代書人 午前2時の休息
裁判書類を一つ作るたびに、なんだか寿命が2~3日削れてくような気がするのは、気のせいでしょうか?
お客さまからいただいた陣中見舞いのドーナツと玄米茶という面妖な組み合わせでティーブレイクをする、午前2時です。ただいま完成した訴状案は本文16ページ別表24枚A4判換算約60枚超、という…
ま、よくある割増賃金支払請求訴訟の訴状一式。こいつの処理にてまどったおかげで、先月は新しく裁判所に受理された手続件数が久しぶりに0件となってしまいました。
その分今月は過激です。ボリュームとしては枚数でも請求額でも最大級の、この訴状を出したら今週中だけで
- 準備書面1件
- 答弁書1件
- 請求の趣旨変更申立書(附加金をくっつける)1件
- 労働訴訟ではない訴状1件
を出荷することになっています!しかも東京行って大阪行って!どひぇぇっ!
とか言ってる間に仕事をすれば?というご意見もありましょうが、まぁそれはそれ。なんとかできるもんです。
しかしながら情勢の逼迫にもかかわらず今日、また準備書面作成の依頼を受けてしまったのですが、4月5日までに出さなければならないこの書面作成(まあ、これは数枚でむしろ付随する作戦の立案が重要)について、当事務所で初めての『特急料金』を申し受けることとなりました。
この特急料金、昨年7月に制定したのですが、お客さまの希望により依頼から3日以内に実施する緊急作業にあたっては通常の料金のほかに金10万円を請求する、というある意味とんでもない設定なのです。普段は『所有権移転登記やってくれ、すぐに!』などと言ってくる怪しいお客に帰って貰うために機能していただけのもの。まぁ諸事情により今回晴れてお支払いいただくことになった、と。
他に急行料金として、依頼から7日以内の緊急作業で金3万円、というのがあり、これは昨年、既に2回の利用実績があるのですが、いつもこの特急・急行料金を収受する場合って徹夜作業になるため、これが高いか、と言われればどうかと思うのですよ。言ってみればこちらは一晩3万または10万で、いわばカラダを売る面があって(笑)健康と精神を害することの代償だとお思いいただきたいな、と。
あるいは今後労働事案でも、必要があれば特急料金や急行料金の請求をかけることがあるかもしれません。『明日仮差押えの申立をしてくれ、大阪で!』とか言われるような場合です。まあこうした料金を受け取るのは年に1回か2回で結構です。そうでなければ体をこわしてしまいますものね。
さて、これから今晩中に、訴状の起案をもう一つ。これは非労働事案で、せいぜい数ページのものです。請求額は結構大きく地方裁判所にかかる案件なのですが、それでもたった数ページ。
なんだかひどくオイシイ仕事にありついた気がするのですが…気のせいでしょうか?
さて明日は掛川を経て富士まで移動です。請求の趣旨変更申立書を作りながら動けるように、高速バスで行こうかな。で、書類はPDFでアップロードしてどこかのセブンイレブンでネットプリントで印刷して、お客さまにはそしらん顔して渡せるんだから本当に便利な時代になったもんです。
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