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2007年2月

これはすごいぞ、『80万円』

 大きな仕事をもらった関係上、まとまったお金を手にすることになりました。その額80万円です。今日は睡眠時間が35分しかなかったのですが、そのかわり…というべきでしょうか、この80万円に加えて別件で50万円が振り込まれており、創業以来三年半ぶりに残高7桁の通帳を拝むことができました。とはいえ、この大半が(と、言っておきましょう)必要経費なんですがね。それでも今日だけで、2ヶ月生きていける分のお金が来ています。

 さて、その金80万円也の受け渡しは現金で行われました。僕の感覚ではそれだけで十分すごい(というより、物騒)のですが…夕方の役所のロビーで隣に座ったお客さまのカバンのなかにあるものを見て、目が点になりました。

 だって1万円札がレンガ1個、ラップにくるんで入れてあるんだもん(大汗)

 そんなもの手の届くところにあるのを見せられたのは2年前にやったマンション売買の立会のとき以来なのですが、さらにこの社長さま、涼しい顔して超絶技巧を見せてくれました。彼曰く、

 (指先で札束をなぞりながら)これで…80万ですかねぇ

 ごそっ、とばかりに一つかみ。ティッシュペーパーか何かを引き出すかのように、日本銀行券の束を僕によこします。自分の金銭感覚が微妙にゆらぐ一瞬です。まさに『たそがれ時は、逢魔が時』、って感じでしょうか?

 内心の動揺を押し隠し、黙々と数え出す一万円札の束。時刻はとうに午後5時を回り、1階喫煙コーナー真ん前の椅子に座る僕に、退庁者の皆様方から少々イタイ視線が飛んできます。さすがに名古屋ど真ん中の役所の一階ロビーで強盗に遭うことはないでしょうが、こっちは気が気じゃありません。というより、隣にお掛けの社長さまのカバンの内容物を知ってしまった今、僕が強盗に転業するのが一番現実的な可能性だったりして(汗)

 そうこうするうちにカウントはすすみます。60を過ぎたあたりで気づきました。残存枚数が限りなく20枚に近いことに。70を過ぎたあたりで、どうしても意識せざるを得なくなります。

 76…77…78…79…80!

 僕の左手、未計数部分から一万円札は消えました。なんとこの社長さま、1000万円分の札束から適当に一つかみして一発で80万円抜き出してきたのです。思わず口にしたコトバが

 これ(ブログの)ネタにしていいっすか?

 うーん、偶然の一致とは思いますが、二回連続でこれやってみせてくれたら一生あんたについてくよオレ、と言わざるをえません。指先一つで大型時刻表の任意の路線のページを開け、という程度なら僕もやりますが(←一般人の皆様からみると、これはこれで異常ですか)これとて±数ページの誤差はありますからね。


 なお、当然のことながらこのお金、当事務所内に現金でおいておくようなマネはしておりません。まぁこんな零細事務所を荒らしたって価値のあるものは盗れないことはお約束できます。預かり金は報酬とは別に、お客さまに伝えていない某口座に安置してあるので、誰かからいきなり仮差押えを食らうこともない…はずですがどうでしょうね。

今晩眠れるんでしょうか…?

 どうあっても明朝までに出荷せねばならない準備書面が二つあります。

 一つは終わって夜食をとって、腹ごなしに記事を書き始めたところ。2月25日の記事として公開しますが、現在2月26日午前1時28分です。でもアクセス解析を覗いてみると、なじみのお客さまがこの時間帯に当ブログにきてくださったりしています。ありがたいことです。

 さて今週前半、すなわち今月一杯でこの事務所に並んでいる待ち行列を一掃してしまいたいところなのですが、それを実現するには訴状1件を完成して出荷せねばならないほか、訴状案を一つ作りお客さまが作っている訴状案の添削も終えねばなりません。これらをやってしまわないと、3月1日の大阪出張に出られない状態です。

 表にだせるだけでこれだけの用事があって、大きな声で言えない用事もさらにあって、そうこうしているうちにさらに依頼だの問い合わせだのが入ってきて…結局いつまでたっても、月の半分は依頼受付ができないような状態になるのかもしれません。件数を売りにするつもりはないのでそれでいいのですが、今月は労働関係での裁判書類新規提出は1件にとどまりました。来月少々増えるのですが、ちと残念な気がします。

 さていろいろな仕事でいろいろな人に会うことが増えるにつれ、いろいろな厄介ごとに巻き込まれる機会も増えてきます。今月はとんでもないのがありまして、もとは交わりのあった人たちから相次いで仕事や相談を受けたら、その人たちが絶交状態になったという事態が発生しました。

 さてこういう場合、その争いが民事上の紛争になるかならないかはさておき現にその危険があるので、こっちとしてはその全員を新規受託拒否にしたのですが…

 この紛争の経過を端から見ていて、人って現金なもんだよな、と感じさせられました。先ごろその片方のお客さまの関係者から違う案件で相談を受けたので、上記の理由で断ったのですがその際のその人の反応として

 『(切れた相手の)あの人はうちには関係ありませんから

ですと。都合がいいときには自陣営に引き込んで一緒に飯でも行きましょうとか言っておきながら、なんとも素晴らしい手のひらの返し方です。ただし、この反応からして同様にポイ捨てされる可能性が僕自身にもあると考えるべきで、その点ではこの人たちを出入り禁止にしたのは正解なのかもしれません。

 もっとも、この事務所いろんな意味で味方につけておくと便利だということは、対立当事者の皆さん双方にご理解いただいているらしく、この人たちからのご依頼申し込みは直近1ヶ月に延べ3件、なぜか贈り物を贈ってきたのが1件、全部断って突っ返したのですが…もし無節操に全部受けてりゃ今頃、というより今年上半期は呑気に暮らせたかもしれません。はぁ(溜息)

おそるべし、『水曜日』

 今日から28日まで、ゆえあって電話受付の可否・事務所の在室状況を非公開にします。

 お客さまの皆様、とくに労働紛争がらみで利用経験のある方々におかれましては

どーせロクなことやらないんでしょ

 と適当に推測しておいてください。それでだいたい正しいです。法に定める守秘義務とは全く別個に、戦術上の要請として僕がなにやってるかわからない状態を維持する必要がでることがあり、今回もまぁそれだ、とお考え下さい。ですのでこの期間、事務所に電話かけたら出るかもしれないし出ないかもしれません。東京簡裁のロビーや大阪地裁の廊下をふらふらしていたり、名古屋駅のバスターミナルで嬉しげに列を作っているのが見つかるかもしれません。遠くに行くと見せかけておいて名古屋市内の法務局でちまちまと登記情報を取得しているだけかもしれませんし、実はひたすら寝てるだけ、とか(笑)。


 さて、上記の要請もあって、なるべく僕がどこで何やってるのかを伺わせないネタを漁ったら…これは昨日お客さまから入ってきた情報です。聞けばこのお客さまの第一回口頭弁論期日、東京簡裁で4月4日水曜日に決まった、とのこと。例によって東京簡裁、訴状に捨て印を押しまくったそうです。ただしこのお客さまのメールによれば、例によって分厚い僕の訴状各ページへの捨て印は今回、窓口の担当者さんが全て押してくれたそうで
『(担当さんが)ハーハー言いながらやってましたよ。』
とのこと。リアルに想像して一人で笑いました。たしかにこれは、みものですよね。でも司法書士が持っていくとやってくれません。残念です。

 さて当事務所のお客さま方の、期日が入る予定は

  •  4月11日 東京都内
  •  4月18日 栃木県内

 よって今回4日がふさがったことで、4月は予定のない水曜日は25日を残すのみとなりました。3月中旬くらいまでに新しい訴状や調停申立書を出せれば4月後半に期日が入ることはありうるので、ここは一つ『水曜日は旅行書士の日』とかいうようなネタがみたいところです。ただ、逆をいえば水曜日に三件集中してくることもありうるわけで、調整能力を欠いた場合少々こわい気がします。

 最後に。

 28日までの行動は要秘匿ですが3月1日・2日は通常通り公開で、大阪出張を実施します。例によって帰りに伊勢市に寄って、泊まって呑んで来る予定。28日までが忙しいので、楽しみにしています。3月1日はあまり余裕が残ってないのですが、3月2日は三重県内(伊勢市以北の近鉄沿線)での出張相談実施を可とします。ご希望の方はお問い合わせください。ご希望がないばあいは3月1日の酒量を少々増やしてしまいます。

1年越しの依頼 続々?

