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2007年1月

業務報告書、提出。

 司法書士にあって社会保険労務士にないものの一つに、年に一度やってくる『業務報告書の提出』があります。簡単に言うと、昨年1年間に受けた事件の件数を種類別に数えて、司法書士会に提出する、というもの。今日がその締め切り日でした。

 さて昨年の受託件数。

  •  不動産登記 15件
  •  商業登記 1件
  •  供託 2件
  •  裁判書類作成関係業務 18件。

-以上-

 ・・・司法書士登録後三年目としては、もちろん異常に少ないほうでしょうよ(遠い目)たとえばこの業務報告書の記載例、記載というからには実情からそう外れた数字を書いていないのではないかと考えますが、これをみると登記業務が300件超、裁判関係が20件弱、そんな例示がされています。登記中心型の事務所ならそんな感じに仕上がるんでしょうね。

 さて当ブログをごらんの方は疑問に思うかもしれません。

 →こいつは普段忙しそうにしているがこの程度しか仕事してないのかよ、と。

 えぇその通りです(笑)というより、統計上の理由によります。

 たとえば、訴状の作成に始まって延々と勤怠状況を入力してA4換算100枚越えの書類を作り、相手が応訴してきて一回二十枚を超えるような準備書面を3回4回と積み上げて、期日毎に1日がかりで他県に出張をくりかえして1年がかりでようやく勝ちが見えてくる、というような訴訟でもそれは1件なのです。

 したがって今年も引き続き労働関係訴訟を受けていく関係上、受託件数そのものは大して増えないことでしょう。裁判書類作成関係業務がもし18件から54件になるようなことがあれば、きっと今頃労務倒産によるブログ閉鎖および事務所廃業のご挨拶を出してます。依頼件数倍増を夢見ることは一応できても、三倍増の実現には三途の川を渡る覚悟が必要です。まぁ一人でやってるかぎり、一月に受けられる新しい労働関連の裁判事務の件数は3~4件が限界ですからね。どうしたって裁判事務で年50件行くことはないな、と。

 では今月はどうだったか、と言いますと、労働関係で新たに起こした申立は民事調停1件、地方裁判所への通常訴訟1件、さらに、これは先行した訴訟とは別の事件番号をもらえるはずなので1件とカウントしていい『訴訟費用額確定の申立て』。これで業務報告書ベースでは3件、になります。2月は提訴1件・訴訟費用額確定の申立て1件・さらにもう2件は決まり、の情勢なのでほぼパンク(失笑)ですがこのペースだと、業務報告書を基準に取った場合の依頼『件数』倍増はあるだろうな、と思ってみたり。

 でも!

 本当は!

 登記の件数は倍増してほしいっ!

 ・・・そうしないと、事務所の経営が安定しないんですよう(泣)せめて月1件、所有権移転の登記があれば、そこから生まれる余裕でいまよりずっと伸びやかに裁判事務に邁進できるのですが・・・なかなか世の中甘くできてません。

 


 いささかの葛藤をはらみながらも依頼件数とアクセス件数はゆるやかに伸びていくようなのですが…ついに、といいましょうか。お客さまの側から当事務所の存在に触れたブログが出現しました。今日コメントを頂いたパソ子さんの手によるものです。書き方によっては現在進行形で当事務所の活動を描き出すものになる、と言うことで僕も楽しみなんですが、今はまぁお手柔らかに、とだけ申し上げましょう。

 ただし、一点業務連絡です!

 先日の相談における僕の発言として、

『このまま●●式なんか挙げてもらっちゃ困りますよね云々』

 とか言ったことは…できれば解決まで黙っててもらえませんか?今般敵に回したアヤシイ社長ご当人に聞かれたら、刺客の一人二人差し向けられそうな気がします。

怪しいシャチョーが多すぎる?

 先週から今日までの、まる1週間はなかなか変化に富んだものでした。欠席判決(全面勝訴)を取って終わった訴訟1件、現時点での見込みを遙かにこえる金額の和解勧試が第一回口頭弁論期日でなされてルンルン気分(←死語?)な訴訟1件、終わったものあればはじまるものあり、ということで新しくお受けした相談2件、今日は某地へ出張だったのですが、その成果を受けて提訴に踏み切るもの1件。さらには、去年からまる11ヶ月さまざまな手練手管を駆使してようやっと会社と社長個人を破産に追いやった事案が1件。

これ全部労働事案、または労働紛争の性質を帯びるものです。

共通点があります。

社長がオカシイんです。社長が。

・・・まぁ僕もある意味、オカシイまたはアヤシイ零細企業のシャチョーの一人なんですがね。そのへんはあまり見ないようにしてお話をすすめます。

 さて給料未払い事案の発生原因は大ざっぱに三種類に分けられる、と僕は見ています。

まず第一に、無知。労働基準法知らないがゆえになんとなーく週48時間働かせてしまって、割増賃金の請求を2ヶ年分突きつけられて吹っ飛ぶタイプです。ただし、従業員側も実は気づいていなかった、ということが多いためにあまり思い入れがなく、したがって和解で決着できる可能性がもっとも高い、言ってみれば楽に実績を上げられる類型です。

第二に、経営不振。実はこのパターン、あまり多くない気がします。原因が従業員にも見えやすいので、理解が得られれば経営者はそう苛烈な追求を受けずにすむ面があるからなのかもしれません。ですので経営者側がごめんなさいと言ってくればこちらもお客さまに多少手加減するようアドバイスする…のですが、一昨年こうした事案で態度のでかい弁護士が割り込んできて勝手な分割払いの提案をしてきたため、これを蹴って売掛金を差押えたらその後会社が潰れてしまった、という事案がありました。ま、しょうがないでしょう。

そして第三。経営者がお馬鹿または犯罪者。金は潤沢に持っていながら、単に気に入らない奴だから給料払わない、とか、どうみたって取り込み詐欺狙いで作った会社で、従業員にはとにかく給料払わないのがデフォルト設定だ、とかいう社長さんたちが敵に回った場合、です。もちろん、上記三つの原因が複合することはありますが、文句なしに一番厄介なのは第三の類型です。

で、この一週間見てきたのは全部、第三の類型です(泣)

 いきおい各会社各社長のお馬鹿さ加減に応じてオーダーメイドの裁判書類を作らされることになり、こっちはたまったもんじゃない=従業員の給料を削る理由、なんて社長の数だけは確実に存在する、のですが、そうやって煩雑になるわりにお客さまの話を聞いていると思わずやる気がでてきてしまうことが多く、後先考えずにお値段安めで受託して後で真っ青になることもあったり(失笑)。当事務所の経営上はともかく、仕事としては大変やりがいがあります。

 でもね。給料不払いは基本的に犯罪だ、という態度で行政がもっと厳しく対応してくれないと、まじめに働くことが馬鹿らしい世の中がホントに出現しかねません。給料踏み倒しも含めて計画的に行えば…数千万円単位のお金をいろんなところから引っ張ってきて、タイミングを見計らって自己破産すれば社長の手元にお金は大部分残せるんじゃないの?とさえ思えてしまいます。

 そこまで不健全でないにしろ、いざとなったらつぶしてしまえ、というマインドで株式会社を持っている、というのは実によくある話で、最近僕は労働相談に来たお客さまの勤め先が株式会社というだけで、なにかアヤシイものだという先入観が(汗)。もっとも個人企業の経営者も、おかしい人はとことんおかしいのですが、破産法上個人に雇われた人の給料は踏み倒しが効かない(免責されない)ので救われている面があります。会社に対しても、そんな規定があれば…のんびり経営者を締め上げてそれで仕事になるなら、こんなにいい世の中ないのにな、と夢想してみたりします。

 さ、来月最初の出張は、見事吹っ飛んだ(というより、追い込んで吹っ飛ばした)社長&会社の破産関係書類の閲覧です。よそのセンセイが作った書類、というのはそれがなんであれ、見るのが楽しみなんですよ。

はたらけど はたらけど…?

 今月も仕事はあれこれたくさんあったはずなのに、月末を控えて通帳残高がかなり危険な状況です。なにか変です。

 ハテなんでだろう…と一人思い返す風呂の中。気がつきました!

