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お・も・わ・ず・ 正座っ!

でもって 三つ指っ!

リビングダイニングキッチンの片隅で上目遣いになって見つめる視線の先には、すっくと立つお客さまの姿。窓を背にしているせいかどうか、後光が差して見えます。

昼下がりの当事務所。打ち合わせ時の情景です。もちろん三つ指ついてひれ伏しているのは自称旅行書士。独身男性未婚彼女なし人生に少々疲れかけの33歳、です。

さてどうしてこうなっちゃったのか、と言いますと。

一般的に、ある人から何事かを聞き出してさらにその結果を他の人に伝える作業の成果(つまり、その結果の伝わりやすさ)は、聞き出す人の知識・経験・その他いろんなものが合わさった見識に大きく依存して決まります。そりゃ当たり前のことで。

そうすると、その『(お客さまから)聞き出して(裁判所に)伝える仕事』であるところの代書人、というのは別に法律だけ知ってたってお話にもなりません。むしろ常識・世間知・あるいは、業界事情をはじめとする特定分野の知識をどれだけ仕込んでいるか、で決まりますので、自分が法律家だとしきりに言いたがる○○書士さんたちが仮に『法律家』だったとして、ならそれがありがたいか、と言えば実際には全然そうじゃない、というオチがついたりします。ホントに必要なのは調査能力だったり機動力だったり手持ちの社会経験、だったりして。

で。本件事案ではその『ある特定分野』において僕はほぼ無知、お客さまはほぼ達人の域(僕から見れば…ですが、そう言ったら怒ります?)に達していらっしゃる、というので冒頭の光景に立ち至りました。こうしたときにはさっさと無条件降伏して教えを請うのが一番無難です。

具体的に何のことだ、と聞かないでください。ほかならぬ僕自身のために秘密にしておきます。ただこの件を巡っては、お客さまによれば

  • センセイは清らかなんですよ

という一言が出ていることを一応ヒントとしておきましょうか。この商売をはじめてから結構腹黒くなったつもりなのですが、あえてお客さまがそう言ってきたのは何故か?一体なにに対してか?閲覧者の皆様方で適当に妄想してみてください。それを止めはしません。

さてこの事案、ちょっと毛色の変わった労働訴訟の一種、なのですが裁判所は裁判所で極めて珍しい対応を示しています。

名古屋地裁某支部でのこと。弁論準備期日ということで僕は制度上傍聴できません。少なくとも丸の内の本庁では、僕は別事案でしっかり断られてます。なので最初から裁判所に行かなかった…のですが。しかし?

お客さまの語るところによれば裁判官、期日が始まってすぐにお客さまに

  1. 今回は司法書士の先生は来ないのか?
  2. 弁論準備期日でも司法書士が傍聴して構わない
  3. お客さまにその場でアドバイスしてもよい
  4. (相手側弁護士に同意を取り付けた後で!)発言することも場合によってはできる
  5. なのにその司法書士は来ないのか?

とおっしゃったとか!

・・・って上申書も上げないうちからそう言われりゃ、誰でも尻尾振って出頭同席するよっ(笑)

ハテこれだけ歓迎されたのは、先日2万円さんからコメントをもらった北関東某地裁某支部以来の、というよりそれを越えることで、思わず目を点にして話を聞いたのですが、このあたりの扱いは本当に裁判官次第で決まる、ということのようです。来月出頭するのが楽しみになってきました。

さぁ、今日からしばらくのあいだ、泊まりでの出張はありません。日常の生活に戻ります。

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