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2006年12月

平成19年も、よい年にしましょう

実力で(笑)

というのが、昨年以来の、特に労働事案のお客さまへの定例ご挨拶と化しています。

 しかしながら、実は平成18年は年明け早々、労働訴訟で会社の破産により完敗した事案が一件発生。この依頼人である6名の方だけが、昨年この挨拶をしてその通りにならなかったのです。この完敗と同時に訪れた依頼人との関係崩壊で、いささか沈滞気味だった当事務所に新風を吹き込んだのは、『春の便りは、とよのくにから!』事件でした。

 さて、今日は平成18年最後にして平成19年最初の作業です。平成18年の当ブログの記事から、ネタになる事件・経験・お客さまを振り返ってみましょう。

 


 さてこの、『春の便りは、とよのくにから!』事件、概要は

 東京に本社がある会社に対して、営業所所在地の九州某簡裁で提訴。東京で選任された弁護士は応訴の冒頭、その訴訟を東京に移送するよう求めてきた、という事案です。

 これに対して当方は、『その弁護士が書いた著書の記載を当方側に有利に援用する』という作戦で反撃、裁判所の素敵な機転により労働側勝利の決定をえることができ、その後の勝利的和解につながった、というもの。お話だけ振り返ればめでたしめでたしなのですが…実は。この会社側代理人弁護士選任の報に接したお客さまから

>この弁護士様は、著書が何冊もあり有名な方のようですね

とメールでお問い合わせがありまして、これに対してわたくしなんにも調べずに.

「こいつがそう手強いとは思いません。能力のある弁護士なら、移送申立ての一つや二つ去年の内に終えてます。
 敵に回して恐い奴、というのは、地に足の着いた仕事ができる奴なのです。」

などと聞いた風なことを返信したあとで、社労士会の研修で見本誌をもらった労働新聞(労働法関係者の業界紙!)を見てたら著書の広告と講演会の案内に、この大センセイさまのお名前を発見して思わず棒立ちになったのですが…

 今となっては時効なので告白します。この事実はお客さまにも、まだ伝えておりませんで…実はあのとき、さして調べもせずに(著書と言ってもせいぜい交通事故やら債務整理やら会社関係の本でも書いてる程度だろうと考えて)返信してしまって、

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいよおおぉぉぉぉ

ま、勝ったんだし…許してくれません?

 


 これと相前後して、当事務所にあったご依頼が『それはたった一文字のちがい』事件。

これは、長崎県まで相続登記をやりに行け!というもの。これによって、いままで登記事件で行った最遠距離法務局は長県の法務局だったのですが、一気に長県の法務局になってしまいました。まさにおそるべし、『一文字のちがい』。

ただし、登記後に得られる登記識別情報の受領を、申請の約2ヶ月後にしてOK!という素敵な特約が付加されており、桜の花の咲く頃に実施された呑気な登記済回収旅行出張の内容は『海に桜に、橋に船』あたりで、いかにも呑気に書いています。

 


 同じくこのころ始まったご依頼で、僕にとって一生忘れられないのが

僕のお客は素敵な「☆オ・ト・メ☆」』事件です。

 2月末にはじまったこの方のご依頼は、某零細債務超過ベンチャー企業の破綻社長に、せめて反撃の一矢を報いたい、という趣旨のものだったのですが…この方が当事務所にいらっしゃる前に通過された●●士会の相談と●●書士会の相談の内容がそれぞれ、僕の闘志をとーっても強烈にかき立てるもの(相談者をお嬢ちゃん呼ばわりして泣き寝入りをすすめる弁護士や、あと数日で支払が来る売掛債権の存在に気づいている相談者に支払督促を漫然とすすめる司法書士が出てきました。もう出てこないでほしい)でありまして…

 お客さまの依頼意思をかなーりご都合主義的に解釈し、文字通り債権回収に突っ走った僕の手によってこの会社、労働者3名から

  1.  一般先取特権での債権差押命令2件(回収額200万、175万)
  2.  通常訴訟での全面勝訴判決2件(請求額110万、120万)
  3.  債権仮差押決定1件(ただし第三債務者3名)

 と、まぁ叩かれて今年12月、ついに会社も社長個人も破産申立に至りました。自業自得としか言いようがありませんが。

 ついでに言えば、この破産申立によりさらに、免責不許可への闘争も視野に入ってきました。来年が楽しみでなりません。なにしろ僕は、多重債務者救済より借金踏み倒し阻止に向けて方策を練るのが好みなので。

 また、この闘いでは一部の訴訟で『司法書士が相手に回る』ということも経験し、またこいつがとてつもなくヘタなるがゆえに裁判官を動かして、連中の思惑(破産開始決定までの訴訟引き延ばしと、判決がでた場合の仮執行免脱)がバッサリと拒否された判決文を、1ヶ月に2回の口頭弁論期日と判決言い渡し期日を経て手に入れることができたのは、大変満足です。

 こちらも例によっていろいろと準備書面を書いたのですが、和解と関係ない口頭弁論期日の間隔が2週間後、なんてのはもう一度やって見せろと言われてもまず無理です。

 よって今年の、裁判所 of The Yearはこの、恐るべき超特急審理を見せてくれた裁判所、で決まりです。久しぶりに傍聴席で手に汗握ったのですが、こういうのって実際に見ないとわからない、というのが、定型的準備書面で引き延ばしや踏み倒しをすることにしか関心のない人には、わからないのかもしれません。

芸の世界ではヘタに習うとヘタがうつる、というのですが、こういう事務所に限って研修生か補助者かを積極的に受け入れているらしく、この司法書士が出廷しているときにお供のお嬢ちゃんが一人来ていることに慄然としたことがあります。


 さてさて、西日本に限らず東日本にも、素敵なお客さまと裁判官がいらっしゃいます。お客さまについては、依頼が終了していないため言及を控えますが、裁判官が素晴らしい事案として『もえ る弁論準備期日』事件(別名 た●ちゃん最高♪(はあと)事件)がありまして、これは概要として

 事実上同席、という言葉のもと、なぜか地裁支部の法廷で、原告さんと僕がおんなじテーブルについて裁判官とお話している

 というもの。あまりにもコンプライアンス上疑義がありすぎて、最近ではやってません。

 ただ、この人の訴訟指揮なら間違いはなく、その意味ではだまって同席を続けてもよかったのですが、わざと席をはずしてお客さまと裁判官にサシで話をさせるミッションを実行した『夏の夕方 図書館で』事件(別名 −この打席は、好きに打て!−事件)ではその裁判官、お客さまに、冒頭で僕がいないのは何故か尋ねた模様。僕はこの裁判官の、お客さまへの訴訟指導(指揮ではない)が大好きで、これに接するためだけでも毎回この裁判所に行く価値があると思っています、ただ、来年早々に結審するのが少し残念なところ。


上記のように、仕事ができることそれ自体を十分に楽しんだ今年第三四半期までと比べて、ある意味妙な方向に急展開したのが第四四半期の3ヶ月です。なんでもかんでも依頼をうけて墓穴を掘った感があり、その最たるものが『古墳の街の簡裁で』事件。男女関係がらみの訴訟で、しかも訴えられた方を支援せよ、というものですが…