 昨日までとは打って変わって旅行書士事務所の本来的業務の話にもどります。ただし今後年金ネタを出す際には、まめたろうさんのご機嫌をうかがってみるのは悪くないな、というのがわかりました。年金アドバイザーの受験、顛末のお話をお待ちしています。当ブログには社労士さん・社労士受験生さん・社労士有資格者さんらもいらっしゃるので、その方達と一緒に楽しみにしていますよ。


 さて、今日2月22日付けで、ある給料未払いのお客さまからの依頼が二年目に突入してしまいました。これが今日のお話。

 思えばこのご依頼、昨年2月22日にお電話を頂いて以来、延べ三名のお客さまのために一般先取特権での債権差押申立2件+地方裁判所での通常訴訟1件+簡易裁判所での通常訴訟が地方裁判所に移送されたもの1件+債権仮差押申立1件を当事務所で行い、このほかに債権差押申立1件+未払い賃金の立替払い申請が申し立てられた、という実ににぎやかな事案です。その未払い賃金の立替払いが、2月21日に支払われたとのこと。最初のお電話から、ちょうど365日目です。

 これだけ叩かれれば当然、というより予想も期待もしていたのですが、相手会社とその社長は現在破産手続中。とはいえそこに至るまでの、こいつとこいつが使った司法書士の一連の対応にはちょっとだけ腹に据えかねるものがあったので、現在免責の阻止に向けて資料収集を続行中です。

 この事案は社会保険労務士と司法書士の資格を使って一種のマッチポンプをやってのけた事例として特徴的です。

 社会保険労務士として労働相談に応じ、司法書士として差押えだの仮差押えだのを乱打して破産に追い込み、社会保険労務士として未払い賃金立替払いの申請を指導し、司法書士として免責阻止に邁進します、これを他県に出かけて行います、というのが旅行書士事務所の本来的業務の一つなのですが、未払い賃金立替払いの適用目当てで会社と社長を吹っ飛ばしてしまう、といのはさすがに(不健全すぎるからか?)手間がかかり、労基署への適用申請から立替払い金の受領まで実に半年余の期間を要しました。当初の申立時点では破産してくれていなかった(事業活動の停止を理由として、労基署に認定の申立をした←仮差押えを複数の第三債務者に申し立てて入金減少・資金ショートを狙い、事業活動を破綻させた)ためなのですが、それでも今回の立替払いのおかげで、回収実績が劇的に改善されたので結果には満足しています。

 さりとてまだ完全に終結したわけではないこの依頼も含めて、昨年の1~2月に受託したお客さま方の依頼が軒並み2年目に突入しています。すべて他県、または出張先が他県になる仕事=旅行書士業務です。

  • 民事調停を蹴って訴訟にしてしまうもの、
  • 欠席判決をもらったはずなのに控訴されちゃったもの、
  • 全面勝訴判決は取ったが分割払いで弁済続行中のもの、
  • 提訴までに少々時間をかけたが何故か第一回期日から司法委員がやる気満々(笑)のもの、

そして、この事案。みんな昨年1月から2月に受けたものです。冬に受けた依頼がすべて長引くわけではないのですが、何かあるような気がします。

お久しぶりの『本来的業務』

 先日のまめたろうさんのコメントには思わず笑ってしまいました。会社設立登記+労働社会保険新規適用+一般労働者派遣許可は

本来的司法書士兼社会保険労務士の仕事

 だったのですね(爆笑)受託を祝福してもらえてちょっと嬉しいような恥ずかしいような今日この頃でございます。

 さて、若干皮肉混じりの感もあるこの『本来的』というコトバ、気に入ったのでネタとして使ってみましょう。


 あしたのお客さまは、当事務所が社労士司法書士兼業化した当初からの常連さんです。半年ぶりにお電話をいただいたのですが、めでたく本来的業務の受託となりました。それは

 老齢厚生年金裁定請求

 です。本当にそれだけ。

 ふっふっふ。どうです?まめたろうさん!
 本来的な社労士の仕事でしょー(遠い目)

 思えばこのご夫婦、年金相談にはじまって退職金での抵当権抹消→旦那さんの老齢年金裁定請求(厚生年金+厚生年金基金)→2年後おもむろに奥さんの老齢厚生年金裁定請求、というラインで、つまり本当に本来的業務だけで当事務所を利用してこられた極めて珍しいお客さまなのですが、まぁこうした、我が国公的年金制度の最後の輝きのなかを平和に生きて行かれる(って言い過ぎ?)お客さまの仕事もいいよなぁ、これこそ萌えだよ萌え♪などと思っています。普段お馬鹿な社長だの能力の怪しい●●士だのを向こうに回して不健全なハカリゴトの立案に狂奔しているのをちょっと離れて、紛争とは何の関係もないまま幸せになっていく人を見るのも一種の癒しになるな、と。


 ・・・でもってこのご夫婦に何かあったときには相続登記+遺族年金裁定請求まで面倒見るんでしょ?本来的社会保険労務士兼司法書士の仕事として。


 という声が聞こえてきそうなのですが、そりゃもちろん。それこそがこの事務所の理想です。

 ただし、これは急ぎませんのでなるべく後にしてくださいと、お願いはしてあります。そうであることを祈ります。

 ところで。この件で今日社会保険事務所に裁定請求書をもらいに行ったら、一昨年まで同業者内では態度が悪いと評判だった職員の対応が妙によくなっているのですが、一体どうしちゃったんでしょう?ひさしぶりに社労士バッジをつけて行ったのですが、法務局職員が司法書士に対するよりさわやかなご対応を見せていただきまして…すごい違和感です。これはまさか、僕に本来的業務に励めということではない、はずですが。

ほ・ほ・ほ 法人契約♪

 昨年は司法書士として商業登記の受託実績が1件(失笑)、社会保険労務士として雇用保険被保険者資格取得届・健康保険厚生年金保険被保険者資格取得届を各1件、このほか就業規則付属規程作成の相談を一箇所から受けただけ、という当事務所。ちなみに事業者側からの依頼を袖にした件数はかろうじて両手で数えられるほど、ということで…

大抵の賢明な経営者・資本家の皆々様は、最初ッから当事務所になんか近づきません。そしてそれでいいのです。

 しかしながらこのたび、株式会社設立から労働保険・社会保険新規適用を経て一般+特定労働者派遣・有料職業紹介に至る許可届出の一連手続を受託することになりました。


 結局お前も日和ったのか?と言わないでください。これはめでたい案件なのです。


 だってこのお客さま、もとは労働紛争のお客さまなんですから(笑)