 今月は報酬分割が●件、そのうち報酬減額したものが■件、さらに報酬請求できない業務が1件と、交通費が一部または全部を請求してない出張が複数回あったことに。

 そりゃ いかんよ(愕然)

 なるほどもし今月、分割でなく一括でお金もらってたら今頃手元には、お花見の時期までなにもしなくていいだけの蓄えがあったはずなのに、それを

 ・・・んじゃぁ一万円だけ払ってくださいあとはどうにかします云々

 とか呑気なことを言ってたおぼえが確かに数回あります。でもそんなことばっかり言ってたら、そのうち自分が多重債務者になりかねません。まぁ後になれば楽になるのでしょうけれど、今年の冬は僕にとって厳しいものになること必定です。結局のところ、だれが悪いというわけでなく僕が悪いに決まってるのですが、ちょっと切ない月末です。

 さて、今週は茨城から大阪まで諸方を転々としてきました。今月の出張はこれで終わりのつもりでいたら、今日なかば突発的に、一件出張が決定。ただ、事案の性質上非公開にせざるを得ないものです。よって出張相談を募集することもありません。ごめんなさい。

滋賀県初仕事

滋賀県初仕事
たとえ戸籍謄本一通の請求でも、仕事は仕事。よって本日、滋賀県での初めての仕事になります。

妙にテンションの高い弁当やのお姉さんから朝ごはんを仕入れ(ゲンを担いで、朝から味噌カツ)、まずはご機嫌で米原へ出発です。

西へ 西へ

西へ 西へ

 今回の出張は期せずして、いろんなお客さまからいろんなものをいただきながらの旅になりました。初日は静岡のお客さまにツナ缶をいただいて、次の日は栃木のお客さまとお酒を呑んで。

 そして今日は、名前がすごい土浦名物『ツェッペリンカレー』をおみやげに名古屋へ帰ります。乗り込んだテーブルには、今朝お会いし、コメントをくださった『完全勝訴』さんがくれたチョコレートを広げて。なお、新幹線自由席特急料金は名古屋帰着後に緊急相談を設定した、関西方面のお客さまにいただきました。みなさま、ありがとうございました。

 さて、東へ飛んだ余勢を駆って、というわけではありませんが、今日茨城から戻ってきて、明日は滋賀から大阪へ行ってきます。よく考えたら滋賀県には旅行書士業務で初の進出ですよ。旅行書士として訪れた都府県の数が、また一つ増えることになります。しかもまた、特急料金お客さま負担で新幹線にのることができます。

 そのためには明日も早起きせねばいけないので、今日はこのへんで。また移動中に、長めの記事を書きたいと思います。

なさけはひとの ためならず?(または、マロニエ号の罠Returns)

 ここは新宿駅新南口。ビルの谷間に日は隠れ、少々暗くなってきました。陸橋わたって階段下りればバス乗り場はすぐそこです。
 バス発車時間まで、あと2分です!
 
 脇目もふらず歩いていたつもり…だったのに。
 他の人だっていっぱいいた…はずなのに。
 
 彼はピンポイントで、僕を狙ってきました。
 
「suみマせ〜n?」

 ・・・日本語が怪しいお方です。手持ちのご本をちらとみると、なるほど、繁体文字。
 
 思わず足を止めてしまった僕に、いかにも大人(←たいじん)的鷹揚さで地図を見せ、
 
「ケい王Puらざ(正確には、「ざ」を「ずぅぁ」と発音したような)HotelはドちLaですカ?」

 オイオイそれを、静岡出身の名古屋人旅行書士に聞くのかよ大人!(←たいじん、ね。以下本稿において同様とします)しかもその●王プラザホテル、僕でもよう泊まれんお値段だったはずだがな、と突っ込みかけて立ち去りたくなったのですが…

 ふと目をやると、素敵な奥さんと目のクリッとした坊ちゃん。坊ちゃんは心細げな眼差しで僕を見詰めてきます。

 先頃僕のお客さまに対して、未払い給料債権踏み倒しのために自己破産に走った馬鹿社長の本籍(ああ、連中の国では原籍っていうんでしたっけ?)がある某半島国家からの来訪者なら迷わず見捨てたところですが、この大人の国、たしか我が国の新幹線システムをお買い求めいただいているはずです。鉄道ファンとしては敬意をもって対応すべきですし、それに旅行書士として大人の国の経営者を敵に回したことは、まだありません(某半島国家の方はすでに複数回ありますがね、ふん)。

 結論。どーやらここは、善人として振る舞わねばならないシチュエーションです。速歩の停止からこの常人には理解できないであろう決断まで、約18秒。もちろん顔には出しません。それに速く終われるかもしれません。

 さて大人は、地図をお持ちです。僕は業務用スマイルを出力40%の設定(通常業務使用時は70~100%)で対応を開始、同時に坊ちゃんにも、出力若干高めの業務用スマイルとアイコンタクトを飛ばして、軽く安心してもらいます。ま、本件相談では、楽しんでもらうことまでは求められていませんのでこの程度に。
 
 はいはい、あれ…見えますね(と、東の方線路の向こうを指さして)あれがこの地図の、●島屋。
 今いるのは、地図ではここ、サザンクロス口、です。
 
 大人思わず、にがわらい。東京の方はすぐわかりますね。大人は進むべき進路に対して左に90度ずれた方向にきちゃったわけです。
 
 しょうがないからまず新宿西口までもどってもらい、そこからさらに京●プラザホテルまでの道を説明しますと、大人ヒアリング能力は高いようで、すんなりと納得していただきました。
 
 頭を下げる大人に、「よい旅を」とにこやかに応じた時点で、携帯電話の時計は4時13分。予約済の宇都宮行きマロニエ号は16時10分の発車で、僕は予約・決裁済み。
 
 ええ、そうですよ。
 
 新宿駅新南口−JR宇都宮駅間片道運賃ネット割適用分1900円、きっちり無駄にしましたよそれがどーかしましたか(脱力)
 
 どうもこのバス、即ち新宿−宇都宮間のマロニエ新宿号には因縁があるようで、昨年は『朝、宇都宮で』乗り遅れを発生させて1900円どぶに捨てています。今回は『夕方、新宿で』。
 前回はしょうがないから鉄道で代替したのですが、今回は少々遅れてもかまわないので19時30分の便を取り直します。予約としては三度目の正直で、今回ようやく初乗車です、マロニエ新宿号。これでまさか、乗ったら乗ったで大渋滞に巻き込まれて云々、なんて展開はないでしょうねまさか。

図書館で昼食を

図書館で昼食を
資料複写も無事終えた昼下がり。かなりおなかが空いてきました。宇都宮でお客さまと呑み始めるのは夜10時過ぎからなので、ちょっと多めに食べたいな、と思いつつ6階の食堂へ。

さすが華の都の国会図書館、食堂が二軒入ってます。一方が440円で他方が500円のカツカレーにも惹かれました(どう違うのか)が、物量が多そうな『盛り合わせ』に決定です。
これで630円は、役所の食堂のなかでも良心的なほうだと思うのですが、このコロッケが小えびがたくさんはいったカレーコロッケでした。芸が細かいです。

この図書館、気に入ってしまったのて利用者登録をしたのですが、システムを懇々と説明してくれた担当女史、「ではなにか(質問など)ありますか?」というのでせっかくだから、

こんな図書館名古屋にも作ってくれませんかねぇ?

と切り返してみたら、両脇でややウケ状態の窓口氏たち。担当女史はにこやかに、

では、あちらのご意見箱に書いておいていただければ…

と。

負けました。

東へ 東へ

東へ 東へ
お天気は、よくなりそうです。ここ足柄S.A.で見上げる空は、北の方から青空が広がってきています。

今日は、東名富士からこのバスで霞ヶ関へ、国会図書館で証拠資料を収集して、さらにバスで宇都宮へ、お客さまと呑んで泊まり、の予定です。

国立国会図書館は、初めての訪問。楽しみです。

東海道ツナ缶書士

東海道ツナ缶書士
夜8時を回りました。今日から5日間にわたって茨城から大阪まで回る出張旅行の第一の用件であるお客さま方での相談を終えて、さらに東海道本線を東へ。今日は実家に泊まります。

そうしたことと写真とが関連しないように見えるかもしれません。
実はあまり関係しません。
と申しますのもこのツナ缶達、お客さま宅でいただいたものでして。

お蜜柑6個とお粥の缶詰、フルーツの缶詰と一緒にありがたく頂戴してご機嫌で列車に乗った後、はたと気付きました。

これって事実上、今日泊まる実家に上納することに。

…ちっ。

帰りにこのお客さま宅に寄る行程を組めばよかった(苦笑)

ともあれ、今回の出張も上々の出だしです。

動く書斎 あります

動く書斎 あります
列車は谷合の無人駅に着きました。PHSどころか携帯電話も圏外。プラットフォームの下は、天竜川です。

お休みにすると言っておきながら、よく空いた車内で物騒な準備書面の作成が、妙にはかどっています。

部屋のなかだけで起案していると憂鬱になる事案を外に持ち出すことはたまにあるのですが、煮詰まりかけたときに窓の外の景色に目をやって一息つけるのがなかなか贅沢だ、と思っているのは僕だけでしょうか。