 誰が勝ってもどんな結果になっても、だーれも幸せにはならないと断言できる

 という事案。これも来月で結審です。ただし、これでかえって、依頼をある程度選別して受けることの必要性を痛感させられました。これは、いいことなのかもしれません。

 


 さて、今年(平成18年)も実にいろいろなお客さまに会うことができましたが、そのうちで今年依頼終了に至った方から、お客さま of The Yearを選ぶとすれば、文句なしで『僕のお客は素敵な「☆オ・ト・メ☆」』事件のご依頼を僕に持ってきてくれたお客さま(自称オトメ☆)で、決まりです。

 当人はかるーく笑って辞退するんでしょうがそれはさておきこの方が、今年の、お客さま of The Yearでございます。あなたのおかげで、この一年で当事務所の芸風が一気に広がったほか、当事務所の執務姿勢へのご指導には大変感じ入りました。大変ありがとうございました。感謝と敬意と余計なお節介のしるしとして、平成18年 お客さま of The Yearの名をあなたに捧げます。

 ・・・えーと、お客さま of The Year決定者の特典として、今後の相談料金は永久に1時間1000円としますのでせいぜいご利用下さいませ。

 なお、このひねくれた事務所では、本職に対して堂々と苦情を述べた方だけが、お客さま of The Yearにノミネートされます。あしからずご了承下さい。

 さてさて、平成19年はどんなお客さまに、事件に会えるのか、楽しみです。そしてできれば、未踏の県にも旅行書士業務で進出したいものです。いっそ北海道から、誰か僕を呼んでくれないかな(笑)

2020.12.01修正

零細事務所の電話代

 当事務所では、愛知県内からの発信に限って通話料当方負担の、0120-から始まる電話番号を持っています。フリーダイヤル(NTTコミュニケーションズのサービス。全国から発信可能。使用料月額1000円)ではなく、フリーアクセス(NTT西日本のサービス。同一府県内からの発信のみ可能。使用料月額300円)といいます。さて、ではそのフリーアクセス通話料ですが、先頃送付の請求書によれば1ヶ月で

147円

 ですって(失笑)

以前おじゃました、債務整理で大はやりの某大事務所では月の電話代が●十万かかると大センセイがぼやいてらっしゃいましたが…その事務所の年間売り上げと当事務所の売り上げは、推定100~50対1の差があります。電話代もそれとほぼ比例しておりまして、今年11月の一ヶ月での電話料金は

5684円

です(苦笑)

 なお、この中には固定電話ダイヤル回線・ADSL・ナンバーディスプレイ・IP電話アダプタ・フリーアクセス・eコールの各サービスの基本料金を全部含みます(爆笑)

 ・・・え?事務所発の通話料金?

 ~えーと、ありましたありました。

18円。0033で携帯電話へ(涙)

 しかし固定電話の従量料金が皆無の請求書、ってのは初めてみましたよ。なんでもかんでもIP電話にしようと徹底したらこうなったのですが、それでもIP電話の電話料だって月1000円行ってない状態です。携帯電話もテレホンカードも同様。

 ああ、一度でいいから事業活動にともなう電話代で、月1万円使ってみたいものです。

 さて、明日は、今年一年を振り返ってみたいと思います。

14時48分 近鉄難波

14時48分 近鉄難波

これから、アーバンライナーのデラックスシートで帰ります。残りの仕事は、b-mobileを使っての送受信性能を移動中に試験すること。今回の旅では、裁判官はじめいろいろな人から、一生忘れられない素敵なことをたくさん見せて貰えました。来年の出張も、楽しみです。

初訪問法務局

初訪問法務局

ただでさえ当事務所は登記依頼が少なく、名古屋市内の法務局でさえ立ち入るのに気後れするのですが…

しかも初めて行くところで
さらに『今年初の』商業登記で、
かてて加えてそれが労働紛争がらみの御依頼で…

となれば、そりゃ緊張します。ですがなんとなくその緊張がほぐれたのは、この庁舎には労働基準監督署が同居していることにきづいたから。
今度の依頼も労働事案なので、なにか縁起がよい気がします。庁舎前のポールには、労基署は緑十字の、海上保安署は青地にコンパスの旗がひるがえっているのに、法務局の旗がないのは少々残念なところです。ともあれ今年最後の官署訪問も終わり。これから大阪に戻って、別のお客さまと面談です。

引き延ばしは許さない(12時51分東海道本線大阪駅)

引き延ばしは許さない(12時51分東海道本線大阪駅)

今年最後の傍聴を、『原告完全勝訴』の判決言い渡しで終えることができました。僕は幸せな代書人です。

加えてこの訴訟、恐るべき速さで判決へと突っ走り、極めてわかりやすいかたちで敵の引き延ばしを拒否してくれました。今年随一の痛快な訴訟指揮を見ることができて、大変満足です。

判決言い渡しの午前10時に激しく降ってきた雨を指して『お馬鹿社長の涙雨ですかね(笑)』などと言いながらしばし今後の段取りを協議して、裁判所をあとにすると、雨もやんできました。
『(お馬鹿社長が)あきらめたんじゃないんですか』と、空を見るお客さま。
ぜひ、そうあってほしいものです。

さて、お客さまにお腹いっぱい食べさせてもらってさらに気分よくなったところで、次の目的地の西宮に向かいます。

7時54分 東海道本線野洲

7時54分 東海道本線野洲

今回の出張では、先頃導入のb-mobileの実用試験を名古屋−大阪間で実施することも目的の一つです。
大垣から関ヶ原を経て安土までで、だいたい傾向がわかってきました。

まず、接続が切断されることは極めてまれにしか生じません。これは意外でした。
ただし、特に高速走行中は『ほとんど何もしない』状態になります。接続は維持していますがデータが受信できない。

つまり、米原−大阪でなら新快速より普通列車を使うべき(笑)

ところで。
多分条件が一番悪いだろうと期待していた大垣−米原間で、駅停車中にも関わらず接続すらできなかった駅が一箇所ありまして…
ネタにしようかとも思ったのですが、やめておきます。

5時52分 東海道本線名古屋駅

5時52分 東海道本線名古屋駅

列車は2両編成です。しばらく立って行くつもりだったのですが、次の枇杷島で席が空きました。

さて、今日は10時までに大阪地裁に着く約束です。青春18きっぷを使うなら、名古屋から東海道本線下りの列車を使うことになります。
候補は2本。
5時52分発美濃赤坂行
6時16分発大垣行

最寄駅から地下鉄の始発に乗ると、名古屋駅着は5時59分。

ですが6時16分発は、東京発の夜行列車です。冬休みの学生さん達と大垣バトルに参加するより、家から少々遠い駅まで出て一本早い列車に乗ろう、ということ。
ただいま時刻は6時10分。外はまだ、夜の続きです。