 さてさてよーく考えてみたら、僕だって昔労働紛争の被害者&労働訴訟の原告、いまは小規模事業主、なのです。同様なヒトが現れ、その人が新しい会社を作ることの何が悪い、と言わねばなりません。久しぶりに気持ちよく受けられる企業側からの依頼、であります。

 一方で、去年依頼を受けてしまった企業側の皆々様方とは現在おつきあいがございません。中味を覗いて恐くなって逃げた、というのが正直なところで、どこもかしこもウェブサイトでは結構なことを言っている割りに内情は強烈で、ひどいところでは脱法派遣事案にすら巻き込まれそうにさえなったのですが…まぁ今回は、少なくとも自分の立ち位置(塀の向こうかこっちか、等々)がちゃんと把握できている方とつきあえる。これだけで十分であって、向いているのが正しい方向ならばそうしたヒトに対して、即時に完全に合法的な状態を作り出せ、金に糸目をつけるな、とは僕も言いません。逆に言えば去年絡んでしまった人たちは、それすら危うい面が多々あった、ということ。

 ところで。実際に受けてみて再認識したのですが、上記のような流れで一つの人材派遣業者ができるまでの一連手続を一括して代行できる、というのも、司法書士+社会保険労務士兼業者の芸の一つだったのかもしれません。ウェブサイトを探せば行政書士+社労士で似たようなことをする連中はいますが、厳密には行政書士には会社設立の登記申請を代理する権限がない(じゃ、連中どうやってるかって?そりゃまぁ真っ白いやり方から真っ黒いやり方までいろいろですよ)。

 しかしながら少々切なく感じたのが、本件一連の手続で得られる当事務所の報酬、を見ると、相場の下限の数値を拾っていってもこのお客さまからお受けした労働紛争のご依頼で得られる料金より、時給換算で数倍から十数倍の開きがあるだろう、ということ。この仕事だけで一月暮らせるって(爆)

 なーるほど、これじゃぁちまちま裁判書類作ったり労働相談やるよりは、司法書士の仕事は登記、社労士の仕事は企業側での申請代行、と言ってたほうが同業者内では全然いいんだろうなー(遠い目)とあらためて痛感させられました。

 もちろんそんなことはわかりきってるので今さら経営側に転向する趣味はないのですが、司法書士と社労士の兼業者を目指しておいでのごく少数の閲覧者さま方には、そうした可能性も開けていることを説明しておくのも悪くないな、ということで今日の記事にした次第。嫌だ嫌だと言っていたってそうした依頼が来るのだから、積極的に門戸を開いたらさぞかし楽しいことになるのでしょうよ。

 それに、(僕はやる趣味ありませんが)そうやって設立に関与した企業の給与計算なんか受託してしまったら、それこそずーっと毎月数万円のお金が入ってくる、司法書士として会社法改正で役員改選の仕事がなくなったって全然OK、という展開もあったりして。少なくとも毎年毎年、社会保険の定時決定と労働保険の年度更新手続きは受託できる。

 ですから事業家として健全な第二第三の旅行書士(社労士兼司法書士)さんたちは、そうした依頼を受けて事務所の経営を安定させるのが賢いやりかたなのだと思います。

 ・・・僕は、やりません。現時点では、紹介があってさえ蹴ってます。はっはっは!

椅子が三脚腰掛けひとつ

椅子が三脚腰掛けひとつ
 夜8時からのお客さまのための、セッティングが終了しました。
さてこのお客さま方、ある意味当事務所ではもっとも厄介な方々でして…

 賃金計算がのべ三十数ヶ月分必要だとか会社側に弁護士が付いたとか相手方経営者がお馬鹿だ、とか言うのはごくフツーです。少なくとも当事務所では。
 労働者が会社側代理人から犯罪者呼ばわりされることすらよくあることだと言っていいでしょう。それで難易度があがるわけではありません。

 そんなことよりこの人たち、

 三人で来るんです!三人で!

 そもそも当事務所、繁華街の立地とか豪華な応接室とか見目麗しい事務員とかそーいったおカネのかかる要素とは強烈に縁遠く、市外のお客さまからは『(名古屋)市内にあることが信じられない』という心ない言葉を浴びせられる体たらくなのですが、そんな僕でもつらいのが
 
 椅子が三脚しかない当事務所にお客さまが同時に三人来る
 
 ということなのです。
 しょうがないので手持ちの椅子に加えて、椅子とは言えない腰掛けひとつを動員してなんとか対応できてはいるのですが、正直少々情けない気はします。
 
 さて居宅兼用間取り3LDKの当事務所、通常は玄関に一番近い北側の部屋(収容人数3名)を相談室としています。
 この場合は、写真に写っている奥側二つの椅子を来客用、自分は腰掛けに座り、写真一番手前の背もたれの高い椅子は見えないところに隠しておく、というのがパターンなのですが、三人でやってくるこのお客さまがたにはそんな姑息な工作すら通じません。
 ですので、ある程度親しくならないと通さない南側のLDKに、執務で使う机を出し、手持ちの椅子全力出動でなんとか相談スペースにしています。自分の事務所の機材の貧弱さに、思わず笑いがこみ上げてきました。
 
 ところで写真の一番手前の椅子、知ってる人はご存じのDuorestなのですが、少々お高いだけあって非常に快適な掛け心地です。ところでこの椅子、作りがいいだけあってお客さまでも補助者さまでも、この椅子に座ってる人ってちょっと偉そうに見えてしまうのが…ちょっと可笑しいんですよね。  

 今日も実は、一人で楽しませていただきました。

2020.12.01修正

給料未払い:悩める民事調停申立人

 給料未払いへの対応について検討しているお客さまにお尋ねします。

 『民事調停』をご存じですか?当事務所では、今月三件のお客さまの調停期日が設定されています。請求額も合計1000万円弱と、なかなか馬鹿にできません。

 さて内容証明やら少額訴訟といった、ヘタレな依頼誘致型ウェブサイトの説明を見ると一見華々しかったり強力そうだったりするような手続き達に隠れてしまっている、ちょっと地味なこの法的手続き、当事務所ではわりと重視しています。労使間に穏便な解決を模索するために。


↑うそつけーっ!

とおっしゃったごく一部の(一般先取特権を行使された方、完全勝訴後訴訟費用額確定処分申立までご依頼の方、訴訟係属中に附加金の請求をつける請求拡張の申立をなされた方、仮差押えを打ちまくって信用不安の惹起を狙った方等々)お客さま、ちょっとだけ黙っててください(笑)


 お話がそれましたが、僕もしょっちゅう過激な活動を企ててばかりいるわけではございません。原則としては、お客さまと会社側にあまり負担をかけないで紛争を解決できるのが理想だと考えています。

 ですので、裁判書類作成受託にいたる過程で会社側からなんらか譲歩を得ることができそうな場合には、民事調停を選んでもらう方向の提案をすることがあります。また、こちらから提案した民事調停が不調になって訴訟になる場合に、追加で料金を請求することはありません。あくまでも民事調停申し立てから不調に伴う訴訟提起、その和解ないし判決までを一連の手続として扱うようにしています。

