旅する代書やさんが旅行書士なら、遠く旅して愛知県名古屋市の当事務所にやってくるお客さまはなんと言えばいいのでしょう?
旅行客とか?(違うっ)
ここでは一応、旅行依頼人とでもしておきますが、ここ数日でそんな方がいらっしゃいました。一人は東京から。もうお一人は大阪から。
東京からのお客さまは労働相談がご希望。当事務所に来ると言ってきた時点でストップを掛けた(自分は当然にやることでも、他人にはお勧めできないことなので)のですが、たってのご希望と言うことでお越しいただくことにしました。相談実施時間を午後からとご指定いただいたので、もしやと思って問いただすと
青春18きっぷを使ってきた
と。それにしては、こちらの予想より来訪時間が少々遅かったのですが、これは単に計画を誤っただけのようです。さて16時前から始まったこの相談で、まず僕がしたことは時刻表を繰って18時頃までは滞在可能と特定することだったのですが、理論的には18時22分金山発(18時18分名古屋発)の新快速に乗ってもらえれば、豊橋→浜松→静岡での乗り継ぎを経て22時30分熱海発、最終の品川行きに間に合う(ただし、川崎で日付がかわるのではないかと考えますが)ので、なんとかお住まいのある板橋区内までたどりつけるようです。
よって、地下鉄ぶんを考えても東京-名古屋間往復で、三千円ちょっと。いっぽうで当事務所の相談料金は、2時間4000円。これを高いとみるか安いとみるかは、判断が分かれるところです。
今日おいでになったのは大阪からのお客さま。こちらは労働訴訟遂行中の方です。書類の受け渡しをする必要があったのですが、今晩なら当事務所に来られる、とのことでしたので何にもかんがえずに承諾しました。
で、「今日はなにか他の用事があるんですか?」と呑気に聞いたら
「いえ、これだけ」とおっしゃる!
まぁ確かに、たとえ短くても面と向かって話をすることは大変重要で、だからこそ僕も、遠方の方でも裁判書類作成受託前にはかならず面談を経ている、というより電話とメールだけで訴状書け、と言ってくるような連中は片っ端から追い返しているのですが…
原則論って、貫徹されると結構怖いもんですねぇ(嘆息)
特に、自分がやってることでもそれと同等のことを他の人がやるのを見ると、そう感じました。
さて今回東京からお越しのお客さまですが、昨年夏に東京都台東区からお越しになった方とならんで、当事務所最遠距離来訪者の一人になる可能性がありそうです。鉄道営業キロベースでは最遠、直線距離では従前のお客さまの勝ち(って勝負の世界なのか?)になるようです。おめでとうございます~
付録
青春18きっぷで東京から、愛知県名古屋市にある当事務所まで相談に来よう!という物好きひたむきなお客さまで、かつ鉄道ファンじゃない普通人のみなさん(って、いるのかしらん?)のために、当事務所推奨列車を挙げておきます。
下り
東京発5時20分静岡行き 静岡8時26分着(名古屋11時12分着)
上り
(名古屋16時43分発)静岡発19時35分東京行き 東京22時43分着
この一日一往復については運用の都合上、特急用車両を使って普通列車に充当しています。よって、座りさえすれば東京-名古屋の行程の約半分をリクライニングシートの車で移動できます。
これを軸に静岡-浜松-豊橋-名古屋については適当に接続するよう行程を組むのですが、最速で乗り継ぐとカッコ内のパターンになってきます。東京発がちと早い、という方には、東京7時24分発伊東行きに熱海まで乗る、というのもよいでしょう。この列車も特急用車両を使います。ただ、ラッシュアワーど真ん中の時間ですので必ず東京駅から、しかもそれなりに待って乗らないとかえってひどい目に遭いかねませんが。
さらに遠方、千葉・栃木・埼玉・群馬県からの方の場合には、開き直って沼津または熱海まで普通列車のグリーン車を使われることをおすすめします。
湘南新宿ラインで高崎線・東北本線、あるいは総武本線・内房線・外房線から東海道本線沼津方面の普通列車に乗り継ぐ場合は、改札をでなければ一枚のグリーン券で乗車できますので、平日950円土曜休日750円で高崎・黒磯・木更津・上総一ノ宮から熱海(沼津)までグリーン車を使えるなら、それなりに悪くないと思います。
乗り継ぎの関係上この制度の対象とならない常磐線沿線のお客さまには身の不運を嘆いてもらうしかありませんが、いま係属中の方はいないのでまぁよしとします。
と、いうわけで。
どうしても来たい人を止めることはしませんが、せめて賢く楽に移動してください。あなた自身のために。
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