払い、というのがまずインパクトが大きいようなんですが、すでに労働事案で食べていける状態を作ってしまっているため、無担保無保証無利息(無審査ではありません。面談はしますので)で長期分割払いに応じても、別にどうと言うことはないつもりなんですがね。
ただ、これらは業界内ではごく普通のはず。世の中には分割払いの条件がもっと緩やかな人もいるし、特定調停一社二万円、という人もいます。あくまで普通のことをやっていてこれだけありがたがられる、ということは…
労働事案のお客さまは一体どう思ってるんでしょう?
あまり真剣に考えないほうが、いいのかもしれません。
さてさて、今年に入ってにわかに増えた債務整理=特定調停+過払い金返還請求訴訟の書類作成事件ですが、やっぱりというべきか、順当にというべきか、結構な売り上げ、にはなってきます。でも
売り上げはお客さまへの売り掛け債権の形で存在するだけなんですが(失笑)
まぁそれでも、このまま頑張れば開業5周年記念日を迎える今年8月1日の時点で、累損一掃して純『資産』残高250万円のラインに復帰できる気がします。思えば5年前のいまごろ、脱法派遣業者に雇われて工場内で働いていた僕の手元には、現預金+投資信託で200万からの資産があり負債はゼロ、開業にあたりそれだけのお金を突っ込んでたちまちスッたのですが、ようやく戻ってこれそうです。労働事案だけやってたらもう数年はかかったはずだから、やっぱり話がうますぎる、そんな気もしますね。自分でも。
日常の仕事の合間を縫って、事務所の設備の改善を進めています。昨日ようやく、SkypeがPCとPDAで使えるようになりました。実は最近、Skypeを運用しているお客さまと電話で長時間打ち合わせをすることがありまして、IP電話発携帯電話での話を長々としていたら…
請求書を見て少々青ざめた、というよりヒヤリ・ハット事例として報告書を上げたほうがいいような金額になってました。
大あわてでPCをいじること1時間、SkypeInの運用開始(インデックスページに出てくる、050-5532-8967の番号です)に1ヶ月遅れてようやく、PC対PCでSkypeが使えるようになりました。余勢を駆って現用のPDAである東芝genio e830にもSkype 2.2 for Windows Mobileをインストールし、普段はこいつを立ち上げておけばPCの電源が入って無くてもSkypeが受信できるわい、とほくそ笑んだのもつかの間、こいつは着信の時に
ジリリリリン!
ジリリリリン!
と、二昔ほどまえの黒電話のような気合の入った着信音を出すのです。しかも着信音の調整方法がみつからない(泣)
・・・仕方ないから、いつも使っているWindows98SE搭載機にSkypeを導入してしまう実験をはじめよう、と思っています。SkypeがWindows2000以降のOSにしか対応をうたってないのは、当然ながら存じ上げております(笑)
最後に。『10年に1人しか応募は来ないだろう』というご意見もあった当事務所の求人募集のページですが、このほど三人目の応募者から書類が送られてきました。
そろそろ、上記の失当発言をなした土地家屋調査士サンから一杯たかってもいい情勢ですが、さてこれまでの応募者二名については面接もしておりません。慎重というべきか贅沢というべきか、はたまた傲慢とみるべきかは読者諸兄のご判断におまかせします。
しかしながら、今回の応募者は書いていることがちょっと面白く、思わず笑ってしまいました。しかも前二者より常識がありそうです。この人については、何か課題をぶつけてお出しして、それにパスするようならあるいは採用するかもしれません。
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