 ただ、どうもその民事調停選択の成果が、お客さまにわかりやすい形ではあがっていません。正直言って少々困惑しています。

 先ごろお客さまの希望により民事調停を経由した申立について、期日三回で不調にして通常訴訟に移行することに決めたところなのです。

 さてこの調停、一回目は会社側欠席、二回目はペラ1枚のしょうもない答弁書出してさらに引き延ばし、三回目の期日まえにようやくペラもう2枚の準備書面を出して適当なこと言ってきた、という展開。どうみてもこのブログにネタを提供してくれているとしか思えませんが、今回の相手方、経営理念に『人のいのちとくらし、人間らしい労働を、最高の価値とします。』などとうたってます。

 あーりーえーねー(絶叫)

 少なくとも見かけだけは労働者が労働者のために作った団体を装うこの連中の対応をみるかぎり、どうみたって昔なつかし労働貴族(むかし陸軍いま総評、なんて言葉が健在だった頃のね)のたまり場です。代表者さんは元全共闘の闘士だったご様子ですが、
結局のところあんたも日和ったの?(冷笑)
と突っ込みをかけたい気分です。

 一昨年からこっち、割増賃金支払い請求の訴訟をおこせば共産党系の事務所が向こうに回るわ調停を申し立てれば相手が自称労働者団体の仮面をかぶってるわ、まぁこの国って誰がホントに労働者側に立ってるか全然見えないことを痛感させられています。一体何が悲しくて、労働訴訟で労働側に味方して、●●労働弁護団所属の弁護士さんと戦わねばならんのか(溜息)

 まぁそういった、立場が流動的な職業代理人のセンセイ方にも助けられて…

 会社側は民事調停の場で、しばらくは不毛な言動をとり続けることができるようです。そのあおりを食って民事調停期日は、しばらく漂流を続けるわけ。

なにしろ基本的には労働紛争に関する民事調停の手続きでは、進行上相手方に対して強制的になにかすることができないので、それこそやりたい放題におちょくられることもあります。欠席したってかまわないし、引き延ばしだってOKだし、その日の気分で調停不調にしたって相手方なら別にかまわない。これはお客さまからみて、民事調停の欠点として認識されてしまう面です。

 ですが、お客さまの不満をなだめることができれば、まだ訴訟提起のまえに民事調停を経由するメリットはあります。その最たるものは、調停委員の皆様からこの申立(が、訴訟になった場合)への心証をある程度聞けること、でしょうか。地裁の本庁が遠く、労働審判を選びにくい裁判所でこの申し立てを選ぶこともまだあるかもしれません。

 ほんとうなら、勝ち負けを正しく見切ることができる相手であれば民事調停でちゃんと解決でき、そうしたほうがよほど出費は少ないのにね、と相手方会社の対応に哀れさを催すこともありまして、ちょっと複雑な気分なのです。

 簡単に言うと、徹底的に叩かれなければわからない相手には民事調停は不適に見えてしまう、ということ。訴訟にしてしまえば確実に勝てるだけの証拠をだして民事調停を起こした場合、会社の取るべき対応としてはさっさと話し合いに応じていささかの譲歩を労働側から得るのがいいのですが、それがお馬鹿さんにはできないのです。もちろん上記のように、訴訟にした場合どうなるかの感触が見えて便利なのですがそのへんの説明がお客さまに足りないと、なにやら無駄・または不可解なことをしているように思われてしまう。

 さて来週、あたらしい給料未払い事案を受託します。内容証明による催告発送段階で、会社には早くも弁護士さんがついたとか。ってことは会社の認識として、それだけのコストパフォーマンスを代理人に期待している(って無理なのに)ということなのですが…

 つまりこのヒトも、通常訴訟を起こされないとわからないのかしらん?

 それでもやっぱり民事調停を、一度は通してみようかどうか、またお客さまと一緒に悩んでみるとしましょうか。


2016.4.1.加筆

労働紛争での民事調停はこのブログ執筆後、現時点で一件の申し立て書類作成のご依頼をお受けし、その一件は調停成立となりました。受託件数が減った理由としては上述の『相手がダメなやつであることによる、成立のしにくさ』のほか労働審判手続の導入により、特に地裁本庁がある簡易裁判所で民事調停を選択する必然性が薄れたと考えています。

調停不調後通常訴訟に移行したものは、全件で労働者側の主張をほぼ認める結論を得ています。

労働紛争とは関係ない紛争で民事調停(家事・特定調停除く)を選択する案件もありますが、こちらは全件で調停成立となっているのが特徴的です。相手は自動車メーカーからその辺の個人までさまざまです。

派手に争いたくない・相手を追い込まずにすむ、という民事調停の特徴は、健在なのだと考えています。

2020.12.01修正

長距離出張 終わって一服。

 冬晴れが続いたのは、朝の宇都宮から甲府盆地まででした。

 昨晩は例によってお客さまと気分良く呑むつもりで繰り出した屋台横町で、正体不明の酒乱なオトメ(推定年齢50代。だけどオトメ☆)からさんざんに絡まれて緊張の一時間余を過ごすことを余儀なくされる事案が発生したのですが、今朝は気分良く目覚めて宇都宮発午前7時のマロニエ新宿8号に乗車しました。東京都内に入り、王子駅周辺で2時間ほど相談して新しい依頼として受託、新宿駅新南口についたのは名古屋行きのバス発車の7分前です。長野県内に入った途端に雪が降り出し、中津川あたりまではずっと雪。まわりは何も見えないバス車内で、やることがありました。

 年賀状の返事を書くこと

 です(失笑)。

 実は毎年、僕は年賀状を一枚もだしません。親しい人には虚礼廃止協力願いをだしておくか、例外的にクリスマスカードを送るかしておいて、年賀状くれた人で名前が思い出せる人(データベースで定型的に出力されたようなものは放っておきます)には、どこか出張先から絵はがきを出して寒中見舞いにする、ということをしているのですが…

 今年は余寒見舞いになりました(嗚呼)

 しかも遅筆なうえに一枚一枚別々の文章を考えるのと、揺れるバスの中ではさらに筆が進まないのとで、だいたい一枚書くのに2~30分かかってしまい、今日出せたのは10枚弱。まだ出していない方々には、今週名古屋から出さざるを得ません。ごめんなさい。

 さて毎年、お客さまの住所など微妙な配慮で選定している絵はがきですが、一昨年の広島・昨年の長崎に続いて、今年は東京の絵はがきです。ただし今年の絵はがきは、はっきり言ってウケ狙い!採用したのは

  1.  最高裁判所
  2.  国立国会図書館

 の二種類です。おどろくなかれ地方人には信じがたいのですが、上記両者のオリジナル絵はがきは、前者は東京地裁の売店に、後者は国会図書館6階の売店で手に入ります。最初見たときは一体誰が買うんだよ、と思ったのですが自分が買っていたり。これに、宇都宮の郵便局でなぜか手に入った『東京の花』の切手を貼りました。

 ・・・というわけで。今年当事務所に年賀状をくださった皆様方の中には、今週末から来週初旬にかけて

 どこだかわからないが、とにかく本棚

 とか

 どこだかわからないが、とにかく法廷

 というような、妙~な絵はがきが届く人が出てくるかもしれません。ビジュアル的にはとっても???な面があるのですが、まぁそこはそれ。

 旅行書士のやることですから、ご勘弁くださいませ。


 さて今日お受けした裁判書類作成の依頼で、いよいよ今月も受託余力がなくなりました。今月後半は、いまお受けしている書類の作成に注力します。今日以降お受けする裁判書類作成の依頼については、作成開始は来月になります。明日から、のんびりと書類をつくって過ごします。

ただいま所持金323円

ただいま所持金323円
本日の出張前半は、大小の用事をこなしながら都内を駆け抜けるものになりました。
名古屋発のバスは13時39分、所定より21分遅れで新宿駅新南口着。地下鉄への乗り換えのために移動しつつ、新宿西口の東武トラベルで切符を確保。階下の郵便局でエクスパック500の封筒を購入します。
13時57分新宿発東京メトロ丸ノ内線にのり、封筒に宛名を書いて発送品を詰めながら霞ヶ関に14時12分着。14分に東京簡裁1階ロビーに入り、お客さまと打ち合わせしつつ5階書記官室で受付し6階申立人待合室へ。微妙に早く来た呼出しに、28分お客さまと別れ地裁の郵便局へ。33分差出完了、40分霞ヶ関発の千代田線に乗り込むことができました。
15時01分北千住着、東武鉄道の長いホームを端から端まで移動して(千代田線から東武特急へは、そうした位置関係の乗換になります)06分特急乗り場到着。上手い具合に15時11分発特急きぬ125号車中の人となりました。
とりあえず異常ありません。ATMを使う暇がなかった以外は。

控訴…かよ?