5時31分 名鉄桜駅

5時31分 名鉄桜駅

今年最後の出張は、いつもと違う駅からの出発です。

この駅は、家から速歩きで25分。最寄の地下鉄駅は10分弱のところにあります。あえて足を延ばしたのは、この先の接続のためです。
今日の出張では、久しぶりに一日複数回の投稿をしましょう。これが旅行書士の御用納めです。

今年最後の出張です

 きのう、年内に完成させるべき最後の裁判書類(民事調停申立書)ができあがりました。あとは年末年始期間中にゆっくり作ればよいのが3件あるだけ。ですが今日〜明日にかけてはなぜか登記申請の提出&受け取りにあっちこっちへ行くことになってしまいました。
 名古屋市内の法務局出張所へ2カ所。
 名古屋市外(半田)へ。
 そして…兵庫県へ(笑)
 
 ラストの兵庫については郵送でもいいのでは?というご意見もありましょうが、ちと紛争がらみの申請なので直前になんらか妨害されてるかどうかチェックしたい、というのと、どうせ青春18きっぷを使うので大阪へいくついでに兵庫まで行ったって費用増加がほとんどない、と言うのが理由です。
 あとは、最大の理由として
 
 今年最初の商業登記申請に 敬意を表して(爆)
 
 思えば抵当権設定登記すら今年は2件やっただけで、あとはたまーにやってくる抵当権抹消&相続登記をのんびりやっていたのですが、願わくば来年はもう少し登記のしごとが増えますように…と去年も言ってた気がします。

 さて、状況によっては今日、東京まで行かねばならない可能性があったのですが、これはお客さまの好意により1月5日に延期。これが来年最初の出張になるか否かは微妙な状況です。1月4日になにかするかもしれません。
 
 どうやら来年もいろいろなところへ行かせてもらえそうだ、ということで先頃導入のb-mobile hoursにはかなり期待しているのですが、いよいよ明日の出張では名古屋−大阪間でどれだけ電波を拾えるかためしてみるつもりです。
 
来月の出張は、確定分だけで
1月5日 東京(−小山)
1月15日 掛川
1月17〜18日 栃木
1月22〜23日 土浦
1月24日 堺

の5件。これに、おそらく大阪への出張が1〜2回、突発で行う『予定』があります(笑)

ともあれ、御用納めの28日に行かなければならない役所がいくつもあるのは大変ありがたいことです。

期待の新戦力 就役!

 PDAを買いました。東芝のgenio e830です。例によってヤフオクでの購入、つまり中古です。ただし、日本通信のb-mobile hours2006年版が残り12ヶ月、時間数にして130時間強残った状態のものが一緒になっての購入となりました。こちらは、PDAやノートパソコンに接続可能なPHSカードに、所定600日間150時間の接続料金がセットになって実売価格3万円弱、というもの。接続時間では9割ほど残存する状態で出品されたこの商品と、付属品完備で通常2万円強で落札されているPDAが、一式3万円ちょっとで落札できたのは、まれにある価格のゆがみでしょうか。売り主さんが少々可哀想な気もしますがそれは考えないことにして。

 さて、これでなにをしたいのか、と言いますと…

 これまで使っていたサブノートPC(Cassiopeia Fiva102)とb-mobileを組み合わせて、どこにいてもPHSカードでインターネットに行ける状態を作りたかったのがまず一点。おそらくは、これで事務所の機動力がさらにあがるはずです。

 高速バスでの移動中は、これまでなら休憩地点のサービスエリアか降車地の灰色公衆電話を探さなければならず、これに結構苦労していたのですが、今回のb-mobile実戦配備で晴れて灰色公衆電話にさよならすることができます。

 また、どこか喫茶店等で相談中でも気が向いたら即時に登記情報やtsr-vanでの企業情報を手に入れることができるようになる、のもなかなかよさそう。

 ・・・あとは、裁判所の軒先でとっさに書面を作り、素知らぬ顔してインターネット経由でファクス送付、などという芸もできるかな(笑)

 ともあれ、これまでのように灰色公衆電話かマクドナルド(BBモバイルポイント)を探さないとインターネットにアクセスできない状態から、飛躍的に改善されることは確かです。以前はプリペイド携帯電話から9.6kbpsで接続を試みていたこともあり、とても便利なのですが通信速度が非実用的なうえに値段が高かったこともあって、移動中に64kbpsでネットに行ける状態がどんな素敵なものか、今から楽しみです。

 ただ、僕が常用する交通機関である東名高速・中央道・名神高速バス、あるいは近鉄特急・東海道本線快速列車利用中に、上手にハンドオーバして通信を維持できるのか、は全く未知だし、そもそも近鉄特急乗車中には三重-奈良県境付近の約20分は携帯電話でも圏外になる(笑)ので、このへんはいろいろ試す必要がありそうです。


・・・あ、最高時速200km超で走るような乗り物の存在は、今日がクリスマスイブであるのと同じくらい考慮の外にあります。ちなみに今日は、昼は図書館で判例調査、夜は民事調停申立書の作成、しっかり仕事して過ごしてます(泣)


 この機材の導入で、あるいは移動経路すら変わるかもしれません。首都圏に行くのに、中央高速が不可で東名高速は可、関西に行くのに、名神高速が可で近鉄特急が不可、とか。ノンストップで運行するアーバンライナーや東名高速バス超特急1便は不可で停車頻度の高いものは各停車時に通信可、とか…?

 ともあれ、これから1年間、のこり130時間強の通信時間を使っていろいろ遊んでみようと思います。

 さて、これに対して実は、PDAは『おまけ』として入手した感があります。大した使い道は考えておりません。強いて、といえば起動と終了が高速なメーラーとして運用するとか、いっそポータブルGPS機器として運用し山林調査に役立てる(爆)とか…?

 あるいは折りたたみ可能なキーボードを購入して配備し、起動の高速さを活かして地下鉄一駅の移動でも文章作成&入力を可能とするようなハードな使い方(過労のもとになりそうね)もできそうですが…早速USBキーボードをつないで試している自分がすでに居て(大汗)

 いずれにせよ、『どこかへ行き、そして仕事をする』のが特徴のこの事務所が、この機材をどれだけ使いこなせるか、いまから楽しみです。使い方を間違えると、ただでさえ多忙の上にさらに自分を追い込むことにもなりそうですが。

 今月もまだ、県外への出張が残ってます。行き先は、それこそネタになりそうなのでまだ公表しませんが…とにかくいろいろやってみましょうかね。

それは楽しい、出張セット

 昨日は関西地方某簡裁へ、明日は大阪地裁へ出かけるその合間に、今日は久しぶりに自動車で半田(有料道路で1時間ほど)の法務局まで行って来ました。事務所で落ち着いてなにかができるのは、どうやら土曜日以降になりそうです。このブログを見ているお客さまから先日、

>  今週も出張続きのようで大変ですね。しかも一日挟んで大阪続きというのが、何とも泣かせます。

と、お便りをいただきました。さてさて、でも。

 昨日の某簡裁で設定された、次回の期日は『1月24日、15時』。

実は。すでに行くと約束してあるのが

 1月23日11時 茨城県某簡裁(笑)

