はんちち☆禁止っ!
はんちち、だそうです。お客さまはたしかにそうおっしゃいました。
さて、このお客さまは当事務所において数々のブログのネタ(そのいくつかは、僕の失言に起因しますが)を提供してくださった、
とっても!(←直立不動)
すてきな!(←遠い目)
女性のお客さまです!(←冷や汗)。
当ブログにおける直近のネタとしては『絶対ないっ!』事件(または、妊婦さん誤認事件)、さらにその前には『まるで参観日のお母さん』事件(または、『こましたい』事件)、など、打ち合わせのたびに何かネタをくださるのですが、各記事記載の通りこのお客さまとからんだ日は僕も無傷ではいられないので、心して待ち合わせ場所に向かいます。
特にこの方のファッションについて触れた発言はこれまでことごとく外してきたため、本来ならこの話題についてはノーコメントとすべきなのでしょうが…
今まで僕が見てきたこのお客さまなら、絶対向こうからなにか仕掛けてくるはずなんです!
~本件事案では、お馬鹿な被告会社社長with職業代理人をそっちのけにして原告たるお客さまと、期日ごとに何かを争ってるような気がする今日この頃ですが、やっぱりやってくれました。さすが僕の見込んだお客さま、打つ手が早いです。
ちなみに、本日のお客さまのファッションは黒のパンツスーツに、少し開き気味の襟がよく目立つ白いシャツで、知的かつ活動的な感じがよく似合っておられます(もちろん社交辞令ですよハイ)。前回裁判所においでになって僕に『参観日のお母さんのよう』と言われた教訓なのか偶然なのか、前回よりもパーマをゆるやかにされたのは、これから行く場所が法廷であることを考えればまことに適切な判断でいらっしゃる。
待ち合わせ場所から裁判所へ移動する道すがら、今日は●●さん、新進気鋭の編集者、って感じですかと水を向けたら、お客さま速攻で
-就職活動の学生って言われるんじゃないかと思いました-
ですと?
というコミックソングが軽ーくアタマをよぎったのですが、口走っていたら来週には僕が被告になってるところです。危ない危ない(大汗)。そう言ったのが還暦を越えたオネエサマなら一も二もなくハイそうですねと返せるのですが、ここから先がこのお客さまの手強いところ。
-あまり子供っぽく見られるのも困るので-
と、返事をする間も与えずにサラリと釘を刺してきます(勝手なっ)。もっとも今回は裁判所側も負けずにいたずらを仕掛けてきまして、法廷に入った瞬間、廷吏サンがお客さまを見て7秒ほど沈黙した後おもむろにお客さまに向かって
・・・センセイですか?
僕の胸のバッジが泣きだす声が聞こえたような気がするのは、たぶん気のせいでしょう。
目を点にする僕。なにやら楽しげなお客さま。二人の視線がしばし交錯します。「いえこちらは本人で…原告の●●さんです」と廷吏さんに告げ出頭カードにチェックを求める声が裏返っていたようないなかったような。
つまり、僕とお客さま二人並べたらどっちがそれらしく見えるか、という判断が裁判所側から出たんかいっ(苦笑)まあ確かに、人生に疲れかけた代理人二名+妙に落ち着かない代理人一名+法廷内のみんなに会釈しまくる当事者ご一行3名&その引率が今日の仕事らしい代理人一名、僕らを覗けば平均年齢50代、という今日の法廷内では一番、目に力のあるキャラクターだなとは思うのですが、
だからといって、バッジを付けた人間の横にいる人を、わざわざ本職と間違えんなよ廷吏っ
と言いたいです。期日そのものはよくあることで5分で終わり、喫茶店で打ち合わせが始まったあたりからこのお客さま、徐々に攻勢を強めてきました。もうお約束になった感があるのですが、ご依頼の訴訟とは全然関係のない件で楽しい話になってきます。そこでお客さまがいうことには
-わたし露出狂なんですよ。-
と。
昼下がりの静かな喫茶店で、労働訴訟のお客さまが司法書士に言うコトバとして適切なものであるかはかなり疑義があるご発言です。思わずコーヒーフロートを吹き出しそうになった僕にその真意を語るところによれば、なんでもこのお客さま、肩を露出する装いがお好みなのだとか。で、今日は衿の目立つ(そして、胸元が少々広めの)シャツとスーツを合わせているのですが、さらにそのシャツを、というより胸元を指しておっしゃるのです!