 2ヶ月ぶりの抵当権設定登記申請は、補正一つなく無事に終わりました。法務局から駅につづく坂道を足取り軽く下っていくと、珍しいことに留守番電話の転送がかかってきます。再生したメッセージに、思わず歩みが止まりました。

 『●●です。お久しぶりです…例の訴訟、控訴されたみたいなんですけど』

 う~ん、そうきたか(失笑)さすが馬鹿社長、やることが違います。第一審では勝手に欠席して欠席判決もらっておいて都合が悪いから控訴するとはね。まぁ上手に和解にもちこんで、年利14.6%の遅延利息をカットできれば控訴状に添付した収入印紙代は一瞬で元が取れるのでしょうが、それならこっちは嫌がらせ半分で仮執行でも勧めてやろうかしらん、と思ってしまいます。

 さて控訴されるのは15ヶ月ぶり。このたびまことに不本意ながら、当事務所創業初の東京地裁デビューとなりました。とはいえ一度は行ってみたい裁判所ではあったので、第一回期日はお客さまの希望があれば傍聴に行けるように、日程はあけておこうと思います。

 明日は東京簡裁から宇都宮地裁栃木支部へ行ってきます。せっかく中央高速経由のバスを押さえたのですが、どうやら天気は大荒れの様子。先週は東名高速で3時間半ほど遅れを出したので、ちょっと不安ではあります。

行きつけのお店 ただし『他県』

 今日はなんばウォークでお客さまと昼ご飯をいただきました。さて名古屋市を根拠地とする旅行書士、であるにもかかわらず大阪ミナミのこの地下街には、僕の行きつけの飲食店が6つあります。

 ・・・と言ったら地元大阪のお客様に笑われました(千日前通りで常用する喫茶店のコーヒーチケットをそろそろ購入しようか悩んでます、と言ったからかもしれません)。先週は愛知からのお客さまと一緒にこちらに来たのですが、『この地下街ではいくつか使える手駒(お店)を持ってるんですが…』と言ったらやっぱり笑われました。だってしょうがないじゃない、出張頻度が高いんだからさ、と申し上げたのですが、言えば言うほどおかしいことになっていきます。困ったことです。

 実際にお客様をエスコートするときのお楽しみ、ということでお店の名前は明かしませんが、洋食(2件)・とんかつ・カレー・担々麺・中華料理のお店をその日の気分とお客さまの前日の晩ご飯に応じて使い分けています。

 さて今日のお店で、お勘定を済ませている時にお客さまがなんとも言えない表情で、そのお店の『会員カードをご提示ください』の張り紙を指して微笑みます。はてなんでだろう、と尋ねると

 先生ならこのカード持ってるんじゃないかな、って(笑)

 思わず

 「今のところ、県外では東京の国立国会図書館の利用者カードと栃木の足利健康ランドの会員カードしか持ってません」

 とまじめに答えたらまた笑われたのですが、もう一点ありました。

 大阪南港-北九州新門司間の航路を運行する名門大洋フェリーの、シティラインカードが。

 うーん、いっそ持ってみましょうか、このお店の会員カードも?繰り返しますがワタクシ、愛知県名古屋市の旅行書士です。

 さて今回の大阪出張もつつがなく終了し、明日は瀬戸市へ登記済書類を請け出しに、明後日から二日間、今度は東京-栃木へ行って来ます。今月は、大規模な出張はもうないはずなのですが、さてどうなりますことやら。

 また、今回大阪出張中に、久しぶりに愛知県内のお客さまから労働関係のご依頼がありました。催告かけたら弁護士でてきた、ということでいきなりきな臭い戦況です。明後日の東京出張でも新しい裁判事務の依頼を受けるので、今月末はまた受託停止をおこなわないといけないかもしれません。

旅行書士 冬の飛び道具

 ある一定の季節・期間しか使えないが、採用できた場合効果甚大、という商品が旅行の世界にはいくつかあります。その最たるものは青春18きっぷです。さいきんは青春18きっぷ利用可能期間中に第一回口頭弁論期日が設定されるように申立時期を調整していたりします。

 さて青春18きっぷのみならず、気に入って毎年使っているこうした割引切符類の一つに、近鉄の『新春全線フリーパス』があります。近鉄全線3日間乗り放題+特急券200円引き券2枚ついて4000円、ただし12月31日まで発売で使えるのは当年12月30日から翌年2月末まで、という設定なので、使いこなすには2ヶ月先の予測を立てておくか見込みで買い込む度胸を要するのですが…

 今週末、この封印を解きます。大阪へ二往復せねばならなくなりました。

 近鉄全線乗り放題、ということは近鉄名古屋から難波まで、即ち名古屋から難波まで往復できる、ということなのですが、単に名阪往復するだけなら近鉄の株主優待券1枚1500円を2枚買えば済む、というだけのこと。3日4000円の企画乗車券でもとを取るためには、単に名阪往復では足りません。

 市内にあるとは信じられない、という大阪のお客さまのクレームを無視すれば一応名古屋にある当事務所、大阪から依頼をうければ当然に名阪往復して対応することになるのですが、手持ちの新春全線フリーパスを活かすには名古屋-難波-伊勢市-名古屋というような回遊経路をたどるか、さもなければ名阪往復複数回やるか、ということになってしまいます。

 このあたりに迷いがあって、いままで投入をためらってきたのですが、今週末は大阪で4件用事が入ってしまいました。

 で、一日あたり対応できるのは3件が限界です。

 と、いうわけで。

 もともと土曜日に設定していた用事を2件、日曜日にずらしてもらって、土曜2件、日曜2件(さらに変更するかも)にしてしまい、土曜日の相談がおわったら名古屋に一旦帰って日曜日朝また大阪へ来よう、というのが今回の新春全線フリーパスの使い道、です。

 さすがに名阪2往復して4000円、というのは青春18きっぷや株主優待券では不可能な値段なので満足なのですが、今回の出張は土曜・日曜、場合によりさらに月曜、に設定されています。これだと、通年で設定されているかわりに土日中心の3日しか使えない近鉄週末フリーパスと機能が重複してしまうのでいささか残念ではあります。できれば平日、大阪方面の裁判所や法務局への往復に、この新春全線フリーパスを使えればと思っていたので。

 ともあれ、明日から大阪二往復、しかも特急は使えないか、使っても名張-伊勢中川あたりの短区間になります。かつて司法書士新人研修のさいに、この切符をつかって毎日会場の神戸まで往復したことがありましたが、今週末はその3年前を思い出す旅になるかもしれません。