そろそろ日が傾いてきました。終点豊橋までは、あと2時間ちょっとです。

中央西線不感地帯を行く

 現在、中津川10時16分発普通列車松本行きに乗車中です。
 先頃導入のb-mobileを使って、電波がどこかで入らないかいろいろ試しているのですが、どうやら木曽路はまだPHS夜明け前とでも言うべき状態です。木曽路はすべて圏外である、とまでは言いませんが、中津川をでてから南木曽・上松・木曽福島を経て洗馬(塩尻から一つ名古屋よりの駅)にたどりつくまで、停車中に電波を拾った駅が皆無です。
 特急停車駅である南木曽&上松、県出先機関に法務局もあり木曽の中心たるべき木曽福島ですら圏外になる、ということはこのさき塩尻までたぶんダメダメなまま行くんだろうな、と思っていたら実際そうだったのですが、これはこれでネタです。木曽ではまだまだ、灰色公衆電話に頼らねばいけません。
 もっとも、エリアマップで圏内に見えて、集落からやや離れたところにある駅では使えない、というパターンもあるのでしょうが、僕は鉄道&高速道路沿線でつかえなければつかえない(笑)
 東海道本線(富士−大阪間)では、柏原と菊川で駅停車中に圏外になっただけであとはシングルリンクなら各駅でつながったし、停車中ならそれなりの速度で送受信できたのですが、今後は移動経路を真剣に考えないといけないようです。名古屋−東京間で電波を拾いたければ、東海道を行くのが妥当かも。
 ただ、まだ中央高速経由のバスで試していません。あとはこれに期待してみましょうか。中津川をでれば木曽福島以外には大きな街がない中央本線よりは、伊那の諸都市を縦貫する中央高速のほうが条件が良さそうな気がします。
 さてこの記事は、サブノートPCからb-mobileで投稿する予定なのですが、塩尻まで投稿不能なまま来てしまいました。
 ただ、今のところ出先からのインターネット接続手段として持っているb-mobile、灰色公衆電話、マクドナルドからのBB-mobilePointの使い分けがうまくできれば、さしあたりどこに行ってもスムーズに仕事ができそうな気がします。
 これに加えてプリペイドの携帯電話を持っているのですが、音声・データを含む移動体通信にかかるお金は毎月二千数百円程度。これが4千円を超えるようならプリペイドでない第三世代携帯電話に移行するのですが、まだその必要もないでしょう。
 
 11時50分、奈良井着。中山道の宿場町としてお気に入りのこの町でもb-mobileはやっぱり使用不能ですが、ここと隣の木曽平沢には灰色公衆電話が健在です。緊急のメールは携帯電話に飛んでくるし、さしたる問題はないのですが、連絡がつかないことの言い訳ができないのが難点ですね。

本日 休業です

本日 休業です
12月末からずっと、お休みがありませんでした。手元には青春18きっぷが余っています。
さらには来週から始まる訴訟で、会社がわはなんらか支払い義務を認める答弁書を出してきたと、お客さまから連絡が。

今月最大の懸案事項が事実上解決へ動くことになってしまったので、久しぶりに一日お休みにして、出かけることにします。

ここ中央本線千種から、中津川−塩尻−辰野−飯田−豊橋と乗り継いでみます。

明日から静岡−栃木−茨城−東京−名古屋−大阪−三重と延べ5日の出張なのですが、それはそれ、です。

延びる裁判 崩れる予定

 1月18日。先週までの予定なら、僕は栃木に行ってるはずです…が。

今週になって、その出張の目的だった訴訟の弁論準備期日がいきなり、裁判所のつごうで

 2月14日

 に延期になった、とのこと。せっかく青春18きっぷ(1月20日までしか使えない!)を買ったのに…無駄になりました。被告の●●コーポレーションに根拠のない恨みを抱いてしまいそうです。

 ですが別段悪いことばかりではなく、この延期を受けて、期日が同じ日にかぶっていた名古屋簡裁の調停のほうでは、傍聴はできないものの、裁判所で待機して期日終了後のお客さまとすぐに相談にはいることができました。よかったよかった。

 ですがよいことばかりではなく(笑)この調停の次回期日が2月26日の、午後

 この日にワタクシ、午前中に静岡県掛川で傍聴したい訴訟が入ってるんですが(大汗)

 どーすりゃいーのよ、と嘆いてみます。両期日の間には約2時間30分空いており、新幹線をつかえば大余裕で移動完了できるのですが…

 その金をだすひとがいない(涙)

 嗚呼。自腹ですよまた(溜息)。これじゃ今年も儲からないですよこの事務所。

 期日のバッティングは来月もう一つあって、上記の2月14日に『東京簡裁』で一件入るような入らないようなことになってます。この日は午後遅い時間栃木で期日が入っているので、お客さまには

 どうにかして午前中に期日を入れてもらえないか聞いてみてくださいませ

 と、涙目で頼んであるのですが…どうなりますやら。これが午後早い時間にでも入れられた日にゃ、ここでも東京-小山間を新幹線で行かねばなりません。

 これはすでにお客さまにもご指摘を受けているのですが、さいきん出張にいろんな予定が詰まりすぎで少々悲惨なことになってます。

 来週の茨城出張では、まず日曜日に静岡県掛川市のお客さま方に訪問して相談、その後実家に移動して一泊、月曜日は、今日の出張がお流れになったおかげで積み残された用事である小山簡易裁判所にいって、さらに宇都宮でお客さまとの相談をやって一泊、次の日午前中に土浦簡易裁判所で傍聴、午後は国立国会図書館で証拠資料をとって名古屋に夜遅く帰着、次の日は朝から大阪でお客さまと相談&傍聴、その後おそらく伊勢まで移動、一泊して次の日友人の司法書士さんと打ち合わせして名古屋着、ってことになってるのですがね。

 つまり日曜日から木曜日まで、事実上出張ですよ(ひぇぇ)

 今回はたまたま、栃木に行く用事が流れても翌週の茨城出張に絡めて全ての用事を消化できる目途がたったのですが、そうでなければ完全自腹で首都圏一往復していなければならなかったかもしれません。オソロシイことです。

 さて、二月の出張予定はこれで、2月14日に東京-栃木、2月26日掛川がほぼ確定。このほか、二月上旬に東京に行きたいのですがこれは同時に実行できる用事があるかどうかに依存する状況です。昨年は、その年初の出張が九州だったせいか西日本に引っ張られた旅行書士業務ですが、今年は東日本に引っ張られるのかもしれません。

 もちろん、昨年も東日本に結構行っていたように、今年も大阪までならいつでも行きますよ。関西のお客さま、ご安心を。中国・四国・九州のお客さまも…ご遠慮なく(笑)

 

私は呑気な傍聴人

 よく考えたら、自分のお客さま以外の裁判を傍聴するだけのために、裁判所にきたのは今日が初めてです。

 今日は、例によって青春18きっぷで隣県地裁某市支部に出張です。しかも、その裁判を傍聴するだけのために。
 
 さてさて入っていた期日はいずれも過払い金返還請求訴訟。原告側はみなさん司法書士関与の本人訴訟(すごいねぇ)
 
 ただ、この某地裁支部では司法書士関与の過払い金返還請求は通常行われているらしく、こんなやりとりがありました。この被告側金融業者は、欠席です。
 
原告:えぇと先週、●●Jから2■0万なら支払えるという電話があったんですが…
裁判官:なるほど、で○○さん、その金額なら和解できますか?

原告:いえ私としては、訴状に書いてある4■0万円支払って欲しいと思うんです…(おお、強気だ)
裁判官:それについては司法書士のセンセイとは話をしましたか?