-これをベアトップにすると、はんちち見えるでしょ?-
はんちち。だそうです。あえて漢字変換すれば『半乳』になるんでしょうな。反射的に本件発言をブログの記事にすることの許可を取ったのですが、
頼むから法廷に、そのはんちち☆で出頭するのはやめて
と願わずにはいられません。ただでさえ地裁の法廷です。裁判官がいる法壇は高いところにあるんだからっ(汗)
どうやら本日最大の問題発言は僕ではなく、お客さまから放たれて今日の打ち合わせを終えることになったのですが、なんだかいいように弄ばれてる気がします。そのお客さまの見解では、僕はいじられる側、お客さまは『いじる側』のようです。あえてこの主張を争うことはしませんが…
そりゃまたなんとも、素敵なお客さまとの二人三脚になりそうですよ。
さて、「はんちち☆」とか「ゆかた♪」とか「ヒモ?」とか、妙なキーワード(後二者は一部で18歳未満閲覧禁止指定を要するのでヒミツ)で僕を翻弄するお客さまがいらっしゃる一方で、善男善女のお三方からコメントを頂いております。皆様十分にお手柔らかにしていただいたようで、ありがたい限りです。ちなみに今日お会いしたお客さまは、改装後の当ウェブサイトについて
見づらくなりましたねぇ
と一撃でバッサリやってくれたことを申し添えます(苦笑)
さて順番に。まめたろうさんお久しぶりです。やっぱりOperaでは見にくかったんですね。しかもひどくみにくかったんですねぇ(泣)とりあえず細かいことは気にせずに、ひたすらテキストだけ読んでください、とお願いしておきましょうか。ただ、最近携帯電話でOperaを積んだ端末で来られるお客さまが少しずつ増えてきているので、Operaのスモールスクリーンモードならさしたる破綻がなく見えるようにしたい、というのが今回の改築の骨子でして…
え?PCで見てる人はどうするのって?
はて 考えてなかったような。なお、葬儀費用を先取特権にしたのはこれ、明治時代に民法ができてからこの趣旨の規定はありまして、その際には『債務者ノ身分ニ應シテ爲シタル葬式ノ費用』を担保する、という形でした。おそらくはその当時なら、村落または町内の共同体のなかで葬式を出すことが普通だったし、それ故にこそ葬式の費用について特別に保護する必要もあった(隣家の葬式にわざわざ労力やら食料を供出したのに、他の借金と一緒くたにされて帰ってこなかったら、たまりませんからね)のではないかと思います。
例えばですが、貯金100万だけを財産として残し、無担保の借金が950万あった状態で死亡し、葬儀費用は50万を要した場合でアタマの体操をすると、葬儀費用がもし一般の債権だったら、ほかの借金950万と案分比例して弁済を受けることになりかねず、その場合5万円の配当しか受けられないのに対して、一般先取特権は無担保の借金より優越するので、まず葬儀費用50万が優先して弁済されたのちに、のこりの50万円をほかの借金950万円の債権者達が分け合うことになる(よって安心して?葬儀に協力できる)、と考えるべきでしょうね。
よって現代の世の中にある葬儀屋さん云々、は冗談に近いのですが、現在の条文をなんにも考えずに読むと、やってできないことはなさそうです…ただし現在でも、例えば債務超過の状態で死亡した人の後始末をしたような場合には、その費用を負担した人がほかの債権者と争う際に意味のある規定だと思いますよ。実際、ある現場に踏み込んだ際にこの規定を使ってみたい誘惑に駆られたことがあります(汗)
つぎにやまなかさん、お待ちしておりました。現下の状況からして、連絡が取れているだけでありがたい限りです。さーてこの記事が、やまなかさんの事案かどうかはヒミツ♪ということにしておきましょう。他のお客さまともいろいろな秘密を共有しているのですが、お客さまごとに、あるいは事件ごとにいろいろな駆け引きのしかたはありますからね。ただ、せっかく出してもらうお金ですから、戦略的に意味のある使い方にしたいと思っていますよ。ブログのほうは適当に楽しんでやってもらえればと思いますが、今日のブログに出てくる手強いお客さまのように、『僕で』楽しむのは…控えてください。『僕と』楽しむのは望むところなので、これから頑張っていきましょう。
最後に、半分思惑通りに試験結果をお送り頂いた山本丈晴さん、どうもありがとうございました。やっぱりFireFoxでは『読めなくはない』んですね。送信フォームに問題がない点は安心しましたが、実は全く違う世界を見てたりして(笑)
なお、『半分』思惑通り、というのはもうお一人、ちょうど山本さんの事案が解決したタイミングで裁判がはじまったお客さまが西のほうにいらっしゃいまして、その方がFireFoxを常用しておられるのです。この方の期日を傍聴する際に出かけた八幡浜のフェリー乗り場で、たしか山本さんの完全解決のお知らせを聞いた記憶があります。目下この方だけがFireFoxを使ってお越しなのですが、まぁブログを見ているだけなら心配はない、でしょうかね?
なんにしろ、依頼終了後もこうして気にして頂けることは大変嬉しいです。
最後に。
- 法廷内では、露出は控えめに。
- はんちち☆は、禁止です。(まだ言うかぃっ)
ですが、事案と状況に応じてそれなりに楽しんでもらえる、その余裕を取り戻されたことは素晴らしいことなんですよ。その辺はお化粧ののり具合にも反映されてくる、ということなのかもしれません。
ただ、これからの季節、このお客さまの次の打ち合わせがどんなことになるか…楽しみなような、不安なような春の夜です。
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