やっぱり楽しいこの仕事

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み・ぎ・てーにみえ~ます 司法省庁舎~♪(原曲:夢のバスガール

などと一人で歌ってみたい気分の午前11時40分。日に映える赤れんがを見下ろすここは、東京簡裁5階申立人待合室です。

 大井川橋梁で午前7時14分まで停止していた我らがラ・メール号は、所定より3時間30分遅れで横浜駅東口バスターミナルへ到着。これが午前9時30分。ほんとうなら品川まで乗っていくつもりだったのですが、ここでJRに乗り換えて先を急ぎます。東京から地下鉄で霞ヶ関へ、東京簡裁に到着したのが午前10時35分。午前11時の期日に備えて打ち合わせを始めることができました。

 もっとも僕は簡裁代理権持ってないのが自慢(?)なので、申立人たるお客さまが調停室に入っている間はヒマヒマなのです。外を見れば冬晴れのいい天気、渋滞で一度はどうなるかと思ったけれど無事に到着でき、今日キャンセルになってしまったお客さまとも再度相談の日を設定できて、まずはご機嫌です。昼前に近づくにつれて待合室からは徐々に人が減っていき、この時間=正午前には僕一人。鼻歌の一つもでてきます。

 結局本件調停は不調で訴訟に移行することになったのですが、それで不都合なことは何もなく(書かねばならない準備書面が若干増えるが、まぁそれはそれ)、午後3時発の東名ハイウェイバスで帰ってきました。あさっては大阪へ、来週は栃木・東京へ、お客さま方はいろいろと心配して下さるのですが…

 なんだかこう、さらに吹っ切れた感じです。さいきん出張日程がぎっちり詰まってても、それが楽しくてたまりません。今日のバス車中でようやく更新できた、先月度の実績もアップロードしたし、月の半分外にでてても何とかなるかもしれません。

夜が明けました(泣)

夜が明けました(泣)
 とてもさわやかな朝なのですが、とても不本意です。ただいま6時32分。
 バスはとうとう、一歩も動かないまま3時間30分以上ここ、東名高速道路大井川橋梁上にいます。
 
 通行止めの区間は、前回投稿時から『上り線』吉田−焼津間が追加されていました。これでは動きようが無く、事故発生時に同区間にはまっていた我らがラ・メール号ほか大阪・神戸からの3台が身動きがとれない以外は、2時間以上の遅れを出しつつも東京へ向かっている様子です。
 なぜか同時刻に名古屋を出たレディースドリームなごや号が26分遅れで溜池山王にいるのが癪に障ります。連中はほぼ所定で東京に着き、品川を目指す我々は大井川で足止めをくらっている、と。
 
 さて本日9時から実施予定の相談のお客さまには、旅行書士業務始まって以来の『交通機関遅延による相談中止』をお知らせせざるを得なくなりました。こうなると、僕に交通費をくださったお客さまの午前11時の期日も間に合うかどうか微妙です。
 
 ただし、下り線の規制が解除されたようです。こちらも動き出してくれることを祈ります。

現在大井川にて停止中

 目覚めたのは午前3時。バスは停止中。遠くにパトカーの音が聞こえます。
 もぞもぞとカーテンをたぐって外を見ると、大変なことになっています。
 
 大きな河が見えます。橋の上、というより本線上でバスは停止中。
 反対車線には、一台も車は走っていません!
 
 まずい状況です。渋滞にはまっています。それも、事故が原因の強烈な奴に。
 
 ・・・このブログを午前3時〜5時台にチェックされる常連のお客さまがいらっしゃるようですが・・・
 
 笑ってやってください。リアルタイムでハマってますよ。
 
 さてここはどこなのか?PHSは通じるので調べます。どうやら大井川であることがわかりました。
 さらに調べます。3時の時点で東名高速下り線焼津−吉田IC間が事故で通行止め、こちらの上り線も規制がかかっていることがわかりました。
 
 さらに調べると、先行するまたは併走するJR各社の東京行き夜行高速バスで、現時点でこの区間を通り抜けているのは22時45分名古屋発青春ドリームなごや2号のみ、こいつが1時間半強の遅れを出しています。
 あとのバスはだいたい牧ノ原付近を先頭に止まってるか詰まってるかしてる状態のようですが、同時刻に名古屋を出ているはずのレディースドリームなごや号の現在位置が表示されません。少なくとも1時間以上の遅れは不可避な状況です。
 
 まぁ、行程上3時間までは大丈夫なのでこのまま様子をみますが、さてどうなりますやら。

ラ・メール号もお気に入り

ラ・メール号もお気に入り
 アナウンスがバス出発後のバスターミナルの閉鎖を告げています。23時30分名古屋駅発のバスは、東京行きドリームなごや号・倉敷行きチボリ号・そしてこの、横浜・品川行きラ・メール号です。
 この時間のバスのなかでは一番乗ってないように見えるラ・メール号、本日の乗車人員は7名。
 その割にシート割りが妙で、僕の前後にはそれぞれオッさんとネーちゃんがお掛けです。席の移動の必要があるかもしれません。
 
 しかし!そんなことなど些末です!
 このバス=京浜急行のラ・メール号充当車両には、2月の風邪病み上がり旅行書士の心を鷲掴みにする特殊装備がついています。
 
 シートヒータがついているのです。スイッチ一つで座がぬくぬく♪思わずイっちゃいそうです♪
 さらに!
 
 さいきん各社でテロ対策とかで続々廃止されつつある『車内の給湯器』が健在です。
 これで三列シート、しかも東京行きドリーム号より空いている、となればあとは何を望んだらいいの?って感じです。強いて言えばAC電源、でしょうがそれは贅沢というもの。
 消灯前にこの記事をアップロードして、ゆっくり休むとしましょうか。
 
 今回の出張も、なんだかいい感じでのスタートです。

さらに…突発出張追加です

 今週は風邪の病み上がりにもかかわらず、名古屋市にいられない週になりました。

 月曜日は午前中から瀬戸市(電車で約1時間)の銀行に抵当権設定関係の書類を請け出しに行って、そのまま名古屋駅へ。高速バスでお客さまをエスコートして出張に出て、帰ってきたのが午前0時前。
 ただ、登記申請の実施日を『水曜日になるように』誘導して出張とのバッティングを避けることができました(笑)
 火曜日は、前日の出張で風邪が若干ぶり返したこともあって、鼻水を垂らしながら前の日もらってきた書類も含め登記申請6件分の書類を作り、うつろな目をして土地家屋調査士さんのところへ書類を請け出しに外出。この間、週後半以降の出張について所要の調整を行います。
 さらにこの夜、大阪府内のお客さまから打ち合わせ希望が入っていたため、調整の結果こちらから大阪までの出張を追加で実施することが決まります。実施日は週末10日です。
 この出張が入った瞬間に、というより別件で支援しなければならない方がおられたため、『大阪から交通費だしてこちらに来るなら、そのお金で僕に大阪まで行かせてくださいませ』と頼み込んで(汗)次回の大阪出張も用事が2件セットされました。ひょっとすると3件に増えるかもしれません。
 
 で、今日は水曜日。風邪が大体治りました。夜からの出張も、これなら全然問題なしです。
 ご機嫌で月曜日に受託した登記申請を出しに、ふたたび瀬戸市まで。いま、瀬戸への車中でこの記事を書いています。昼の早い時間に申請書を出したらさっさと家に戻り、さらに市内の法務局に自転車で書類を出しに行かねばなりません。
 これだけやったら夕方になり、今晩遅く高速バスで品川へ出発。
 