原告:センセイとではなくて、担当の方に電話を掛けたんですが(ってオイ!本職何処行ったんだよ本職はよ!)その方も別の用事があったみたいで…(おぅおぅ、お忙しいこって)
裁判官:じゃあまだ、誰とも相談していないんですね。

原告:はい。
裁判官:−その後、控訴されたら時間もお金もかかるといういつもの論理で懇々と和解を考えることの必要性を説いて−
 じゃぁ司法書士のセンセイと、いちど相談して、なにか条件をだせるようならC●●側に提示してみることも考えてください。
 
原告:その交渉、ってのは司法書士のセンセイに、代わってやってもらってもいいんですか?
裁判官:いいですよ。

 オイ裁判官!そりゃまずくないか!?
 現時点で和解案として2■0万でてきて、その増額の交渉をどーやったら司法書士が『代わって』できるんだ?(簡易裁判所の代理権を持ってる司法書士でも、『140万円までの』和解は代理できるんですが…)
 
 一人しずかにうろたえる傍聴人約一名には、もちろん気づかぬ裁判官、
 
裁判官:じゃ、次回の期日は2月●●日、いつも午前で来てますね…10時20分からで、いいですか?じゃ今日はこれまで。

 うーん、おそるべし隣県地裁某市支部。たしかにこの県は精力的かつ正義感にあふれた司法書士さんが多いらしく、まぁそうそうたるお顔ぶれで正直ちょっと近づきがたいくらいなのですが、これがその県の標準ならちょっとどうなのよ、と思います。
 
 少なくとも、僕が300万円の賃金支払い請求訴訟を起こしたからって、裁判官からお客さんに『支払条件は司法書士さんが交渉できます』なんて絶対言われたくないですよ。ふん。

道路横断費用 金五千円也

 本年最初の、新しい訴状作成のお客さまがやってきました。割増賃金支払い請求訴訟です。管轄は名古屋地裁または簡裁にできそうです。

 地裁または簡裁ってのがミソです。これは少々かんがえものです。なぜなら、

 この事案では下を見ても70万円強の請求が立ちます。ぼくは簡裁代理権をもたないので、べつに簡裁に訴状を持っていくことにこだわる理由は皆無です。そしてなにより、労働基準法第114条の規定による『附加金』の請求を、この事案では行うことができます。

 すると、未払いの割増賃金元本70万円強+同額の附加金=下を見ても140万より大きい金額の訴訟、を起こすことができます。

 現行法上、請求額ベースで140万円までは簡易裁判所に、それを超えたら地方裁判所に訴えを起こすことになります。そしてこの名古屋市では、官庁街の道路をはさんだ南側に簡裁&家裁、北側に地裁&高裁が向かい合っています。

 附加金付ける気が無いなら道路の南、簡裁へ。

 附加金付けたら道路の北側、地裁労働部へ。

 さてどちらにしようかな♪というほどお気楽なものではありません。いろいろと考えるのですが、僕は普段は附加金を付けることをお客さまにおすすめしないのです。理由は、結局のところ判決が取れなければ附加金の支払義務は認められず(附加金込みで和解する、ってのが絶対ないわけではないが)、そのくせ提訴時に納める収入印紙代は増加してしまって捨て金になるからなのですが…

 今回に限り、附加金の請求をつけることをお勧めしました。これによる費用増加は『5000円』です。

 理由はかんたん。

 地裁本庁に持っていけば絶対に労働部に配点されることがわかっている事案なのだから、簡裁に持っていって多重債務者さんたちと一緒に十把ひとからげに期日を設定されるよりは労働事件をよく見ている裁判官を相手取ったほうがいい=労働法規への違反に対して、敏感に反応してくることが期待できるのでは?と考えました。つまり附加金請求部分は最初ッから『取れれば儲けもん』と言う程度のもの、附加金請求をすることによる費用増加5000円は、文字通り

 道路わたって地裁にいくための必要経費です(失笑)。

 と、身も蓋もない説明をしてあります。そりゃ取れればそれに越したことはないけれど。

 さてこの事案をうけたことで、今月から3月まで毎月1件以上あたらしい労働関係訴訟を起こしていくことになりました。これらが終わるのはたぶん夏以降。お客さま方に実りの秋を提供できるかどうか、僕も楽しみです。

捨て印連打は ありません!?

 本年最初の出張は、つつがなく終えることができました。ただ…

 花の都の某簡裁(どことは言いませんが、僕が似てると一部のお客さまがおっしゃる方のお住まいから歩いて数分の某簡裁。当該一部のお客さまのみ理解してください)の受付さんの振る舞いが、わからないのですよ。

 昨年この裁判所に、僕が作った民事調停申立書を提出したお客さまの報告によれば、結構なページ数の申立書に片っ端から捨て印を押させられた、とのこと。

 また、これは名古屋簡裁なんですが昨年、妙に重たい民事調停申立書(総重量670g)をだしたときには、郵便切手の追加予納指示がありました。今回のもそれ以上に重い(A4換算150枚相当)ブツを引っ提げて行ったのですが…受付担当女史、受付の奥のだれかさん2名と協議して曰く

 500円必要と言えば必要なんですが… 別に要りません

 ですとさ。加えて、期待していた捨て印連打命令も発動されず。ってことは何かい?

 おんなじ代書人がつくった、おんなじ傾向の事件の書類でも、普通の人が持っていったら全ページに捨て印連打で、司法書士関与なら捨て印ナシってことかい?(憮然)

 うーん、謎です。し・か・も。

 この簡裁はなぜか、割増賃金支払い請求調停事件に対し、商事調停事件の事件番号を付与してきました。事件番号平成19年第○○号、って、担当事件としては初めて見ましたよ(普通は平成19年ノ第●●号)。

 僕は聞きたい。

 この街の裁判所って、ご自分の道を歩くのがお好きなの?

 この簡裁のとなりにある地裁では、自己破産が本人申請できないらしいとかって聞きますが…なにかと不思議なローカルルールを設定したがるのかしらん。とにかく謎です。

 ただ、さすが日本で一番流行ってる裁判所(笑)だけあって地下の売店の内容が充実しています。名古屋地裁の売店にも大阪地裁の売店にもおいてなかった、最高裁事務総局監修の『民事訴訟費用等に関する執務資料』(2500円)が、いくらでも売ってやるよと言わんばかりに棚に並んでるのを見たときには、さすが花の都の某簡裁だと一人納得しました。判決取ったら訴訟費用額確定処分まで当然に申し立てると勝手に決めた当事務所では必須の一冊として探しており、なかみも確認できたのでさっそく本年初の資料購入となりました。ついでにのぞきに行った地裁の売店では…おもしろいものを見つけましたよ。その名も最高裁グッズ(と、勝手に命名)

  •  陶製の最高裁ペン入れとか。
  •  最高裁テレカ、とか。
  •  一組300円の最高裁●●●、とか。

最後の一品はなかなか手頃で、うまく使えばウケを狙えるツールになるか、と思ってこれも購入。しかしこの一品、いったいどんな奴が買って帰るのか、にものすごく興味があります。さてこの一品がなんなのか、は一部のお客さまに対して使用してからのお楽しみ、にしておきましょう。

 今回の出張では、自分の実家がある街から初めて運行を開始した高速バス(行きは乗車人員5名で貸し切り同然。帰りは運転手がバス停を間違えた!)とか、戸籍抄本の職権請求かけに行った区役所が地上26階建てとか、オリジナルグッズを売ってる裁判所売店とか(笑)田舎者の僕にはおもしろすぎるものをいろいろ見させてもらいました。

 今年の出張も、楽しめるネタ満載になる、そんな気がします。

ホームライナー沼津行き

 本年初○○、というのを意識することはありませんか?
 
 初出勤とか初仕事とか。
 
 当事務所の『初出張』は予定より6時間ほど遅れての出発となりました(笑)が、なんとか当初の思惑どおり青春18きっぷを使うことができました。今日は名古屋から、静岡県富士市の実家へ進出してあしたの東京簡裁行きに備えます。
 
 現在、時刻は21時44分。ホームライナー沼津4号は特急用の車両を使っており、これを使うと実家への最寄り駅には23時過ぎの到着です。
 
 ・・・つまり、遅すぎ(泣)
 
 到着時刻を伝えて宿泊予約と出迎え要請をかけた母上に若干のブーイングをくらったので、滅多に買わないエビせんべいをおみやげに抱えて帰ります。こんなに遅くなった理由は当然ありまして、明日提出の調停申立書にちょっとした間違いが見つかって緊急ストップ&やりなおしをおこなったこと。
 
 まぁ反故を六十数枚出した『だけ』で済んだのはよかったです。提出後なら取り返しがつきませんから。
 
 今年初提出となるこの申立書は添付の証拠書類の数が甲第400号証をサラッと超えたのが最大の特徴で、いよいよホチキスで書類を綴じることが不可能になりました。しかたがないから片っ端からパンチで穴を開けて、綴りひもをつかっています。かばんが重いこと重いこと。
 しかも、一部の書類をまだパンチしておらず、実家に着いたら作業が待っています。
 ただ、がんばってあおった甲斐があって本年初出張から希望の列車に乗り遅れて新幹線乗車、などという不祥事だけは避けることができました。よかったよかった。
 
 また、先頃導入のb-mobileが結構使えるので、この記事もノートPCで書いて駅に列車が止まったときにサッとダイヤルアップして投稿できる、というのは大変すばらしいです。
 
 つぎの停車駅は、菊川です。
 
 ・・・で、終わろうと思ったのですが・・・
 
 恐るべし菊川!
 駅停車中にPHSのアンテナが立たない(失笑)
 
 まぁ、このへん一帯は静岡−浜松間でもっとも列車が空くところですからね。移動体通信がつかえなくても文句は言えないのですけれど。
 ですがこのb-mobile、いったん接続後に列車がトンネルにつっこんでも、トンネルから出てくればまた通信を再開するようです。予想より気が利く奴です。
 ただし人家のないところや高速走行中だと、接続を確立したままデータを送受せず黙り込むこともままあって、旅行書士としての使い方には、なにか工夫が必要です。
 
 さーて、次は金谷です。ここでだめなら大井川を渡って、島田でならダイヤルアップもできるでしょうよ。

叩き方も 大事です?