 ただ、このパターンだと、いつも通り23日午後発の高速バスで適当に帰ってくれば、次の日元気で大阪へ行けるのでなーんの問題もありません。

 一日挟んで大阪続きの出張が『何とも泣かせる』とおっしゃったこのお客さまが見たら、何と申されますやら。最近こうした、ある種笑える出張セットメニューができています。今月は12月7日栃木→8日大阪地裁というのがありました。こうなると2月も何か起きないか楽しみになってきます。今月は、というより今年の旅行書士業務は、おそらく明日の大阪出張でオシマイ…のはずですが、臨時で東のほうに行くことになるようなならないような。


 さて、こんな事ばかり書いていれば一目瞭然なのですが、いろんな所に行って仕事をするありさまが気になった方、でしょうか。久しぶりに当ブログへの質問が入っています。

 セサミさん、お待たせしました。最近ヒトに言えない出張やらヒトに言えない仕事やらが多く、更新が遅れましてすみませんね。お尋ねの件についてお答えします。

 お察しのとおり、たいていの場合出張先でのお客さまとの面談は、喫茶店・ファミリーレストランで行うことが多いです。場所の選定は、地元であるお客さまに任せています…が、僕は少々意地が悪いので、そのへんの立ち居振る舞いから既にお客さまを観察しています。手際に疑問を感じた場合、依頼拒否に持っていくことも、まれにあります。

 今年は、約半年前に一件ありまして、何を思ったかこっちを30分待たせた上に駅から10分以上離れたファストフード店に(他の店舗が一杯ある商店街を抜けて!)連れて行き、しかもコーヒー代こっち負担にさせた20代後半の女性について、依頼拒否処分をぶつけました。ふん(怒) まぁ、他にも理由はいろいろあって怪しいお方だったのですがね。

 その他変わったところでは、昨年石垣島に日帰りさせられたときには海に面したホテルのレストラン、でやってることは登記申請に必要な書類の徴求および本人確認情報作成のための面談(笑) ちょっと高級なリゾートホテルなのに、なぜか我々だけお仕事モード(泣)、というのもありですね。

 お客さま方に上がり込む、というのも結構あります。登記申請では宮崎・長崎、労働事案で緊急で出さねばならない書類の作成では大阪で2件ありました。この事務所の性格上、条件さえうまく調整できれば所有権移転(売買でも相続でも)登記において、交通費込みで見ても地元のセンセイと張り合う価格設定になったりしますが…まぁ大丈夫です。見てませんよそうした人たちは、たぶん。

 一方で、一刻をあらそうが故にお客さま宅の設備を強引に借りる、ということもあります。大阪で発生したのは、一つは債権差押申立、もう一つは債権仮差押申立で、それぞれ何がどうあっても当日中に書類の再作成をしたかった、という状況です。

 あとは、ごくまれですがホテルの客室内、移動中の電車内、あとは、事情が許せば検討するのが『役所の食堂・喫茶室』です。時間を外せば空いているのと、飲み物が安いからなのですが、名古屋法務局の入っている合同庁舎ビルの喫茶室はお気に入りで、名古屋城と名城公園を見下ろしながら物騒な裁判の打ち合わせに興じることもあります。

 最後に、当事務所の記録として『もっとも遅い時間に開始され、もっとも遅い時間に終了した記録』をもつ、ある相談については、ショットバーで最初からお酒を呑みながら開始し、かつ終了までに複数杯呑んだ、実はそれに先行してかなりお酒を呑んでいる、というのもあります。これを不謹慎ととるかお客さまの諸状況に合わせた柔軟対応ととるかは、判断の分かれるところでしょうね。

 とりあえずこちらとしては、相談場所の設定についてはなるべくお客さまの希望にそうようにしつつ、実はお客さまの観察をそこから始めており、その過程でなにかおかしいことがあったらテキトーな理由を持ち出して依頼を受けません(笑)でも気に入ったら酔っぱらってても受託します(爆)という感じで仕事をしています。

 参考になりました…でしょうか?

六菖十菊。

 五月六日の菖蒲と、九月十日の菊の花。

 転じて、『遅れたので価値のないもの』。

 今日はそんな仕事をしてしまいました。お客さまと二人、ものすごい虚脱感です。かなり特殊な調査の依頼だったので、立ち居振る舞いの適否が見えにくかったのも敗因の一つなのですが、よりによって、書類作成が完了するまで自分の仕事が無駄だったことに気づかない、というより書類を出して初めてそれがゴミだったことがわかる、という惨状。これが勝敗を争う事案なら惨敗もいいところです。唯一よかったのは、複数考えられた可能行動のうち、結果的にはもっとも損害が少ない選択肢を選んでいたこと。実際問題、他の人の有力意見に従っていたら年明けには社会的生命が吹っ飛んでいたかも、です。恐い恐い。

 さて今年最大規模の失敗(と、いうより創業以来の大失敗)を発生させたところで今週はあと2件、大阪への出張が控えています。すでに書類を出して多忙のピークを乗り切ったので、今晩は人並みに眠れるはずですが…いっそやけ酒に逃げたいのに、22時からしっかり電話相談が入っています(笑)

 しかーし!

 これは普通の労働事案!いつものフィールドです!

 なんだか最近、男女関係の訴訟やら聞き取り調査やら契約書の検討やら、当事務所の専門でない事案が多すぎました。ほかに受ける人がいたかどうかはさておき、それらをホイホイ受けた自分のやり方も、ある意味不適切だった面があります。できればこのお客さまからは、順当で儲かるご依頼を後日また頂きたいと思いますが、さてその日が来るやら来ないやら。そのお客さまにおかれましては、なにかコメントで突っ込んでもらってもかまいませんよ。『やっぱ●●士に頼んどけばよかったよ』でも、このさいかまいませんし、残念会開催通知でもかまいません。

 でも今回の失敗で「やっぱり司法書士は登記だよ登記(遠い目)」などと口走ることはありませんが…

 うれしいです。数週間ぶりの、割増賃金請求のご依頼♪

 ずっしり重い計算表が、手のひらに心地いいです。少なくともこの書類は、無駄にならないことが経験上わかってます。

 さぁ、検討は済んでます。お客さまの希望では、相談を反復してじぶんで手続きをすすめて行きたいとのこと。その意気や良し。

 ならば、いっちょドーンと計算内容を訂正してもらうとしましょうかね(ってそりゃむごい?)