 木曜日は朝からお客さまと相談し、さらに裁判所傍聴ツアーにエスコートし、昼前から別のお客さまと打ち合わせをして、15時発の高速バスで帰ってきます。
 
 金曜日は、土曜日出張の打ち合わせに備えて、お客さまが持ってきた膨大な書類(kg単位ではかれる。複写作業が恐い…)を広げて提訴前の検討作業をやって、土曜日はたぶん朝から出張。その日のうちに帰れるかどうかは、未定です。
 
 というわけでなんだか今週は、『出張および その準備』が週の過半を占めており、ほかの仕事は専らその間を縫ってやっていた、と言う感じ。
 
 しかしながら。
 その『ほかの仕事』たる登記申請6件、この書類一式ゆっくりつくっても半日で終わるのですが、これによる利益対出張3回実施で得られる利益、をみると、実に40対1超の違いがあることに気づきます。
 つまり、事案の性質上出張そのもので日当をとれない(取る気がしない)うえに、今回の出張はほとんど既存のお客さまへの対処なので新件受託にともなう料金がもらえるわけでもなく、支給される交通費は完全に実費のみ、よって出張3回やって延べ5件のお客さまの面倒みても、手元に残るのは数千円。
 これに対して、贈与だの相続だの抵当権設定だのをこき混ぜて登記申請6件も出したら、いくら当事務所の料金設定がほかより安くても利益として十数万は残ってしまいます。
 
 好きでやってるからいいのですが、ちょっと切ない、気がします。
 ただ、逆にみれば週に1回所有権移転がらみの仕事があれば、残り時間は全部旅行書士として過ごしても今より儲かる事務所になる、ということで。
 
 ・・・前途に希望が見えてきたような、そうでないような。おりしももう一件、抵当権設定のお話が来ていますよ。

突発出張をもう一つ

 この事務所の出張予定は掲示板に出していますが、今月はもともと、大阪へ一回、東京・栃木へ一回、掛川へ一回行く『だけ』だと思っていました。他県への出張が三回しかない、というのは少ない方だよな、と。

 ところがところが。この週末に情勢は大きく動きます。

 まず明日。午後から一日がかりで某所へ、久しぶりにお客さまをエスコートしてのお出かけが決まりました。場合によっては明後日までかえって来れません。

 次に木曜日。こちらは公表可能なので掲示板にだしましたが、東京簡裁までちょっと行ってきます。とはいえこの期日、午前11時に入っているので朝名古屋をバスで出たら間に合いません。しかたがないので前夜発の夜行バスを使います。

-今回も、いろいろ考えました-

 ・・・折しもこの2月1日から、もともと名古屋-横浜間の運行だった『ラメール号』が品川までの延長運転をしています。これは試してみたい、と思ったことと、名古屋発東京周辺着の夜行バス群のなかでは到着時刻がもっとも遅い(品川着6時45分)=朝の駅で途方に暮れる時間が少なくて済むラメール号がいいかな、と考えました。

 西船橋駅着8時00分のファンタジアなごや号にも食指が動いたのですが、これの片道運賃は6500円、対するラメール号は早売3の割引運賃が適用される結果4860円です。今回お客さまが支給してくださる旅費は1万円なので、これと東名ハイウェイバス昼行便片道運賃を組み合わせて5100円、地下鉄運賃を無視すれば、一応一万円の枠内に収まります。

 ・・・ただ、ちょっと今回、国立国会図書館で見たい資料があるので・・・

自分の用事を引っかけて、お客さまには一万円だしてもらえればそれで十分かな、と。でもこれでは、さすがにファンタジアなごや号は使えません。ただしこちらも3月1日から早売3が適用されるので、3月から首都圏への出張にはこちらを頻繁に使うことになるでしょう。ドリームなごや号は5時~6時台の早い時間に東京に着くのですが、あまり早く着かれても、困ってしまうのです。


 というようなことを、時刻表をあれこれひっくり返しながら考えるのが旅行書士の醍醐味(検索サイトではまだ、こうした旅程を計画できない)なのですが、これが楽しいのは、まめたろうさんご指摘のとおりです。

 ええ、楽しいですよ、そりゃもう!諸々の制約条件をクリアして周りのお客さまにいい顔をできるプランニングができた時がとくにいいですね。逆に、そうした芸を発揮するのがお好きなら、まめたろうさんも旅行書士の世界に、既に近づいていらっしゃると言えましょう。

 ところで、まめたろうさんは首都圏居住者にして日本に数人おられる旅行書士志望者(笑)の一人だと認識しておりますが、来週の東京出張相談を王子駅に設定した理由の一端を見透かしちゃってるようで…

 いや別に、相談場所は宇都宮からのマロニエ新宿号がそこに停まるから設定しただけで(遠い目)

 都電荒川線萌え♪とか全然思ってませんから!

 思ってませんからああぁっ!

 とかいいながら、同線で大塚まで移動して山手線で新宿へ、新宿から中央高速道経由のバスで名古屋へ行く予約を入れていたり。

 大阪および福岡のお客さま、ご当地ネタで…すみませんね。

出張計画 立案中!

 ただいま公表している、直近の出張は2月14・15日の東京・栃木への出張です。

 この出張、交通費を出して下さるお客さまは1名しかいらっしゃらないのですが現時点で三名の方の用事が設定されています・・・というより、偶然とか努力とかこじつけといった諸々の要素に影響されて、三件に増えました。一体なにをどうやったらそうなるのか、が今日のお話です。

 1.日程変更

 今次の出張では交通費2万円が支給されます。目的地は栃木県栃木市の、宇都宮地裁栃木支部。もともとは先月入っていたはずの弁論準備期日が、裁判所の都合で2月14日に延期されたのです。この裁判、担当裁判官&書記官がいずれも女性なのですが、お客さまから期日延期の理由を問われて『た●ちゃん(←高●裁判官の意)からチョコレートとかもらえるんじゃないですかねー 2月14日でしょ?』と言い放ったらお客さまが絶句してましたが…それはさておき。本件日程変更は、1月中旬に判明します。よって出張日程を変更して、2月14日に設定します。条件としては、16時過ぎに栃木駅に着いていること。あとは何をやっても可。

 2.期日設定

 次はまったく偶然です。1月5日に東京簡裁に出した調停申し立てについて、お客さまから『2月14日に第一回期日を設定する旨打診あり』との報が入ったのが上記の数日後。大あわてで午前中にしてくれるようお願いしたのですが、これは不採用。14時30分からとのこと。

 これは微妙です。東京簡裁から宇都宮地裁栃木支部まで2時間で移動できるのか?調停なので傍聴はできないのですが、裁判所初体験のこのお客さまのために14時30分まで申立人待合室に居てあげることはできないものか…と思って時刻表を繰ると、OK!