と言っても、パーソナルコンピュータのディスプレイの話です。

~21世紀にもなってブラウン管を叩いてどうこうしよう、という発想自体、すでに十分不健全なのですが…実際やってみたら案外効果があるようで。

さて僕が執務に使っている部屋(六畳間)には、いまパーソナルコンピュータが4台配備されています。今夜は2台が稼働中です。

内訳

  • PC-9821V200(MMXPentium - 200MHz.) 現用機。一太郎と三四郎をこれで使っている。3年前に、あるマンションのゴミ捨て場に不法投棄されていたのを拾ってきた。よって取得費用0円。
  • PentiumⅢ800MHz搭載機 機種名不明。妹が数年前に外国に留学中に購入し、帰国の際に手放すと言ったのを持ってきてもらった以後、電源のみ換装して運用中。よって取得費用0円。当事務所ですでに3年強運用。
  • AthlonMP1200デュアルCPU搭載機。自作機を中古で購入し、当事務所ですでに3年半運用。A3判スキャナとプリンタの面倒を見ており、今晩も背後で結構な音を立てて書証をスキャンしまくっている。37000円で購入し、以後35000円かけて電源・ケース・マザーボード・メモリを更新した。
  • CASSIOPEIA FIVA MPC-102(サブノートPC) まだ僕が脱法人材派遣業者で下層職制として働いていた平成13年、中古で購入。開業後、メモリ増設を行って元気に運用中。泊まりがけの出張に行くときにはいつも持って歩く。購入時価格79800円。

 さて、以上のとおり一見してわかるのは

 頭数は多いが全員中途採用 しかも全員一癖あるパーソナリティの持ち主

 という、まるでいま労働紛争で相手にしているどっかの不動産業者みたいな(えぇどことはいいませんよいいませんとも)構成になっています。しかもよく見たらみなさん5年オチ以上の中古ばっかり。

 ですが、どうせ司法書士(しかも電子申請に興味ない)の仕事なんて、10年前のPCでもどうにかなってしまいます。わずかに証拠書類の作成を工夫したいときだけ、少々CPU能力がほしいな、という程度。

 さ、ここから本題です。

 PC本体も結構な年期もの揃いの当事務所、それとバランスをとるように、周辺機器も古いです。なかでも、現用の機器類の中で最古参を誇るのが

飯山電気 MF-8617です。

 マルチシンクディスプレイ、という言葉がまだ珍しかった(というよりMS-DOS健在の時期!)ころに、10万円を割ってくる安さと性能で名をはせた一品です。これを買ったのがまだ大学生のとき。つまり11年前。

 あれから時はながれて。

 まさか製品よりメーカーの方が先におかしくなるとは思いませんでした。昨年、民事再生法を申請してたんですねぇこの会社(溜息)

 さてさて、時を同じくして当家のMF-8617も、徐々におかしくなってきました。症状としては

  •  画面が赤みがかる
  •  縞が入る
  •  表示位置が下にずれる
  •  表示が揺れる

といった現象がでてきています。さすがにそろそろ寿命かな、と思いつつ、予備機として待機中のMF-8617B(これも妹から巻き上げたもの。購入時期はそんなにかわらない)の投入時期を見計らっていたのですが…

 ふと思いだしました。子供のころ、調子がおかしくなったテレビに、母上がなにをしていたか、を。

 おもむろに揺れる画面を見据えて、右手を振り上げます。

 裂帛の気合いとともに右手は第四象限45度の方向へ。ディスプレイ左脇上部に振り下ろしました!

 ボン。

 ・・・というようにも聞き取れる打突音。ただこれは、人間の肉が筐体の硬質樹脂にぶつかっただけの音であって、どこかの誰かが期待したように電気的な破局が発生した音ではありません。

 そしてまるでお約束のように、一瞬でゆがんだ画面が元にもどります。思わず漏れた言葉。

ネタだ… これはネタだっ!

 結論。

 当家のディスプレイは、叩いて直せる(笑)

 逆に言えば、叩いても直らなくなるか火でも噴くかしないと更新時期がこないことに(汗)再現実験をこころみたいのですが、あれから数時間、画面表示はまったく正常になってしまい、どうしようもありません。

 そろそろ、開業時にそろえた機材を更新したり増強したりする必要がでてきています。更新よりは増強が多いでしょうかね。昨年末からいろんな機材やソフトウェアを投入しつつあるのですが、機材は一向に新品が買えない、というより心を惹かれない、のは性分でしょうか。おかげで、開業費以外に減価償却できる資産がありません。なにもかも10万円以下で買う、つまり片っ端から消耗品扱い、でこの三年やってきたので、来年以降税金の納付額が増えるだろうな、と思います。

駆け引きは、 大事です。

 敵をあざむくにはまず味方から、というわけではありませんが、僕もいろんな人と駆け引きしたり、時には手玉にとってみせることがあります。労働紛争のように、敵対者の存在を強く意識したほうがよい事案ばっかりやってますと、なおさらその必要性を痛感します。裁判官から傍聴人まで、みなさんそれぞれ法律だけではどうにもならない世界に生きていらっしゃる、ということは一度本人訴訟をやると、わかる人はわかります。


 あ、もちろん僕は、味方であるお客さまをあざむくようなことは決してやってませんよ、と言ったら当ブログにコメントをつけている皆々様からまた、苛烈な突っ込みが放たれると思いますが…それはそのときにまた、対処しましょう。


 さて、これからご披露しますのは、僕が普段事務所でやってるのにかなーり近いスタイルで行われたところの、ある種のはかりごとの一例でございます。普段は向こうに回す相手は、お馬鹿な社長とその代理人、たまーに裁判官、ですがお客さまに向けられることも。

 まず、この駆け引きによって実現すべき大目的は既定です。このブログを使って、僕とお客さまが楽しむこと。

 この大目的を実現するために通常実施している活動は、なにか楽しめるネタを探し適宜の手段で公開すること、です。

 この活動のありかたをいくつか変化させて組み合わせることで、いろんなお客さまのいろんな反応を導き出し、一層楽しんでやろう、ということを考えておりましたら…

 1月4日、あるお客さま(自称オトメ☆)からネタをもらいました。当ブログ12月31日付けの記事にコメントを下さった福岡の信徒さんのことを、彼女は●●だ、と思っていたとのこと。

 この●●の内容で僕は爆笑したのですが…これは単にネタにしたらつまらんな、と考えます。

・・・ここで何の罪もない福岡の信徒さんに、ある種の引っかけを施しても楽しんでしまおう、というところにある種の(高度の倫理性を求められる法律専門職としての?)不健全さを持っているのがこの事務所の特徴なんですがね。その辺はご理解いただいている(その程度で改宗はなさらない)ものと仮定して、作戦発動です。短期的な狙いとしては、1月4日づけの当ブログの記事で、あえて自称オトメ☆がなにを間違ったかを伏せ字にし、わざと1日ブログの更新をさぼって1月6日昼の、福岡の信徒さんのコメントを誘います。

 コメントが投稿されたのはリアルタイムで把握しており、その内容は概ね期待通り(もちろん福岡の信徒さんは、決して怪しい方ではないことは請け合います)…というか、期待以上の内容であることを確認して、本件事案のおおもとをつくった自称オトメ☆に適当なコメントを入れてくれるようにメールで要請をかけます。

 この時点で僕と自称オトメ☆の通謀を疑うむきもあるでしょうが、それはありません。楽しいからやってみたら、と水を向けただけ。こちらのコメントもなかなかイカした内容で僕はまた爆笑なのですが…そこは海千山千にして百戦錬磨自称カヨワキオトメ。こっちの期待以上のネタをばらまきだしました!

彼女のコメントによれば

>先生のこと、私、最初は●●と思っておりました。

え゛-っ!?