今年最後の、多忙のピーク

 今週は火曜・水曜・金曜と重要な用事が控えており、水・金曜は出張です。今晩中に、明日までに作らなければならない3件の書類を完成せねばならないということで…

 今日が、忙しさのピークです。おそらくは、今年最後の。

 ではなぜこんな記事を書いているか、といえば、少々遅れ気味の夕食をやっと取り終えたから。書類3件のうち一番厄介な1件を送り出し、残り2件のうち1件は保存登記なので1時間あればできる、よってあと1件=頭の中でできあがってる準備書面を作ってしまえば、今夜眠れるかもしれません。

 今晩を乗り切れば・今週を乗り切れば・今月を乗り切れば…状況がよくなると思いながら、実は労務倒産への坂道を転がり落ちてきた今年ですが、少なくとも今月は、受けた依頼より断った問い合わせのほうが多い、です。できれば1月~3月にかけては、少々受託の件数を落として態勢を再構築しないといけないな、と思っています。目先の依頼を受けるより、依頼人としっかり向き合う呑気な事務所を守ることを選びます。その結果年収4~500万円台が、この弱小零細事務所が実現しうる上限値だとしても、まぁそれはそれ。

 とか いいながらも…

 順当に来月の出張予定が入ってきまして、1月18日栃木・23日茨城、大阪へは最低2回および静岡へ最低1回(失笑)。

 先日、ひさしぶりにお客さまとゆっくり電話で話をすることがあったのですが、この方の事案ともう1件ちょっと厄介な事案(こちらは労働事案ではない)が、おそらく同時期に=来年第一四半期に、終わります。おそらくは、それを境にして、この事務所は裁判書類作成依頼の開始と解決が連続的に訪れる、普通の事務所へ向かっていくはずです。一方でこの過渡期に育て方を誤ると、たぶん一生ねじ曲がったままになる気もします。かつて僕をクビにした●●書士事務所のような。

 ですので、まぁ向こう4ヶ月ほど、ちょっと依頼受託に対して消極的になるかと思います。特に労働紛争での依頼をご検討の方には、かなり迷惑をおかけする(実情として、代替可能な選択肢がない・あるいは極めて貧弱であることを知りながら、他へ行ってくれと言わざるを得ない)ことになりますが…

 ごめんなさい。言ってみれば現状は、消防艇一隻で豪華客船の火災に対して救難活動を展開しているようなもんでして、仕事を熱心にやるほど限界に直面せざるを得ない状況です。もっと総合的な戦力を向上させないといけません。物的・人的・財務的・そしてなにより、僕の技量の面で。

年末年始のお休みは『ありません』

 数日まえにこれと正反対のタイトルで記事を書いたのですが…内容は矛盾せず、その続きです。

 さて複数のお客さまが前記の記事で誤解されているのですが、現時点でおこなっているのは『新規の依頼の受付の休止』であって、この弱小零細事務所で代書人が人並みに休みを取れる、などということは向こう数年間はありえません。

 ところが、ブログや掲示板をみたお客さま方、何を思ったか『もう冬休みなんですか?』『ゆっくり休んでくださいね』などと心ない言葉を次々放ってくるのです。

 ちがーう!誤解だっ!(絶叫)

 昨日また新しい裁判書類作成のご依頼を正式受任(受付休止前に相談開始していた事案)したことにより、現時点で年をまたいで作らねばならない訴状&準備書面は計3件。それぞれに個性的な事案であるうえ、3件とも年明け早々に完成する必要がある、という状態です。これで休めるわけがない。

 ただありがたいことには、ちょっとおいしい不動産登記のご依頼をセットでいただけたため、売り上げベースでは来月の売り上げ皆無でもいい(だろう)、というのが現時点で唯一の明るい話題でしょうか。静岡県のお客さまが忘年会に招待してくださっているのと併せて、同県の実家に帰りたいな、と思っていたのですが、どうやら不義理をしないといけないかも。

 さて、忙しくてもそれなりに楽しまなければね、ということで、昨年来のお客さまから『今年も例の「お客さま of The Year」のネタを出すのか?』というお尋ねを頂いておりますが、これはもちろん整理して発表します。昨年と同じで12月31日に、あるいは31日までの数日間でいくつかの部門に分けてやってみたいと思います。ブログの運用を開始したのが昨年11月だったので、今年からブログへのデータの蓄積が使えます。昨年みたいに石垣島まで日帰りで飛ばされたり、という見るからに派手なネタはない…のですが、その代わりに裁判所ネタがいくつか集まったのでこれは使いたいですね。

 そのまえにやらなければならない仕事が多すぎるのが、問題なんですが。たぶん、年末1日つかって掃除して、移動中は仕事しながら静岡へ帰って、実家ではこたつに入りながら仕事して、それでオシマイ、という灰色の季節になりそうです。

 と、いうわけで。正確にはこの事務所、休みなんかありません!(泣)

それは素敵な、耳栓型イヤホン

SHUREのE2cを買いました。検討8ヶ月、満を持して。


↑生意気だっ!(怒)と画面の前で反射的におっしゃったであろう方が最低2名、おそらくは三重県と福岡県におられるはずですが…まぁ勘弁してやってくださいよ。皆様とちがって音響機器にはド素人な僕としてはこの品物、素敵な耳栓の一種と認識してますので…ってその態度こそが問題なのかもしれませんがね。たまには玄人の見識で素人のブログを読んでやるのもよいのでは、と思っておつきあいください。


 さて、この品がなにか、について興味のない方に一言で説明すると、簡単にいえば『実売価格が一万円弱するイヤホン』です。たかがイヤホン一つにそれかよ、とお思いの方、それは僕も思いました…あえてこれを買ってみたのは、音質云々よりその遮音性に期待したからです。

 ここ2ヶ月で異常に増大した出張回数(県外だけで月5~6回またはそれ以上)に伴って公共交通機関に乗っている時間が増えてきました。そこで問題になったのはいま手持ちのMP3プレーヤに着いてきたイヤホンがあまりにも貧弱であることです。耳の形と相性がよくないのか自然とはずれて来るし、音量を上げれば音漏れするし下げれば聞こえない(苦笑)。

 実は先月、名古屋-新宿を高速バスで移動中に電話録音の反訳作業をやろうとして、その聞き取りづらさに発狂しかけたことがあり、これはいよいよ相当のお金をかけて真っ当な品を買わねばならん、と思っていたのです。

 ・・・そこへ持ってきてこの12月は、飛び込みのご依頼がわらわらっと入って参りまして・・・

 年越しの餅を買うお金を流用して、買ってしまうことにしたのです。前々から関心を持って調べてはありましたので、そうと決まれば迷いもなく。ヤフオクで送料込み8000円でしたが、これが高いか安いかはいつ断線して使用不可になるかで決まる気がします。

 で、それが到着したのが今日の午後。辛島美登里を聞きながら半分逝っちゃった状態でキーボードを叩いているのがその4時間後である現在午後6時5分です。

 キーボード打鍵音? 聞こえません!

