ワタシを半田につれてって♪
司法書士の世界にもちゃんと神様はいるらしく、善人なのか悪人なのかが若干怪しい唯物論者が経営する当事務所においても、月に一度はその一般恩寵にあずかることができます。
で、それは当事務所の場合、
飛び込みの不動産登記依頼人というかたちをとって現れてきます(汗)
業界内ではそうした恩寵に毎月数十件、じゃなくて数十回あずかっている事務所もあるようですが、一体いかなる善行を積んだらそうなるかはともかく、それはさておいて。
さて今月の恩寵ならぬ登記申請依頼は所有権移転登記でございます。お客さまは当事務所にこられる前にいくつかの事務所に見積もり依頼をかけたようですが、今ひとつの結果だと言うことで名古屋市外から当事務所にお越しいただくことになりました。当事務所がある名古屋市緑区内の不動産屋さんで決済後、書類を半田の法務局までハンドキャリーするのが今回の依頼で、当事務所が受ける報酬総額は決済への同席+所有権登記名義人表示変更1件+所有権移転登記1件+交通費で4万円ちょい、というところです。これが労働紛争のご依頼なら同じお金を稼ぐのに作業時間ベースで数倍の差があるのは否定できないところでして、こちらとしては一も二もなくお客さまの形をとった神様の光臨を歓迎する準備をしています。
さてそのお客さまが、ちょっと面白いことを口ごもりながらおっしゃるのです。
後学のために、不動産登記の申請をするところを見てみたい
と。
さて鶴の恩返しじゃあるまいし別段隠し立てする理由もない、というよりはこうした形で僕の商売に興味を示してくれる方は大歓迎なので、文字通り快諾しました。この方は登記権利者=今回実施の不動産登記で、土地の所有権を得る買い主さんですので、名古屋市から半田の法務局までその方の自動車で連れて行ってもらうよう併せてお願いします。
もちろんこれが登記義務者からのご希望だったらもう少し距離を取らねばなりません。決済が終わるだけ終わったところで僕を登記申請書類ごと車に積んで名古屋港にでも沈めてしまえば登記申請は阻止できる(笑)。さらに売り主さん側の添付書類にセンシティブ情報(主として戸籍関係)が含まれるような場合もマズイですが今回はそうではありません。ということで、ただでさえ公共交通機関では便の悪い名古屋法務局半田支局までお連れ頂くことができ、僕も大変ラッキーです。
ところで、こうした依頼というかご希望をうけたら同業者さんならどう対応するもんなんでしょうね?このお客さまが今回当事務所にたどりつくまでに、ある事務所で
依頼をするなら見積もりを出す
と言われたそうなんですが(失笑)、これは論外として。
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