 って感じです。この陳述の真意については釈明を求める必要がありますが、つまりこれってウェブサイトの記述とかからそうおもってた、ということなんでしょうか?ここに至ってワタクシ、少々対応に窮します。策士策に溺れかける、と言ったところでしょうか。

 ですがまぁ、頃合いでしょう。僕は十分に笑わせてもらったので、そろそろネタバラしをしておかないと、福岡の信徒さんに悪い気がします。

 ではお待たせしました。1月4日付当ブログ『御用始めいろいろ』後半の業務連絡中で申し上げました、『彼女は福岡の信徒さんのことを●●だと思っていたんだそうですよ。』の●●ですが、

 女性

 です。これで漢字二文字。

しかも自称オトメ☆さんの語るところによれば、『自分より年下の女性』ということでした。

 さて一体なにをどうやったら男女の性別を読み違えるのかは、あえて聞きますまい。自称旅行書士にも武士の情けがあるように、自称オトメ☆さんにも乙女の恥じらいはあるでしょうからね。ただ双方のお客さまの、それぞれ魅力的な人となりを知っている僕は一人で笑い転げつつ、頭の片隅でもっと楽しむ方法をさがして実行にうつしたことは確かです。

 でもねぇ。まさか

>「乙」 (これは、絶対違う)

ってコメントしてくれるとは思いませんでしたよ。これはまさにストライクでした。というより鴨が葱を背負ってくる、あるいは飛んで火に入る夏の虫、という感じでしょうね。これまで、誰かにあるタイミングでコメントを入れてと頼んだことはなかったのですが、もう即決でこれに続くコメントの投稿を頼みましたよ。

 さてさてこの3日間、僕だけが思いっきり楽しんでしまいました…福岡の信徒さん、ごめんなさい。ただ上記のコメントは、自称オトメ☆さんにはかなりウケたようです。

 ところで自称オトメ☆さんのコメント中

>先生によるコメントによると初めてお会いした時に思わず素通りしたくなったそうですが…(泣)

 との記述には事実関係に関する誤りがあります。

 正確には、この素敵なお客さまと某市役所ではじめて待ち合わせをしたさいに、一回視野にいれておきながら実際に素通りし、ロビーをぐるっと回ってからおもむろに何もなかったような顔で『自称オトメ☆さんですか?』とか何とか話しかけた、ので、素通りしたくなった、というのは正しくありません

 ただし、この素敵なお客さまがいつのまにやら新進気鋭の旅行書士(自称)をいいように使える(ハイ!使われてますっ!)妙な地位を依頼後1ヶ月も経たないうちに手にされたことを考えますと、あるいは実際素通りしてたらもっと楽だったよな去年、とか考えてみたり。

 あいみての のちのこころにくらぶれば むかしはものを おもわざりけり

 って感じですかねぇ。なおこのお客さまの名誉のために申し上げるならば、オトメであるかどうかはさておいて、とても素敵なオトナの女性ですよ(遠い目 なんか冷や汗が出てきた…)


 さてさて今回はたまたまあまりにもうまく行きすぎ、かつ目的が卑小なことでありすぎてかえってわかりにくかった面もあるのですが、民事の紛争において『紛争初動から専門家が関与して、(多少の不健全さを自覚しつつも)法律以外の要素も読み込んで解決への道筋を立案し、実行する』ことの重要性、を本件事案を通じて僕は皆さんにお伝えしたかったのですよ

 →ウソだっ!

って画面の前で叫んだお客さま方? で・も・ね?

 実際僕のそうした面、それが敵対側にむけられるとどうなるか、って何人かの方々は、既に目にしておいでのはずです。本件につき、あるいは『2万円』さんあたりはそれなりのご見解をお持ちだとは思いますが…コメント歓迎しますよ~

 ただ、なんでもかんでも法律で割り切ろうなんて考えているようじゃ、逆にお話にならないし(ただ、法律ばっかりで『お話にならない』事務所が多いから旅行書士という商売が成り立つという考え方もできる)、公明正大な無能力者に頼んで正々堂々と負ける(泣き寝入りする)のと、ちょっと不健全あるいは怪しい自称○○書士に頼んで負けないあるいは予想外の勝ちを得るのとどっちがいいか、ってのもシビアな選択ではあると思います。労働紛争では内容証明しか書かない業者なんか使っても意味ない、と僕が言うのも、連中には紛争解決への一貫した戦略をたて、実行する能力が現行法上存在しないから、というのが最大の理由です。

 書式をなぞるだけで勝てる労働紛争なんて、よーっぽど幸運な場合を除けば存在しないのです。相手の社長が狸なら、こちらは狐になって化かし合いをしないといけないし、それが不健全だというならどうぞ他へ行っておくれ、ってこと。

 そのへんの機微が見えてるお客さまはたいへんありがたい方だと認識しており、今日ご相談に見えた方は自分の訴訟を起こされるまえに早くもそれを把握されていらっしゃるようで、提訴後が楽しみです。ただし、さまざまはかりごとを巡らしタイミングを探っているうちに提訴がどんどん遅れるのは…

 それは仕様です。当事務所の(苦笑)

御用始めいろいろ

 当事務所は、ちいさな工場が立ち並ぶ一角にあります。平日昼間は少々にぎやかなのですが、今日はまだどこもお休み。休日や夜間はとても静かになるこの部屋が大好きなのですが、ともかく仕事はせねばなりません。

 さて先月28日、大阪に行ってる間に法務局から不動産登記の補正指示の連絡が入っていました。実は司法書士登録以来、補正指示をくらったのが1年ぶり2度目なので、いったい何を言われるのかと戦々恐々として今日電話を掛けたら…

 収入印紙が1000円足りません

 うっ(思わず呆然)

 そう深刻なものでなくてよかった、という想いと年末年始延べ6日間悶々と悩んだのは何だったんだ、というやり場のない怒りが交錯します。ともあれ、ことし最初の官庁訪問はこの法務局への補正と相成りました。よたよたとはじまった平成19年ですが、帰ってきた後さらによたよた状態になります。プリンタが言うことを聞かず、書証の出力が行えません。せっかく導入したPDF作成ソフトもこれではどうしようもない。

→コンビニでコピーすれば?というなかれ。コピー代だけで1万円を超えてしまう(爆)

 物量が膨大な書証、というのは色々な意味で、扱いに苦労させられます。A4判二十数ページのPDFが十数個あって、これらを一斉に出力して3部ずつプリントしないといけないのですが、一連の処理をある程度苦痛なくこなせるシステムをでっちあげるだけで年末年始がしっかり吹っ飛んでます。(号泣)ようやくシステムが完成したと思ったら、今度はプリンタさんが無通告ストライキを敢行してくれました。なんだか死にそうな気分です。

 そうこうしているうちに、本日唯一の吉報がお客さまから。聞けば、昨年来申請をかけていた未払い賃金立替払い事業の適用となる認定(事業活動停止状態にあることの認定)が降りたとのこと。よく考えたら、

 最初この件で労基署に書類出したのって、夏でしたよねぇ?

 この申請では結構な額のお金が支払われるのですが、4ヶ月超ってのはいささか引っ張りすぎのようにも思えます。資力の弱い人なら、それこそ多重債務者になりかねません。

 最後にかかってきた電話は…今年最初の仕事の依頼。ただし内容は、おおやけにできません。

 えぇ、またなにか怪しいこと始めたのかよ、と思われた一部の方々、あまり心配しないでください。心配はないはずです・たぶん。

 ところで、昨年来この事務所の最大の業務は『ブログのネタをさがすこと』にあるといってよい状況です。なにか面白いことがあるとすかさず守秘義務軽減の許可をとってネタにさせてもらうよう反射的に頼む癖がついた(文字通り、「それネタにしていいですか?」が口癖になった)のですが、同業者さんたちのブログをいくつかチェックしてみると、さすがにこのブログみたいなのはないよなぁ、と思います。なにより、同業者間でコメントを放ち合っていて、コメントがたくさん入っているはずなのに近寄りがたい感じ、といいましょうか、いわば常連さんだけでやっていける田舎のスナックみたいな雰囲気のもの、コメントもなければ内容もないようなもの、ひたすら法律のことだけならんでいるもの…と。お客さまの声が聞こえません。

 よその同業者のブログでは、当ブログみたいに、妙に強気な自称オトメさんやら日々監視を怠らない信徒さんやら関東出張一回のお値段がハンドルネームの2万円さんやら、その方々の合間をぬって現れる善意の質問者さん・お客さま方、といった人たちの書き込みが、ほとんどないのです。よって、どんな人がその事務所を利用して何を感じたのか、は一切見えません。気になりだすと、結構気になります。まぁ同業者間でのコミュニティを作りたいなら、同業者が集まればそれでよいのですがね。

 しかしながら…過ぎたるはおよばざるがごとし。お客さまからのコメントも、処理をあやまると時として妙なことになります。

 先日コメントをくださった福岡の信徒さんへ業務連絡です。

 先日のコメントに続行するかたちで某オトメ☆からコメントが入ってますが、彼女は福岡の信徒さんのことを●●だと思っていたんだそうですよ。

 僕はこれを聞いて思わずひっくり返った(そして、すかさずブログ掲載の許可をとった)のですが、さてご自分が、何だと思われていたか見当つきますか?

