小田原駅4時09分
どこか草むらから、虫の音が聞こえてきます。4時30分始発の東京行きまで、もう少しこのホームにいる必要があります。眠たいような眠くないような感じです。
さてそもそもなんでこんな時間にこんなところにいるのか、についてお話しましょう。
もとはこの出張、単に東京まで行って裁判所での書類提出1件現地調査1件官署での調査1件をやってくるだけの日程でした。青春18きっぷ1枚分を使い、朝名古屋を出て夕方東京を発つかたちです。
状況が変わったのは今週水曜日。給料未払い事案で先月問い合わせをいただいたお客さまから、労働相談の依頼が舞い込んだのです。当初は電話でのご希望とのこと。
この方のお住まいがまた、東京よりいくぶん東にいったところです。さらに聞けば、どうやら裁判書類作成を誰かがやらないといけない状況なのですが、その地域で(コスト的にペイする)書類作成担当者をみつけるのはかなーり難しい状況です。
でも僕の事務所のやり方として、裁判書類作成を事前の面談なくして受託することはできません。
ってなわけで。
お客さまには、東京まで出てきてもらうか東北本線小山−東京間普通運賃往復分(2900円)をご負担いただき出張料金無料で、小山で出張相談を実施するかを提案し後者を採用されました。例によって旅行書士の仕事です。
僕はこれにあわせて、そ知らぬ顔して出発時刻を大幅に(約7時間)繰り上げて東海道を夜行で上り、小山着朝8時を目途とする予定を組みました。この辺の調整は電話で話しながら適当に目星をつけています。
(とりあえずムーンライトながらをつかえば小山7時着は余裕、仮に指定がとれなくて熱海か小田原から後の普通列車に乗り換えても8時着でokだな、と言う感じで)ですのでごく普通のお客さまが聞く限り、とても即興で行程を変化させているようには聞こえない、ということになります。
そういえば昨晩21時半頃お客さまから相談実施の確認でお電話をいただいた時に、『今からでますんで』と出前の遅い場末のそば屋風に言ったら
・・・え?
って不審がるまでもなく、名古屋を朝出て小山に8時につくことは不可能なんですがねぇ?と申し上げるのもどうだかね、と思って『既定事項として』夜行でうごくように説明してますが・・・
実はこのお客さまのためにこうなったのよ、ということは相談実施後まで言わないのが旅行書士としてスマートだ、と勝手に了解しています。到着までにどれだけ無茶苦茶やってもその無茶苦茶さを感じさせずに依頼人の前に出現するのがミソ、ってこと。旅の疲れをお客に見せるようでは、旅行書士失格です。
とは申せ。僕も夜は眠りたいとは思います。探せば空席があったムーンライトながらをあえて小田原で捨てたのは小山までの時間調整兼『空いてる列車でゆっくり寝る』のが目的です。
さて、そろそろ出発時刻です。これは東京か上野でアップロードすることになりそうです。
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