仕事始めは『ゴーストライター』
少々変わった依頼が来ています。ある司法書士さんのウェブサイトを丸ごと一個作ってくれ、一式10万円、というもの。
しかも、そのウェブサイトのジャンルは『債務整理』(爆)
とは申せ、名変-抹消-移転-設定の連件登記の依頼を受けたって一件10万円とは取れないこの事務所のこと、ご機嫌で仕事にかかります。一月20万円売り上げれば生きていける僕にとってはこの仕事、仮に一週間で仕上げられればそりゃ申し分ありません。ただこれでまた一歩、債務整理バブルに踊る人たちに近づいてる気もしてちょっぴりフクザツな気分です。
やってることは、モデルとなるウェブサイトの文章を換骨奪胎して著作権での責任追及をどうにか免れる仕様にすればよい、というものなのでたいへん結構なのですが、かえって説明を加えたくなって困る=換骨奪胎どころか一刀両断・爬羅剔抉・全面改訂等々してみたい、司法書士兼社労士としての自分がそこにいたりして(失笑)
最終的にはブログを丸ごとでっち上げる、という荒技すら提案されており、その意味ではまさにゴーストライターもいいところ、なのですが、さていったんコミットするととことんやってみたくなってしまう性分なので、コンプライアンス上問題がなければしばらく代筆人(中国語ではゴーストライターをこういうそうな)もいいかな、と思います。つまるところブログであっても各記事と作者がリンクしていなければごまかしではあり得ないわけで。もっと進んで考えれば、実際の事案から翻案したフィクション、だったら完璧にOKになるはずです。作者名さえいつわらなければ。そんなのもいいかもしれません。もともと、完全に僕がhtmlタグ手打ち♪で作っている当事務所ウェブサイトと違って、よその事務所のウェブサイトは業者さんが作っているはずですから、文章の出所はすでにして怪しい、ということもできます。
ただ、これは司法書士のしごとでも社労士の仕事でもないので、僕が持ってる合資会社(失笑)の収入に計上するのがよいのかな、と今からそろばんをはじいています。つまり僕も、ウェブサイト作成業者の仲間入り、というわけで。
そんな作業が一服して、晩ご飯の支度が終わった21時前。新年初の電話着信がありました。通話料当方負担のフリーアクセス適用とのガイダンスに、少々緊張します。
受けてみれば飛び込みの労働相談。インデックスページに出してある<夜10時まで電話受付中>という表示も、こうしてたまには役に立ちます。にわかにゴーストライターから正業に立ち返ってお話をお聞きし、初回1時間ぶん1000円のお金をいただくことにして電話を切り…
おもむろに、冷め切った野菜炒めに火を通す34歳独身男性彼女なしの夕餉に立ち返ります。これが佐藤春夫だったらスダチの汁でも搾って涙の一つも浮かべてみたいタイミング、でしょうか?
冗談はさておいて。おかげで今年は、小なりとはいえ正月三が日から売り上げを記録することができました。まずは幸先よし、というべきでしょうね。
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