 まぁ、解答(漢字二文字がはいります)はしばらくあとにしますのでちょっと考えてみてください。ある意味でこの自称オトメさん、僕にとっては、あの弁護士さんより手強い存在だ、ということを参考までに申し添えます。

どうにかならんの?『甲号証』

 裁判書類を実際に目にされた方はご存じでしょうが、訴訟や民事調停(特定調停除く)で証拠書類を提出するときには、『甲第1号証』とか『乙第2号証』という番号をつけます。原告側が甲号証、被告側が乙号証です。書類ごとに連番を振っていったり枝番をつけてみたり、敵対側にまわったいろんな弁護士サンのやりかたを見ているのですが、みなさん結構適当にやってるみたいです。

 さて、その番号の付与なのですが、弁護士さんの仕事を見ていると

  • コピーを取ったあと、赤いインクで『乙第 号証』とハンコを押し、そのあとで番号を赤インクで手書き
  • 同じくコピー後、黒インクでハンコを押し番号を黒インクで手書き
  • コピー前にハンコを押し番号を手書きし、白黒コピー

の3種類があるようです。つまり、ハンコと手書きで、『乙第1号証』・『乙第2号証』・『乙第3号証』『乙第●号証』…と、誰かが延々と作業していることになります。ただし、いままでの経験上、乙第30号証まで出てきたことはありません。労働訴訟での被告側、というのはだいたい、テキトーにのらくらと逃げていればよく、反証活動をご熱心になさるお方、にあったことはないのです。

 しかし。こっちは原告側です!時として、かなーりオソロシイことになります。

 今までで一番証拠書類を積み重ねたのは、『甲第148号証』まで行ってるのがあります。さらに今年最初に申立て(というより昨年最後の申立てが遅れたもの)では、いま必死に番号付与しておりますが、最終的には甲第400号証まで行くか、という状況。例えば日報が一日一枚あって、一ヶ月に25枚あって、裁判上の請求が24ヶ月分あって、と言う場合には、25×24=600枚、というのは当然あり得る、と見るべきですわな。甲第400号証ぐらいで動じてはいけません…が。

 仮に400枚コピーを3部刷って、それに全部ハンコを押して、番号を手書きで書くと…

 死ぬとは言いませんが労災事案になりゃしませんか(大汗)

 法律事務所によってはそうした感じで書類を実際作るのではないかと思うと、震えと笑いがこみ上げてくる(一度そんな事務所の事務職員になってみたい気もする)のですが、さて当事務所では…いろいろ試したのですが決め手がありませんでした。

 以下、やってみたこと。

  •  再剥離可能なラベルにあらかじめ『甲第●号証』と印字しておき、書類にラベルをどんどん貼って、それをコピーにかける。
    →番号付与の手間はかからないが、コピー後の製本に結構時間がかかるのが欠点。また、再剥離のラベルは結構お値段が高い(笑 高いといっても100枚200円の世界ですが)
  •  甲号証の番号通りの順番でスキャンして画像化、ファイル名をリネームするソフトで画像名を『甲第●号証.jpg』として保存、アルバムソフトで、画像の右下にファイル名(拡張子除く)を付けて一気に印刷。
    →同じ大きさの書類が膨大にある場合はよいが、横長の給料明細と縦長のタイムカードとA4判の作業日報、などというように、形が違う書類を処理するには、ソフトウェアの印刷機能面で向かない。また、万一番号を変更しようとすると、処理がおそろしく手間がかかる。連番を付与したファイル番号に対して、その連番を一斉に一番ずつずらす、というような機能をもつソフトがないため。
  •  コピーを先行させ、別のインクジェットプリンタで片っ端から『甲第●号証』と印字していく。
    →仕上がりはよいが時間が滅茶苦茶かかる。…ここで当事務所の、勤続7年のインクジェットプリンタを責めるのは筋違いというもの。
  •  コピー出力用のレーザプリンタのプリンタドライバが持っている『スタンプマーク』の機能をつかって、コピー作成の都度『甲第●号証』と印字した状態で印刷する。
    →仕上がり最高だが入力がしちめんどくさい。しかもプリンタドライバをいじるので、入力を忘れたら自動的に次にコピーする3枚(原告・被告・裁判所用で3枚)を確実に反故にする。
  • 適当なレタッチソフトをつかって、元の原稿をスキャンした都度、画像に『甲第●号証』と文字データを追加する。→一番初期に実施し、あっというまにイヤになった。めんどくさいの一語につきる。

 ・・・と、いうことで。どれもこれも、帯に短したすきに長し、といった案配です。ですがこのたび、これをPDF文書の活用で解決できまいか、と考えて、本年最初の設備投資に踏み切りました。それが、『やさしくPDFへ文字入力PRO v.5.0』の導入です。ただし、これは今まで当事務所で使っていた、『文字ピタッ!99』の後継という位置づけでもあります。スキャナで読み込んだ元原稿の、任意の位置にプリンタで印字する、という動作はこれまで文字ピタッ!でやっていたことですので。なにぶん昔のソフトだったのでPDFに未対応であり、その環境のまま右往左往していた(一時期はマルチページTiffを活用しようかとも思った)のが、ここ一年で急速に定着してきたPDFに僕も乗ってみよう、ということで。

 ここで問題が一つ。僕の友人の司法書士さんには申し訳ないんですが…彼に文字ピタッ!を奨めてしまっていて(苦笑)。ただ、あのソフトが便利だと思えるなら、今回導入のやさしくPDFへ文字入力PRO v.5.0はたぶん、それ以上に便利だと思えるはず…です。いずれ桜通りで呑む際には、またその辺の話もいたしましょう。

 さ、明日から法務局も市役所も動きます。住民票職権請求と、補正の連絡が各一件入ってます。それらを済ませたらシコシコと甲号証の作成にいそしむとしましょうか。

常世の波寄せる国を越えて

 12月31日、あたらしく取引がはじまった土地家屋調査士さんのところでお酒をいただく前に、名古屋駅でやっておくことがありました。

 近鉄名古屋駅に行って、『新春全線フリーパス』を手に入れることです。

 このきっぷは、2月28日までの任意の連続3日間、近鉄全線乗り放題で4000円というもの。ただし12月31日までの発売なのです。名古屋に位置する当事務所では、これを手に入れてしまえば3日にわたって大阪(近鉄難波)-名古屋を好きなだけ往復できることになります。

 ちなみに、名古屋-大阪は高速バス都市間往復割引きっぷでも一往復4600円なので、青春18きっぷが使えなくなる1月20日以降2月28日の間の、最強の移動手段の一つになってきます。名阪間をだまって往復するだけなら近鉄株主優待券2枚で3200円、というのもありなのですが…三重県内にある友人の司法書士さんのところに寄って呑んでこよう、という展開を考えまして(笑)

 さてこのきっぷ、もっとも効力を発揮するのは名阪間を毎日ひたすら往復することだ、というのは当然なのですが、実際そのとおりにつかったことがあります。平成16年1月実施の、司法書士中央新人研修のときです。

 この研修は神戸市でのべ8日間にわたって行われたのですが、その時点で社労士登録6ヶ月間依頼ゼロ、手持ちの現金が砂時計の砂のように減っていくさまを日々眺めては昼寝とhtml文書の執筆に明け暮れていた僕としては、この研修のんきに神戸連泊して過ごすのはいかにももったいない、と思えたのです。仮に適当な割引きっぷをつかって名阪往復できたら安く上がるのではないか、と。

 しかしながら…割と近そうに思えた『神戸ポートアイランドに、朝9時20分着』を満たす形での往復は、名古屋駅からは新幹線を使わないと不可能であることがわかりました。名古屋始発の東海道線普通列車(5時52分発)を使うと、三ノ宮着は8時59分。近鉄名古屋発の急行(5時30分発)を使うと、大阪環状線鶴橋着は最速でも8時25分。三ノ宮着は9時11分。

 ・・・もう30分、午前の講義が遅れていたら、と実施計画担当者を呪ったのはおそらく、西日本数百人の受講生で僕だけだったはずです(笑)

 さてさて、では鶴橋に午前8時前に到着するには?

