今年最後の、二つの勝利
今日は青春18きっぷ二日目を使って、さいたままで行ってきました。傍聴のほうは、会社側に一段と迷走の度合いが深まったほかはどうということもなし、と言ったところ。この事案をはじめとして、埼玉から大阪まで4件の労働訴訟を持ち越して今年を終えることになりました。これらの期日はいずれも1月下旬なので、事実上冬休みに突入、といったところです。
東京から東海道線を下っている途中で、お客さまからのメールが二つ入りました。どちらも勝利と認識してよいものです。
1.北から南へ、内容証明
今年は裁判で激突せずに未払い給料・割増賃金を払ってもらう事案が三つ発生するという、少々めずらしい年になりました。というより、当事務所に来る時点ですでに十二分に話がこじれており労働側は既に自分で内容証明・労基署への申告等を済ませている等で、あとは粛々と提訴してしばらく相手方代理人とやりあってもらって…というのがお約束の展開だ、と思っていたのですがそうでない事案がぱらぱらと入ってきたのです。
平和を愛し無用の争いを嫌う当事務所としては(そこで白目むいちゃった人?いいから黙っててください)当然ながら彼我の状況を探って内容証明送付・労基署への申告程度で解決できる道がありそうならむろんそうします。今日のお知らせは、これがうまく行って見事に内容証明だけで給料未払いが解消してしまった、とのこと。これで明日は三重県まで出張せずに済みました。支払能力があって、権威に弱そう・外聞をはばかる・それなりの知性がある、ような相手だと、僕の名前を今後の法的手続の書類作成担当者として明示して内容証明を送ることで給料が支払われることはままあるのですが、久しぶりにすっきりとうまく行ってよかったです。
2.西から東へ、小龍包
これは僕個人の問題です。二週間前の出張で、『過分なお歳暮をいただいたお客さまに何か送り返す』というミッションの話をしたのですが、お客さまからのお便りによればこの作戦も、見事に所期の成果をおさめたようです。僕が今回、長崎は新地中華街の外れにある餃子やさんでセレクトしたのは『小龍包』。上記リンク先の記事で『餃子やさんで選んだけど餃子じゃないよ』と言ったのはそういう意味です。
もちろん、給料未払い事案で相手方会社に内容証明を送るのと同じ(または、それ以上?)の熱心さで彼我の情勢を見極めて放った一撃だったのですが、送り先のお客さまには喜んでもらえたようでなによりです。「今までの小龍包は、偽物だった」とおっしゃっていただいたのはまさにその通りで、真っ当な店主が丁寧に作ると、あんなうまい物ができてしまい、一方で、名前だけが同じで巷に流通しているものとは、品質面でとんでもなく隔絶している、というのが実に恐ろしいところ。
それはあたかも給料未払い事案への対応技術を巡る旅行書士とそのへんの●●書士の違い…とまで言えるかどうかはさておいて『知ってる人は知っている、ひどくうまい物を安く食わせる小さな店』というのは一つの理想です。
- 彼我の状況を見きって、
- 誰かに何かを送ることで
- 所期の成果を実現する
この事務所の仕事の大部分は、一言で言ってしまえばだいたいそんなもの、です。
送る物は時に内容証明や準備書面という書類だったりもするし、時には遠く離れた街の小さなお店の小龍包、だったりもします。実現したい成果も、『未払い給料奪取』から『一家だんらん』まで、まことにさまざまです。
ですが、それらがうまくいった時の満足感、というのはあんまり違いがなかったりもします。そこへたどり着くために投入する努力にも、実はあんまり違いがなかったりして。
ともあれ、今日は結構いい気分、です。
2020.12.01修正
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