 電話の着信? 聞こえません!(ってそりゃいかんけど)

 いろいろなウェブサイトで解説だの警告だのがでているとおり、耳の穴に突っ込むのに少々慣れが要りますが、耳に収まれば期待通り…というより期待以上の遮音性です。ウレタン製の耳栓より耳がふさがります。お値段に圧倒的大差があるとはいえ、科学の耳栓に勝ってしまうイヤホンって何よ、と少々苦笑気味ではあります。

 理由はちゃんと、あるようです。僕の場合は、添付のイヤパッドのうち左の耳にソフトフレックス・イヤパッドのMサイズ、右耳にSサイズを挿すのが一番お気楽な使用感なのですが、これだとイヤパッドが耳の穴に密着して、耳の穴の中が外気に対して減圧状態になる(列車に乗ってトンネルに突っ込んだ後、耳がツンとしたところにさらにツバを飲み込んで調整中、のような妙な感じ)のですが、このため単に耳の穴のなかでウレタンフォームの耳栓が膨張するよりもきっちり耳の穴をふさぐようなのです。

 このイヤパッドの手触りは、司法書士受験前に某自動車メーカーで期間工をやっていたころ毎日付けていた耳栓を思い出させてちょっと泣けた(ウソ)のですが、この『耳の穴の中が減圧になる感じ』は昔の耳栓では経験しなかったですね。他のイヤパッドも試したのですが、半透明のフレックス・イヤパッドは何故かSサイズが両耳とも好適、でもなんとなく圧迫感がある(かたい感じがする)ので不採用、オレンジ色のフォーム・イヤパッドは遮音性も圧迫感も高いのとすぐ汚れそうな気がするので…

 いずれ飛行機にのる仕事が入ってくるまで、温存(笑)

 ともあれ、これで来週2件の大阪出張も幸せにこなすことができるでしょう。ただ、装着中に気になることがいくつかあります。

  1. 生活中で当然聞こえていた音がなにも聞こえない(電話など)
  2. 自分の体の中の音が気になる(呼吸・嚥下・心音など)
  3. 耳の穴の中で減圧状態が続く(フォーム・イヤパッド使用時には当然ながら不発生)

このへんに慣れることができれば、かなーり幸せになれそうな気がします。明日はこれを、地下鉄車内で使ってみるとしましょう。また、ムキになってイヤパッドを耳の穴の中に突っ込むことを志向するよりは、耳の穴の中で少々減圧な状態を作ってイヤパッドと耳の穴が密着するようにすればイヤパッドのサイズにあまり依存せず遮音性を確保できる気がします。

 ところで。これは知ってるひと専用のオチなんですが…

最初にこのイヤホンを装着したときに、MP3プレーヤの音量を従来通りにしてあって(以下略)

 思わず労災事案を起こすところでした。やれやれ。

謎の長い布

 このところあまりにも忙しく、事務所に到着した郵便物だの荷物だのをしばらくおいてありました。今日になってまとまった時間ができたので、それぞれ開封分類作業にいそしんでおりましたら…

 宅配便の黄色い紙袋が出てきました。送り主は以前ご依頼をうけた独身女性の名前です。封を切ると…

 長い布が出てきました。幅30cm×長さ150cmほどの。

 はて これはなんでございましょう・・・?しばし作業停止です。僕の知識にない物体です。材質はカシミア100%。中国産。『●AKEO ●IKUCHI』というタグが付いています。

 ためしに椅子に座って膝にかけると…あったかい♪でも床に垂れます。なんだか妙です。

 困ったときの検索エンジン。googleで探してみますと…おお!

これはマフラーだ!(失笑)

 いやこれは参りました。今までマフラーなんて使ったことが無かった→人のクビに巻き付けてある状態でしか見たことがなかった→折りたたまれて届いたマフラーが実はただの長い布だ、ということに思いをいたさなかった僕の負け、です。ものを知らないってこわいとあらためて感じました。

 ところで今回は宅配便で受領したからいいものの、女性から直接これもらって『なに?この長い布』とか言った日にゃ、そりゃ大変なことになるのでは…と邪推したアナタ?

 余計なお世話です。本品の送り主は8●歳の女性です。

年末年始のお休みに入ります

今から4週間ほど(爆)

 ・・・てめーはさんざんブログの更新サボっておいてその態度かよっ、とお思いの皆様、とりあえずすでにご依頼済の方には影響はありませんのでご安心を。

 実は先週栃木に行った際に、昨年からおつきあいのあるお客さまに、この一年での当事務所の変容を嘆かれた(…って表現でよいでしょうか?必要ならコメントで突っ込んでください)のですが、忙しさに圧殺されつつあることは僕も気づいているのですよ。今回の措置が、昔の呑気な事務所を取り戻し、ひいては想いが離れかけた僕とお客さま二人の仲を修復する一助になればと(冗談です!それにこの方男性ですし)

 さてさてこの事務所、妙に仕事が入ってくるくせにお金は最低限しか入ってこない惨状を呈しています。特に今年2月末からその傾向が顕著です。(ハイ、その時期ご依頼をなさったお客さま!どうやらアナタさまのおかげですよ)

 ということで、『仕事はあるがお金はない・お客様方のおかげで酒と食べ物には不自由しないがとにかくお金がない・仕事とお客さまのおかげで行ける場所と会える人がどんどん増えていくが気がつけばやっぱりお金がない』という事務所ができてしまったために少々依頼が輻輳気味です。

 そりゃそうだよな、とも思います。お金がない代書人がお金があんまり出せない依頼人と絡んでるんだから(猛爆)、ある意味植木等の「黙っておれについて来い」(作詞:青島幸男)的展開になりつつあります。法的手続き担当者としての性格上、お客さまには『そのうちなんとかなるだろう♪』とはいえませんが…実はたまに、言ってます。見えないところで周到に準備した上でね。

 ともあれ、この傾きかけた事務所がひっくり返らないために、ここらで一息つかないといけません。来年早々には2件800万円分の、ちょっと大きな労働訴訟が待ってます。この起案も必要です。このブログを書いている一時間の間に、ちょっと特殊な裁判事務と相続がらみの登記申請のご依頼が転がり込んできました。しかもその方達、午後から相次いでやってくる、と。

 ・・・その数回の電話を、近頃お客さまが1週間で7㎏減量の成果を挙げたというキャベツダイエットとやらを実験しながら=生のキャベツを黙々と食いながら聞いていた僕って一体なんなんだろう、とは考えますまい。お客さま方のおかげで、栄養状態だけは極めて良好なので、腹が少々出てきました。

 お話を戻しましょう。キャベツの食い過ぎでこめかみが痛くなってきました。


  •  本日ただいまから1月8日まで、依頼輻輳の解消のため、新規の依頼の受付を休止します。
  •  この間はお問い合わせには対応しますが、実際の作業への着手はすべて同日以降からになります。
  •  ただし、すでに依頼を頂いているお客さま、および、当事務所所定の急行料金・特急料金をご負担いただけるお客さまに関しては、通常通り対応します。

ま、結局お休みとは言っても対外的に一部を休む、というだけなんですがね(泣)

もし当事務所に依頼を検討されていたお客さまがいたとしたら…ごめんなさい。

大阪出張1件追加

 今日大阪から帰ってきたのですが、きたる12月22日、大阪府への出張を行います。この週は20日にも大阪府への出張が入っていたのですが、こちらも実施されるので、今月は大阪府へ3回行けることになります。

 さらに、これら3回とも出張相談が併せて設定されています。いまのところ1回2時間の相談が1件ずつだけなので、各日もう1件程度の対応余力はありますが、あくまで『早い者勝ち』ですので関西地方の皆様、ご承知おきを。