 名古屋始発で間に合わない以上、出発地を西にずらせば可能です。そこで選定したのが、

 近鉄塩浜駅(三重県四日市市)

ここには車両基地がある関係上、始発列車が早めに設定されます。ここを午前5時過ぎの始発で出ると、伊勢中川乗換をへて午前8時前に鶴橋着、さらに乗り継いで講義開始まえにポートアイランドにたどり着ける段取りです。ちなみに塩浜までは、自動車で移動。よって家を出るのは毎朝午前3時30分、家に帰るのは毎晩11時過ぎ(失笑)

 さてさて、これを理論的に可能であると言い切れるならば、近鉄名古屋-鶴橋間はこのきっぷで、3日間4000円で動ける=8日なら3枚あればよい。鶴橋-ポートアイランド間は片道900円(当然ながら、回数券を導入した)、よって一日平均2500円弱で名古屋から神戸まで毎日往復してた…なんてこともありました。

 毎日毎日、三重-奈良県境で雪に降られて列車が徐行するたびに、ひとり遅刻におびえたもんです。新快速が三ノ宮に到着し、ポートライナーが海を渡るたびになんだかとても晴れやかな気分になったことを(オレは勝ったんだーっ!てな感じで)、覚えています。初日は除いて日々これ賭博、の7日間でした。

 それから3年、時はながれて。

 あのときと同じきっぷで、また西へ…常世の波寄せる伊勢の国を越えて行く旅をはじめることができます。ですが今度は、自分の登録申請のためでなく、お客さまのために。昨年は早春から大阪へ往復する依頼が多く、青山や榛原周辺で雪に降られるたびに思い出していたのですが、一層感慨深いものがあります。

 さて、せっかくこのきっぷを買ったからには少しでもコストパフォーマンスの高い使い方をしたいので、使用にはしばらくタイミングをはかりますが、名古屋-難波-(大阪方面所用)-難波-伊勢市-名古屋と動けば十分もとはとれるよな、と考えています。昔みたいに二日続けて大阪往復、を決めるには裁判所の期日設定に期待しないといけません。


 ところで。福岡の信徒さんから狙い通りのタイミングと狙い以上の表現でコメントをいただいておりますが…『逆に話がうますぎて怪しく感じました』とのこと。

 そりゃそーだよねー(失笑)

 だって僕でも信じられません。例えば大阪から交通費4000円でやって来て2時間4000円で相談やって帰る、って言う奴がいるだけでも非常識あるいは異常、少なくともなにか遠慮しておかないと大変なことになりそうなのに、時々交通費部分の請求が落っこちる(爆)

 ・・・まぁ逆に、怪しいくらいで丁度いい、というスタンスで今年も走りますので、そのまま怪しさだけを強調して宣伝してもらえるとよろしいかと存じます。

 だってもし誰も彼も一斉に、旅行書士の実在を信じてしまったら、おそらくは今年中に47都道府県に進出できる代わりに来年には過労で別の世界に片道旅行をすることになりかねません。

 というわけで、福岡の信徒さんのコメントに共感されたお客さま各位におかれましては、これまでどおり『信じた人だけトクをする』旅行書士事務所のご利用を引き続きお願いしますよ。

 なお、掲示板に今月の出張予定を出しておりますが、まだ出張相談の依頼が入ってませんので…

 誰か 信じてみませんか?

今年の目標 免責阻止!

 今日から平常通り、仕事をしています。新年早々の、お客さまのご連絡は…

 社長から破産申立がなされた

 というもの。来るべき時がついに来た、といわなければなりません。このさいはっきり言いますが、

 この会社と社長を破産に追いやったのは、僕です。

 それがどーした文句があるか、と言いましょう。

 僕は債務整理なんか受けませんし、むしろ司法書士や弁護士がこのんで口にする『多重債務者救済』とやらに巻き込まれて財産権を吹き飛ばされる零細個人債権者の側に立って一生やっていくことに決めたので。…大丈夫大丈夫!いまどき債務整理で稼ぎたい法律屋なんか佃煮にするほどいます。一人くらい個人債権者側にまわったってどうってことないし、この人たちの財産権(まじめに働いて蓄積され、たまたま困ってる知り合いに貸したお金)をまともに守るほうが、よほど真っ当な社会を守ることにつながると、僕は思っています。特に馬鹿経営者が自由に会社を潰し破産・免責で踏み倒しを図ることを認めた場合、一人の多重債務者(と言う名の馬鹿経営者)を救済するために数人数十人の、つぎの多重債務者(給料支払いが滞った債権者)を作ることになりかねません。私見ですが、特に給料未払いを作った経営者は一生浮かび上がって来れない仕組みが、むしろ今の日本には必要だと考えています。

 別にこんな奴に破綻後再チャレンジしてもらう必要はありませんし、死んで償ってくれるなら止めはしません、と申し上げたい。労働者に対する給料未払いはそれ自体、労働者を被害者とする緩慢な殺人なのだから。

 ・・・と、債務整理が大好きなセンセイ方を挑発するようなことを書いておいて(どーせそんな連中は、正月寝てますって)

 さて、この馬鹿社長が吹っ飛ぶきっかけは、こいつが社長を務める破綻会社に未払い給料債権を有していた依頼人に、うまいこと社長個人でも連帯して支払わせる契約書を8ヶ月前に巻いておいたことと、にもかかわらず5ヶ月前に分割金の支払を怠ったこと。

 さーて問題。この場合、この馬鹿社長をどう料理すればよいか。もちろん会社に財産はありません。

 結論。お客さまが持ってる債権額だけは大きいので、適当に債権額を割り付けてこの社長が余所の会社で働いてた給料や会社の売掛金債権を仮差押えしまくって息の根止めてしまえばよろしい。

 なぜならば、お客さまがこの破綻会社を退職したのが9ヶ月前。分割金の支払が滞ったのが5ヶ月前。よって、支払停止から『2ヶ月以内』にこの会社の事業活動さえ停止させてしまえば、期限ぎりぎりで『未払い賃金の立替払い事業』の適用対象となり、お客さまには結構な額のお金が入ってきます。

 ということでこの世に破産者を一人作り出すべく様々に手を打って、めでたくその通りになった、しかも、相手方の破産申立書提出から破産開始決定までの間に、会社側司法書士の引き延ばし工作にもかかわらず、原告完全勝訴の判決が出た(!)ために、ここで確定した事実関係をネタにして免責不許可へと戦っていく、強力な武器を手に入れたことにもなっています。およそ考えられる、ベストから二番目(もちろん一番いいのは、サクッと全額払ってくれること)の展開、でしょうか。

 あとは首尾よく免責不許可を勝ち取れれば、いよいよこっちはやりたい放題、ということになります。条件として厳しいことは承知しておりますが、もしこれが実現できたなら…これをネタにして、

 安易な踏み倒しに反対!(すずきしんたろう事務所は債務整理に巻き込まれた個人債権者を応援します!)

というようなウェブサイトを作ってそっちの業務に(つまり、個人間金銭貸借とその債権回収の支援に)進出できないかな、と考えています。繰り返しますが、どーせ普通の債務整理なんか、この国ではいっくらでもやってくれる人はいます。ふん!

 でも本当に…一時は債務整理分野をやろうか、と思った自分が恥ずかしいです。相談に来た連中が一様に漂わす『妙なニオイ(ごまかし・不正・言い逃れ・無責任その他諸々)』に堪えかねて、この分野の受け入れを辞めたのは本当によかった、と思います。少なくとも僕には、踏み倒しや踏み倒しのための訴訟引き延ばしが『当たり前のことをやっただけ』だ、なんて絶対思えないし、そんな人とつき合いたくもありませんから。

 ともあれ、訴訟を散々引き延ばしてこっちに迷惑をかけやがった無法書士から放たれた、いかにも他人事みたいな破産申立通知がいま、目の前にあります。こんな文章書くくらいなら、死んだ方がまし、な通知が。

 いやが上にも、やる気が出てきました。今年もますます、給料債権者をはじめとする個人債権者のために、自信を持ってがんばります。

 ところで。一般先取特権で差押えを敢行するのと免責許可に対して即時抗告を出すのと、司法書士の活動として珍しいのはどっちなんでしょう(笑)いずれにせよ、業界内で受け入れられる存在ではない(前者は企業活動の破壊、後者は債務整理の妨害。いずれにせよ、司法書士の通常業務に敵対的に作用する)ことはわかってるのですが、そうした人も必要でしょう?たぶんね。

2020.12.01修正

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