 15時11分北千住発東武特急きぬ125号なら16時07分栃木着です。栃木駅から裁判所までは歩いても15分。今回は思い切って特急料金800円をだすことにします。

 さらに最近ようやく使い方を覚えだした(笑 田舎者なんでね)東京メトロ千代田線をつかえば、14時40分霞ヶ関発で大丈夫。東京簡裁の調停申立人待合室に、余裕で14時30分までいられます。

 さらに7時00分名古屋発の東名ハイウェイバス超特急14便なら霞ヶ関12時57分。首都高で渋滞にはまって1時間遅れをだしても全然無問題です。よってこれを採用。ただ、直近のダイヤ変更で所要時間の長い便が増えて、旅行書士としてはちと使いにくくなっているのですがね。東京・新宿-名古屋のJRバスは。個人的には今次の改正、長続きしないと読んでいます。

 3.相談依頼

 上記1.2.までは比較的早く決まったのですが、新規のご依頼が入ってきました。最初は出張相談も来所も希望しないという選択だったのですが、それにしては問い合わせの内容が真剣です。邪険にあつかってはいけない気配がしたので出張相談の提案をしたら…ご採用いただけるとのこと。ただし、問い合わせフォームの機能上この時点で相談者の所在地は『関東地方』とまでしか判明していません。もしこれが高崎ですとか水戸ですとか言われちゃったらどうしましょ、とおそるおそるお住まいを尋ねたら、今日ご回答がありました。埼玉県内の京浜東北線沿線にお住まいとのこと(大安堵)。ところでこのお客さま、一昨年僕が埼玉県で受けた、いまのところ埼玉県唯一のお客さまと同じ市にお住まいです…なんたる偶然!

 さてでは、この方のご負担がある程度少なく、かつ宇都宮からやってくる僕が都合がいい場所はどこでしょう?ドンピシャリこの駅に降りてしまう、というのは悪くないのですが、15日朝宇都宮を出て普通列車で浦和まで来る間にモチベーションが下がりそうな気がします。いくら旅行書士の僕でも、平日の朝東京に向かう普通列車の普通車に漫然と乗っていたくありません。さらに、15日は東京から東名ハイウェイバスで名古屋まで帰る(東京-名古屋の往復割引をつかう)ため、乗車券は宇都宮-東京山手線内になって、東京近郊区間内を相互発着する乗車券になるため途中下車不可になります。費用増加につながり、あまり愉快ではありません。

 そんなわけで、もしなにもなければ宇都宮-新宿のJRバス(マロニエ新宿号)を使おうと思っていたのですが、このお客さまに新宿まで来い、というのは少々芸がない気がします。さらに調べて調べて…

 京浜東北線王子駅。

 これで行きましょう。マロニエ新宿号は宇都宮駅から新宿駅新南口までの運行ですが、王子・池袋の二駅で降車扱いを行います。王子だったらお客さまは京浜東北線でほんの数駅、僕は相談後東京へ、これも京浜東北線で20分。あとは宇都宮発を何時にするか、で微調整を行って相談時間を決めるとしましょう。

 さてさて、これで次の出張も、15日午前中までの日程はきまりました。余力としてはあと1件設定可能ではありますが、これがなければ13時か15時東京駅発の東名ハイウェイバスで帰ってきます。


 残る問題は、この思考過程をお客さまが理解できるか、なんですがね。なんで王子なの?と聞かれたら、この記事読んで、と申し上げざるを得ませんな。

 まぁとりあえずこれで、東京簡裁のお客さまと王子出張相談のお客さまからは交通費請求無しで現地に出現できるわけです。だいたいいつもこんな感じですけど、これがなかなか初めての方にはわかっていただけない(失笑)

来週は少々事務所を空けるかもしれません

 突発での出張が入りました。例によってと言うべきか、秘匿性が高い事案です。よって出張時期・方面・行動経路いずれも公表しません。

 さて困ったことには、今回夜間行動を積極的に行う可能性がたかい出張なのに、風邪を引きました。昨日の大阪出張でお会いしたお客さまが風邪を引いていらっしゃったので、破産申立書の品評会で盛り上がってる間に風邪をもらったのかもしれません。

 さて風邪を引いてから治るまでには、僕の場合一つのパターンがありまして、今日はその二日目。四日目あたりがピークでその後快方に向かうことが多く、今回は月曜日夜に出張先での仕事になるらしいので、鼻水垂らしながら怪しい零細事業主と渡り合うことは免れそうです…もっとも、敵さんに風邪の一つも伝染させてやれればそれも結構なのですが。

 昨日は17時50分大阪駅発の名神ハイウェイバスで帰ってきたのですが、来週の出張はお客さまが高速バスで同行する提案が出ています。こちらに風邪を移すのは少々気が引けるのですが、さてどうしたものでしょう。

 風邪気味でのどが痛い、という日に限って電話がわらわらとかかってくる、というのもありがちなことで、今日は待望の(笑)不動産登記のご依頼と、以前僕の仕事を他で見ていたお客さまから3ヶ月ぶりに、突然のお電話。聞けば知り合いが新しい会社を作るので、フットワークのいい司法書士を捜しているのだと。

 即決拒否(猛爆)

 ふん。資本家の手先になんかならないよーだ、とは言いませんが、これで世間の基準ではオイシイ大仕事を一つ、笑って棒に振ったことは確かです。その会社の性格からして、顧客側にあてがうには私はとてもいい人材なんでしょうがね、まぁ無理に経営側とどうこうなりたくありませんので云々、と申し上げておきました。

 勿体なかった、かも。

謄写で3日ですかー!

 わたくし、まだまだ経験が足りません。

 そのことを今日、大阪地方裁判所地下一階で痛感させられました。

 さて今日の出張は、大阪地方裁判所へ行くこと。ある怪しい社長とその会社が申し立てた破産申立書の閲覧と謄写=コピーを取ってあとでちょっかいをかけるネタにしてやろう、というのが目的です。

 申立書そのものはまぁ、それまでの訴訟でさんざん時間稼ぎをやらかした●●書士サンの手になるだけあって、さすが期待通りのいい(加減な)仕事だよ、会社が負ってる給料債務に社長が連帯保証している破産債権で、社長個人の破産申立書と会社の破産申立書に計上されている債権額が100万円弱違うよ(なんじゃこりゃー)、と言った感じで申立書の要所ごとに、夕暮れ迫る大阪の空を仰いでは閲覧机に突っ伏すことを繰り返しつつ、コピーを取って記録を押さえたい箇所をいくつか挙げることまではできました。

 さてこの大阪地方裁判所、生涯最初の本人訴訟を独立簡裁(簡易裁判所だけの庁)で経験してしまった僕にとっては、いささか庁舎がでかいです。破産申立書の閲覧は7階の第六民事部で大阪の町を見下ろしながら行うのですが、コピーを取るには地下1階の窓口へ降りねばいけません。事件はそこでおきました。

 ・・・実はいままで、小さな簡裁や地裁支部でしか書類を取ったことがありません。当然そこでの記憶から、コピーの10枚や20枚サクッと出てくるもんだと思って

「(コピーできるまでに)どれくらいかかりますか…?」と言い終わるかどうかというタイミングで担当者氏がいうことには

『これやったらまぁ3、4日かなー』

は?

コピーで4日、ですと?

 一瞬呆然としかけましたが、ほとんど見栄だけで持ち直します。隣でお客さまが見ています。

 まぁ確かに、あの馬鹿でかい裁判所庁舎に謄写の窓口は1箇所、そこにおっちゃん1名とおばちゃん3名が詰めてるだけだから、4日で済んだら速いほう、それどころかおっちゃんおばちゃんたち、過労で倒れたりせぇへんの?と思わずテキトーな関西弁で心配したくなります。

 しかたがないのでお客さまには、後日製品をとりにきてもらうことにしてその場を離脱。いやはやさすが、大阪地裁。閲覧&謄写ひとつとっても、経験がないと右往左往しかねません。ほかの地裁本庁でも、気を付けないといけませんね。

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