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あたまの中でぐるぐる回る…

関西弁(苦笑)。

この事案を依頼されたお客さまには少々申し訳ないのですが、延べ6時間以上3回戦に渡って戦われ全編関西弁で展開される口論の録音内容を文字に起こす、という作業にここ一週間ほど見事にはまっておりまして、しかも睡眠時間をかなり削って作業に淫している関係上なかば洗脳のように関西弁がアタマに刷り込まれていきます。

・・・なんか、キケンを感じますよキケンを。

とりあえず、細部の微妙な問題を残しつつも今週中に終了のめどがたったのでいいのですが、仕事がどこでもできる、というのはあまりいいものではないようです。

今回は、

  1. お客さまから提供されたICレコーダからアナログ出力を行い
  2. デスクトップPCのライン端子から取り込んでWAVファイルを作成し(1時間あたり300MBぐらいになります)
  3. 全部で2GB弱になったファイル群をサブノートPCにとりこんで、併せてテープ起こし用にOkoshiyasu2をインストールして、これまで使っていたSndPlay for Win32と置き換えて(前者は再生速度が調節できるため)
  4. サブノートPCで再生を繰り返しつつ表計算ソフトに発言内容をたたき込んで行く

という作業を

  1. 名古屋市営地下鉄
  2. こだま号グリーン車
  3. 東京簡裁3階公衆待合室
  4. 帰省先の実家
  5. 東名ハイウェイバス

で延々と行い、しまいには少々アタマがおかしくなりました。たとえるなら

-いつも同じ歌が、アタマのなかでぐるぐる繰り返される感じ-

もちろん内容は関西男児の欲望満載!なしろもので正直辟易させられる、というより聞くに堪えないしろもの。この作業が終わったらある種のリハビリテーションを実施しないと、関西弁と男女問題についてものの見方がゆがみそうでこわいです。

なまじ性能のよいイヤホンを持ってしまったためにこの種の作業もごく普通に(というより、事務所でやるのとおなじだけのストレスで)できてしまうのは、あんまりよろしくないな、などと言いつつ今後もやってしまう気はします。こうした、長時間の反訳書(録音結果を文字になおした文書を、裁判所でこういうことが多いです)の作成を要する事案、できれば今後はお客さまに作ってもらうようにしないといけません。

この手の反訳書作成ですが、素人がやると標準語で録音時間の10~6倍、打鍵速度が速い素人だと4~7倍、音源が理想的で会話も理想的な場合、ごくまれに2~3倍の所要時間がそれぞれかかるようです。僕の場合は、標準語の話者が電話で話した場合で録音時間の5倍程度、今回のように関西弁の話者が雑音がある場所で話した場合で録音時間の10倍弱を、それぞれ標準作業時間と見ています。

今回は僕も途中で根を上げてATOK2007を衝動買いし、だいぶ通常作業時の数値に近づいたのですが、音源に方言が混じるとこの所要時間が無造作に増えてしまい、静岡県人が名古屋に事務所を構えている性格上三河弁だの大阪弁だのの録音ソースを無造作に持ち込まれてその都度アタマをかかえているのが実情です。

いっそ試みに、『反訳書作成時の録音だけ、会話の際に方言禁止!』って指示かなにか出してみましょうか。

・・・奈良や大阪や福岡のお客さま方から、こんな声が聞こえてきそうですが↓

一瞬でバレるって(失笑)

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