 ところで今回追加した12月22日の出張、裁判所がある訴訟で『次回の口頭弁論期日を、2週間後に設定してくれた』ことで実施を決定づけられたものです。

 僕の認識ではてっきり1ヶ月~1ヶ月半後、つまり来年1月中旬に期日が入るんだろうな、と思っていたのですが、裁判は小説より奇なりと言わんばかりの素敵な訴訟指揮により、当事務所における口頭弁論期日間隔の最短記録(これまでは4週間)を一気に更新することになったのです。何かで期日の間隔を調べている普通の人のために説明しておくと、民事訴訟(労働関係で、地裁の通常訴訟)で次回の口頭弁論期日が2週間後に決まることは、まずあり得ません。通常は1ヶ月程度の間を空けてきます。

 なんでこうなったのか、は明日のネタにしてみましょう。僕も正直いって、びっくりしています。

旅を、始めましょう(12月6日 東名愛鷹バス停)

旅を、始めましょう

東名ハイウェイバス急行東京駅行きは、ほぼ定刻で運転しています。19時21分、東名富士からまず東京へ、さらに22時30分発の足利わたらせ号で足利へ。到着は零時過ぎの予定です。進路前方右側に、お月様が寄り添ってきました。
懸案だった実家のガスコンロも修復できて、まずはご機嫌な滑りだし。

唯一つ気に入らないのは、相変わらず仕事が遅い被告代理人からの準備書面が、期日一日前にお客さまの手に届いた点でしょうか。


※筆者注

これは12月6日に携帯電話から投稿したものなのですが、なぜか処理が遅れて7日付の記事になっているものです。

なお12月7日は午後栃木発、東京駅15時00分発東名ハイウェイバスが渋滞に巻き込まれたため、約30分遅れて21時35分事務所帰着。

・・・で、明12月8日は、午前6時前に出発の予定です。事務所に帰ったのか単に泊まってるだけなのかは、自分にもわかりません。本当に帰ってくるのは、12月9日です。

労働裁判事務統計を更新しました

 今月も、『すずきしんたろう事務所労働裁判事務統計』を更新しました。遅れていたのを一気に出し切ったこともあって、新規の申立て3件出荷は創業以来初の記録です。のこり3件の作成中書類のうち、1件は最近相手方の最終回答がでてきたため年内提出、2件はタイミングを計った結果来年早々に仕掛ける予定のもの。よって事件として係属中のものが一気に倍増し、来年上半期は結構忙しくなりそうです。

 現時点ですでに、12月7日に栃木→次の日大阪、しかも大阪では出張相談も設定済、ということになっているのですが、いま係属中の6件がてんでバラバラに期日設定されたときにはちょっと恐いことになるやもしれません。おそらくは、この6件プラスもう数件が同時に管制できる限界でしょう。同時に10件継続的に見ながら毎月かならず準備書面を作る、なんてことになったらたぶんパンクです。

 まぁ、事案によって個性がありまして、必ず行かなければならないもの・必ずお客さまがお金を出してくれるもの(笑)・さすがにそこまでする必要がないらしいものがあって、もう少し増やせる気もします。やっぱり一番厄介なのは新しい依頼を受けて、一番最初に裁判所に提出する書類の作成であり、相手方のペースが遅ければ事件係属後の準備書面は作らない期日も結構ありますからね。これに対して全く新しい申立ての場合は、準備に1週間吹っ飛ぶこともままあります。

 でも?

 これまた経験によって気づいたのですが、そろそろ書類の使い回しができるようになってきました。

 たとえば、勤怠入力し割増賃金額を算出するための別表群、とか。

 請求原因別に、窓口で読みやすいと言われた主張いろいろ、とか。

 これらを上手く整理して、これまで厳密に一品ものの書面を作っていたのを若干画一的にすると、作業速度が一気に上がるな、とも思えます。そうなると今度は、何を言ってくるかわからない相手に言い返す準備書面の方が作成が面倒になるのかもしれません。このあたりのことをどうするか、も年末年始に考えてみたいところです。

今週の出張三連発は?

 先週は愛知県の隣県(それぞれ違う県!)に一週間で三回出かけてきました。地図をごらんになればわかるのですが、この愛知県は東から静岡・長野・岐阜・三重四県に接しており、それらの内の三県へ。

 今週も一週間で三回、出張の予定が入っています。今回のもなかなか楽しいことになっています。行き先としては

  •  12月5日 静岡県
  •  12月7日 栃木県
  •  12月8日 大阪府

 しかも7日の栃木県は前日の最終の高速バス(足利わたらせ11号)で東京から足利まで進出することになったので、今週も出ずっぱり、になっています。ただ、今週の出張三連発が終わってしまえばあとは12月20日まで出張はなく、作らなければならない書類も新しい民事調停申立書・準備書面各1件ずつということで、越年資金に多くを望まなければなんとか今年も終われそうな気配です。

 ところで、最近一気に冬の色になった空を見上げて戦慄したのですが

 この季節の栃木って寒いのではないの

 ・・・温暖な静岡県に育った僕にとって寒さは即ち脅威です。このへんはお客さまからの情報提供を待ちたいのですが、返答によっては行きませんコートを引っ張り出さねばなりません。

 しかも今回は昼前に入る期日の前にお客さまと相談をしようということもあり、静岡の実家で晩ご飯を食べて夜出発→22時前に東京駅到着→22時30分東京駅発→日付が変わった直後足利着→なぜか会員になってしまった足利健康ランド泊(しかも既に元を取っている)、という行程上否応なしに一番寒い時間帯の野外行動を強いられます。さーて、どうしたものやら。

 いつもよくある出張直前の仕事満載狂騒状態が今回はないのですが、よく考えたら旅行書士業務がこうまで頻繁に入るようになって初めての冬を迎えようとしています。現在担当している事案で、気象条件がもっとも過酷と考えられる場所は栃木なのですが、これはおそらくこの冬のうち、あと1回は期日が入る、と。しかも順当に証拠調べが入った場合、また午前中から期日が入って今度は午後にまたがるかも、と!?

 これは考えてませんでした。こんどの出張時にお客さまに、耐寒装備についてお知恵を拝借してきましょう。

逃げ口上sXP Professional(仮称) 執筆中

 そろそろ、新しいコンテンツをウェブサイトに追加したいな、と思っています。余りにも多忙で対処能力を喪失しつつあるなかでも、ある時には自室でビール片手に、あるときには名門大洋フェリー2便船の展望プロムナードで、またある時には高速バスの座席で少しずつ書きためてきた文章が、そろそろ公開できるかな、という質と量でたまってきました。

 一つは「『名義をかえる』ということは?(仮称)」。

 不動産登記、とくに所有権移転または持分移転登記の本人申請に挑む人のために、実はそれ、申請は簡単でも申請やる前とやった後が難しいのよ、という見地から、適切な登記原因の選択や書類の調達、申請前後の法律上の問題点について説明してみたいと思います。単に登記申請書だけなら、インターネットでいくらでも取り出せる、でも自分が取り出した書式が実は大間違いかもね、というもの。

 もう一つが冒頭の「逃げ口上sXP Professional(仮称)」。

 構想そのものは開業前からあるのですが、かなーり暴力的なコンセプトです。それは

労働関係訴訟において、会社側職業代理人から出てくるくっだらない妄言・暴言・うそ・法解釈ねじ曲げ・無知・自己矛盾・馬鹿さ加減・恫喝・脅迫・時間稼ぎ等々の、役に立たない諸々のご託宣たちを『逃げ口上s(sはもちろん複数形)』として事例収集し、適切に分類・整理して所要の解説を加え、これから本人訴訟に挑む方々と一緒に笑ってやろうというもの。おそらくは当ウェブサイトの主力コンテンツの一つに育つと期待しています。もちろん本当にまともな抗弁の提出その他主張立証活動にも触れてはいきますが、なんせそっちはサンプルが少なすぎ(笑)

 この年末年始に、なんとかこれを公開可能な形に持っていきたいな、と考えています。今月は新しく申し立てる労働関係裁判書類を作るのは1件で済みそうなので、時間も少し空くだろうし。

 最後に、昨日のお問い合わせで

>失礼ながら「こいつは違う!」って感じています。

 とおっしゃったお客さま。たぶんお客さまの認識はある意味で正しいし、僕としてはこれはほめ言葉と認識しており失礼でもなんでもなく(笑 マジで笑いました)、8日実施の出張相談を楽しみにしておりますが…ほかの同業者連中に感じておられるご見解もまさにそのとおりで、それを激しく取っ払ったらどうなるか、をここではやってみようと思っていますよ。

 なにしろこの世界、『雇用保険には事業主と労働者が合意すれば入らなくてOK!』という元検事の弁誤士さんとか給料支払い請求訴訟で『未払いの賃金額を確認したうえ追って認否する』と言ったっきり期日3回延べ3ヶ月黙り込んでみせる無法書士さん(おそるべきことには、こいつ全●●の常任幹事!やっぱり恐くて近づけねーよ全●●!)なんかフツーにいますんでね。私としてはこいつら実名で晒せんかな、とは思っていますがそれは個々のお客さま方の活動に任せます。

 まぁ、ちょっと期待していてくださいよ。おそらく当事務所は、お馬鹿な社長と怪しい法律家が跳梁跋扈する地獄巡りの案内人としてならば、他より優秀な面があると自認していますんで、ね。

身勝手な依頼

 という言葉で、ご自分の依頼を表現されたお客さまがいます。

 決してそんなことはないよ、と言わなければなりません。そう言ってみせるのがたぶん、僕の仕事です。

 なにしろこの無茶苦茶な事務所では、身勝手な依頼を持ち込んでくるのはそのお客さまだけではないのでハッハッハ、と言っちまったら身も蓋もないのですが…ちょっと考えてみましょう。

 これまでの短い経験から申しますと、一番スジのいい、あるいはつき合って長続きするお客さま、というのはみなさん共通項がありまして、それは

自分のやましさを自覚している・少なくとも否定はしない

 点にあります。僕自身もそうだ、ということができます。この事務所はその成立までの過程において、自分の雇い主だった土地家屋調査士兼行政書士2名を相次いで訴える(そのうち一件は『おはようのない事務所で』に記載)という、ある意味自分を育てた人間を否定するところから生まれたと言えます。そしてこれがベストな選択だったとは、実のところ僕も思ってはいません。あるいは、この人たちと仲良くやっていける可能性があったのかもしれません。勤めていた頃は、そんな話をしたこともたしかにありました。

 また、実際に開業したらしたで『抵●権抹消登記1件●万円』みたいな法外な見積もりを上げる連中やらダミー会社を作って脱法派遣を企てるたわけ者やらに接して、まぁ街の法律家とか言ってるけど結構とんでもないところだよな、という感じをいよいよ強くしています。だからといって自覚的に、この業界が一種『怪しい』面をもってることを認めるのもまたどうかしら、とは思いますがね。これはこれで、お行儀のいい連中に言わせれば同業者・隣接他業種への誹謗ですから。

 でもやっぱり、おかしいものはおかしいじゃん、という思いも強くあって、労働訴訟しかも労働側、という世界を専門にしながらも、自分の正当性だけご主張したい人に対してどうしても引いてしまう、極端には依頼拒否という行動に出るのは、その人たちの脳天気さに着いていけないから、でもあります。脳天気、というよりは一種危険な気配を感じてしまう、と。

 これに対して、どこかで『自分がまちがった だからこんなことになった(紛争や問題に直面した)』ことがわかっている人の言うことには、法律や契約の知識の質と量にかかわらず、無理がありません。そうした仕事を受ける側にも同様のことがいえまして、当然ヅラして抵当権抹消で3万取る人間の理屈には僕はどうにも納得できないし、まして債務整理で年商億単位で、ン十名いる補助者を名目上別会社に飛ばして偽装派遣しよう云々、と言ってる連中のいうことは、これは明らかに醜悪、というより犯罪であります。開業して三年も経つと、まぁそんなもん、おなか一杯見せられますよ。


「だからこれだけははっきり言えます 自分のやましさを知っている人間がもっともいい仕事をするのです」(『大使閣下の料理人』西村ミツル著 かわすみひろし画 講談社)


とまで言い切れる境地には達していないけれど、これはけだし名言というべきです。漫画あなどりがたし、というべきでしょう。一言できれいにいうと、たぶんこうなります。

  • ある人は、なんとなく支払われると思っているうちに未払い給料を7桁までためた。
  • ある人は、法律家になんか任せたらいくら取られるかわからないと言いう言い訳で割り込んできた親戚に、せっかくの遺産をあらかた持って行かれた。
  • ある人は、言われるままにお金を貸してそのほとんどが未回収になった。
  • ある人は、なんとなく配偶者がある人とつきあい始めておかしな関係になった。

まぁ実際問題、どっかで手落ちがあったからそうなった、と言ってしまえば身も蓋もありません。ただし言ってしまわないと、同じことをくりかえすかもしれない。

だからと言ってそれを指摘する立場のこっちも、清廉潔白でも公明正大でもない。まして正義の味方でもなく、単にちょっと変わった民間業者に過ぎません。お互いにどこかが怪しかったりやましかったりするなかで、それを相互に認められるからうまくやっていける、のだと思います。

 だから。

 冒頭の言葉に戻るのですが、正確には、身勝手な依頼でもそれはたしかに、その人限りの大切な大切なご依頼だ、というべきでしょう(救いになってねぇっ!って声が聞こえてきそうですが…それはさておいて)

 あるいは、身勝手な依頼であることを自覚した瞬間に、それはたいていの場合、身勝手な依頼でなくなるのかもしれません。当事務所に訪れるお客さま方をみていると、たぶんこの考え方でだいたい当たりです。このへんは『無知の知』と同じようなもんで(って強引な)、自分の依頼が身勝手であることを知ってる人は、それを意識せずにご自分限りの正義を主張する人より、身勝手ではありません。


 結論。

 よって当事務所においては、あなたの依頼は、身勝手な依頼などでは、決してありません。

 今日メールをくれたあなたへの、業務連絡です。

 ・・・身勝手な旅行書士からの、ね(苦笑)

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